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2 転生者 エリオス レイクウッド
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私の名前は、エリオス レイクウッド(16歳)
モンステラ王国の北東の端にあるレイクウッド伯爵領の領主嫡男だ。
レイクウッド領は、いわゆる辺境と言われる場所で、冬が長く、国境には魔獣がはびこる『魔の森』と呼ばれる、迷い込むと二度と出られないと言われる深い森があり、その森の向こうには、前人未踏のアステカ山脈が横たわっている。
この山脈と『魔の森』のお陰で隣国からの侵入などが無いのはありがたいが、同時に国交が断絶されている為に国内消費だけで細々と領地経営を行っていた。
山からは大きめの河が流れ込んでいて、河の向こうは アルファイド辺境伯領となる。
アルファイド辺境領地は、北西の方に山脈の切れ目があり、隣国と街道が繋がっていて、交易も盛んで、危険と隣り合わせながらも とても豊かな土地となっている。(羨ましい…)
我がレイクウッド領は、アルファイド領に比べ、領地も小さく、冬長く、春夏が短い為に食料自給率も低く、領地の特産品と言えば魔物から取れる素材や肉、魔石くらいだった。
しかも、ここ10年程の間に、幾度と無く冷害に襲われ、作物が育たない年が何度かあり、アルファイド辺境伯からの借金は返しても返しても減ることが無かった。
この地に生まれて、父や母と少しでも領の運営を楽にしたくて色々やって来たが、家は相変わらず貧乏なままだ。
実は 私は前世持ちだ。
前世は日本人で、北海道の酪農家の下に生まれ、自然に囲まれてのびのびと生きていた。
中学の時に、宿泊訓練で行ったキャンプで山に登り、その素晴しさに心を奪われ、登山家になった。
20代後半には頭角を現し、一端の冒険家を気取っていたが、山を舐めていた。
なんてことは無い、実家の近くにある山で、私は吹雪にあい、遭難して、死んでしまった。
両親や弟妹には本当に申し訳ない事をしてしまった。
家も継がず、好きな事をやらせてもらって、なんの親孝行もせず、32歳で あっけなく死んでしまった。
遭難者の救助には物凄く金がかかる。
冬山ともなれば尚更だ。
私は山に何もかもを注ぎ込んでいたので、たいして貯金も無い。
両親には、迷惑をかけてばかりで本当に心苦しい…
後悔先に立たず。今更どうにもならないが、今世では、家族を大切にして、両親を手伝って、領民の為に頑張りたいと思っているんだ。うん!!
✢✢✢
私は、前世の知識を総動員して、実りの少ない我が領の為に ありとあらゆる手を尽くしてきた。
まず、冬の寒さを利用して氷室を作り、氷を蓄えて、夏 アルファイド辺境伯領で一番栄えているアルファ領都で 夏限定の店を出させてもらい、かき氷や、アイスクリームを売り出した。
私は 氷魔法が得意なので 魔力が尽きるまで、削って、混ぜて、作りまくった。
えっ?自分で氷くらい作れるだろって?
いやいや、0から作って削るのと、元から有る氷を削るのでは魔力消費量が断然違うから。
氷を削るだけの方が、効率が良いんだよね。
店は大繁盛だった。
それから毎年、アルファイド辺境伯にも依頼されて、店を出させてもらっている。
又、札幌の雪まつりをマネして、大通りを整備して、巨像や 巨大滑り台 かまくらなどを領民総出で作り、大規模な雪まつりを行った。
祭りは3日に渡って開催され、多くの観光客の集客に成功した。これには隣りのアルファイド領も、冬にも宿か満室になってありがたいと喜ばれた。
レイクウッド領は宿が少なく、集客出来るような場所でも無いので、雪まつり会場をアルファイド領に寄せたのが功を奏した。
アルファイド辺境伯に相談して、祭りの時は、通行料も無料にしてもらっているので、こちらとしても ありがたい。
次に、雪下野菜をブランド化した。
大根、人参、キャベツ、白菜など雪の下に一冬置くことで、甘みが増して、とても美味しい野菜になる。
これもアルファイド領に優先的に卸している。
あと、寒冷地にも強い じゃがいもの栽培は、初め、毒があると言って家族に大反対されたが、毒を処理して、美味しいレシピを実現していった事で、今では我が領の名物となっている。
フライドポテト、芋餅、ポテトサラダ、ポテトチップス、じゃがバタ、etc…
じゃがいもレシピは尽きない。
こっちの世界でもフライドポテトやポテトチップスが食べられるなんて、最高だ!
