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1、オレは最強宇宙人
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立ちはだかる白銀の巨大ヒロインが、真っ直ぐオレに人差し指を突き付けた。
「あなたのワル巧みもここまでですっ! 悪逆宇宙人ゼルネラっ!」
凛とした響きの声が、耳に心地いい。
オレの宿敵であり、今やこの星の守護女神的存在となっているマイティ・フレアは、立ち姿も美しい少女だった。長い黒髪を左右の側頭部で束ねた髪型は、ツーサイドアップというのだと最近学んだ。飾られた赤いリボンが、可憐な顔によく似合っている。燃えるような鮮やかな赤色は、マイティ・フレアのイメージカラーなのだ。
全身白銀の姿なため、彼女自身の皮膚が変化したと思われがちだが、実はピッタリと密着した強化スーツを着ている。腕に嵌めたグローブや両脚のブーツも、コスチュームの一部というわけだ。スーツには深紅で幾何学模様が描かれており、パッと見には赤いビキニ水着をつけているかのようだ。
50mほどの巨大な姿だというのに、首から上だけは普通の女子高生と変わらないため、初めてマイティ・フレアが現れた時は、異様などよめきが地上で沸き起こったものだった。
地球人という連中は、なかなかどうして順応性が高く、今ではすっかり馴染みの光景となっている。ちなみに今日が、マイティ・フレア7回目の登場ね。
「フハハハ! バカめ、最期の時を迎えるのは貴様の方だ、マイティ・フレア!」
こんな感じで高らかに笑うと、ギャラリーたちのテンションが上がるのも最近よくわかってきた。
闘いの舞台となっているのは、三方を山に囲まれた街の外れ。黄土色の大地が平らにならされた、採石場の跡地だ。
広い敷地内には民家はもちろんのこと、保護すべき自然環境もないため、なにかと都合がいいのである。地球人の観衆に、オレたちの闘いを直接見せられないのは残念ではあるが、テレビやネットの生中継が毎回約束されているので、満足すべきだろう。「またいつもの採石場でやってる」という、SNSの辛辣なコメントも目にしたことはあるが、そんなものは気にしない。
「私はあなたになど負けませんっ! はああっ!」
真剣な表情の赤と白銀のヒロインが、オレに向かって突っ込んでくる。
テンプレ。呆れかえるほどテンプレな台詞。だけどマイティ・フレアにとっては、これが通常営業なんだよね。
彼女はいつだって本気であった。もう何度も激突しているオレに対して、ヘンに馴れ馴れしくしないし、甘く見たりすることもない。毎回必ず勝ってるんだから、少しは気が抜けそうなものなんだけど……まあオレは、そういうとこはキライじゃない。
容赦ない渾身のチョップが、雨あられとなって打ち込まれてくる。
お、と軽く感心した。素人そのもの、といった彼女の打撃が、随分とサマになっていたのだ。左右の腕から繰り出されるチョップを全てガードはしているが、その上からでもけっこう効く。初めての闘いから比べると、見事な成長ぶりだった。
こりゃあきっと、影で相当練習しているに違いない。
腰の入り方や脚の踏み込みを見れば、費やした努力の量がオレにはすぐにわかる。ジンジンとガードする腕に痺れを感じながら、思わずニヤけそうになった。
「てやあああっ――っ!」
気合い一閃。しなやかな右脚が、大きな弧を描いて、オレの側頭部に迫ってくる。
これもなかなかのハイキックだった。軸足の回転もいいし、角度もスピードも悪くない。惜しむらくはテレフォン……つまり、動作が大きすぎて、軌道が簡単に読めてしまう点だ。こうした大振りの打撃を避けるのは、宇宙最強の呼び名高いゼルネラ星人のオレからすると、実に容易い。
瞬時にオレは、計算した。このハイキックを喰らった場合……うん、イケるな。
「ぐはああッ――ッ!」
マイティ・フレアにまともに顎を蹴り抜かれ、オレは大きく吹っ飛んだ。
痛って! こいつ、マジで強くなってるな!
予測以上のダメージに、思わずカッと血が昇ってしまう。待て待て。アホか、オレは。覚悟して打撃を受けておきながら、冷静さを失ってどうする。
マイティ・フレアの攻撃に、一旦ここで身を引くのは、いつもの流れじゃないか。
「おのれェッ、マイティ・フレア! 出てこい、宇宙巨獣ゼネット! この生意気な小娘を、血祭りにしてしまうんだッ!」
亜空次元に隠しておいた漆黒の巨獣を、オレは素早く呼び寄せた。
成長著しい彼女との闘いを、もう少し楽しみたい気持ちもあったが、これ以上の直接対決は望ましくない。なぜって、オレ、ラスボスよ?
