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「第二話 魔人集結 ~魔性の両輪~」

10章

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「・・・・・・大丈夫か?・・・・・」
 
 びっしょりと濡れた額の汗を、綿が優しく拭き取る。その感触に、藤木七菜江はうっすらと眼を開ける。
 ぼんやりと視界に入ってくるのは、白い天井、萌黄色のカーテン、日焼けした男臭い顔。どうやら、学校の保健室らしい。そこの簡易ベッドの上に、七菜江は寝かされていた。意識が覚醒すると同時に、小さな身体を包むベッドの感覚と、全身を這いずる熱い痛みが伝わってくる。特に左足は重い熱さが細胞を灼いている。ズキズキと疼く痛みが、少女の全神経を捕らえていた。
 
 “私・・・・・・生きてた・・・・・・・・”
 
 あの豹柄の魔女に屈し、生命の危機にすら瀕した自分を救ってくれた鎧武者は、目の前に座っていた。優しい眼。汗の浮き出る七菜江の頬を、そっとまた、綿のガーゼで撫でる。
 できれば、こんな惨めな姿は見せたくなかった―――
 そんな想いと、感謝の気持ちがこみ上げて、不覚にも涙が溢れそうになる。誤魔化すために、口腔内に裂傷を負った口を動かして、七菜江は話した。
 
 「今、何時ですか?・・・・・」
 
 「もうすぐ6時限目が終わるころだな・・・先生たちには授業を休むことは伝えといた」
 
 1時間近く、七菜江は眠り続けたことになる。気を抜くと駆け巡る電流に眉をひそめて、少女は深いため息をついた。
 
 「えへへ・・・・・やられちゃいました・・・・」
 
 「・・・・・随分、うなされてたな。痛むか?」
 
 「メチャメチャ、痛いです」
 
 赤く腫れた目蓋を動かして、無理に微笑んでみせる。『エデン』の力により、いくら耐久力がついているとはいえ、女のコにとって、最も見せたくはない顔で。
 
 「先生がこれを飲めって。七菜江のために、今日は夕方までここを開けててくれるんだってよ。睡眠作用のある鎮痛剤らしいから、夕方までぐっすり眠るといい。目が覚めるころに、また、迎えに来るよ」
 
 淡い色のカーテンの向こうで、影がゆらゆらと動いた。保健室の医務員が雑務をこなしているらしい。
 
 「吼介先輩、いっちゃうんですか?」
 
 「ちょっと柔道部のやつらと約束があってな・・・心細いか? なんなら、側にいるぞ。汗臭い野郎どもの約束なんか、破ったって問題ないんだし」
 
 「ううん。平気です。・・・・・待ってます」
 
 工藤吼介は、学校の部活動に参加していなかったが、週に何回か、“特別ゲスト”として空手部や柔道部などに顔を出していた。ひとりで全部員を相手に組手したとか、30人乱取りで勝ち抜いたとか・・・常人離れした噂がまことしやかに流れていたが、顧問やOB以上にリスペクトされているのは事実だった。どうやら、今日はその日らしい。吼介にとっては、単なるトレーニングの一環だろうが、彼の来場を心待ちにしている部員たちがいるのは、同じスポーツをやる者として、七菜江にもよくわかる。不良たちがあのような状態になったいま、再度、襲われる心配もないし・・・・ワガママを言いたい弱い気持ちを、七菜江は懸命に抑えた。
 
 「本当にいいのか?」
 
 「はい、大丈夫ですよ」
 
 上半身を起こして、ゴツイ掌から受け取った、白いカプセルをふたつ、同じく受け取ったコップの水で流し込む。七菜江の身体には、体育用の体操着とハンドボール部のジャージが着せ替えられていた。セーラー服をあれだけ破られたり、血がついたりすれば当然のことだろう。切れた頬の裏が、ヒリヒリと沁みて痛む。
 ベッドの横に立ったまま、工藤吼介はじっと健気な少女を見つめ続けている。
 
 「そんなに見ないで下さい。こんなブサイクになっちゃった顔、あまり見られたくないもん」
 
 セリフが言い終わると同時、ニコリと微笑む七菜江を、吼介は抱き締めていた。
 左手がショートカットを撫で、逞しい右腕が腰に回って、傷ついた脇腹に添えられる。鋼鉄のように固い胸板の感覚と、焼けた皮膚の臭いが、七菜江の鼻腔をくすぐる。耳元で声が囁く。
 
 「こうすれば、顔を見られずに済むだろ?」
 
 ドクン・・・ドクン・・・・ドクン・・・・・
 
 身体が・・・火照る。
 心臓が踊っている。細胞の奥で熱いなにかが鎌首を持ち上げる。
 意識が沸騰し、どこか遠くへ飛んでいってしまいそうだ。
 
 「こ・・・・吼介先輩・・・・・・・」
 
 「お前がこうなったのは、オレのせいだな。スマン」
 
 血管の浮き出た岩のような手に、丸っこい、柔らかな手が重ねられる。腰に廻した右手に、七菜江の右手が重なり、互いの温度を確認する。指と指の間に、相手の指が絡み、いつしかふたりの両手はしっかりと握り締められていた。
 
 “先輩・・・私の髪を撫でてる・・・・”
 
 吼介は、なにか七菜江を褒めるときには、よく頭を優しく撫でた。クシャクシャと乱暴にナデナデすることもあったし、ポンと軽く叩いて、励ますこともあった。いつのまにかふたりにとって、それは特別なコミュニケーションの取り方になっていた。
 
 “・・・・あの時、あの長い髪を撫でていた、あの手で私を撫でている・・・・”
 
 遠くに追いやったはずの記憶がフラッシュバックする。夕焼け。公園。噴水に煌く影法師。そして、茶色の美しい髪―――
 
 「ダメ・・・・・・だよ・・・・・・里美さんに怒られちゃうよ・・・・・・」
 
 不意に圧力が消えた。
 制服では隠せない逆三角形の背中は、保健室の扉の前に立っていた。
 右手を挙げる。振り向かないで。
 
 「帰りに迎えに来る。ゆっくり休めよ」
 
 そのまま扉の向こうへ消えていく。
 
 燃えるように熱かった身体が、急速に冷えていくのを、七菜江は自覚した。
 なんで、あんなこと言っちゃったんだろ?
 なんで、あんなことするんだろ?
 いろんな「なんで?」が、少女の小さな胸を掻き乱す。
 
 「・・・・・・痛い・・・・・・な・・・・・・・・」
 
 内臓を潰され、腹筋を裂かれた痛みが蘇ってくる。切り裂かれた太股が悲鳴を挙げてくる。捻られた足首の関節が泣いている。弄ばれた秘所に痛痒感が宿る。少女に架せられた拷問が、再び七菜江に襲いかかってきていた。
 激痛が少女を蹂躙するなか、七菜江はその手を豊かな双丘にあてた。
 
 「・・・・・痛い・・・・・・よ・・・・・・なんでこんなに痛いんだろ? ・・・・・」
 
 ベッドに腰掛けたまま、少女は胸を掻き毟る。
 そうやって、何度も何度も、押し寄せる痛みに、じっと耐える。
 保健室の窓に夕陽が刺す。
 あの時と同じような色の光が、室内に充ちていく。
 
 「ハッッ!!・・・・・そうだ、こうしちゃいられない!!」
 
 俯いていた顔を突然あげ、七菜江はベッドの横、簡易机の上にある、緑色のリュックに視線を飛ばす。
 クラスの誰かか、吼介が持ってきてくれたのだろう、机の上には七菜江の学生鞄やら、帰り仕度が整えられていた。いつもは部活用の練習着や小物が入ったリュックを引き寄せ、荒々しく中身を探る。
 取り出したのは、青色のケータイだった。
 
 パカリと開くと、メールのモードに切り換え、あまり慣れてない手つきで文字を打ち始める。
 
 “里美さんに、あのふたりのことを伝えなきゃ! せっかく痛い思いをして、メフェレスに繋がる情報を手に入れたんだから”
 
 授業中ということもあって、恐らく里美は、七菜江が“ナナ狩り”に遭った事実をまだ知らされてない。それよりもなによりも、苦心して手に入れた超重要事項を、一刻も早く、里美に伝えたくて仕方が無かった。
 
 《ナナ狩りの首謀者がわかりました。3年の神崎ちゆりです。他にも数人の男が協力してるけど、ちゆりにやらされてる感じ。少なくともミュータントはいないと思います。あと、生物教師の片倉響子! こいつも黒幕です! このふたりがメフェレスと関係しているのは、間違いないと思います。あとはメフェレスが》
 
 「あッッッ?!!」
 
 突然、七菜江のケータイが上空に抜き取られる。
 不意を突かれ、何が起きているか理解できない少女の前で、メールを書きかけのケータイは、床に落とされ、抜き取った人物の高いヒールによって踏み潰される。液晶の破片が砕け、安っぽい音を立てて、保健室の床に散らばる。
 
 「な、何する・・・・・・ッッッ!!!!!」
 
 背後から、七菜江のケータイを奪い、破壊した張本人が仁王立っている。
 長い黒髪、両耳に輝く赤のピアス、そして彫刻を思わせる美貌―――
 
 「片倉響子ッッ!!! なんであんたがここにッ??!」
 
 「なんでって、私は医師免許ももっているのよ。理事長にお願いして、特別に医務の手伝いもできるようにさせてもらったの。それにしても、最近のコはホントに礼儀がなってないわね。先生くらい、付けられないの?」
 
 「よくもぬけぬけと・・・・・私を騙したヤツに、先生なんて呼べるかあッッ!!!」
 
 “ナナ狩り”を実行していたのは、確かに神崎ちゆりを中心とする不良たちであったが、七菜江を彼らが待つ罠に陥れたのは、この片倉響子であった。しかも、ボディーガード役の工藤吼介を引き離すという念のいれようで。いわば、七菜江を惨めな姿にした、張本人のひとりが、この目の前の女教師なのだ。
 そして、いま、この女は間違いなく七菜江のメールを読んだはずだ。
 秘密を知った少女の前に、メフェレスという悪魔の眷属が立ち塞がっている。
 
 「フフフ。いくら回転の鈍い頭でも、さすがに気付いたようね」
 
 「バカにするなあッッ!!!」
 
 「それで、メフェレスとの関係もわかったってわけ」
 
 七菜江の眉が寄る。怒りの灯った瞳で仇敵を見据える。片倉響子の口から、メフェレスの名が出たということは・・・自分でその関係を認めたようなものだ。人類への侵略を図る、あの青銅の悪魔との関係を。
 
 「しかし、あなたはやっぱり、頭が良くないようね」
 
 カチンと来た少女がさらに鋭い視線を飛ばす。傍目は病人と、保健の先生というふたりなのに、その真実は互いの間に火花が散っていた。
 
 「くッ・・・・うるさいッッ!!」
 
 「確かに、ファントムガール・ナナの名を知るのは、直接聞いたメフェレスだけだわ。“ナナ狩り”をするのがメフェレスの意を汲む者という判断は正しい。でも、逆に言うと、それがわかるのはメフェレスが“ナナ”という名に怨みを持つことを知る者だけ。つまり・・・・・・ファントムガール・ナナ自身」
 
 七菜江の顔から音をたてて、血が引いていく。
 
 「藤木七菜江、いいえ、ファントムガール・ナナ。わざとリンチに遭うなんて、ご苦労だったわね。でも、そこまでやっても、あなたの正体はバレてしまったようね。残念だったわ」
 
 七菜江の寝ていた掛け布団に、等間隔で黒い横線がはいる。と同時に線が濃くなり、鉄パイプの崩れる音とともに、簡易ベッドは5つに分断されてその場に雪崩れ落ちた。
 布団の中身がばら撒かれ、綿が宙を舞う。ベッドに寝ていた七菜江は、切断されてその場に―――いない。
 綿吹雪の向こうに、青のジャージ姿が飛ぶ。
 風を巻く。綿の雨を縫って走る、右の飛び廻し蹴り――!
 目を見開く女教師の側頭部に鮮やかにヒットし、ゴキンという鈍い打撃音を響かせる。
 突如襲ってきた片倉響子の“謎の”攻撃をかわし、神速の動きで跳躍するや、逆に渾身のキックを叩きこんだのだ。
 
 「うッッ!!」
 
 だが、重力に任せ落下し始めた七菜江は、枯れ枝のように細い片倉響子が倒れるどころか、ニヤリと凄まじいまでに美しく笑ったのを見た。バットの3本くらいは折れそうな七菜江の廻し蹴りを食っているのに。
 悪寒が脳髄を奔走する。
 空中でトンボを切り、両腕から着地した少女は、腕の力で数メートルを飛び、敵から距離を置いて態勢を整える。
 
 「痛ッッ!!」
 
 思わず両足で着地した七菜江は危うく、倒れこみそうになる。苦痛に愛らしい顔が歪む。包帯でグルグルに巻かれた左足を支え、右足一本で身構える。ドッと吹き出た汗が額を濡らす。着地の衝撃が腹部にも熱く疼いてくる。
 
 「うふふ。さすがね、ファントムガール・ナナ。あれだけの傷を負いながら、この動き、その回復力。ただ、左足の怪我は深刻よ。大腿四頭筋・縫工筋が断裂、内転筋・膝蓋靭帯・下腿横靭帯も激しく損傷しているわ。普通なら二度と歩けなくなっていてもおかしくない重傷。いくら宇宙生命体と融合しているあなたでも、当分は松葉杖が必要なはずよ」
 
 唇の端に流れる血を、ペろりと真っ赤な舌で舐め、片倉響子は妖艶に微笑んだ。七菜江の攻撃は、まるで効いていないと言わんばかりに。
 痛みとは別種の汗が、七菜江の白桃の頬を滴る。バレた。バレてしまった。神崎ちゆりの拷問に必死で耐え、殺されかけても守ろうとした秘密を、この女教師に簡単に見破られてしまった。メールを見られたのは、あまりに致命的。迂闊。迂闊だった。この女が、保健室にいるなど、予想もしていなかった。せめてもの救いは、送信先が里美であることを知られずに済んだことだ。だが、この女の力! 侮れない、『エデン』との融合によって飛躍的に破壊力を増した七菜江のキックを、頭部に受けて笑ってられるなんて! 少し休んだことで、七菜江の怪我は常識をはるかに凌駕する速度で回復していたが、左足と、腹部に関しては、激しくダメージが残ってしまっていた。
 
 「あんたこそ、あの蹴り食らって笑ってるなんて・・・あなたも『ミュータント』なんでしょッ?!」
 
 「『ミュータント』??」
 
 「宇宙生命体・・・『エデン』の寄生者のことよッ!!」
 
 「ああ、あの白い球体型の外惑星生物のことね。・・・『エデン』っていうの、ふふふ、なかなか面白いネーミングじゃない。それで、彼らとの融合者を『ミュータント』と呼んでるわけ・・・なるほど。私達も同じ呼び方を使わせてもらおうかしら?」
 
 さも愉快げに、片倉響子はその美貌を弾けさせる。終始漂う余裕が、七菜江の心に憤怒と不安を抱かせる。
 
 「さっきから、余裕かましてくれちゃってるけど・・・私があなたを逃がすと思ってんのッ!!」
 
 吼える七菜江。駆け巡る痛みや、纏いつく脅えを振り払うように。
 確かに戦況は不利だ。大怪我を負って、立つこともやっとだし、敵の技もわからない。さっきは何かが光るのが見えて、咄嗟に反応できたけど・・・鉄製のベッドを豆腐のように切断してしまう、この女の攻撃を今度はちゃんと避けられるのか? いや、それだけでなく、この身体で反撃できるのか? 冷静に考えるほど、己の窮地が自覚される。
 
 “でも、やらなきゃ!! 私の正体がバレてしまったし・・・悪を前にして、逃げるのはイヤッ!! 特にこの女からは・・・・”
 
 17歳の少女が固める、その可憐さには似つかわしくない、戦闘への決意。だが、人生の先達者でもある女教師は、そんな悲壮感をも漂わせた乙女の決心を、踏みにじるかのように高らかに破顔する。
 
 「なッ・・・何がおかしいんだぁッッ!!!」
 
 「ホッホッホッ・・・そうね、確かに考えてみれば、お互いの条件は同じだったわね。相手の秘密を知り・・・逆に自分の秘密を知られ・・・どうしても倒したい憎い敵が、目の前にいる・・・・・・ここで相手を倒した時のメリットは計り知れないわね」
 
 「そうよ! だから、ここでお前を倒すッ!!」
 
 「そこで有り得ない話をするから、あなたはバカだって言うのよ」
 
 片倉響子の口調は極めて普通だった。嘲るようでもなく、挑発するでもなく、ただ、データを、事実を、淡々と解析するコンピューターのように、戦闘態勢に入っている少女を愚弄する。その平然とした様子が、ますます七菜江の心に火を点ける。
 
 「あなたのように、バカで、単純で、なんの取り柄もないクズ人間が、ちょっと力を手に入れたからって、この私に勝てるわけがないじゃないの。カスはすぐ図に乗るから、困ったものだわ。いい? あなたと私とでは、住む世界が違うの。あなたは地を這う蛆虫。私は神に近い存在。本来、喋ることさえ許されない行為なのよ。それを自分が正義だなんて、蛆虫がおだてられて調子に乗って。神に逆らおうなんて、身の程知らずも度を越えているわね」
 
 終わることのない罵倒に、七菜江の拳が震える。あまりの怒りに涙が浮んできた。悔しいとか、切ないとか、涌き出るあまりの量の思いを流し出すには、涙という形しかなかったのだ。
 
 「あらら? 泣いてるの? ホントにダメ人間ね、あなたは。泣き虫。弱虫ナナエ。身体だけ一人前になって、心もオツムも全然成長してないんじゃないの? 正義の味方、ファントムガール・ナナの正体は、こんなにバカで、ダメで、弱虫な藤木七菜江ちゃんだったわけだ」
 
 ブチンッッ
 
 「いいっかげんにッ・・・・・しろおォォッッッ!!!」
 
 「待ちなさいッッ!!!」
 
 極度の怒りに駆られ、拳を振り上げ、片足で殴りかかろうとする七菜江を、片倉響子は突き出した右手を大きく広げて、制止する。そのタイミングのあまりの良さに、興奮を削がれた七菜江の身体はビクンとひと震えして、突撃を止められた。踏み出した右足は、一歩を進んだところで、太股の筋肉に負担をかけて、急ブレーキを踏む。
 以前にも同様なことはあった。憤って、突っかかろうとする七菜江を抜群のタイミングでいなし、勢いを殺してしまう、片倉響子。その人心掌握を心得たような、百戦錬磨の戦術ぶりは、注意すべき技能であったが、冷静さを失った今の七菜江が気付くのは、困難な作業であった。
 
 狙い通りに、スピードのある初弾を、心理的に食い止めた片倉響子は、本心からの疑問を提示する。
 
 「あなた、まさかファントムガールに変身するつもりじゃないでしょうね?」
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