ファントムガール ~白銀の守護女神~

草宗

文字の大きさ
上 下
74 / 310
「第四話 邪悪哄笑 ~魔呪の虜囚~

13章

しおりを挟む

 夏の夜の悪夢。
 仕事帰りのサラリーマンが、家庭で一杯晩酌を注ごうかという時間帯に、怒号とともに二体の巨大生物は出現した。
 20~30階建てのマンションが、多く立ち並ぶ地域に、警戒警報が甲高く鳴り響く。パジャマ姿の者も多い避難者たちは、逃げ惑いながらも、災難を持ちこんだ元凶の正体を見る。
 
 座りこんでひたすら何事かを呟いている、黒衣の魔女については、その恐ろしさを知っていた。黒魔術の使い手、マリー。デスマスクを思わせる白い仮面に浮ぶ、青い瞳が背筋を凍らせる。
 もうひとり、腰に手を当てて立つ、しなやかな影。それを見るのは、誰もが初めてであったが・・・見る者がみれば、その正体は火を見るより明らかだった。
 
 黄色に黒の斑点がついた体皮。銀色のフサフサとした毛が、肩・肘から先・膝から先・腰・胸に付いている。猛獣の地肌に銀毛のビキニを着たように見える。髪も同様、銀色で、ちぢれた感じはパーマをあてたようだ。大きな歯は肉食獣の特徴を示して尖り、サングラスでもかけたように見える、大きな瞳は青い結晶でできている。
 柔軟にして強靭な、しなやかな肢体を見るまでもない。その姿はまさしく、女豹。豹のミュータント。となれば、その正体は・・・
 
 「あはは♪ 逃げてる逃げてるぅ! でもそうはさせないよォ~~、マヴェルはあんたたちを餌にしてぇ、ファントムガールちゃんをおびきだすんだからねぇ~~♪」
 
 マヴェルと名乗った、「闇豹」神崎ちゆりの変身体は、独特の甘ったるい口調で、自らの目的を語る。次の瞬間には、それは実行に移されていた。
 本能的に危険を察し、津波と化して駆け逃げる人々に、猛獣の青い爪が伸びる。人類が必死で走る距離を、巨大生物はわずかに腕の角度を変えるだけで克服する。この日、最も運命に嫌われた人間は、女豹の人差し指と親指とにつままれ、50mの高さに吊り上げられる。
 ただ運がない、という理由だけで選ばれた犠牲者は、中学生くらいと思われる女のコだった。ゾッとするほど甲高い声で、キャアキャアと悲鳴の雨を降らせる。
 
 「マヴェルはさぁ~~、ネズミみたく食べたりしないよォ~~。けど、ファントムガールを呼ぶには、生贄がいるからぁ~~・・・」
 
 真っ青な顔で、狂わんばかりに喚き続ける少女を、青い瞳がニヤリと笑う。
 
 「死んじゃえ♪」
 
 少女を挟んでいた二本の指が、なんの躊躇もなく離された。
 スローモーションとなって、人影が虚空を踊る。
 「パン」と地面が鳴って、儚い命が終わりを告げたことを知らせる。
 
 「あははは♪ これ、オモシロ~~イ! さぁ~~、早く来ないと、ドンドンあんたが守るべき人間たちが、いなくなっちゃうよォ~~ファントムガールちゃん? あんたが現れるまでぇ、ひとりづつ落っこちてもらうからねぇ~♪」
 
 錯乱する人の群れに、悪魔の青い爪が突っ込んでいく――
 
 「ち、ちゆりッッ・・・あなたってひとはァァッッッ!!!」
 
 五十嵐の屋敷でモニターを見ていた里美の口から、抑えきれない怒りが吹き出る。
 神崎ちゆりが、ほとんどの悪事に手を染めてきたことは知っている。里美自身、その毒牙の餌食になったこともある。それでも、心のどこかで、なんとか更正させられないか、期待する部分が無意識にあった。なぜなら、たとえ仲が良くなかったとはいえ、クラスメートだったのだから。だが、“殺人”という、決定的な悪を目の当たりにして、里美の中でなにかが音をたてて切れる。
 
 「神崎ちゆりッッ!! いいえ、マヴェル!! あなたは私の手で、必ず倒すわ!! たとえ、どんな危険が待っていようとも・・・」
 
 ブチンッッ・・・
 強く噛んだ下唇から、赤い朱線が二本、顎を滴って流れ落ちる。
 里美の顔を濡らす液体はもうひとつ。
 切れ長の美しい瞳から、虹色に輝く水晶が、スゥッ・・・と白い頬を濡らしていった。


 
 白い光が、氾濫する。
 悲鳴と血臭と瘴気とが漂うベッドタウンに、待望の光の戦士が参上する。
 銀色のボディーにレオタードを思わす紫の模様。金色の肩甲骨にまでかかる髪が、シルクとなって輝く。女神と呼ぶに相応しい神々しさを纏った、美しき正義の戦士は、登場と同時に構えを取った。
 誰よりも、五十嵐里美=ファントムガールの出現を渇望していた豹のミュータント・マヴェルが、余裕たっぷりに破顔する。
 
 「やっと出たわねぇ~~、ファントムガール! 今日こそあんたをボロボロにできると思うと、マヴェル、ゾクゾクしちゃ~~う♪」
 
 銀の羽毛で覆われた、豹の足元をファントムガールは見る。
 真っ赤だった。
 50mの高度から落とされ、恐怖の中で命を散らせていった人々が、アスファルトの地面に描いた深紅の華の絵。花畑となって咲き誇った、一面の赤。
 その中のひとつに、赤ん坊のものらしきおしゃぶりを見つけた時、慈愛の中にも冷静さを失わない里美が、キレた。
 
 「マヴェルッッ!!! あなたはァァッッ・・・絶ッッ対にッッ・・・許せないッッ!!!」
 
 銀色の天使VS女豹と魔女の闘いは、激昂した天使の先制から始まった。
 
 「ファントム・リボンッッ!」
 
 琴の音に似た声が叫ぶと、白銀の帯が、ファントムガールの右手から豹の悪魔へと伸びる。マヴェルの左手首に絡まる光のリボン。豹の自由な右手が振られ、瞬時に絡まる縛帯を切り裂く。天使のリボンは、いとも容易く悪女の爪によって、破られた。
 
 「あはは♪ 今度はこっちから行くよォ~~!」
 
 青い爪が、三日月の軌道を描いて閃く。
 ファントムガールの抜群のプロポーションが空中を彩る。二回バク宙をし、さらに月面宙返り。新体操で鍛えた運動神経が、唸りをあげて迫る豹の爪をかわしきる。
 
 「あなたでは、私には勝てないわ!」
 
 微動だにせず、吸い付くように着地を決めた銀の女神が断言する。
 挑発、だった。
 
 「どうせ、大勢でないと何もできないんでしょう? さっさと仲間を呼んだらどう?」
 
 女豹の結晶体化した瞳が、ピクリと動く。
 
 「フン、マリーの人形にヒイヒイ言ってたあんたを殺すのにィ~、仲間なんているわけないでしょォ~~!」
 
 やはり、とファントムガールは思う。
 我侭放題に生き、自尊心を伸ばし放題にしてきたちゆりが、カッとしつつも仲間を呼ばなかったのには理由がある。ちゆりの性格からすれば、反抗的な態度を取った者には、多数で徹底的にいたぶりリンチするはずなのをしなかった・・・それは仲間を呼ばないのではなく、呼べなかったのだ。
 
 メフェレスは、ファントムガールが何人いるか、正確に把握していないはずだった。ナナやユリアが出現するたびに、邪魔をされた怒りとともに、正義側の底知れぬ戦力に恐れを抱くのはそのためだ。どれだけの光の戦士がいるかわからない以上、今、ここでファントムガール=里美を殺すために全戦力を使うことはできないのだ。
 逆に言えば、マリーという魔術師がいれば、十分ファントムガールを抹殺できる自信がある、とも言える。マヴェルはいわば、保険のようなものだ。1vs2でファントムガールを血祭りにあげ、待機しているメフェレスたちが、助けに来る戦士たちを仕留める作戦なのだろう。
 
 里美は現実が甘くないことを思い知る。
 もし、メフェレスが全戦力を差し向けてきたら、自分の死と引き換えに粘るだけ粘り、時間を稼いであとをナナとユリアに託すつもりだった。ミュータントの変身時間は60分。変身が解けたところを叩くこともできる。
 久慈仁紀が、そんなミスを犯すわけはなかった。
 確実にファントムガールを抹殺する方法を、冷静に考えている。呪い人形という、強力な切り札を手に入れても、それに浮かれることなく。
 その冷静さこそが、メフェレスの真剣度を表していた。間違いなく、ここでファントムガールを根絶やしにする、という意志。
 
 「そう、ね。確かに私は、マリーに苦しめられたわ。さっさと人形を使ったら? 無理しないで、マリーの力を借りればいいわ」
 
 天使の銀色の口から、挑発のことばが紡げられる。正体が里美であるファントムガールの挑発は、憎憎しげなものではなく、むしろ、同情しているようにさえ聞こえる。まるでその方が、より腹立たしく聞こえることを、知っているかのように。
 
 「・・・あったま来たァ~~! マリー、手ぇ、出さないで、いいからねぇ!」
 
 豹の全身の毛が逆立つ。
 爪が三倍に伸び、ただでさえ長い悪魔の爪は、短剣のようになった。10本の鋭利な刃物。青い火花を散らして、縦横無尽に銀の女神に襲いかかる。
 
 「クッッ!」
 
 光の防御膜を張った皮膚を、青の刃が掠める。キレイな稜線を描いた胸の上部、乳房の盛り上がり始めに二本の赤い線。後方回転して、豹の左からの一閃を、聖戦士は避ける。
 
 “マリーの呪いを覚悟していたけど・・・こうなるとは思わなかったわ。でもッ!!”
 
 いくらプライドが高いとはいえ、マヴェル=ちゆりが、ここまで挑発に乗ってくるのは、里美の予想外だった。恐らく、本人が思っている以上にちゆりは里美を憎んでいるらしい。
 マヴェルに命じられたためか、登場して以来、マリーはずっと地面に座ったままで、動こうとしない。その静寂は不気味であったが、人形を取り出す気配がないのも事実だった。
 
 “これは・・・・・・チャンスッッ!!”
 
 「ほらアアアァァッッ―――ッッッ!!!」
 
 女豹が一気に距離を縮める。速い。巻く風で、マンションのガラスが結晶となって砕けていく。
 美しき戦士の顔を、冴えた瑠璃色の稲妻が疾走する。
 
 「ッッ?!!」
 
 あるはずの、女神の美貌は霞みと消えた。
 羽毛が舞うように、軽やかに、しかし無駄のない動きで、ファントムガールは女豹の背後へ回った。
 
 「こッッ・・・」
 
 冷や汗を振り飛ばし、向きかえる魔豹。
 その動きを十分に待った、銀の戦士の平手打ちが飛ぶ。
 
 バッチチィィィッッッンンンン!!!
 
 顔を張り飛ばされ、一回転して13階建てのビルに突っ込んでいくマヴェル。歪んだ口から、唾液が雨となって降る。
 豹の姿が、轟音とともに瓦礫の中に消えていく。
 
 「これが最後の忠告よ! 無実のひとたちを殺した罪を、悔い改めなさい! さもなければ・・・私はあなたを倒す!」
 
 『エデン』により、ちゆりが大幅に戦闘力をあげたといっても、同じ融合者ならば、元々の能力差がモノを言う。平和を守るために修行を重ねた里美と、好きなことだけをし、自由に遊び呆けてきたちゆり。その力の差は歴然だった。
 土砂崩れが、爆発する。瓦解したビルの中から、豹は何事もなかったように立ち上がってきた。
 
 「・・・顔を・・・“ちり”の顔を殴ったなアアアアッッッ!!! 許さねえぞオオオッッッ!!! ブッ殺して、内臓引きずり出してやらアッッ――ッッ!!!」
 
 あまりの怒りに、思わずマヴェルは正体の名を叫ぶ。
 どこか鼻にかかった甘ったるい声が、ダミ声に変わり絶叫する。憤怒に瞳を燃やした豹が、両手を憎き銀の戦士に差し向ける。
 10の紺碧の弾丸が、レーザーの速さで発射される。豹の凶悪な爪は手から離れ、マッハを越えるスピードで凛と立つ聖戦士に殺到する。
 
 「フォース・シールド!」
 
 光の粒子で構成された、長方形の盾が、飛んできたナイフを跳ね返す。キン、キン、というガラスが弾くような澄んだ音が響く。
 マヴェルの口が、尖った牙を煌かせて大きく開く。
 
 「カ――――ッッッ!!!」
 
 ドクン。
 里美の心臓が、理由なく高鳴る。
 女豹の口の近くが、陽炎のごとく一瞬揺らめく。
 確信に近い悪寒に、聖戦士の身体は横っ飛びして、元いた場所から避難した。
 
 ドゴゴゴゴゴゴゴッッッッンンンンン・・・・・・
 
 透明な竜が全てを食らい尽くしていくかのように、建物が、道が、粉塵が、消滅していく!
 壊れるのではない、一瞬にして、消えていく。目に見えない、口からの一撃が通った跡には、抉り取られた地面に、一筋の道が一直線に彼方まで伸びている。
 
 「なッ・・・なんて威力ッ・・・・・・これは・・・超音波ね!」
 
 ファントムガールに必殺技の正体を見破られた豹は、動じることなく二撃めの準備にはいる。カパリと、凶悪な口が開く。
 
 「カ――――ッッッ!!!」
 
 吼える魔豹。透明な竜が、再び空中を一直線に駆ける。
 マヴェルが放つ奇怪な叫びは、魔の力により作り上げた、超音波発射の合図だった。
 震動により、あらゆる物質を崩壊させる、死の咆哮。音が透明なビームとなって、美しき少女戦士に殺到する。聖なる力に守られ、強靭な肉体を持つファントムガールでも、直撃されれば命の保証はない。
 
 「確かに威力は凄いけど・・・軌道が単純だわッ!」
 
 真っ直ぐに迫る破壊の奔流を、ジャンプしてかわす守護天使。
 クルクルと宙返りしながら、女豹を飛び越えその背後を狙う。
 
 「クソがァッッ!! かかったなァッッ!!」
 
 吐き捨てるマヴェルが空中の聖少女を見る。
 そして、歌った。
 透き通るような、天使の声で、悪の魔豹が高音でバラードを歌い上げる。
 
 「うぐッッ?! うあッ・・・うあああああああッッッ!!!」
 
 バランスの取れた銀の肢体が、突如として失速する。
 頭を抱え、空中姿勢を崩した可憐な女神は、撃たれた鳥のように落下し、人のいなくなったマンションのひとつに激突する。茶色の建物が、巨体に押し潰されて崩れていく。
 マヴェルの歌は止まない。ファントムガールが落ちた瓦礫の山に、浴びせるように歌い続ける。
 
 「はああッッ?!! あがが・・・・・・こ、この歌・・・はァッッ・・・・・・い、一体ッッ・・・・・・??!」
 
 崩れたビルから、両耳を押さえてふらつくファントムガールが這い出る。切れ長の瞳が細まり、整ったマスクが、苦痛に歪む。ファントムガールにせよ、ミュータントにせよ、光や闇の力の結集体である彼らには、通常の物理攻撃はさしたるダメージにならない。現在のファントムガールの苦しみを生んでいるのは、マンションとの直撃ではなく、マヴェルの歌にあるのは明白だった。
 両膝をついた銀と紫の戦士が、頭を押さえたまま上半身を仰け反らせる。周囲のビルの欠片が、わずかに震えながらボロボロと砂塵と化していく。
 
 「あはははは! マヴェルの歌は素敵でしょオがァッッ!! ムカツク女め、悶え死ねッッ!!!」
 
 喋る間、わずかに訪れる休息に、ドッと前のめりに倒れるファントムガール。四つん這いになった全身に、汗が噴き出る。
 
 「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・超音波の・・・・・・応用・・・ね・・・・・・」
 
 先程は超音波を塊として放ってきたのを、歌として分散させたのだ。威力としては下がるが、広範囲に効果があるため、実用度としてはこちらの方が遥かに高い。「谷宿の歌姫」の別名を持つ、神崎ちゆりならではの必殺技といえた。
 歌が止んでいる今は、反撃のチャンスであることは十分承知しているが、肝心の身体がついてこない。焦る聖戦士に、追撃のレクイエムが放たれる。
 
 「うああああああッッッ――――ッッッ!!! あッ・・・頭がァァッッ・・・わ、割れるぅぅぅッッッ・・・・・・・ぐあああああああああッッッ――――ッッッ!!!!」
 
 再び両耳を押さえて、破壊の震動に苦悶するファントムガール・里美。胸を突き出し、剛力で背骨を折られているかのように反りあがる。銀の皮膚が、ところどころ泡立って弾けていく。
 
 “こ、このままではッ・・・・・・身体が崩れてしまう・・・・・”
 
 破壊の陵辱の海に、正義の戦士が溺れていく。黒板を爪で掻く不快音を、大音響で永遠に耳元で奏でられる辛苦。楽しげに歌う魔豹とは対照的に、苦しげに震える光の少女。
 普通の精神の持ち主ならば、反撃の糸口すら見つけられずに、そのまま悶死していただろう。だが、幸いというべきか、里美はこれ以上の壮絶な苦痛を、嫌というほどその身に体験してきた少女だった。
 
 “この相手に・・・負けるわけにはいかないッッ!!”
 
 右手を耳から離す。
 物理的にはさしたる差はないが、精神的には、地獄の子守唄を浴びる拷問の中で、この行為はとてつもない力が必要となる。それを里美はやり遂げた。
 ブルブルと震える右手に、光の帯が出現する。
 ファントム・リボン。再生した白い帯を、高速で回転させる聖少女。
 
 以前、ファントムガールがコウモリのミュータントと闘った時に見せた防御法と、同じ方法。
 そのときは、傷つき、力を失っていた守護天使は、高速回転を保てず、超音波を弾くことができなかった。
 だが、今のファントムガールは――
 
 「なッ、なにィッッ?!! このアマぁッ、マヴェルの歌を吹き飛ばすってぇのォッッ??!」
 
 リボンの凄まじい風圧が、空気の震動である音を、吹き消していく。
 驚愕する女豹。その隙を、怒りと使命感に燃える正義の戦士が、逃すわけはなかった。
 新体操でよく見るような、螺旋状に回転させたリボンを、その勢いのまま豹に伸ばす。しなやかな猛獣の肉体を、白い帯が絡め取る。
 
 「げぇッッ!!」
 
 「はぁッ、はぁッ、マヴェルッ!! まずはあなたを倒すッ!!」
 
 リボンを握った右手から、聖なるエネルギーを送りこめば、必殺の「キャプチャー・エンド」は完成する。光と闇は対のエネルギー。悪の生物にとって、光の奔流は最も忌むべき力だった。
 全身を束縛されたマヴェルに、反撃の方法はない。悪の限りを尽くした魔豹に、天罰が下されんとする。
 しかし―――
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

おねしょ合宿の秘密

カルラ アンジェリ
大衆娯楽
おねしょが治らない10人の中高生の少女10人の治療合宿を通じての友情を描く

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

アレンジ可シチュボ等のフリー台本集77選

上津英
大衆娯楽
シチュエーションボイス等のフリー台本集です。女性向けで書いていますが、男性向けでの使用も可です。 一人用の短い恋愛系中心。 【利用規約】 ・一人称・語尾・方言・男女逆転などのアレンジはご自由に。 ・シチュボ以外にもASMR・ボイスドラマ・朗読・配信・声劇にどうぞお使いください。 ・個人の使用報告は不要ですが、クレジットの表記はお願い致します。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...