オメガスレイヤーズ「第0話 破妖の天使」

草宗

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22、糸震動

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 あと数分も続ければ、確実にカルラは死ぬ。それがわかっているはずなのに。
 突如〝流塵〟の呪露は、風天使の体内から抜け出ていく。
 残されたのは、口とお臍と肛門からドクドクと血を流し、大の字で拘束された絶命寸前の黄色のヒロイン。
 
「ホッホッホッ!! 見なさい、オメガペガサスッ!! 生意気な小娘が、一言も話せなくなったよッ!? まず一匹、オメガカルラは始末したも同然だねぇッ・・・!」

 縛姫にポニーテールを握られ、上向かされたカルラの顔は、瞳も口も半開きにした『敗者』のそれであった。
 惨状を見せつけられなくても、紫雲の空天使にもわかっている。カルラは負けたのだ。惨憺たる、完敗。
 そして次は、己が処刑される番であることも悟っている。
 
「・・・だが・・・本当にカルラに最期のトドメを刺すのは・・・お前だよ。オメガペガサスッ!!」

「ッ!? ・・・な・・・ッ!!」

「お前たちが一番嫌がる死に方・・・仲間に殺されるほど、残酷な死はないだろう? それも自分を助けに来たお友達に、ねぇッ!?」

 ボタボタと様々な体液を垂れ流すカルラの横で、セーラー服タイプのスーツを着た空天使は悪寒に襲われた。
 殺せるはずのオメガスレイヤーを、六道妖が敢えて生かしている。その理由は・・・死に勝る煉獄を用意しているとしか、考えられなかった。
 
「フフフ・・・この糸はねぇ・・・この縛姫の特別製でね。震動を数倍にして送り込むってシロモノなのさ」

 カルラと同様、バレーネットに大の字で拘束されたオメガペガサスの前に、〝妄執〟は立った。
 セーラー服型のスーツを盛り上げる、大きく育った形のいい双乳。
 弾力あるバストの頂点を、女妖化屍の指がクリクリとこね回す。
 
「んぅ”ッ・・・!? ・・・ぁ”ッ・・・!!」

「この震動糸をどう使うのか・・・? わかるかい、ウブなお嬢ちゃん」

 縛姫の巧みな指遣いに、容易くペガサスの乳首は屹立していく。
 丸い胡桃のような瞳が印象的な、幼い顔立ち。色素が生まれ持って薄い、という浅間家のDNAを引き継ぐ女子高生は、肌も透き通るように白く、髪も淡い茶色だった。その胸元まで届く長い髪は、右の側頭部で一部をリボンで束ねている。
 
 アイドルとしても人気投票で高い支持を得そうな美少女は、指での愛撫のみで、見る見る頬をピンクに染めた。
 サッカーでは日本代表に名を連ねるほどの実力者も、性的な刺激には滅法弱い。
 オメガペガサスこと浅間萌音は、すでにその弱点を敵に知られてしまっている。縛姫が空天使の感度のよさを利用するのは、不可避の事態といっていい。
 
「くぅッ・・・!! な、なにをッ・・・!?」

「言っただろう。お前に、オメガカルラを殺させるんだよ」

 白のスーツを押し上げるほど尖った、左右の乳首。
 オメガペガサスの胸の頂点に、素早く縛姫は震動を増大させる糸を結び付けていく。
 隣のカルラの、右と右。左には同じく左を、胸の突起同士で糸を繋ぐ。ピン、と一直線に張った糸が2本。体育館の床と平行に宙に浮く。
 
「あ”ッ!? あ、ああ”ッ・・・もしかして・・・ッ!?」

「気付いたかい? 聡い小娘だこと・・・だが、わかったところでお前は何もできない」

 ふたりのオメガスレイヤーを結ぶ糸のひとつを、縛姫の指が軽く弾いた。
 その瞬間、激しく波打った糸はその両端へ――ペガサスとカルラの右乳首へと、増幅された震動を送る。
 
「ひぎぃッ!? え”あああ”あ”ア”ッ~~~ッ!!!」

「ホホホッ、やっぱり感じるようだねぇッ、オメガペガサスッ! だが、死にかけのカルラにとっちゃあ、この刺激はキツいだろうねぇ?」

 空天使と同じくカルラの右乳房も、先端から送られた震動で、ブルブルと激しく揺さぶられる。
 カルラはペガサスのように、嬌声を漏らすようなことはなかった。
 代わりに半開きの口から、ゴボゴボとドス黒い血の塊を吐き出す。
 
