ファントムガール ~白銀の守護女神~

草宗

文字の大きさ
上 下
6 / 307
「第一話  聖少女生誕 ~鋼鉄の槍と鎌~ 」

6章

しおりを挟む

 「すご・・・・い・・・・」
 五十嵐家・地下3階。
 果ての見えぬ広大な敷地の豪邸の地下深くに、そこはあった。
 広さは、高校の職員室くらい。しかし、机の上に並べられたのは、教科書ではなく、電器屋が
すぐできそうな数のモニター類と、電子機器。
 「ここがいわば、ファントムガールの作戦指令本部。内閣保安部のマザーコンピューターと直
通してるから、日本中のどこに宇宙生物が現れても、すぐにわかるわ」
 安藤に押された車イスの上で、里美が説明する。こういう日が来るのを予測してか、五十嵐
家に備えられた医療機器は、大学病院並であるらしかった。車イスの準備は容易いものだっ
た。
 「え・・・・それって、よくわかんないけど・・・・国がからんでるってことですか?」
 「ファントムガールに関しては、全て五十嵐の家に、任されているわ。それが条件だから。」
 世界のため・・・日本のため・・・闘うかわりに、情報や技術提供を受ける。国と五十嵐家の間
で交わされた約束は、そういうものらしかった。ファントムガールの正体がほんの一部、ごくわ
ずかの者(首相ですら除く)にしか知られてないのは、ヘタをしたら、愛娘をモルモットにされか
ねない父親の、必死の抵抗によるのだろう。それにしても、いくら旧華族で各界に大きな影響
を持つとはいえ、国に対してここまでイニシアチブを握れる五十嵐家とは一体何者なのだろう
か?
 
 「ナナちゃん。今からあなたに、ファントムガールの正体を見せるわ。・・・・・安藤、持ってき
て」
 急いでるふうでもないのに、確かに素早い動きで、長身の初老の執事が、部屋の奥に移動
する。パネルを操り、電磁ロックをはずすと、金庫の中から、強化ガラスに覆われた透明なケ
ースを運んでくる。大きさにして、30cm四方程度。中にはニワトリの卵らしき、白い球体がは
いっているのみ。
 くの字に上半身を折り曲げて、七菜江は好奇心を隠しもせずに覗きこむ。視線の先で、球体
はそよ風に吹かれるように、震えた。
  
 「―――!!!こッッ・・・これッッ!!い・・・・生きてるぅッ――!!!」
 「これが・・・・ファントムガールの正体、よ」
 白い楕円形の球体は、表面がザラザラしており、よく見ると、細かい襞が張り詰めているの
がわかる。その襞が蠢動しているのだ。感じとしては・・・・・ナマコに似ているだろうか?
 
 「なに、なにッッ!??一体、なんなの、これッ??!」
 「2ヵ月ほど前、隕石が関東地方に落ちたのは、知ってる?」
 視線は、ガラスケースの中身から離さないまま、ブルブルと七菜江はかぶりを振る。
 「そうよね、隕石自体はほとんど燃え尽きていたし、被害も出なかったから、大きなニュース
にならなかったものね。でも、その隕石には、宇宙生命体が乗っていて、一部地域にそれは散
乱したのよ」
 「それが・・・・・」
 「これよ。彼らは・・・といっても、雌雄の区別はないようなんだけど・・・他の生物に寄生し、そ
こからエネルギーを得て、共存共栄していくの。その代わりに、強い生命力と回復力を与える。
そして、その寄生が与える、もっとも大きな変化は・・・・・トランスフォーム」
 「トランス・・・・フォーム?」
 「巨大化し、エネルギーの流れを操ることが可能になる。時間の限界はあるんだけれどね。
人間だったら、個体差も若干あるんだろうけど、60分。構造が単純な生命体ほど、長い時間、
トランスフォームできるみたい」
 「・・・それが、ファントムガールなんだ・・・・」
 「そうよ」
 「今の話だと、人間以外にも寄生できるんですよね。てことは、もしかして、宇宙生物
も・・・・・」
 「ファントムガールと同じね。今日だったら、カブトムシとクワガタにこの寄生体――『エデン』
と呼んでるんだけど――が融合し、トランスフォームした姿が、やつらよ。私達は宇宙生物とは
呼ばず、『ミュータント』って言ってるわ」
 突然、巨大な生命体が現れた理由が、七菜江には氷が溶けていくようにわかった。同時にフ
ァントムガールが現れたのも、都合のいい話だなぁ、と思っていたのだが、偶然ではなかった
のだ。
 
