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「第九話 夕子抹殺 ~復讐の機龍~ 」
11章
しおりを挟む物心ついたときには、すでに父親は遠く離れた存在として認識されていた。
抱いてもらったことなど、いや、手を触れたことすら記憶にはない。家に帰っても眉間に皺を
寄せて書斎にはいり、研究を続けるのが彼女の父親であった。夕子にとってはそれが当たり
前の父親像であったから、運動会にビデオカメラ片手にやってくる友達のパパたちが不思議で
ならなかった。ただ母親の説明で、父が尊敬すべき優秀な学者で、未来のために誇れる研究
をしていることだけはわかっていた。
父親は偉大な存在で誇れる存在。
だが、好きではなかった。嫌いでもなかったのだけれど。
"誰が、生かしてくれって頼んだのよ"
ベッドの上で機械の右手を見詰めながら、夕子は呻くように毒づいた。
トラックに撥ねられてから、一週間がたったころ。生への感謝より、肉体の半分を失った悲し
みが大きくて、少女は偉大な父に怒りをぶつけた。鏡を見れば、左眼に包帯を巻きつけた痛々
しい顔が、絶望に打ちひしがれて沈んでいる。
"オレが生かしたんだ"
白衣姿の父親は、傍らで突っ立ったまま冷淡ともいえる口調で答えた。
"お前に生きて欲しいから"
"私を実験モルモットにするために?"
娘の言葉は間髪入れずに繰り出された。
"あんたの研究は軍事に応用されるんでしょ?! 私の身体を、ひとを殺すための実験に使
うのッ?!"
くるりと背を向けた父親は、無言で病室を出ようとする。
"一生、あんたを・・・恨んでやる"
"好きにしろ。オレを恨むことで生きてくれるなら、歓迎だ"
バタンと閉めた扉の音が、今でも夕子の胸をギュッと締め付ける。
あのとき握り締めた、機械の右腕。
その腕のなかには、殺傷力を高められた、新たな武器が昨夜から取り付けられている。
"あいつの命を狙う奴と、闘うことになるなんて・・・皮肉なものね"
夏の夕闇。海に浮かんだ無人の埋立地。建設途中の建物が並ぶ廃工場の跡地。
金色の鎧を装着した銀色の女神・ファントムガール・アリスと、機械の肉体を持つミュータン
ト・キリューとが、100mほどの距離を空けて向かい合っている。
女性らしい曲線を描いた銀色の肌が、夕陽の朱色を反射して気圧されるほどの美しさで輝い
ている。比較的単純な幾何学模様はオレンジ色。人間体の折は身体のラインを強調するよう
な服を選ばないので知られていないが、意外に豊満なプロポーションが裸に近い状態になった
ことで露呈されている。黄金に輝くプロテクターはバストと腰部を守り、パッと見はセパレートの
水着のようだ。同じ色の首輪と、紅に燃えるツインテールは霧澤夕子の面影を色濃く残し、端
整な銀のマスクはギリシャ彫刻を彷彿とさせるバランスの良さで少女の美しさを際立たせてい
る。このマスクが実は仮面であることは、あまりにも表情がないことでかすかに偲ばれるが、そ
の下には美仮面と全く同じアリスの素顔が隠されている。機械の肉体を持つ、夕子の変身した
姿であるからこその特異点。右腕の肘から先と、左足の膝から先が完全に精巧な機械で作ら
れているのは、天才少女がまさしくサイボーグであることを如実に物語っていた。
鋼鉄の天使。鎧の女神。
他のファントムガールたちとは一線を画したアリスの姿には、そんな言葉がよく似合う。
一方のキリューは、全身が完全に鋼鉄で作られており、人間型のロボットというに相応しい姿
をしていた。