油をタップリ使った料理はまだまだこの世界では一般的では無いので、レシピを売るために、特許について勉強中だ。
そして、酪農も始めた。
牛乳を使ったバターやチーズ、ヨーグルトなどの加工品も作った。
こちらは大々的にするとなると、大掛かりな設備が必要な為、金がかかるので今はまだ細々と家庭レベルで行っている。
前世 大ヒットしていた○畑牧場の生キャラメルもマネしてみた。大変良く売れた♡
とにかく 前世にあったものを自分の思いつく限り生産した。
新しい事業には お金がかかる。
なかなか自分の思う通りには出来なかった。(こんなことならもっと家の手伝いしとけば良かった…)
そうやって、子供の頃から色々アイデアを出してきて、領内では 私は「天才」「神童」なんて言われてた。
私は学園で 少しでも領内に役立つ事を色々勉強したくて、毎日図書館に通い、閉館まで勉強していた。
領の為に 少しでも借金が返済出来るように、頑張っているのだ。
それに、最速で王宮官僚になれば給金も貰えるようになって、借金返済の足しになるだろう。(王宮官僚は高給だしね)
✢✢✢
隣のアルファイド領も我が領に友好的で 良好な関係を築いている。
アルファイド辺境伯の 3人の息子達とも仲良くしてもらっている。
嫡男のジルベルトは私の2つ上の18歳で、既に領内で次期様として頭角を現している。
次男のユリシーズは、私と同じ16歳で学園でもクラスが同じで親友?(悪友)だ。
三男のアレクセイは家の双子の弟妹と同じ13歳で、妹のリリアーナに想いを寄せているようだ、リリもまんざらでもないと思うが、シスコンの我が弟 アルバートがそれを許さない。ガッチリとガードしている。
そして、学園で2年になり、私は運命の人に出逢ったのだ。
✢✢✢
彼女の名前はカトリーヌ モルガン(16歳)
モルガン伯爵家の一人娘で、彼女の家は 国一番と言われる商会を運営している。
その資産は王国一とも言われている。王室御用達の商会で、王族の覚えもめでたく、「婿になりたい令嬢」No.1の御令嬢だった。
今迄は クラスが違っていた為 話をした事も無かったが、去年 彼女の父が子爵から伯爵に昇爵され、伯爵令嬢となった為、今年から同じクラスになったのだ。
彼女と初めて言葉を交わしたのは 私が毎日 日参している図書館だった。彼女が欲しがっている薬草が家の領の『魔の森』に自生する植物だった事があって、話をするようになったのだ。
彼女は大商会の跡取り娘だけあって、勉強熱心で、商品に関する知識量の多さは素晴らしく、私は彼女に色々教えて貰い、目からウロコが落ちる思いだった。
そうして、図書館で交流しているうちに 彼女から「婿に来て欲しい」と求婚されたのだ。
だが、私は伯爵家の嫡男だ。
いくら彼女の事を好ましく思っていても 軽々しく返事をする事は出来ない。
私はレイクウッド領の為、家族の為に一生を捧げると誓っていたから。
前世、自分の好きなように生きて、早死にしてしまい 両親を悲しませてしまったから、今世では、しっかり親孝行したいと思っているのだ!
両親に相談すると、既に 両親にもモルガン家からの正式な求婚状が届いていたようで、父は「お前の思うようにして欲しい」そう言ってくれた。
家は、アルバートが継いでもいいし、リリアーナに婿を取っても良いと、私の幸せが一番だからと 愛する人と一緒になって欲しいと言ってくれた。(涙が出そうだ)
母にも、「大好きな人と一緒になる事は、どんな困難に会おうとも乗り越えられる程 素晴らしいものだから」と 言われた。
確かに、こんな貧乏伯爵領に嫁いで来た母は、父をとても愛しているのだろう。どんなに 辛い生活でも母は父といる時、いつも幸せそうだから…
そして、母の一言が私の背中を押してくれた。
「あなたが断れば、その子は他の男性の者になるわ。エリィはそれを我慢出来る?」
私は決心した。
カトリーヌと一緒になる事を。
彼女が他の誰かの者になるなんてとても嫌だと思ったから。
そうして、私達は 無事に婚約した。
カトリーヌは借金だらけの家の領の事もあり、政略結婚だと信じているようだけれど、私は政略のつもりなんて無い。
真面目で、明るくて、可愛らしい彼女の事が 大好きになったから、彼女の求婚を受けたのだ。
好きじゃ無かったら結婚なんてしない。