 「じゃ・・・じゃあ、あのメフェレスってのは?」
 「・・・・・人間がトランスフォームしたもの、でしょうね・・・」
 漆黒の瞳に翳りがでる。里美は背筋を走る氷のナイフと、奥底に沈めたマグマの昂ぶりを、
反射的に蘇らせていた。あの、三日月の笑み。そして、理性をドロドロに溶かされた、光る手。
己を地獄に陥れた悪魔の正体が、同種族であることを認めねばならなかった。
 「でも、ファントムガールとは、全然違う姿じゃん!同じ人間なのに、なんであんなに見た目が
変わっちゃうの?それに・・・・・」
 七菜江も里美と同じシーンを思い出していた。ファントムガール・里美を徹底的に嬲り、陵辱
の限りを尽くしたあのシーン。
 「あんなことする奴、人間じゃあないッ!」
 「・・・・・・・・実は、そこが『エデン』の恐ろしいところなの」
 「え?」
 「私達は国の特殊研究団とともに、『エデン』を調べた結果、あることがわかったの。それは、
『エデン』が寄生した相手の思考によって、トランスした際の姿・能力が大きく変わってくるってこ
と」
 「・・・・・」
 「例えば、今までに現れた動物タイプのミュータントを考えてみるとわかりやすいわ。動物の
意識のほとんどは、食欲に占められているでしょ。だから、食欲のみ特化された怪物になって
しまう。」
 「つまり、殺人狂に『エデン』が寄生すれば、大量殺戮しか頭にない怪物が生まれてしまう、と
いうことなのです」
 それまで沈黙を続けていた執事・安藤が、低く、落ち着きのある声で語り出す。
 「己のことは喋りにくいでしょうから、お嬢様に代わって、私がお話いたしましょう。先ほどお嬢
様は、正義や悪はないと仰いましたが、実際には、絶対的な正・悪という観念はあると思うので
す。例えば、溺れている子供を救う行為、これは万国共通で正しい行為と捉えられますよね。」
 コクリと七菜江は頷く。
 「そういう正のパワー・負のパワーというのが、光の力・闇の力となるようなのです。お嬢様が
光溢れる銀の戦士となるのは、お嬢様が正義の心を持った、正の力に満ちた方だからなので
す」
 「じゃあ、あのメフェレスは・・・」
 「あの者は、邪念に満ちております。憎悪・名誉欲・色欲・嫉妬・暴力・・・そういった負の力に
支配された人間が、『エデン』と融合しトランスすれば、あのような凶凶しい姿となるのです」」
 「恐らく、偶然この力を手に入れてしまったのでしょう。でも、私達が恐れていたのはこれな
の。邪気に捉えられた人間が、『エデン』の力を手にした時、何とかしてこれを食い止めねばな
らない。危険性を知り、調査隊が『エデン』を採集しているんだけど・・・・この3つしか捕獲でき
なかった。メフェレスのような人間タイプのミュータントは、まだ現れる可能性があるのよ」
 車イスの上で、美しい少女は、力を込めて、言った。
 「それを阻止するのが、私の、使命。だから、メフェレスなんかに負けるわけにはいかない
わ」
 
 五十嵐里美、いや、ファントムガールの決意を、七菜江は眩しく聞いていた。悲壮な決意であ
るのに・・・それ故眩しすぎた。“使命”・・・・・そんな言葉が、同世代の女のコから聞かれるなん
て、思ってもみなかった。この、憧れの先輩が、自分よりも遥か彼方の存在であることを、七菜
江は自覚せずにはいられなかった。
 しかし、次の里美の一言が、七菜江の運命を急カーブで曲げていくことになる。
 
