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悲しい恋 〜if もしもの物語〜
⑶ 婚約者になりました [10才]
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10才になって、約束通り、父上は、僕とレミィを婚約させてくれた。
2人で小さな、金の指輪を交換して、お互いの頰にキスをした。
婚約披露パーティーに集まってくれた皆が、暖かい拍手を贈ってくれる。
お客様達の、祝福の挨拶をたくさん受けて、疲れ果てた僕達は、少し休憩する為に、給仕からジュースを貰って、テラスに出た。
テラスに用意されている、2人かけのベンチに座って、少し休憩している時、レミィが僕のアザにそっと手を伸ばし、触れながら、僕に告白してくれた。
「レオ、私を婚約者にしてくれてありがとう。私ね、このアザを見た時、神様が、私の運命の人に印を付けてくれたんだと思ったの。初めてレオを見た時から、胸がドキドキして、自分でもおかしいなと思うくらい、レオの事が好きなの。こんなに重たい感情、レオには迷惑かもしれないけれど·····」
「迷惑なんかじゃ無い!」
僕は、慌てて、レミィの言葉を遮った。
「僕こそ、レミィの事を 初めて会った時から、『運命の人』だと思ってたから、レミィと別れたら死んでしまうと思うくらい、レミィの事が好きでたまらないんだ。」
「ありがとう。レオ、嬉しい!」
レミィは、僕のアザに触れながら
「これからも、ずっと一緒にいてね。大好き、レオ。」
そう言ってくれた。
僕はレミィを引き寄せて、そっと抱き締め、
「僕も、ずっと、レミィが大好きだよ。これからもずっと一緒にいようね。」
レミィにそう呟いた。
僕達は、お互いの気持ちを確かめあって、もっと、もっと、お互いを好きになっていった。
まるで、ずっと前から こうなる事を神様に決められていたように。
僕達2人は、いつだって、ずっと幸せだった。
2人で小さな、金の指輪を交換して、お互いの頰にキスをした。
婚約披露パーティーに集まってくれた皆が、暖かい拍手を贈ってくれる。
お客様達の、祝福の挨拶をたくさん受けて、疲れ果てた僕達は、少し休憩する為に、給仕からジュースを貰って、テラスに出た。
テラスに用意されている、2人かけのベンチに座って、少し休憩している時、レミィが僕のアザにそっと手を伸ばし、触れながら、僕に告白してくれた。
「レオ、私を婚約者にしてくれてありがとう。私ね、このアザを見た時、神様が、私の運命の人に印を付けてくれたんだと思ったの。初めてレオを見た時から、胸がドキドキして、自分でもおかしいなと思うくらい、レオの事が好きなの。こんなに重たい感情、レオには迷惑かもしれないけれど·····」
「迷惑なんかじゃ無い!」
僕は、慌てて、レミィの言葉を遮った。
「僕こそ、レミィの事を 初めて会った時から、『運命の人』だと思ってたから、レミィと別れたら死んでしまうと思うくらい、レミィの事が好きでたまらないんだ。」
「ありがとう。レオ、嬉しい!」
レミィは、僕のアザに触れながら
「これからも、ずっと一緒にいてね。大好き、レオ。」
そう言ってくれた。
僕はレミィを引き寄せて、そっと抱き締め、
「僕も、ずっと、レミィが大好きだよ。これからもずっと一緒にいようね。」
レミィにそう呟いた。
僕達は、お互いの気持ちを確かめあって、もっと、もっと、お互いを好きになっていった。
まるで、ずっと前から こうなる事を神様に決められていたように。
僕達2人は、いつだって、ずっと幸せだった。
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