これから 私がどれだけ彼女を好きかわかってもらう為、彼女にどんどん気持ちを伝えていこう。
二人で幸せになる為に。
モンステラ王国の北東の端にあるレイクウッド伯爵領の領主嫡男だ。
レイクウッド領は、いわゆる辺境と言われる場所で、冬が長く、国境には魔獣がはびこる『魔の森』と呼ばれる、迷い込むと二度と出られないと言われる深い森があり、その森の向こうには、前人未踏のアステカ山脈が横たわっている。
この山脈と『魔の森』のお陰で隣国からの侵入などが無いのはありがたいが、同時に国交が断絶されている為に国内消費だけで細々と領地経営を行っていた。
山からは大きめの河が流れ込んでいて、河の向こうは アルファイド辺境伯領となる。
アルファイド辺境領地は、北西の方に山脈の切れ目があり、隣国と街道が繋がっていて、交易も盛んで、危険と隣り合わせながらも とても豊かな土地となっている。(羨ましい…)
我がレイクウッド領は、アルファイド領に比べ、領地も小さく、冬長く、春夏が短い為に食料自給率も低く、領地の特産品と言えば魔物から取れる素材や肉、魔石くらいだった。
しかも、ここ10年程の間に、幾度と無く冷害に襲われ、作物が育たない年が何度かあり、アルファイド辺境伯からの借金は返しても返しても減ることが無かった。
この地に生まれて、父や母と少しでも領の運営を楽にしたくて色々やって来たが、家は相変わらず貧乏なままだ。
実は 私は前世持ちだ。
前世は日本人で、北海道の酪農家の下に生まれ、自然に囲まれてのびのびと生きていた。
中学の時に、宿泊訓練で行ったキャンプで山に登り、その素晴しさに心を奪われ、登山家になった。
20代後半には頭角を現し、一端の冒険家を気取っていたが、山を舐めていた。
なんてことは無い、実家の近くにある山で、私は吹雪にあい、遭難して、死んでしまった。
両親や弟妹には本当に申し訳ない事をしてしまった。
家も継がず、好きな事をやらせてもらって、なんの親孝行もせず、32歳で あっけなく死んでしまった。
遭難者の救助には物凄く金がかかる。
冬山ともなれば尚更だ。
私は山に何もかもを注ぎ込んでいたので、たいして貯金も無い。
両親には、迷惑をかけてばかりで本当に心苦しい…
後悔先に立たず。今更どうにもならないが、今世では、家族を大切にして、両親を手伝って、領民の為に頑張りたいと思っているんだ。うん!!
✢✢✢
私は、前世の知識を総動員して、実りの少ない我が領の為に ありとあらゆる手を尽くしてきた。
まず、冬の寒さを利用して氷室を作り、氷を蓄えて、夏 アルファイド辺境伯領で一番栄えているアルファ領都で 夏限定の店を出させてもらい、かき氷や、アイスクリームを売り出した。
私は 氷魔法が得意なので 魔力が尽きるまで、削って、混ぜて、作りまくった。
えっ?自分で氷くらい作れるだろって?
いやいや、0から作って削るのと、元から有る氷を削るのでは魔力消費量が断然違うから。
氷を削るだけの方が、効率が良いんだよね。
店は大繁盛だった。
それから毎年、アルファイド辺境伯にも依頼されて、店を出させてもらっている。
又、札幌の雪まつりをマネして、大通りを整備して、巨像や 巨大滑り台 かまくらなどを領民総出で作り、大規模な雪まつりを行った。
祭りは3日に渡って開催され、多くの観光客の集客に成功した。これには隣りのアルファイド領も、冬にも宿か満室になってありがたいと喜ばれた。
レイクウッド領は宿が少なく、集客出来るような場所でも無いので、雪まつり会場をアルファイド領に寄せたのが功を奏した。
アルファイド辺境伯に相談して、祭りの時は、通行料も無料にしてもらっているので、こちらとしても ありがたい。
次に、雪下野菜をブランド化した。
大根、人参、キャベツ、白菜など雪の下に一冬置くことで、甘みが増して、とても美味しい野菜になる。
これもアルファイド領に優先的に卸している。
あと、寒冷地にも強い じゃがいもの栽培は、初め、毒があると言って家族に大反対されたが、毒を処理して、美味しいレシピを実現していった事で、今では我が領の名物となっている。
フライドポテト、芋餅、ポテトサラダ、ポテトチップス、じゃがバタ、etc…
じゃがいもレシピは尽きない。
こっちの世界でもフライドポテトやポテトチップスが食べられるなんて、最高だ!