 「お嬢様。そろそろ藤木様にお話を・・・」
 「・・・・・・・そうね・・・・・・ナナちゃん、あなたにお願いがあるの」
 「里美さんの役に立てるなら、なんでも言ってください!里美さんに助けてもらった命だもん」
 「ナナちゃん、あなたにファントムガールになって欲しいの」
 「へ?」
 七菜江の頭が真っ白になる。彼女には、里美の言葉の意味が理解出来なかった。
 「こんな非常識なこと頼むなんて、どうかしてるとはわかってる。でも、あなたなの。あなたがフ
ァントムガールになるべきなのよ」
 「そんなそんなそんな・・・・無理です!絶対無理ッ!」
 言葉がようやく呑みこめた少女は、激しい勢いで首を振った。
 「私達が『エデン』を集めてるのは、凶悪な人物に渡らないようにするためだけじゃあないの。
一緒にこの国と、星を守れる仲間を増やすためでもあるのよ。ナナちゃん、私と一緒に闘っ
て!」
 「でも・・・さっきの話だと、いいひとじゃないと、ファントムガールにならないんでしょ?!無理
だよ!わたし、そんないいコじゃないもん!」
 「私だってそうよ。人間だから、悪いところなんて、ある。完璧じゃなくていいの、正と負、どち
らが多いかが大事なの。大丈夫、ナナちゃんなら!私が保証するわ」
 「地球を守るとか・・・・・私、そんなこと、考えたこともないよ!」
 「でも、私のことは守りたいって、思ってくれたんでしょ?」
 「それは・・・そうだけど・・・・・」
 「他にも友達とか、家族とか・・・守ってあげたい人はいるでしょ?」
 「うん、まぁ・・・」
 「それで十分。大それたことなんか、考えなくていいわ。大切な誰かを、ハッピーにしてやりた
いって思ってくれるなら」
 「・・・・・・・でも、でもでもでも・・・・私、里美さんみたいに強くない!仲間になんて・・・足を引っ
張っちゃうだけだよォ!」
 一瞬、視線を床に落とし、思考を巡らすような表情を見せた七菜江だったが、すぐさま違うア
ングルから、拒絶を示した。
 「いいえ。ナナちゃんは強いわ。だからこそ、ナナちゃんにファントムガールになって欲しい
の」
 「ど、どういうこと?!」
 「さっきも話した通り、ファントムガールは元の生命体と『エデン』とが融合したものよ。その力
は、元の個体の強さ・能力と密接な関係にあるわ。ファントムガールになる第一条件は、正の
力に溢れた人物であることだけど、その第二は戦闘能力に長けた人物であることよ。私が知る
限り、最もその条件を満たしているのが、ナナちゃんなの」
 
 “強さ”というキーワードを聞いて・・・七菜江の脳裏に、肉厚な逆三角形の肉体が浮かび上が
る。短めの髪に、角張った顔。獅子を想起させる眼は、時に優しい光を発することを、七菜江
は知っている。
 「だったら、吼介先輩がいるじゃないですか!!里美さんの頼みなら、あのひと、断らないと
思うな」
 「・・・・・・彼は・・・・・ダメよ」
 里美の月のような美しさに翳が入る。タブーに触れたかのような緊迫感に、七菜江の心臓も
萎縮する。理由を追求する気力は奮い立たなかった。
 「・・・・とにかく! ナナちゃんも自分の身体能力の高さはわかってるでしょ? どんな敵にも
勝てるような運動神経の持ち主となると、藤木七菜江を置いて、他にはいないのよ!」
 「でも・・・・・」
 「どちらにせよ、明日になったら、あのメフェレスに侵略されてしまうかもしれないのよ?」
 
 そうだった。
 あの青銅の悪魔は、1日の期限を設けて、まず手始めに、この国に降伏か・滅亡かを迫って
いるのだった。今までの経験から言って、結局どちらの結論もだせないまま、政府はただあた
ふたし、ファントムガールの助けを祈ってるばかりなのは、高校生の七菜江でも予測できる。
 「残念だけど、ファントムガールじゃないと、奴らには対抗できないでしょう・・・・・そして、悔し
いけど・・・・」
 里美はそこで、言葉をいったん切った。
 「・・・悔しいけど・・・・・私は、奴ら3匹を相手にして、勝てる自信は、ないわ」
 「里美さん・・・・・・」
 無理もない話だった。こんなか細い少女が、三体の怪物に囲まれて、勝てという方がオカシ
ナ話だ。例えどんな屈強な男がトランスフォームしたとしても、あの状況を突破できる者が何人
いるものか。しかもダメージが軽減されてるとはいうものの、あれだけの重症を負ってしまった
里美が、満足に闘えるわけはない。
 スーーっと大きく七菜江は息を吸う。
 天井を見つめる。思い描く、父・母の顔。クラスメートの顔。ハンド部のチームメイト。大切な、
大切な人たち。
 明日になったら、みんなどうなっちゃうんだろ?
 もう二度と会えない?バラバラ?死んじゃうの?違うよね?!
 目の前のガラスケースを七菜江は見た。
 生きている。白い卵。
 気味が悪い、としか感想はないけれど・・・・でも・・・でも!!!
 「里美さん・・・・・・・・・」
 俯き加減で、咽喉の奥から声を絞り出す。少し肩をいからせ、両の拳は軽く握られている。
 「本当に・・・・私でいいんですか?!」
 「ナナちゃん・・・・・・・・・」
 切れ長の瞳をやや広げて、ハッとしたように里美がショートカットの少女を見る。
 17歳の少女から、その人生において最大の決意表明が、今、そのピンク色の唇からまろび
でる。
 「私、ファントムガール、やりますッッ!!!」
 
