24 / 28
主は騎士を従えて王は何を従える
しおりを挟む
「僕が初めて僕の弟に会ったのは、僕が三つになったときだ。母上が、僕に、ユーリは目が見えないから、お前がよくしてやりなさいと言ったのを、今でもよく覚えている。
僕はまだ普通の子どもだった。転んでは泣き、落っこちては泣きしていたよ。けれどね、次第に僕の感覚は世界から遠ざかっていった。わかるかい? 昨日痛かったはずのことが、今日は痛くない。僕は痛みの記憶を頼りに、加減して生きることにした。だってそうだろう? どこまですれば、皮膚が破れるのか、骨が折れるのか、それもわからないんだ。痛みがないって、そういうことさ。
ユーリは俺を追って成長した。かわいい弟さ。そのうち、僕は、ユーリがそばにいるときは、傷が早く治ることに気づいた」
アジーンは言葉を切って、思わせぶりにリトに流し目をくれた。
「……ユーリの中の、闇ですか」
「そう! やはり君はユーリのこととなると優秀だね。僕たちはとても近かった兄弟だからだね。血が近い。王族は王族同士で婚姻関係になり、子孫を作る。結果、とても、とても血が濃くなる。だから、ユーリの闇は僕にも影響した。
僕は割れた壺の破片を集めるように、文献を漁った。そして知った。この世界は平和というぬるま湯に満たされている。どこにも本当の痛みはないんだ。僕と同じ。いやどちらが本当なんだろう? 僕に痛みがないのか、世界に痛みがないのか。どちらがまがい物なのか。
いや、きっとどちらでも一緒なんだ。
僕と同じ、生きているか生きていないかもわからない世界。だから僕は、世界を試すことにした」
アジーンの食いちぎった親指が、しゃべる彼の口からこぼれ落ち、彼の足元に落ちた。アジーンはひょいと屈んで親指を摘まみ上げると、自分の傷口にくっつけた。
「ほら、この通り」
アジーンは血に濡れた手を握る。開いた掌のしわに、指の曲がるしわに、赤い線が走り、また交差している手を見て、リトは顔を背けた。
リーヌのすすり泣きが聞こえる。
「……試すとは」
アジーンはリトには応えず、後ろの何もない空間を振り仰いだ。
「ユーリ」
リトは瞠目した。闇の中から、白い指先が現れる。紗の幕をくぐるように、漆黒の青年が現れる。闇と同じ色の髪、深淵のごとき瞳。すらりとした長身と、青年らしい堂々とした体躯。兄が人の王ならば、彼はまさに闇の王だった。かつての姿とはまるで異なる、闇に染まった麗姿。リトの唯一の慕わしい主、ユーリ、その人だった。
ユーリ。
彼はリトには目もくれなかった。もちろん、彼女の心の叫びなど、彼には主と騎士の絆があるのだから、お見通しに違いない。それでも、ユーリはまるでリトがそこにいることに気づかないようであった。もしくは、気づいたとしても、取るに足らない、路傍の小石か雑草と同じように、取り立てて、彼が注目する必要もないと判断したようだった。
ユーリは、自分を呼ばわった兄の肩に手をかけると、親愛の口づけを彼の額に落とし、兄も彼の頬に口づけを返した。
玉座のアジーンを祝福するかのよう。
リトはそれを声もなく見つめるしかない。
「ユーリ……僕の弟が、そのための力だ」
カタカタと音がする。リトは遅れて気づいた。自分の歯が打ち合わさって鳴っているのだ。歯の根が合わないくらい、リトは震えている。
怯えている。ユーリに、彼女の主に。
あの頼りなかったユーリ、彼女の庇護に甘んじていた彼は、どこにもいなかった。
「アジーン、その娘をどうする気だ」
変わらないユーリの声だったが、リトの胸は凍える。
よく面差しの似た兄弟である。ただ、一方は黒く塗り潰されている。
「猫のおもちゃにでもくれてやろうかな。一応騎士だからね。もうあのおもちゃにも飽きた頃だろうし。リーヌ、おいで」
アジーンは再びリーヌを呼ぶと、彼女の手を取って立ち上がった。生来の威厳に溢れる若き王、愛らしい妻、そして王に従う、王の弟。
圧倒された。リトは額づいて許しを請おうとする己の怯懦を心中で痛罵した。
王ではない。あれは牙を剥き出しにした狼。
リトの主を顎にかけた狼。
