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第83話

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「さて……エマはギルドに戻って行ったけど。俺達はどうするかな……」

「そうですね。私達もギルドに戻ってクエストでも受けましょうか?」

「うん!僕クエストしたいよ♪」

「そうだな。じゃあそうするか。……で、あんたらはどうするんだ?」

レンはクエストを受ける事にしたので、近くに居たアスロンとカイデンに話しかけると、2人はお互いの顔を見て頷き合いレンに答えた。

「ああ、儂らはギルドで、昔馴染みに会うとしようかのぅ」

「へー?昔馴染みね?そんな奴が居るのか。じゃあみんなでギルドに戻るか」


レン達はブライに声をかけ、ギルドに向かって行った。それとバーンはまた、森に飛んで行ったのだった。そしてギルドに着いたら、ギルドに居た冒険者達の数名がレンに駆け寄ってきた。


「レンさん!ドラゴンが飛んで来たって本当ですか?」

「ああ、そうだが。でも大丈夫だそのドラゴンは、ドラゴンだけど、ワイバーンで、この爺さんの獣魔だから人間達を襲う事はしないぞ」

「ど、ドラゴンを獣魔!いやワイバーンか、でも……スゲー!」

周りにいた、他の冒険者達も驚き騒いでいたが。レン達はクエストを受ける為、クエストボードを見ていた。フラウは仕事に戻り、アスロンとカイデンはどこかに消えていた。

「何を受けるか?良いの無いかな?」

「ランクが高いのは護衛系ですね」

「僕はバンバン出来るのがいいな♪」

「う~ん……護衛系はやりたくないからな、ラクスがバンバンしたいなら……そうだな!じゃあ食べて美味しい奴でいこうか」

「それでしたら、これなんてどうですか?ビックラビット討伐」

「ビックラビット?……あっ!あの美味しい肉かぁ!確かにあれは美味しかったなぁ……良し。それにしよう」

そしてレン達はクエストを決め。受付に居るフラウの下へと向かって行った。

「レンさん。クエストは決まったのですか?」

「ああ、フラウ!ビックラビット討伐をしてくるよ!それで今日の夜は、ビックラビットの肉で肉パーティーだぞ♪」

「それは良いですね♪じゃあ楽しみしてますよ♪」

「ああ任せろ!大量に狩って来るからな」

受付を済ませたレン達は、まだ少しざわついたギルドを出て門に向かって行った。そして門に着くと、ブライと簡単に話し森に向かった。

「確か北の森で良いんだよな?」

「はいそうですね!北の森の奥にビックラビットが居ます」

(北と言うことは、真ん中の森だな。この魔の森と呼ばれてる所は、ジークから左斜めに行った所で。大きな森を2つの道がYの字で、三等分された形になっているから。右、中、左で東、北、西と呼ばれてるらしい)

「じゃあ北に向かうとするか」




パンパン パン

ザシュッザシュ パンパン

「ビックラビット居ないな?ホーンラビットばかりだな?」

「そうですね……おそらくもう少し奥に行けば、居ると思いますよ」

レン達は更に奥に入って行くと、ラクスが感知した。

「ご主人様未確認モンスター反応だよ!」

「お!ついに来たか!」

ラクスの言うとおり、そのモンスターは今森の奥から現れた。大きさは2mを超え熊の様な体型に、両耳が地面に付くくらい長い。両目は赤く口睨みつけ、牙を出しレン達を威嚇していた

グルッルル!


「奴がビックラビットか。想像していたよりデカいな!

ステータス

ビックラビット

レベル20

【職種】 ラビット


【体力】  3000
【攻撃力】 2000
【防御力】 1500
【魔力】  500
【俊敏】  2000


スキル

イヤーラッシュ

脱兎


(ほ~鑑定で見たら中々強そうだな!鰐コウより少し強いかな?でも【俊敏】数値が凄いな。あんなに速くて普通はどう倒して居るんだ?)

「ラミアス?普段はビックラビットを倒すには、どうしてるんだ?」

「そうですね。ビックラビットは大きさの割に動きが速いので。罠を仕掛け狩りますね」

「確かにあの俊敏は速すぎだろう……まぁとりあえず俺が攻撃してみるから。2人は援護を頼むよ」

「「はい」」

「じゃあ!今夜のご馳走を狩りますか!」


それから数時間後、レン達はジークに帰るために森の中を歩いていた。


「ふ~疲れたな……あれじゃあ確かに罠を仕掛けて、倒すのが分かるよ」

「そうですね……話には聞いていましたけど、あんなにやっかいだとは知りませんでした」

「そう?僕は楽しかったよ。いっぱいバンバン出来たから♪」

レン達は最初様子を見ながら、ビックラビットと戦って居たのだが。身の危険を感じたビックラビットは、スキルの【脱兎】を使い。文字通り脱兎こ如く逃げられた。

「最初逃げられた時は驚いたよ!あんなに逃げ足が速いとは思わなかっな。それに回避も上手くて中々当たらない。攻撃はあの長い耳を鞭の様に使ったり、鋭い剣の如く斬りかかり。上手く使って攻撃して来るしな」

「そうでしたね。でも途中でラクスちゃんが麻痺攻撃を使い出してからは、最初に比べたら楽になりましたね」

「確かにあれのお陰で動きが鈍くなり。追いかけるのも楽で攻撃が当たるようになって。ラクスが居なかったらこんなに倒せなかっったよ。ありがとうラクス」

そう言いながらレンは、ラクスの頭を撫でていた。

「うへへ♪」

レン達は20匹のビックラビットを倒して居た。普通なら1日1匹を倒すのでも、罠を仕掛けCランク冒険者が5人で狩るらしい。それを半日で20匹を3人で倒して居るのだから凄い事なのである。

「さてもうジークの門が見えてきたな。早く帰って温泉に入ってゆっくりしたいな。朝はゆっくり出来なかったからな」

「それはレン様の所為ですよ?」

「そうだよ。ご主人様の暴走の所為だよ」

「アハハ……そうだったかな……」


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