 沈黙。
 永遠と思われる5秒が過ぎ、五十嵐里美の口から、予想もしない言葉が返された。
 「・・・・・・ごめんなさい」
 「え???」
 「忘れて。ナナちゃん、今までの話は全て、なかったことにして欲しいの」
 「どッ・・・どういうことですかッ!!」
 世界が反転してしまったような・・・混乱と疑問渦巻く思考のさなか、昂ぶった声音で、七菜江
は問うた。
 「お嬢様ッッ!」
 「下がって!安藤!・・・・・やっぱり、あなたにはファントムガールになって欲しくないってこと
よ」
 凛々しいとも、あどけないとも言える七菜江の両目が吊り上がる。少し小麦色に焼けた顔
が、紅潮する。小刻みに震える震動が、緊迫した空気に伝わる。
 「急に・・・とんでもないこと話したと思ったら・・・・・なれとか、なるなとか!! バカにするなあ
ッッッ!!!」
 どちらかというと・・・自分は単純なほうだ。すぐ感情的になっちゃうし。でも、これは怒ってもい
いよね?七菜江の頭が、憧れの人に激昂する悲しみに、そして尚許せない憤りに、揺れる。
 「さんざんひとをその気にさせといてッ!! いざやる気になったら、やめろだなんて・・・ヒドイ
よッ!! 里美さんがやれって言ったんじゃないッ!!」
 知らず、熱い雫が、眼の奥に溜まってきた。いろいろと・・・心が痛い。
 
 「・・・本当に・・・・ごめんなさい。でも、今の私は、ナナちゃんがファントムガールになることを
認められない」
 「・・・・・・・・・・」
 「なって欲しくないっていうのは、言い過ぎたわ。ごめんなさい。けれど、今のナナちゃんは、
勢いだけでファントムガールになることを承諾したと思うの。こんな状況だから・・・・。だから、も
っとゆっくり考えて、結論を出して欲しいのよ」
 「・・・・・・・ちゃんと考えたよ」
 「いいえ。もっと、しっかり、冷静になって判断して欲しいの。だから、あと1日。よーーく考え
て、それでもファントムガールになるって言ってくれるんだったら、喜んでなってもらうわ」
 「・・・そんな。明日にはあいつらが来るんだよ?! 降伏してからじゃ遅いんだよ?!」
 「だから、1日。奴らは同じ時間に来るというのだから、明日の夕方5時に間に合えば問題は
ないでしょ。これは譲れないわ」
 反論しようと開きかけた口は、執事の言葉によって閉ざされる。
 「藤木様。私からもお願いです。お嬢様の提言、受け入れて頂けませんか。」
 「だけどッ!」
 「非礼の数々、私からもお詫びいたします。ただ、お嬢様のお気持ちも察してください。本当
はあなたをこんなことに巻き込みたくないのです。誰よりも苦しんでいるのは、お嬢様なのです」
 「安藤ッッ!」
 執事が白髪交じりのオールバックを深深とさげ、でしゃばった失礼を主人に詫びる。しかし、
その言葉は、七菜江の心臓を正確に射抜いていた。
 
 里美さんが、一番辛いんだよね・・・・
 正直、1度沸騰した感情は、すぐには冷めてくれないけど・・・・七菜江は幾分落ち着きを取り
戻した。
 「ナナちゃん、私もあなたも、今はとても満足な体調とは言えないわ。まずは、休みましょう。
話の続きはそれからだわ」
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

恥ずかしい 変身ヒロインになりました、なぜならゼンタイを着ただけのようにしか見えないから!

ジャン・幸田
ファンタジー
ヒーローは、 憧れ かもしれない しかし実際になったのは恥ずかしい格好であった! もしかすると 悪役にしか見えない? 私、越智美佳はゼットダンのメンバーに適性があるという理由で選ばれてしまった。でも、恰好といえばゼンタイ(全身タイツ)を着ているだけにしかみえないわ! 友人の長谷部恵に言わせると「ボディラインが露わだしいやらしいわ! それにゼンタイってボディスーツだけど下着よね。法律違反ではないの?」 そんなこと言われるから誰にも言えないわ! でも、街にいれば出動要請があれば変身しなくてはならないわ! 恥ずかしい!

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

処理中です...