「あ、亜梨沙ちゃッ・・・ッ!?」

「刺激を与えるたび、わずかに残ったカルラの命は削られていく・・・わかるねぇ? ペガサス、お前が悶えて糸を揺らすたびに・・・カルラは死んでいくんだよ」

 紫色のブルマの上から、秘裂の上に位置する敏感な小豆を、縛姫は摘まんだ。
 ブルマ越しに器用に包皮を剥き、ペガサスの恥ずかしい陰核を浮かび上がらせる。ツンツンと妖化屍の指が刺激すると、生地にぷくりと小指の先ほどの影が盛り上がった。
 
「ひぎィア”ッ・・・!! ふぇあア”ッ!! ・・・ダ、ダメぇッ・・・そ、そこはッ・・・!!」

「ウフフ・・・乳首よりも敏感なおマメが、ここにもあるねぇ・・・そして、震動の糸ももう一本」

 縛姫の言葉の意味を察し、空天使の童顔は青ざめた。
 そんな様子を嘲笑うように、ピン、と縛姫の指が浮き上がった肉豆を弾く。
 それだけで、股間を襲う鋭い愉悦に、ガクガクと腰を揺らしてペガサスは絶叫した。
 
「あぎィ”ッ!? え”ア”ア”ア”ッ・・・!!」

 官能に空天使が悶え踊るほどに、乳首に繋がれた震動の糸が揺れる。そのさざ波は、新たな刺激となって、意識のないオメガカルラの乳首を嬲る。
 ポニーテール少女の小ぶりな乳房が震え、細胞自体が随喜に打たれたように、スレンダーな肢体はビクビクと反応した。
 ブシュブシュと、臍の穴と股間から鮮血があふれる。ペガサスから送られる震動が、着実にカルラの命を消耗させていく。
 
「オーッホッホッホッ!! そんなに悶えたら、カルラが簡単に息絶えてしまうよッ!? お友達を殺してもいいのかい? 嫌なら快楽を・・・耐え切ることだねぇッ、オメガペガサスッ!!」

 ビチッ、ピチッ、バチンッ!! と、空天使の乳首とクリトリスとを、縛姫の指が痛烈に弾く。
 蜂に刺されたような痛みと、ゾクゾクする刺激。だが、ペガサスが官能に震えれば、膨れ上がった震動がカルラを襲う。六道妖に嬲られ尽くした萌黄の風天使は、これ以上責められたら絶命してしまう。
 
「んぶぅ”ッ!! ・・・んんん”ん”ッ――ッ!!!」

「・・・グフ、ゲヒヒヒッ・・・なんとか堪えたねぇ~・・・でも・・・感度の高いそのムチムチのボディで・・・どこまで頑張れるのかなぁ~? ・・・ゲヒヒヒッ!!」

 気が付けばオメガペガサスの背後には、カルラを蹂躙し終えた汚泥の小山が、三日月の眼を光らせていた。
 ドロリ、と呪露の巨体の一部が崩れる。溶け落ちるソフトクリームのように、灰色のヘドロは粘りながら、紫雲の空天使の肢体へ垂れていく。
 
 片手の掌には収まりきらぬ豊かなバストを、まずはベチャリと汚泥が覆った。
 セーラー服のようなスーツを汚しながら、下に流れていく。
 モゾモゾと動くヘドロは、醜悪な外見とは裏腹の、柔らかなタッチで女子高生の乳房を撫で回す。意志を持つ、官能のローション。丸々と実ったペガサスの双乳を、ぷるぷると揺らして愛しげに揉みあげる。
 
 胸だけではない、お臍周辺も覆った灰色のドロは、乙女の敏感な肌をじゅりじゅりと愛撫した。
 呪露の汚泥が触れた箇所は、その全てから官能の刺激が送られるのだ。まるで肉厚の舌に、舐められるように。
 乳房、お腹と、筋肉と柔らかさが絶妙にブレンドされたアスリート女子高生の肉感を愉しみながら、〝流塵〟は下腹部へと這い進む。
 
「んくう”ッ!? ん”ッ、あふぅ”ッ・・・!! ぁ”ッ!? ダ、ダメぇ”・・・ダメだって・・・ッ!!」

「ゲヒッ・・・ゲヘヘヘッ・・・!! 自分でも一番敏感な場所は・・・よ~くわかってるみたいだなぁ~~・・・」

 ドロドロと流れ落ちる汚泥は、ついにオメガペガサスの下腹部を包むコスチュームへと到達した。
 ブルマそっくりの、紫のショーツ。
 ヘドロの塊のなかから、指のようなものが数本飛び出す。と、思った時には、ブルマは一気に太ももと膝の中間位置ほどまで引き下げられた。
 