油をタップリ使った料理はまだまだこの世界では一般的では無いので、レシピを売るために、特許について勉強中だ。
そして、酪農も始めた。
牛乳を使ったバターやチーズ、ヨーグルトなどの加工品も作った。
こちらは大々的にするとなると、大掛かりな設備が必要な為、金がかかるので今はまだ細々と家庭レベルで行っている。
前世 大ヒットしていた○畑牧場の生キャラメルもマネしてみた。大変良く売れた♡
とにかく 前世にあったものを自分の思いつく限り生産した。
新しい事業には お金がかかる。
なかなか自分の思う通りには出来なかった。(こんなことならもっと家の手伝いしとけば良かった…)
そうやって、子供の頃から色々アイデアを出してきて、領内では 私は「天才」「神童」なんて言われてた。
私は学園で 少しでも領内に役立つ事を色々勉強したくて、毎日図書館に通い、閉館まで勉強していた。
領の為に 少しでも借金が返済出来るように、頑張っているのだ。
それに、最速で王宮官僚になれば給金も貰えるようになって、借金返済の足しになるだろう。(王宮官僚は高給だしね)
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隣のアルファイド領も我が領に友好的で 良好な関係を築いている。
アルファイド辺境伯の 3人の息子達とも仲良くしてもらっている。
嫡男のジルベルトは私の2つ上の18歳で、既に領内で次期様として頭角を現している。
次男のユリシーズは、私と同じ16歳で学園でもクラスが同じで親友?(悪友)だ。
三男のアレクセイは家の双子の弟妹と同じ13歳で、妹のリリアーナに想いを寄せているようだ、リリもまんざらでもないと思うが、シスコンの我が弟 アルバートがそれを許さない。ガッチリとガードしている。
そして、学園で2年になり、私は運命の人に出逢ったのだ。
✢✢✢
彼女の名前はカトリーヌ モルガン(16歳)
モルガン伯爵家の一人娘で、彼女の家は 国一番と言われる商会を運営している。
その資産は王国一とも言われている。王室御用達の商会で、王族の覚えもめでたく、「婿になりたい令嬢」No.1の御令嬢だった。
今迄は クラスが違っていた為 話をした事も無かったが、去年 彼女の父が子爵から伯爵に昇爵され、伯爵令嬢となった為、今年から同じクラスになったのだ。
彼女と初めて言葉を交わしたのは 私が毎日 日参している図書館だった。彼女が欲しがっている薬草が家の領の『魔の森』に自生する植物だった事があって、話をするようになったのだ。
彼女は大商会の跡取り娘だけあって、勉強熱心で、商品に関する知識量の多さは素晴らしく、私は彼女に色々教えて貰い、目からウロコが落ちる思いだった。
そうして、図書館で交流しているうちに 彼女から「婿に来て欲しい」と求婚されたのだ。
だが、私は伯爵家の嫡男だ。
いくら彼女の事を好ましく思っていても 軽々しく返事をする事は出来ない。
私はレイクウッド領の為、家族の為に一生を捧げると誓っていたから。
前世、自分の好きなように生きて、早死にしてしまい 両親を悲しませてしまったから、今世では、しっかり親孝行したいと思っているのだ!
両親に相談すると、既に 両親にもモルガン家からの正式な求婚状が届いていたようで、父は「お前の思うようにして欲しい」そう言ってくれた。
家は、アルバートが継いでもいいし、リリアーナに婿を取っても良いと、私の幸せが一番だからと 愛する人と一緒になって欲しいと言ってくれた。(涙が出そうだ)
母にも、「大好きな人と一緒になる事は、どんな困難に会おうとも乗り越えられる程 素晴らしいものだから」と 言われた。
確かに、こんな貧乏伯爵領に嫁いで来た母は、父をとても愛しているのだろう。どんなに 辛い生活でも母は父といる時、いつも幸せそうだから…
そして、母の一言が私の背中を押してくれた。
「あなたが断れば、その子は他の男性の者になるわ。エリィはそれを我慢出来る?」
私は決心した。
カトリーヌと一緒になる事を。
彼女が他の誰かの者になるなんてとても嫌だと思ったから。
そうして、私達は 無事に婚約した。
カトリーヌは借金だらけの家の領の事もあり、政略結婚だと信じているようだけれど、私は政略のつもりなんて無い。
真面目で、明るくて、可愛らしい彼女の事が 大好きになったから、彼女の求婚を受けたのだ。
好きじゃ無かったら結婚なんてしない。
これから 私がどれだけ彼女を好きかわかってもらう為、彼女にどんどん気持ちを伝えていこう。
二人で幸せになる為に。
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