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北の国〜リコルヴァ国〜
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しおりを挟む由「神さまがお祭りに・・・。」
ロ「ああ。各国でその国を治めてる神に因んだ祭りがあるんだ。特にシャーナ共和国を治めてる神は出店巡りしたり、自ら祭りの演出もするほど祭り好きらしい。」
由「神さまが出店巡り・・・。」
想像できない。
ロ「ちなみにここはこのリコルヴァ国だ。」
とロルフさんは世界図の北側の国、リコルヴァ国を指差す。
ロ「この国は女神“オリヴィア”が治めてる。女神を讃えた祭り“オリヴィア祭”はあと3カ月後だ。そん時に王都にある神殿へ行けば女神と会えるぞ。」
王都は王様が住む都のことよね。
じゃぁ
由「神殿というのは神さまが住むお城みたいなものですか?」
ロ「まあ、そうだな。神たちが下界に降りてきた時に過ごす場所だ。普段は関係者以外は立ち入れないが、祭りの時だけは一般の者でも中に入ることができる。と言っても何千人と人が集まるからなぁ。俺は人混みの中はあまり好かん。」
とロルフさんは苦笑を浮かべる。
由「じゃぁ、そのお祭りの時に女神さまとお話しすることってできますか?」
ロ「そりゃぁ、無理だな。何千人と人が集まる場所だ。話す機会などないだろうな。なぜそんな事を聞く?」
由「・・・私たちがこちらの世界に来たことについて話を聞きたくて。それに・・・元の世界に戻れるかも聞きたいですし・・・」
と私は俯向き気味で言った。
ロ「それはオリヴィア様に聞いてもわからんかもしれんな。」
ロルフさんの言葉に私は俯向き気味だった顔を上げ、ロルフさんを見つめて言った。
由「それはどうしてですか?オリヴィア様って女神さまですよね?迷い人には女神さまが関係してるんですよね?」
ロ「そうだが・・・オリヴィア様たちは関係してない。迷い人に関係してるのは別の女神だ。」
由「・・・別の女神さま?」
ロ「そうだ。」
とロルフさんは頷いた。
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