敵総帥との決着は、最後まで取っておくのが基本じゃないですか。ぶっちゃけ、オレが本気出したら彼女を始末するのに1分も必要ないよ? いや、マジでガチで。今のところ劣勢だからって、負け惜しみ言ってるわけじゃないから。ホントだよ?
ハッキリ言って、同じゼルネラ星人でもオレに勝てるヤツなんていないから。オレに勝てるヤツなんているわけないから。
だけどそれじゃあ、全然つまらない。
オレ、弱い者イジメって嫌いなんだよね。強いヤツが弱いヤツに勝つ。当たり前じゃん。
そりゃあオレたちゼルネラ星人はバトるの大好きだけどさー、それは「あんな強い巨獣を倒した! ノワルさん、シビれる、憧れるぅ!」って賞賛されたいからであって。ひ弱な小動物をイジメてるようなヤツは、キモイしヤバイだろ? それは地球でも同じだよな?
だからマイティ・フレアをぶっ倒すのは最終回……つまり、オレが地球を去る日と決めているわけだ。
それまでは、オレは直接対決しないって自分のなかで決めている。やるなら今みたいに、サワリ程度ね。でもって、ちょっと負けてあげる。あれ、ゼルネラ星人って実は大したことない? って勘違いされるように。
だってその方が、マイティ・フレアの価値が上がるじゃん。盛り上げるだけ盛り上げて、でも最後はきっちりオレが勝つわけ! うわー、ゼルネラ星人のノワルって本当はめっちゃ強かったんだー、カッケー! ってなるじゃない。うふふふ。
オレがわざと負けているなんて思ってもいない、純粋なフレアちゃんには悪いんだけどさー、なるべく強いヒロインだって周りに思わせたいからねー。ぶっちゃけ地球人、宇宙でも最低ランクの弱さだから。オレ、最初はどうしようかって思ったもん。今まで3万個くらい、いろんな星を制圧したけどさー。ダントツで弱いもんね。
本来ならこんな惑星を制覇したところで、ゼルネラ星人にとっては恥になるだけなんだけど、幸い他の宇宙人は誰も地球に来てないから。
オレが黙ってたら、地球のレベルの低さもフレアちゃんの弱さもバレないもんね♪
ちなみにノワルってのは、オレの個人名だ。一回名乗ったら、「ワルの宇宙人?」とどうやら勘違いされたようで、「悪逆宇宙人」なんて通称もそこから付けられたっぽい。ま、いーんだけどさ。
とにかく、だ。今ここで闘うのは、あくまでオレの配下でないといけない。
ラスボスとして君臨するオレとの決着は、まだまだ先でいい。順調に成長している彼女が、どこまで強くなることができるのか、純粋に興味あるしね。
「ひ、卑怯よ、ゼルネラ星人! 逃げ隠れしないで、堂々と私と闘いなさい!」
おいマジか。こんな何十年も前から使い古された台詞、真顔でいうか、フツー。
恥ずかしくなる以上にビックリするけど……本気も本気なんだよなぁ、彼女は。
マイティ・フレアの口調には、照れもなければ、芝居がかった様子もない。要するに、本心から叫んでいるのだ。それは凛とした光を放つ、真っ直ぐな瞳を見ればわかる。
これだけの美少女なのに、イッちゃってるところがあるのが惜しいといえば惜しい。
「フハハ! やってしまえ、ゼネット! お前の強さを見せてやれ!」
漆黒の巨獣が、深紅と白銀の少女に突っ込んでいく。獣といっても二足歩行だから、フォルムとしてはヒト型と変わらない。違うのは、知能が足りないところくらいだ。
「これまでの巨獣と、ゼネットを一緒にしないことだなッ、マイティ・フレア! 貴様ではそやつに勝つことはできんぞ!」
「そんな挑発、聞こえませんっ!」
……めちゃめちゃわかりやすく忠告してあげたのに、マイティ・フレアのやつ、無視しやがった。
なにしろバトルも7回目なのだ。マイティ・フレアも多少は苦戦した方がいいと思うんだよね。これまでは楽に勝たせているけど、盛り上がりには欠けるじゃん、やっぱ。
というわけで今回は、オレのお気に入りのゼネットをぶつけてやったわけ。
SNSでは「ゼルネラ星人の部下、弱すぎじゃね?」とか、いつもバカにされてるもんなー。
それにある程度の強敵と闘った方が、彼女も成長すると思うのだよ。本気のオレとやりあうとき、あまりのレベル差にビビっても可哀想だしさ。
……なのにチクショウ。オレがウソでもついていると思ってるんだな?