しかし、気圧されて喉は縮み上がっている。
震えるリトに、アジーンはむしろ労るような笑みを向けた。
その時、ユーリがリトを見た。刹那の交錯であったが、ユーリの眼差しは火矢のごとく、リトの芯を貫いた。どくんと心臓が大きく拍動する
リトの体の奥の熾火がごうと高く炎を噴き上げる。
ユーリは白い指先を上げ、宙に輪を描く。すでにユーリの白い顔には何の豊穣も浮かんではいなかった。
形のよい唇が動く。何度もリトの名を呼んだ唇だった。
「……リト、俺の騎士。
お前に、死をくれてやろう。……お前の主が」
リト、俺を嫌いにならないで、そう言ったのと同じ声がリトに告げた。
輪が閉じる。輪はそれ自体が黒い業火の円となる。その炎をくぐって、獣が躍り出た。
リトは飛びすさる。そして現れた巨大な異形を見上げた。
四つ足の獣は喉を仰け反らせて鳴く。びりびりと空気が震えるような大きな鳴き声だが、リトも知っている生き物に似ていた。
「……猫!?」
しなやかな肢体は猫のもの、けれど大きさは比でもない。その右脚ひとつが、リトひとり分の大きさもある。明るい茶色の毛並みに、白い毛が胸に見える。その白いあたりに、転々と赤いシミが飛び散っている。
あれはーー血だ。誰かの。
異形と化した猫の後ろ爪に、ぼろきれが絡まっている。いや、それはぼろぼろの布きれが、申し訳程度にくるむ、人間の体だった。
不思議なくらい長い体だった。気づいたリトの全身に鳥肌が立つ。あの体は、骨が折れている。四肢の骨がいくつも途中でおられ、皮の伸びる限りに四肢が引き延ばされている。胴体に比べ、手足ばかりが、操り人形のように長い。
胴体に繋がる顔を見て、リトは叫んだ。
「ハル……!!」
胴体に繋がる首が、リトの叫びにぶるぶると震えたかと思うと、ぐるりと回った。ねじのようにくるくると回った首の皮膚がねじ切れて、頸骨が剥き出しになる。それでやっと首は止まった。
「やあ、騎士リト。ご機嫌はいかがですか? おや、どうしました、顔が真っ青ですよ」
ハルは、もとから細い眼を更に細める。
その巌のような、無骨な暖かみのある顔に、伸びきった手足。
「どうして……!? ハルは、あなたたちの仲間でしょ!」
相変わらず親愛を込めたほほえみを浮かべたアジーンと、仮面のような白い顔のユーリ、リーヌだけが、リトの疑問に、自分の涙を拭った。
「リト……こんなに闇が深ければ……仕方ないの。命あるものはみな、闇に引きずられてしまう。アルカも……私の猫も……ハルも……」
リトの脳裏に、蛇身のユリの断末魔が蘇る。
「アルカ……私のかわいい猫……、アジーン様が助けてくれた、私の猫、アルカ……」
「リーヌ」
アジーンはリーヌを引き寄せて、ふんわりと抱きしめた。リーヌはアジーンの胸に顔を伏せた。
アルカと呼ばれた四つ足の異形が、後ろ足を払うと、もつれていたハルの身体が放り出される。
「はははっ! うんざりだ! 賢者なんてうんざりだ! 何の変化も進歩もない、同じことの繰り返し! 壊れろ! 割れろ! 砕けろ! 消えろ!」
ぶちゅっと音を立てて、ハルの頭がアルカの脚に踏まれて潰れる。
「ハル……」
おぞましいとしかリトには思えなかった。ハルがユリに、ユリの母にしたことも、リトに仕組んだことも、決して許されることではない。けれど、だからといってこのように蹂躙される存在に成りはてることが、果たしてふさわしいのだろうか。
猫が長々と雄叫びを上げる。
朝を告げる鶏の長く鳴くように、金属を擦り合わせるような甲高く、耳に障る鳴き声が、果てのない闇の空間に響き渡る。
猫の真円に膨らんだ瞳孔が、リトを捉える。猫の瞳孔は、闇の中にぽかりと浮いたリトを見て、縦に細長く伸びた。
「アルカ、それが、新しいおもちゃだよ」
アジーンはさらりと妻の愛猫に言った。それを合図にして、リトと猫の異形との戦いが火蓋を切った。
僕はまだ普通の子どもだった。転んでは泣き、落っこちては泣きしていたよ。けれどね、次第に僕の感覚は世界から遠ざかっていった。わかるかい? 昨日痛かったはずのことが、今日は痛くない。僕は痛みの記憶を頼りに、加減して生きることにした。だってそうだろう? どこまですれば、皮膚が破れるのか、骨が折れるのか、それもわからないんだ。痛みがないって、そういうことさ。