細長い痩せた体躯が、変身前の眼鏡男を想起させるが、ハリウッド映画のなんとかネーター
さながらの外観には、元研究者である産業スパイの面影は薄い。左手の5本の指の先はマシ
ンガンの銃口となっており、右手の指は細長く尖っている。赤く光ったふたつの義眼レンズは、
人体模型の眼球をそのまま使ったようでもあり、透明なケースになった頭頂部には、これだけ
は人間のものと思われる脳がヒクヒクと蠢きながら収まっている。
アリスが機械の持つ精巧なデザインを美しく表現しているのに対して、キリューの外見は金属
が持つ無機質な光を、殺伐とした雰囲気とともに漂わせていた。その見た目からでも、両者は
同じサイボーグという立場にありながら、対照的な印象を見る者に与える。
「有栖川博士ノ娘ヨ。貴様ヲ破壊スルコトデ、奴ヨリ私ノ研究ガ優レテイルコトヲ証明シテミセ
ヨウ」
機械兵士が角ばった声を出す。「エデン」の力を得て変身した姿は、より機械としての本性が
前面にでてきているようだった。
「あんたを見てると、気分が悪いわ」
巨大な銀の女神が冷たく吐き捨てる。やや垂れがちな大きな瞳と形のいい鼻と唇。無表情で
あればあるほどに、装甲の天使の美しさは際立つ。
「ククク・・・普段ハ強ガッテモ、ヤハリ父親ノ敵ハ自分ノ敵カ」
「まさか。サイボーグが、大ッ嫌いなだけよ」
言うなりアリスの右腕が、正面の人型マシンに向かって伸ばされる。
鋼鉄で作られた右腕の手首部分。備え付けられた円筒から、火花を噴いてバルカン砲が発
射される。
挨拶代わりの先制攻撃。パラパラパラ・・・と軽やかな音をあげて飛び散る火花が、突っ立っ
たままのキリューの胴体に直撃する。
もし鋼鉄の悪魔の近くで聞き耳を立てている者がいたら、カカカンン、という弾丸が弾かれる
小気味良いテンポを聞き分けたことだろう。各国に装備された戦車の類なら、2,3発も浴びせ
れば大破する攻撃を、灰色のミュータントは傷ひとつ受けることなく何十発と流していく。
「クダランナ」
胴体に火花を散らせながら、機械兵士の左手が、黄金の鎧を着た女神に向かって5本の指
を伸ばす。
ダダダダダッッッ・・・!! アリスのバルカン砲を遥かにしのぐ炸裂音。
巨大なロボット兵士の放った凶弾は、針の穴を通す正確さで装甲天使の右腕に着弾した。
「ぐああッッ?!」
鋼鉄のへし折れる音色が夕暮れの世界にこだまする。
地響きと轟音を伴って、バルカン砲の銃口が大地に落下する。廃工場の敷地に、破砕した鋼
鉄の破片がドスドスと突き刺さる。
装着していた銃口を弾き飛ばされ、集中砲火を浴びてヒビの入った右腕を、オレンジに輝く
天使はたまらず押さえてよろめいた。
バルカン砲でダメージを与えられなかったのは、ショックではない。破壊力が高くないのはわ
かりきっていたことだし、いわば相手の動向を探るための攻撃だったからだ。
だが、同じような敵の攻撃が、想像以上に強力であったことはアリスを少なからず動揺させ
た。黄金の鎧は胸と下腹部とだけをガードしているように映るが、実際には薄いヴェールが装
甲天使を包んでいるため、アリスの耐久力はファントムガールの間でも高い。幼少より身体を
鍛えてきた里美やユリよりも、純粋な耐久力なら上回っていよう。その頑丈さに頼って戦闘経
験の少なさを補うのがサイボーグ少女の闘い方だが、キリューのマシンガンが十分脅威である
ことが判明した以上、無闇な戦法は封じられたも同然だ。
「今度ハコチラカライクゾ」
死刑を宣告するような冷酷な響きに、ハッと銀のマスクをあげたアリスの瞳に、突きつけられ
たマシンガンの銃口が映る。
ダダダダダダッッッ・・・!!