「いやあ”ッ・・・!? きゃああ”ッ――ッ!!」

 下半身、乙女の秘部を晒される羞恥に、甲高い悲鳴をペガサスはあげた。
 だが恥じらっている余裕など、ない。先程の縛姫の台詞、そして股間部を剥き出しにされたからには、次に六道妖が狙う責め苦は明白だ。
 
「ホッホッホッ!! やはり陰毛も随分薄いねぇッ!? 奥の裂け目も、ぷくっと膨れ上がった肉芽も・・・よく見えるよッ!!」
 
 股間の中央。色も密度も薄い茂みは、枯れた茶色の芝生がわずかばかり生えているようであった。
 縦に走った、陰裂。ピンクの内肉が見え隠れする唇の上部に、充血した肉豆があった。
 
「あああ”ッ、ああ”ッ!! やめッ・・・やめてッ・・・!!」
 
 過敏すぎる小さな萌芽に、糸が素早く巻き付かれる。
 クリトリスに触れれば、いかに鋭い刺激が走るか。ただでさえ感度の高い浅間萌音は、よくわかっている。だから自身の手ですら、直接触れることなど恐ろしくて出来なかった。
 それが細い糸に何重も緊縛されたのだ。
 震動の糸がきつく結ばれただけで、電撃のような快感にペガサスの脳裏はスパークした。
 
「ふぎゃああ”あ”ア”ッ――ッ!!! んはァ”ッ!! アアア”ッ・・・!! んくぅ”ぅッ~~~ッ!!!」
 
 絶叫するペガサスを嘲笑うように、縛姫はもう片方の糸の先端を、カルラのクリトリスへと結ぶ。
 むろんカルラにとっても、股間の陰核は激感を催すポイントだ。弄られれば、まして激しい震動を送られれば、意識はなくとも官能の電撃に貫かれる。
 オメガペガサスが腰をヒクつかせるたび、糸は波打ち、カルラに送られた。白目を剥いた萌黄の風天使はビクンッと大きく仰け反り、そのたびにブシュブシュとアナルや臍から鮮血を噴き出す。
 
「あ、亜梨沙ちゃッ・・・!! アリッ・・・あひゅア”ッ!? んあああ”あ”ッ――ッ!!! ダメぇ”ッ―――ッ!!!」

 友の名を呼ぶペガサスの声が、途中から嬌声の叫びに変わる。
 灰色のローション・・・〝流塵〟の汚泥が、空天使の股間をベッタリと覆い尽くしていた。陰唇はもちろんのこと、お尻の穴から糸の結ばれた過敏な萌芽まで。
 生温かく、絶妙な粘りを持つ悪臭のヘドロは、性感の密集したオメガペガサスの下腹部を一斉に嬲っていた。じゅりじゅりと音をあげながら、乙女の敏感ポイントを摩擦する。
 
 バレーネットに磔にされていなければバラバラになるのではないか、と思えるほどの勢いでガクガクと早熟なグラマラスボディは痙攣した。
 
「んああ”あ”ッ~~ッ!! ア”ッ・・・へああ”ッ・・・!! やめえ”ッ・・・やめへぇ”ッ~~・・・ッ!!」

「ウヒ、ゲヒヒヒッ!! ・・・もう懇願とは・・・随分情けないなぁ~、オメガペガサスぅ~~・・・そんなに感じちゃうのか~~い・・・? ・・・ほら、我慢しないと・・・カルラが死ぬぜぇ~~・・・」

 股間だけでなく、乳房を覆った灰色のヘドロも、柔らかな果実をぐにゅぐにゅと弄ぶ。尖り立った乳首を中心に、泥の塊がシュルシュルと回転する。
 複数の舌で、胸の頂点を執拗にこねくり回されるようなものだった。
 セーラー服をパンと張り詰めさせたふたつのバストに、痺れるような愉悦が波のごとく連続で押し寄せる。処女を守るオメガスレイヤーにとっては、それは経験のない快感だった。
 
「ぅはア”ッ!? くひゅッ、ぅう”う”う”ぅぇあ”ッ!! ・・・しょんあッ!! そんあろこッ・・・!! い”、いじらないでぇ”ッ~~~ッ!!!」
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