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「第八話 ユリ武伝 ~海棲の刺客~」
16章
しおりを挟む“あ・・・あ・・・身体が・・・熱い・・・・・・溶けちゃい・・・そう・・・・・・私・・・・・・おかしく・・・なっちゃう・・・・・・・・”
「だいぶ壊れてきたようだな」
黙視していた痩身の悪鬼が、ピアニストのような長い指で、卵型の顎をすっと撫でる。
ビクビクビク!!
有り得ない過剰な反応が、若き天才柔術家が淫欲の波に飲まれ、暴発寸前の欲情を湛えた雌獣へと変わり果てたことを教える。
ハゲ頭のたらこ唇が尖り、水着を通して浮きあがった若芽に、ふっと生臭い息を吹きかける。
「んあうッッ!」
ガクンと仰け反る童顔。
ピンク色に顔全体を染め、潤んだ瞳で虚空をみつめるユリの脳裏には、もはや渦巻く官能と、かろうじて抑制しようとするギリギリの戦士のプライドしかなかった。
「ユリくん、いや、ファントムガール・ユリア。君が瀕死の状態でも、不屈の闘志で立ち上がってくる勇敢な戦士であることは知っています。前回の闘いでね」
「だが、貴様がまるで性を知らず、悦楽への耐性が備わっていないのも、またわかっている」
聖少女を地獄に落としたふたりの男。
その淫靡な両手が囚われの美少女の、白肌を這い回る。
長い指が小さな胸の膨らみを下から掬いあげる。周囲をじっくり撫でまわし、身体の中央線に沿って下へ。縦長の臍をなぞり、ビキニに覆われた下腹部をゆっくり這う。
脂ぎった芋虫のような指は、脇の下から側面を下り、打撃で痛めたアバラを突く。白い臀部を強く揉み、太股の内側を触れるか触れないかのバランスで羽毛のようになぞっていく。
西条ユリという、極上の瑞々しい若華。
その白く、細く、美しい少女の肉体を、横暴な獣欲を発散した2匹の悪魔が、雪肌の隅々までを撫で回していく。
「ふへぇッ・・・・・・んはアッ・・・・・・ぐぅぅッ・・・・・・」
“ダメ・・・声が・・・出ちゃう・・・・・・我慢・・・できない・・・・・・”
身体が燃えるように熱い。空気が動くだけで、舐められてるかのように肌がザワつく。下腹部の秘芯がたぎり、熱い蜜壷が強引に広げられた股間の中央で蕩け出している。
媚薬の協奏曲が穢れを知らぬ少女を飲み込んでいた。柔肉に潜んでいた性感帯は、本人も驚く場所と数で顕在化し、点火した性の炎は身を焦がす勢いで渦巻く。触れられただけでイッてしまいそうな高揚。だが現実は聖少女の仄かな願いを聞き入れず、絶頂に達する寸前で、少女の昂ぶりを留め続ける。すぐそこに迫った開放感を、与えられない永遠の悦楽。クスリ漬けの瑞々しい果肉を、4本の女体を知り尽くした手が、じっくりゆっくり貪り味わう。
「ひぎゅううぅぅッ~~ッ!!・・・・んんぎぎィィ・・・・・・はあうッッ!・・・・・・う゛う゛ぇぇアアアッッ・・・・・・」
撫で回す。白い素肌を撫で回す。
最も敏感な石のように固く尖った双つの肉丘の頂点と、ぐっしょりと濡れて変色した股間のクレヴァスには触れず、その他のあらゆる部位を這い回る。臨界まで上昇したユリを、昇天間際で押さえて焦らしに焦らす。
雌獣の喘ぎが発狂寸前の武道少女の、ピンクの唇を割って出る。
ガクガクと震える小動物のごとき愛らしいマスク。揺れるふたつのおさげ髪。
焦点の合わない潤んだ瞳から、ポロポロと涙がこぼれていく。