知らないぞー。ゼネット、頭悪いんだよね。基本、殺戮本能だけで動いてるから。オレみたいに手加減なんてできないんだぞ、コイツは。
まあ、いいや。このノワルさんの優しさを邪険にするとどうなるか、痛い目みるといいや。
「あなたのワル巧みもここまでですっ! 悪逆宇宙人ゼルネラっ!」
凛とした響きの声が、耳に心地いい。
オレの宿敵であり、今やこの星の守護女神的存在となっているマイティ・フレアは、立ち姿も美しい少女だった。長い黒髪を左右の側頭部で束ねた髪型は、ツーサイドアップというのだと最近学んだ。飾られた赤いリボンが、可憐な顔によく似合っている。燃えるような鮮やかな赤色は、マイティ・フレアのイメージカラーなのだ。
全身白銀の姿なため、彼女自身の皮膚が変化したと思われがちだが、実はピッタリと密着した強化スーツを着ている。腕に嵌めたグローブや両脚のブーツも、コスチュームの一部というわけだ。スーツには深紅で幾何学模様が描かれており、パッと見には赤いビキニ水着をつけているかのようだ。
50mほどの巨大な姿だというのに、首から上だけは普通の女子高生と変わらないため、初めてマイティ・フレアが現れた時は、異様などよめきが地上で沸き起こったものだった。
地球人という連中は、なかなかどうして順応性が高く、今ではすっかり馴染みの光景となっている。ちなみに今日が、マイティ・フレア7回目の登場ね。
「フハハハ! バカめ、最期の時を迎えるのは貴様の方だ、マイティ・フレア!」
こんな感じで高らかに笑うと、ギャラリーたちのテンションが上がるのも最近よくわかってきた。
闘いの舞台となっているのは、三方を山に囲まれた街の外れ。黄土色の大地が平らにならされた、採石場の跡地だ。
広い敷地内には民家はもちろんのこと、保護すべき自然環境もないため、なにかと都合がいいのである。地球人の観衆に、オレたちの闘いを直接見せられないのは残念ではあるが、テレビやネットの生中継が毎回約束されているので、満足すべきだろう。「またいつもの採石場でやってる」という、SNSの辛辣なコメントも目にしたことはあるが、そんなものは気にしない。
「私はあなたになど負けませんっ! はああっ!」
真剣な表情の赤と白銀のヒロインが、オレに向かって突っ込んでくる。
テンプレ。呆れかえるほどテンプレな台詞。だけどマイティ・フレアにとっては、これが通常営業なんだよね。
彼女はいつだって本気であった。もう何度も激突しているオレに対して、ヘンに馴れ馴れしくしないし、甘く見たりすることもない。毎回必ず勝ってるんだから、少しは気が抜けそうなものなんだけど……まあオレは、そういうとこはキライじゃない。
容赦ない渾身のチョップが、雨あられとなって打ち込まれてくる。
お、と軽く感心した。素人そのもの、といった彼女の打撃が、随分とサマになっていたのだ。左右の腕から繰り出されるチョップを全てガードはしているが、その上からでもけっこう効く。初めての闘いから比べると、見事な成長ぶりだった。
こりゃあきっと、影で相当練習しているに違いない。
腰の入り方や脚の踏み込みを見れば、費やした努力の量がオレにはすぐにわかる。ジンジンとガードする腕に痺れを感じながら、思わずニヤけそうになった。
「てやあああっ――っ!」
気合い一閃。しなやかな右脚が、大きな弧を描いて、オレの側頭部に迫ってくる。
これもなかなかのハイキックだった。軸足の回転もいいし、角度もスピードも悪くない。惜しむらくはテレフォン……つまり、動作が大きすぎて、軌道が簡単に読めてしまう点だ。こうした大振りの打撃を避けるのは、宇宙最強の呼び名高いゼルネラ星人のオレからすると、実に容易い。
瞬時にオレは、計算した。このハイキックを喰らった場合……うん、イケるな。
「ぐはああッ――ッ!」
マイティ・フレアにまともに顎を蹴り抜かれ、オレは大きく吹っ飛んだ。
痛って! こいつ、マジで強くなってるな!
予測以上のダメージに、思わずカッと血が昇ってしまう。待て待て。アホか、オレは。覚悟して打撃を受けておきながら、冷静さを失ってどうする。
マイティ・フレアの攻撃に、一旦ここで身を引くのは、いつもの流れじゃないか。
「おのれェッ、マイティ・フレア! 出てこい、宇宙巨獣ゼネット! この生意気な小娘を、血祭りにしてしまうんだッ!」
亜空次元に隠しておいた漆黒の巨獣を、オレは素早く呼び寄せた。
成長著しい彼女との闘いを、もう少し楽しみたい気持ちもあったが、これ以上の直接対決は望ましくない。なぜって、オレ、ラスボスよ?