ユーリは俺を追って成長した。かわいい弟さ。そのうち、僕は、ユーリがそばにいるときは、傷が早く治ることに気づいた」
アジーンは言葉を切って、思わせぶりにリトに流し目をくれた。
「……ユーリの中の、闇ですか」
「そう! やはり君はユーリのこととなると優秀だね。僕たちはとても近かった兄弟だからだね。血が近い。王族は王族同士で婚姻関係になり、子孫を作る。結果、とても、とても血が濃くなる。だから、ユーリの闇は僕にも影響した。
僕は割れた壺の破片を集めるように、文献を漁った。そして知った。この世界は平和というぬるま湯に満たされている。どこにも本当の痛みはないんだ。僕と同じ。いやどちらが本当なんだろう? 僕に痛みがないのか、世界に痛みがないのか。どちらがまがい物なのか。
いや、きっとどちらでも一緒なんだ。
僕と同じ、生きているか生きていないかもわからない世界。だから僕は、世界を試すことにした」
アジーンの食いちぎった親指が、しゃべる彼の口からこぼれ落ち、彼の足元に落ちた。アジーンはひょいと屈んで親指を摘まみ上げると、自分の傷口にくっつけた。
「ほら、この通り」
アジーンは血に濡れた手を握る。開いた掌のしわに、指の曲がるしわに、赤い線が走り、また交差している手を見て、リトは顔を背けた。
リーヌのすすり泣きが聞こえる。
「……試すとは」
アジーンはリトには応えず、後ろの何もない空間を振り仰いだ。
「ユーリ」
リトは瞠目した。闇の中から、白い指先が現れる。紗の幕をくぐるように、漆黒の青年が現れる。闇と同じ色の髪、深淵のごとき瞳。すらりとした長身と、青年らしい堂々とした体躯。兄が人の王ならば、彼はまさに闇の王だった。かつての姿とはまるで異なる、闇に染まった麗姿。リトの唯一の慕わしい主、ユーリ、その人だった。
ユーリ。
彼はリトには目もくれなかった。もちろん、彼女の心の叫びなど、彼には主と騎士の絆があるのだから、お見通しに違いない。それでも、ユーリはまるでリトがそこにいることに気づかないようであった。もしくは、気づいたとしても、取るに足らない、路傍の小石か雑草と同じように、取り立てて、彼が注目する必要もないと判断したようだった。
ユーリは、自分を呼ばわった兄の肩に手をかけると、親愛の口づけを彼の額に落とし、兄も彼の頬に口づけを返した。
玉座のアジーンを祝福するかのよう。
リトはそれを声もなく見つめるしかない。
「ユーリ……僕の弟が、そのための力だ」
カタカタと音がする。リトは遅れて気づいた。自分の歯が打ち合わさって鳴っているのだ。歯の根が合わないくらい、リトは震えている。
怯えている。ユーリに、彼女の主に。
あの頼りなかったユーリ、彼女の庇護に甘んじていた彼は、どこにもいなかった。
「アジーン、その娘をどうする気だ」
変わらないユーリの声だったが、リトの胸は凍える。
よく面差しの似た兄弟である。ただ、一方は黒く塗り潰されている。
「猫のおもちゃにでもくれてやろうかな。一応騎士だからね。もうあのおもちゃにも飽きた頃だろうし。リーヌ、おいで」
アジーンは再びリーヌを呼ぶと、彼女の手を取って立ち上がった。生来の威厳に溢れる若き王、愛らしい妻、そして王に従う、王の弟。
圧倒された。リトは額づいて許しを請おうとする己の怯懦を心中で痛罵した。
王ではない。あれは牙を剥き出しにした狼。
リトの主を顎にかけた狼。
しかし、気圧されて喉は縮み上がっている。
震えるリトに、アジーンはむしろ労るような笑みを向けた。
その時、ユーリがリトを見た。刹那の交錯であったが、ユーリの眼差しは火矢のごとく、リトの芯を貫いた。どくんと心臓が大きく拍動する
リトの体の奥の熾火がごうと高く炎を噴き上げる。
ユーリは白い指先を上げ、宙に輪を描く。すでにユーリの白い顔には何の豊穣も浮かんではいなかった。
形のよい唇が動く。何度もリトの名を呼んだ唇だった。
「……リト、俺の騎士。
お前に、死をくれてやろう。……お前の主が」