“熱い・・・狂う・・・・・・そこは・・・ダメ・・・・・・こんな・・・・・・負け・・・ダメ・・・・・・おかしく・・・・・・気持ち・・・いい・・・・・・燃え・・・・・・”
「んふうッッ!! ああんッッ!! はあうッッ!! ふぇあッ・・・ああああああアアッッッ~~~~ッッッ!!!」
「フハッ、フハハハハハハ!! 狂えッッ!! 発狂して絶えろッッユリアッッッ!!!」
「いい狂態です、ユリくん! 快楽の魔物に飲み込まれましたか!」
ピタリ
不意に、全身を這い回っていた、触姦が止む。
虚を突かれたユリの心に、ぽっかりと無防備の穴が開いた瞬間。
中年男の丸い指が、白い水着に浮んだ、ふたつの胸の突起を摘まむ。
「ッッひぎいイイィィッッッ?!!」
「イキなさい、西条ユリくん」
息をかけられただけで達したであろう、敏感な小豆が、ビキニが擦り切れそうな勢いで摘まみ回される。
「んんんんああああああああアアアァァァァッッッ――――ッッッッ!!!!」
その瞬間、大の字に開いた股間から、透明な噴水が激しく噴き出された。
ブシュウウウウウウウウッッッ―――ッッッッ・・・・・・
官能的で、本能的で、凄惨ですらある音楽をBGMに、磔少女が絶頂のダンスを踊りまくる。
ブルブルと震える童顔。ビクビクと波打つ腰。パクパクと開閉する口。手足を拘束され、無駄に暴れるしかない華奢な肢体が、殺虫剤をかけられた虫ケラのように撥ね動く。食い込んだ鋼鉄の枷で血が滲む。
天才と呼ばれ、想気流柔術最高の傑作と噂される武道少女が、悪鬼の思い通りに無惨に果てた瞬間であった。
エクスタシーの聖水がホテルの床をビシャビシャに濡らす。嬌声と性の潮とを搾り取られた美少女は、磔の木板に全てを失ったかのような表情で大の字に垂れ下がっている。
「あ・・・・・・ああ・・・・・・・アアぁ・・・・・・」
“・・・・・・・・死に・・・・・・・たい・・・・・・・・”
見られてしまった。
人間として最も見られたくない痴態を、最も忌むべき敵に見られてしまった。
火のでるような恥辱と敗北感とが、幼い少女を責めたてる。もはや西条ユリは、正義の女神でも、柔術の達人でもなかった。内気で繊細な、か弱き乙女。キスを想像するだけでのぼせてしまうような、思春期の少女。
ある意味、少女にとっては死体を晒される以上の屈辱が、人形のような顔を絶望に染める。華奢な肉体をガクリと脱力させる。
“・・・・・・私・・・・・・・・・また・・・このひとたちに・・・・・・・負け・・・・・”
「この程度では済まさん」
無表情で磔少女を見据えていた久慈仁紀の尖った指が、水着越しに股間のクレヴァスを突き貫く。
「くひゃああッッッ?!!」
ビクンと大の字の肢体を再起動させるユリ。
滝のように聖水を放射しても、火照りは収まりなどしなかった。最も女性として大事な場所を乱暴に抉られ、桃色の電撃に色欲に溺れた体細胞が反応する。
「熱い・・・熱いな、ユリア。なにが正義の女神だ、メスブタめ。感じまくってビショビショではないか。それ、快楽の果てに昇天しろ」
白いビキニ越しに透き通った秘裂を、人差し指と中指、2本の指が掻き分けて埋まっていく。水着ごとユリの体内に侵入した指は遠慮なく暴れ、伸びたナイロン生地が熱い洞窟の内部を擦る。正確に蜜壷を刺激する久慈の指技に、可憐な少女はまたしても獣の本性を曝け出していく。
「んんんあああああッッッ?!!! ひゃふッッうううッッッ~~~ッッッ!!! ぬッ、抜いてぇぇッッ!!! 抜いてくださいィィッッッ!!!」
洞窟のなか、わずかにへこんだ、快楽のスイッチを久慈の指は的確に探って擦る。極楽世界に漂うユリに、愉悦の稲妻が次々と股間から延髄へと突き刺さる。
「あくうううッッッ―――ッッッ!!!! ああああんんんんッッッ―――ッッッ!!!! ひゃべッッ・・・もうやめ・・・」
少女の嘆願が言葉になる前に、えびす顔の色魔の丸い指が、ユリの臀部に隠れた狭い穴に突き入れられる。
「ぎゃひいいいいいッッッ――――ッッッッ?!!!」
異物が直腸を圧迫するおぞましさに、磔の武道少女は絶叫した。
次の瞬間、田所の空いた手は、ユリの秘裂の少し上にある萌芽を荒々しく摘まんでいた。
「狂い死になさい、西条ユリくん」
股間に食いついた3つの色魔の顎が、怒涛の勢いで白い妖精を貪る。
膣に飲み込まれた細い手が口から飛び出さんばかりに暴れ、アナルに刺さった指が内肉を削ぐ勢いで出し入れされ、皮をむかれたクリトリスが嵐のようにこね回される。
そのひとつだけで昇天は免れぬ悪魔の性技を、一度にそれも全力で叩き込まれて、純真な少女は女獣の嬌声をあげた。
「はびゃひいいいいいイイイッッッ――――ッッッ!!!! んんんええあああああッッッ――――ッッッッ!!!! あああああああッッッ――――ッッッ!!!!」
ブッシュウウウウウウウッッ―――ッッッ・・・・・・・・・
2度目の噴射は、1度目と変わらぬ量と勢いで行われた。
小動物のようなキュートなマスクが、果てると同時にガクリと垂れる。浮きあがった汗と涎がトロトロと垂れ落ちていく。
正義と悪という関係を無視しても、あまりに無惨な磔少女の姿。
だが、15歳の美少女が吊るされたまま潮を吹く、凄惨な光景を目の当たりにしながら、ふたりの悪鬼は悦楽の責め手を緩めようとはしなかった。
失神してしまったユリに構うことなく、聖水に濡れ、湯気をたてる手を、休むことなく動かし続ける。
クチュ・・・ベチャ・・・クチャリ・・・ビチュ・・・・・・
淫靡な響きが豪華なホテルの一室に流れていく。
「・・・うくッ・・・・・・へあッ・・・・・・・・ふぇあぁぁッ・・・・・・・」
「目覚めましたか? まだまだ、こんなものでは終わりませんよ」
楽しげに処刑宣告を告げたハゲ中年の唇が、水着越しに尖った胸の蕾に吸いつく。合わせるように、端正な顔をした悪魔が、もう片方の乳首を咥える。
「果てしなく、イキ続けなさい、ファントムガール・ユリア」
「いやあああああああアアアアアアッッッ―――――ッッッ!!!!」
全身を2匹の淫獣に弄ばれ、西条ユリは悦楽地獄に溺れた。
ブッシュウウウウウウウッッッ――・・・・・・・・
ブシュウウウウウウウッッ・・・・・・・
プシュッ・・・シュウウウ・・・・・・
計五回、失神と昇天を繰り返し、天才と呼ばれた柔術少女は惨めに愛液を垂れ流し続けた。
磔の肢体は指まで力なく垂れて、文字通り精根尽き果てた正義の少女は、汗と体液で濡れ光った姿を宿敵に晒している。
襟足で束ねた髪を無造作に掴むと、凍えた視線で見据える久慈仁紀は、グイッ・・・と囚われの聖少女の顔を起こす。
半開きの口からコポコポと涎が垂れ流れ、くるみの瞳いっぱいに溜まった涙が零れる。
グショグショに濡れ光ったユリの顔は、敗北者のそれだった。
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