指が火を噴いた瞬間、銀とオレンジ色の女神は右に飛んでダッシュしていた。ジェット機能を
隠した左足が炎を吐き出す。超アスリート戦士・ナナ並みのスピードが、今鋼鉄の天使に宿
る。マッハを凌駕する速度が、目視不能な世界に一気に連れて行く。
ダダダダダダッッッ・・・!!
「きゃあああああああッッッ――ッッ?!!」
着弾。
アリスのスピードが機械兵士を置き去りにしたと思えた瞬間、傍目からは当てずっぽうに向け
たとしか思えぬキリューの指先から放たれた弾丸が、まるでそこにアリスが来ることがわかっ
ていたかのように全弾命中する。鎧を装着した銀色の肢体が、数十発もの弾丸に弾かれて踊
る。
"ぐううッッ・・・そッ・・・そんなッッ・・・??"
サイボーグ少女の超速度を、機械のレンズは捉えていたというのか? だが、それにしては
赤く光る眼球が、疾走するアリスの姿を追尾していたようには思われない。慌しく回転する天才
少女の頭脳に結論を出す暇を与えず、悪魔ロボットのマシンガンが再び火を噴く。
「あああああああッッッ―――ッッ?!!」
凶弾を避けようと飛びよける鎧の戦士。しかし、30mほどをジャンプして着地した瞬間、待ち
構えていたように無数の弾丸が黄金の鎧と銀色の肌とを抉り撃つ。鎧のヴェール越しに撃ち
込まれる鉛の塊。全身を包む鋭い痛み。フルスイングしたゴルフボールを何十発も撃ち込まれ
る苦痛に、グラリと揺らぐ肢体を無理矢理に反応させて、アリスは逆方向に飛び退く。
ダダダダダダダッッッ!!!
逃げるように背を向けたオレンジの戦士に、数え切れない弾丸が直撃する。
アリスの移動した場所にマシンガンを撃ったというより、凶弾を放った場所にアリスが吸い込
まれていくかのようだった。面白いように弾丸を受けた装甲天使の身体が、甲高い悲鳴を迸ら
せながら大の字になってピクリと止まる。
一瞬の後、逆反りになった背中から白い煙をあげながら、身体の前面も背面も煤汚れた弾
痕を残した少女戦士は、四つん這いになって廃工場の敷地に倒れこんだ。
"バ・・・カな・・・・・・まるで・・・私の動き・・・・・・を・・・・・・"
「愚カナ小娘メ。ヨウヤク理解シテキタカ」
背後から降った無機質な声に、赤髪のツインテールが光速で振り返る。
揃って突き出された殺人機械の両手が、振り向いた銀のマスクの鼻先で黄色に輝いていた。
バチンッという電気の弾ける音が耳朶を打つ。
ジュババババババッッッ――――ッッッ!!!
暗黒サイボーグ必殺の電磁ビーム。
超高圧電流の束が、黄色の帯となって廃工場の跡地に描かれる。夕闇の埋立地を黄色の
真っ直ぐな直線が白く浮かび上がらせる。
落雷をまとめたような電撃光線は、鋼鉄少女をすり抜け大地を叩き、廃工場の地面をドロリ
と溶かした。
「くッ!」
ファントムガール・アリスの女性らしい肢体は、空中にあった。
両腕を使ってのジャンプ。機械のパワーを誇る右腕が、巨大戦士のなかでは小柄な部類に
入るアリスをあわやの瞬間に飛び出させたのだ。見上げるキリューの両腕の兵器が照準を合
わせるより早く、聖なるアーマー戦士はヒビの入った右腕を突き出す。
目には目を。電撃には電撃を。
通電防止の対策が取られてはいるだろうが、機械人間の弱点が電流にあることは疑いの余
地がない。それは夕子自身の体験からも明らかだった。内蔵コンピューターを確実に故障させ
る高圧電流を流すことができれば、一撃にして戦闘不能に追い込むこともできるのだ。一夜に
して大幅なパワーアップを遂げた機械兵士に、アリスはありったけの聖なる光をブレンドさせた