リト、俺を嫌いにならないで、そう言ったのと同じ声がリトに告げた。
輪が閉じる。輪はそれ自体が黒い業火の円となる。その炎をくぐって、獣が躍り出た。
リトは飛びすさる。そして現れた巨大な異形を見上げた。
四つ足の獣は喉を仰け反らせて鳴く。びりびりと空気が震えるような大きな鳴き声だが、リトも知っている生き物に似ていた。
「……猫!?」
しなやかな肢体は猫のもの、けれど大きさは比でもない。その右脚ひとつが、リトひとり分の大きさもある。明るい茶色の毛並みに、白い毛が胸に見える。その白いあたりに、転々と赤いシミが飛び散っている。
あれはーー血だ。誰かの。
異形と化した猫の後ろ爪に、ぼろきれが絡まっている。いや、それはぼろぼろの布きれが、申し訳程度にくるむ、人間の体だった。
不思議なくらい長い体だった。気づいたリトの全身に鳥肌が立つ。あの体は、骨が折れている。四肢の骨がいくつも途中でおられ、皮の伸びる限りに四肢が引き延ばされている。胴体に比べ、手足ばかりが、操り人形のように長い。
胴体に繋がる顔を見て、リトは叫んだ。
「ハル……!!」
胴体に繋がる首が、リトの叫びにぶるぶると震えたかと思うと、ぐるりと回った。ねじのようにくるくると回った首の皮膚がねじ切れて、頸骨が剥き出しになる。それでやっと首は止まった。
「やあ、騎士リト。ご機嫌はいかがですか? おや、どうしました、顔が真っ青ですよ」
ハルは、もとから細い眼を更に細める。
その巌のような、無骨な暖かみのある顔に、伸びきった手足。
「どうして……!? ハルは、あなたたちの仲間でしょ!」
相変わらず親愛を込めたほほえみを浮かべたアジーンと、仮面のような白い顔のユーリ、リーヌだけが、リトの疑問に、自分の涙を拭った。
「リト……こんなに闇が深ければ……仕方ないの。命あるものはみな、闇に引きずられてしまう。アルカも……私の猫も……ハルも……」
リトの脳裏に、蛇身のユリの断末魔が蘇る。
「アルカ……私のかわいい猫……、アジーン様が助けてくれた、私の猫、アルカ……」
「リーヌ」
アジーンはリーヌを引き寄せて、ふんわりと抱きしめた。リーヌはアジーンの胸に顔を伏せた。
アルカと呼ばれた四つ足の異形が、後ろ足を払うと、もつれていたハルの身体が放り出される。
「はははっ! うんざりだ! 賢者なんてうんざりだ! 何の変化も進歩もない、同じことの繰り返し! 壊れろ! 割れろ! 砕けろ! 消えろ!」
ぶちゅっと音を立てて、ハルの頭がアルカの脚に踏まれて潰れる。
「ハル……」
おぞましいとしかリトには思えなかった。ハルがユリに、ユリの母にしたことも、リトに仕組んだことも、決して許されることではない。けれど、だからといってこのように蹂躙される存在に成りはてることが、果たしてふさわしいのだろうか。
猫が長々と雄叫びを上げる。
朝を告げる鶏の長く鳴くように、金属を擦り合わせるような甲高く、耳に障る鳴き声が、果てのない闇の空間に響き渡る。
猫の真円に膨らんだ瞳孔が、リトを捉える。猫の瞳孔は、闇の中にぽかりと浮いたリトを見て、縦に細長く伸びた。
「アルカ、それが、新しいおもちゃだよ」
アジーンはさらりと妻の愛猫に言った。それを合図にして、リトと猫の異形との戦いが火蓋を切った。
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
命を狙われたお飾り妃の最後の願い
幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・ざまぁ系・ハピエン】
重要な式典の真っ最中、いきなりシャンデリアが落ちた――。狙われたのは王妃イベリナ。
イベリナ妃の命を狙ったのは、国王の愛人ジャスミンだった。
短め連載・完結まで予約済みです。設定ゆるいです。
『ベビ待ち』の女性の心情がでてきます。『逆マタハラ』などの表現もあります。苦手な方はお控えください、すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる