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18] 決断 〜ロイド〜
しおりを挟むシルフィが人間に戻った。
白銀の長い髪、アメジストの瞳、白磁のような白い肌、ピンクの薔薇の蕾のような可愛らしい唇。
まさか、あんなに美しい女性だったなんて…
「はぁ…」
「殿下、聞いてますか?」
冷めた目をしてジュリアスが私を見ている。
「聞いている。これからシルフィをどう扱うかの話しだろう。」
「しっかりしてくださいよ、既に亡くなったとされる公女様が生きていたとなればマルコシアス帝国は大混乱に陥るでしょう。」
「そうだな。」
「殿下はどうしたいとお考えなのですか?」
「私はシルフィをマルコシアス帝国に帰したくない。」
「はぁ…そう言うと思いましたよ。」
諦めたようにため息を一つ付き、ジュリアスが言う。
「では、どうすれば公女様をこの国にお引き止め出来るか皆で考えましょうか?」
「すまないジュリアス、面倒をかける。」
「今更ですよ。」
今は、ジュリアスの軽口をありがたいと思う。
「では、会議を始めよう。」
私は、会議室に集まったギュンターク、ジュリアス、フレッドの顔を見渡した。
◇ ◇ ◇
「先ずは、公女殿下のお気持ちを確かめるのが先でしょうな。」
ギュンタークが口を開いた。
「確かに、シルフィ様が家に帰りたいと言えば、私達に彼女を止める権利はありませんからね。」
寂しそうにフレッドが言う、長くシルフィと共に私の護衛をしていたからか、フレッドは魔獣だったシルフィをこっそりと可愛がっていたのを私は知っているぞ。
「シルフィは家に帰るつもりは無いと思う。」
私は慎重に言葉を紡ぐ。
「先ず、既に葬儀が済んでいる事、今更帰っても国が混乱するのは分かり切っている。彼女もその事は十分と理解しているだろう、そして、彼女が生きて帰れば実の妹を断罪する事になる。優しい彼女はそれを望まないと思う。」
「確かにそうですね。会話が成り立つようになってからも、シルフィ様は悲しみこそすれ、恨んだりする様子はありませんでした。」
ギュンタークがシルフィと文字盤で会話をするようになった頃の事を思い返すように答えた。
「それに殿下、婚約者(エレノア様)の事があります。」
ジュリアスが唸るように言う。
実は、私には婚約者がいる。
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正直、あの子には同情している。
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私は始めからエレノアを妃にするつもりは無かった。
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「エレノアとの婚約は既に白紙になる事が決まっている。私が彼女に思う事は何も無い。12年も婚約者として来たが、交流などほとんど無かったからな、問題無い。」
「殿下のお気持ちは分かりました。それでは私から一つ提案があります。」
「何だ?ギュンターク。」
「公女殿下を我が家の養女に迎えたいと思っております。」
「はっ?」
「ギュンターク団長、本気ですか?!」
驚いたフレッドが尋ねる。
「あぁ、彼女の魔法の才能は素晴らしいし、魔力も多く、是非側に置いて色々と教えたいと思います。」
「確かに彼女の魔法は素晴らしいが、何故 養女に望む?」
「我が家は侯爵家です。既に後継もおりますし、孫も2人出来ました。家は男2人で娘がおりませんし、妻も喜びます。後見人としては十分だと思うのですが?これから先、公女殿下をロイド殿下の妃とする為にはただの平民のシルフィでは誰も納得しないでしょう。」
「ギュンターク、私はまだシルフィを妃にするとは言っていない。」
「ん?違うのですか?私の早とちりですか?」
「いや、そうでは無い。そうでは無いが、私はまだシルフィの気持ちを聞いていない。私の想いとシルフィの想いは違うかもしれない。妃どうこうの話はその先だ。」
「ならば、早く公女殿下の気持ちを確かめるべきでしょう」
ジュリアスが興奮気味に割って入って来た。
「殿下はグズグズしている間に公女様に逃げられても構わないんですか?」
「ジュリアス…」
「殿下、好きならサッサとシルフィ様が逃げないよう囲うべきです。私が言うのもおかしいですが、シルフィ様は魔獣だった頃から必要以上にベタベタする殿下の行動を許していらっしゃいました。シルフィ様も殿下に心を許しているように思います!サッサと告白して、殿下のものにしましょう!!」
「フレッドまで何を言い出すんだ!」
「殿下、ここは覚悟を決めてください!」
ギュンタークが迫力ある視線をこちらに向けてくる。
「わかった!わかったから!」
迫りくる3人を抑えて叫んだ。
「私とてむざむざ指を咥えて見ているつもりは無いのだ。」
私だって魔獣だった頃から私を気遣い、私を守ってくれたシルフィの事を特別に思っていたのだ、どれだけシルフィが人間だったら良かったのにと呟いたか知れない。
確かにシルフィを妃にするのは色々難しいかもしれない、だが 皆がこれ程シルフィを妃にと推してくれるのだ、私だってシルフィを妃にしたい。
一生 彼女と生きて行きたい。
ここはギュンタークの言葉に甘えるべきだろう。
確かにギュンタークの娘となれば、妃としても不足は無い。
元々、イースデール公女でマルコシアス帝国の王太子の婚約者だったのだ。
人柄、容姿、身分、魔力量、属性、など全てが揃っている。
これ程妃に相応しい令嬢もいないだろう。
私の婚約は近く白紙になる。
私とて、次の婚約者を決めなくてはならない事は理解している。
ならば、私はシルフィがいい。
彼女を妃にしたい。
「分かった。今夜にでも私の気持ちを伝える!」
「決まりですな。」
ギュンタークがニッコリ笑う。
「忙しくなりそうです。」
ジュリアスが早速これからの予定をあれこれ考えているようだ。
「全力でお2人を守ります!」
フレッドが真面目な顔で頷いた。
そして、その日の夜、私はシルフィと2人で晩餐を取った後、彼女を温室庭園に誘った。
「リディア公女、寒くは無いか?」
「はい、殿下。大丈夫です。この中は暖かいですね。」
「あぁ…」
心臓がうるさい。
喉が渇く。
私を見つめるシルフィのアメジストの瞳がとてもキレイで、ドキドキして胸が張り裂けそうだ。
私は温室の中にあるテーブルセットの2人がけのベンチにシルフィをエスコートした。
2人で並んで座り、話を切り出す。
「リディア公女、君はこれからどうしたい?」
「これからですか?」
「国に帰りたいか?」
「帰りたくないと言えば嘘になります。でも今更私が帰っても良いことは1つもありません。私は出来るのならただのシルフィとしてこの国でひっそりと生きて行きたいです。」
「そうか…リディア公女、いや、今迄のようにシルフィと呼ばせてほしい。構わないか?」
「ええ、構いませんわ。」
私はシルフィに身体を向けると、彼女の目を見つめ、言葉を紡ぐ…
「ではシルフィ、私の妃になってほしい。あなたを愛しているんだ。あなたが魔獣だった時、私は何度もあなたが人間だったら良かったのにと言ったのを覚えているだろう?私はあなたと離れたくない。これから先、ずっと一生あなたと共にありたい。」
「殿下…お気持ちはありがたいのですが、私はもう、死んだ人間です。殿下の妃には相応しくありません。これからは平民のシルフィとして、市政の片隅でひっそりと生きて行くつもりです。」
「シルフィ、身分の事を言っているのなら心配はいらない。あなたの身分はもう既に決定している。」
私は昼間ギュンタークからシルフィを養女に迎えたいと打診があった事、私も父上もシルフィさえ良ければ構わないと了承済な事を話した。
「ギュンターク団長が私を?ありがたいお話ですが本当に良いのでしょうか?私の事情はとても複雑です、どの様なご迷惑をかけるか分かりません。」
シルフィの返事に それらも全て織り込み済だと私は言葉を重ねた。
その上で私を選んでほしいとシルフィに訴えた。
シルフィは私に手を取られたまま、そのままうつ向いてしまった。
彼女の瞳からポロリと零れた涙を私は手を伸ばし、そっと親指で拭った。
「シルフィ、困らせてすまない。だが、私はあなたを手離してやれない。」
「殿下…私…あなたに迷惑をかける未来しか見えません。」
迷惑なんて!シルフィと一緒にいられるのなら私はどんな困難にも立ち向かって行ける!
これ程愛しいと思った女性は今迄いなかった。
私に「嫌われたくない」そう言う彼女を抱き寄せ、彼女の震える唇に触れるだけのキスをした。
「シルフィ、どうか私を拒絶しないで…」
そう言って、何度も何度も彼女に口づけた。
私がシルフィを手放すことは絶対に無い。
そうして、深い深い口付けをした。
私はシルフィの為なら何だって出来る。
シルフィを妃にする為、シルフィの心の負担を軽くする為、シルフィと一生を共にする為、私は全力を尽くしてあなたを守る。
誰にも私達の邪魔はさせない。
シルフィの細い腕が私の背中に周り、しっかりと私を抱き締め返してくれた。
私の腕の中で私に身を委ね、私の激しい口づけに応えてくれる。
私は今迄 生きて来た中で1番の幸せを噛み締めた。
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