稲妻を放射する。
キリューの電撃光線が極太の槍であるなら、アリスの電磁波は広範囲に広がる網。
破壊力こそ劣るものの、大樹のごとく枝分かれしていく稲妻は、空間全体の敵を捉えんとす
る。残虐サイボーグが逃げる隙を与えず、逆襲の電磁波が機械の身体を包んでいく。
「ッッなにッ??!」
信じられない光景が、装甲天使の青い瞳に映った。
バリバリと音をたてながら、広がった電磁の網が一点に、キリューの胸の辺りに、収斂してい
く。枝分かれした稲妻が急に角度を変え、暗黒サイボーグの胸の中央から生えた、一見マイク
のようにも見える青色の突起物に吸い込まれていくのだ。その突起物が電磁波を引き寄せる
アンテナのようなものであることは、聡明な天才少女にはすぐに看破できた。
「そんなッッ・・・バカなッッ!!」
「無駄ダ。貴様ノ攻撃モ防御モ、全テ分析済ミナノダ。私ヲ傷ツケルコトハオロカ、逃ゲルコト
スラ貴様ニハデキナイ」
人間の眼球に似た赤いレンズが、ギラリと光る。
左手のマシンガンが火花を散らす。反射的にアリスの肢体が右に飛ぶ。
その場所に装甲天使が来ることは、今までの闘いのデータを解析したキリューには予想通り
のことだった。先程より威力を増した電磁ビームの矛先に、己から飛び込んでいくかのように
被弾するファントムガール・アリス。
バチバチバチッッ!! バリバリバリバリバリッッ!!!
「きゃああああああああああッッッ―――――ッッッ!!!!」
可憐な声がかすれるほどの絶叫をアリスはあげた。オレンジの少女戦士が黄金に発光す
る。自然界では有り得ない高圧電流がサイボーグ天使を包んだ証明。瞬間夕子の視界がブラ
ックアウトし、あらゆる部位がエラーを起こす。
"・・・そッ・・・そんなッ・・・・・・こいつは・・・私の動きを・・・・・・読みきって・・・"
機械兵士キリューの恐るべき実力の秘密。
霧澤夕子およびファントムガール・アリスの戦闘データを分析した悪魔は、その闘いにおける
動きを全て予測してしまっていた。スピードで上回っているはずのアリスが逆に翻弄される不思
議。その謎の答えがキリューの正確なデータ解析にあるのなら、装甲天使の勝利は限りなく0
に等しい。
「敗北ヲ悟ッタカ、哀レナ小娘ヨ」
鋼鉄の人体模型がビクビクと震えるアリスに近付く。立ち上る白煙。パチパチとなる電磁音。
内部を高圧電流の蛇に這い回られたサイボーグ少女のダメージはあまりに深い。表情を変え
ぬまま電磁の余韻に苦しむアリスにとって、先の一撃は致命傷であったのか。
"・・・私の攻撃も・・・防御も・・・全て読まれているなんて・・・・・・"
「有り得ないわッ!」
キリューの歩みが射程距離に入った瞬間、銀の女神の右拳が唸った。
冷酷マシンの細長い顎へ。人類の守護者を侮った鋼鉄の悪魔に、逆襲のストレートが迫る。
バチンッッ!!
破裂音が広大な廃工場に響き渡る。読んでいた。アリスの体力を確実に把握しているキリュ
ーにとって、少女戦士の反撃は予測通りの行動――オレンジのグローブをはめた右手を金属
の指が握り掴む。油断をついた天才少女の企みを軽く打破し、いよいよ破壊のショータイムへ
と・・・
カチャリ
かすかな音色はアリスの右肘の内側から。
鎧女神の右腕が肘部分で分離する。日本刀を抜くかのごとく現れる電磁の剣。違った。右ス
トレートは、偽者。クールな女神の真の狙いは、コレ。肘から先に生えた稲妻ソードが、大上段
から機械兵士に振り下ろされる。
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