敵総帥との決着は、最後まで取っておくのが基本じゃないですか。ぶっちゃけ、オレが本気出したら彼女を始末するのに1分も必要ないよ? いや、マジでガチで。今のところ劣勢だからって、負け惜しみ言ってるわけじゃないから。ホントだよ?
ハッキリ言って、同じゼルネラ星人でもオレに勝てるヤツなんていないから。オレに勝てるヤツなんているわけないから。
だけどそれじゃあ、全然つまらない。
オレ、弱い者イジメって嫌いなんだよね。強いヤツが弱いヤツに勝つ。当たり前じゃん。
そりゃあオレたちゼルネラ星人はバトるの大好きだけどさー、それは「あんな強い巨獣を倒した! ノワルさん、シビれる、憧れるぅ!」って賞賛されたいからであって。ひ弱な小動物をイジメてるようなヤツは、キモイしヤバイだろ? それは地球でも同じだよな?
だからマイティ・フレアをぶっ倒すのは最終回……つまり、オレが地球を去る日と決めているわけだ。
それまでは、オレは直接対決しないって自分のなかで決めている。やるなら今みたいに、サワリ程度ね。でもって、ちょっと負けてあげる。あれ、ゼルネラ星人って実は大したことない? って勘違いされるように。
だってその方が、マイティ・フレアの価値が上がるじゃん。盛り上げるだけ盛り上げて、でも最後はきっちりオレが勝つわけ! うわー、ゼルネラ星人のノワルって本当はめっちゃ強かったんだー、カッケー! ってなるじゃない。うふふふ。
オレがわざと負けているなんて思ってもいない、純粋なフレアちゃんには悪いんだけどさー、なるべく強いヒロインだって周りに思わせたいからねー。ぶっちゃけ地球人、宇宙でも最低ランクの弱さだから。オレ、最初はどうしようかって思ったもん。今まで3万個くらい、いろんな星を制圧したけどさー。ダントツで弱いもんね。
本来ならこんな惑星を制覇したところで、ゼルネラ星人にとっては恥になるだけなんだけど、幸い他の宇宙人は誰も地球に来てないから。
オレが黙ってたら、地球のレベルの低さもフレアちゃんの弱さもバレないもんね♪
ちなみにノワルってのは、オレの個人名だ。一回名乗ったら、「ワルの宇宙人?」とどうやら勘違いされたようで、「悪逆宇宙人」なんて通称もそこから付けられたっぽい。ま、いーんだけどさ。
とにかく、だ。今ここで闘うのは、あくまでオレの配下でないといけない。
ラスボスとして君臨するオレとの決着は、まだまだ先でいい。順調に成長している彼女が、どこまで強くなることができるのか、純粋に興味あるしね。
「ひ、卑怯よ、ゼルネラ星人! 逃げ隠れしないで、堂々と私と闘いなさい!」
おいマジか。こんな何十年も前から使い古された台詞、真顔でいうか、フツー。
恥ずかしくなる以上にビックリするけど……本気も本気なんだよなぁ、彼女は。
マイティ・フレアの口調には、照れもなければ、芝居がかった様子もない。要するに、本心から叫んでいるのだ。それは凛とした光を放つ、真っ直ぐな瞳を見ればわかる。
これだけの美少女なのに、イッちゃってるところがあるのが惜しいといえば惜しい。
「フハハ! やってしまえ、ゼネット! お前の強さを見せてやれ!」
漆黒の巨獣が、深紅と白銀の少女に突っ込んでいく。獣といっても二足歩行だから、フォルムとしてはヒト型と変わらない。違うのは、知能が足りないところくらいだ。
「これまでの巨獣と、ゼネットを一緒にしないことだなッ、マイティ・フレア! 貴様ではそやつに勝つことはできんぞ!」
「そんな挑発、聞こえませんっ!」
……めちゃめちゃわかりやすく忠告してあげたのに、マイティ・フレアのやつ、無視しやがった。
なにしろバトルも7回目なのだ。マイティ・フレアも多少は苦戦した方がいいと思うんだよね。これまでは楽に勝たせているけど、盛り上がりには欠けるじゃん、やっぱ。
というわけで今回は、オレのお気に入りのゼネットをぶつけてやったわけ。
SNSでは「ゼルネラ星人の部下、弱すぎじゃね?」とか、いつもバカにされてるもんなー。
それにある程度の強敵と闘った方が、彼女も成長すると思うのだよ。本気のオレとやりあうとき、あまりのレベル差にビビっても可哀想だしさ。
……なのにチクショウ。オレがウソでもついていると思ってるんだな?
知らないぞー。ゼネット、頭悪いんだよね。基本、殺戮本能だけで動いてるから。オレみたいに手加減なんてできないんだぞ、コイツは。
まあ、いいや。このノワルさんの優しさを邪険にするとどうなるか、痛い目みるといいや。
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