オメガスレイヤーズ ~カウント5~ 【究極の破妖師、最後の闘い】

草宗

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82、そしてゼロへ

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 パリィンンッ・・・・・・!!
 
 突然鳴り響いた音は、祭壇の上方。正面の壁に張られた、ステンドグラスの割れるものだった。
 色鮮やかな、ガラスの破片が降り注ぐ。
 処刑場と化した教会堂に飛び込んできたものは、鮮やかな黄色のケープを翻したポニーテールの少女だった。
 
「うおおおおおッ――ッ!!!」

「ッ!! 萌黄の風天使・オメガカルラかッ!?」

 上空約15m。見上げる〝百識”の脳内にあるデータベースのなかから、風属性のオメガスレイヤーの名が引き出されていた。
 小柄な体型。まさに上から目線といった表現がピッタリな、勝ち気な表情。ケープと同じ色で統一された、スーツとフレアミニ。そして、胸の中央に輝く『Ω』の紋章。
 突如乱入した少女の正体が、究極の破妖師のひとりであることは間違いなかった。
 
「天音ッ――ッ!! 今、アリサが助けるからッ!!」
 
 オメガカルラこと、四方堂亜梨沙の切れ上がった瞳は、一瞬にして眼下の状況を把握する。
 ほぼ真下に祭壇がある。遠目からでも端正な顔立ちがわかる、ふたりの女性がおぞましき妖魔どもに囲まれていた。ひとりは首を吊られて。もうひとりは、小学生くらいと思しき男児に胴体を持ち上げられて。
 
 プラチナブロンドだったセミロングの髪が真っ赤に染まっていても、少年妖魔に掲げられたのはオメガヴィーナスだとすぐにわかった。
 白銀の光女神と称された最強のオメガスレイヤーは、その四肢を無惨に切断されていた。
 
「ッッ!! お前らァッ・・・天音になにしたのぉッ――ッ!!?」
 
「啄喰ッ――ッ!! その小娘を止めるんじゃああッ!!」

 宙を舞うオメガカルラと、地上で身構える地獄妖が叫ぶのは同時であった。
 
 ブゥウオオンッ!!
 
 衝撃波が唸る。ポニーテールをなびかせる少女に、黒い翼を持つ巨鳥が急上昇して突っ込んでいた。
 空中に浮いた黄色の破妖師は、重力に身を任せるしかない。自由に動くことは不可能だった。まして畜生妖・〝骸憑”の啄喰は、そのスピードにおいて六道妖でも1、2を争う。
 鋭利な黄色の嘴は、自然落下するカルラの眼前に、一瞬で迫っていた。
 
 ザグウゥンンッ!!
 
 肉を斬りつける音色が響き、教会の天井に鮮血が飛び散った。
 
「グギャアアッ!! ギョロロロッ――ッ!!」

 甲高い鳴き声を迸らせたのは、巨大なカラスの方だった。
 羽毛の隙間から覗く爛れた皮膚に、和紙をカッターで切ったような、パクリと裂けた傷口が3本走っている。
 黒い羽根を撒き散らして、喚く啄喰が距離を置く。怒り以上に危険を報せる警告が、小さな黄色の風天使に対して発動していた。
 
「ビックリする速さだけどさ・・・アリサの身体に簡単にさわれると思わないでよね。ケダモノのくせに」

 タン、と軽やかに無傷の少女は祭壇の上に着地した。
 黄色のケープが、強風に煽られているかのように、バサバサと浮き上がっている。
 
「ぐぅッ・・・!! 旋風を・・・纏わせておるんじゃなッ!? バリアのごとく肉体の周囲にッ・・・」

「よく気付いたじゃない。風自体は見えないのにね。無闇にアリサに近付くと、ケガ程度じゃ済まないわよ」

 口調は軽くても、カルラの瞳に宿った炎は激しかった。
 四肢を奪われ、血祭りにあげられたオメガヴィーナスと、絞首刑の状態で痙攣する妹の郁美。
 四乃宮家の姉妹に下された、あまりに残酷な仕打ちに、黄色のスーツに包まれた両肩がブルブルと震える。
 
「許せない」

 くっきりとした二重の下にある吊り目が、赤く充血していた。
 
「あんたたち6人が・・・六道妖ね。天音たちにこんな酷いことをして・・・生きてここから出られると、思ってんの?」

「あはは、なんかすげー自信満々なお姉ちゃんが出てきたね」

 360度捻じられたオメガヴィーナスの腰を両手で掴み、高々と頭上にあげた少年の妖化屍がケラケラと笑う。
 外見は小学生のようでも、危険な存在であることは直感的にカルラにはわかった。目の前で子犬が車に轢かれそうになっていたら、踏み潰される様子をニタニタと眺める。そんな濁った眼をしていた。
 怪老。武人。巨鳥。泥の塊。顔の潰れた女。揃いも揃って不気味な容姿の6体のなかでも、この子供が一番厄介な相手かもしれない。
 
「生きてここから出られないのは・・・お前の方じゃないの、黄色のお姉ちゃん?」

「いや、貴様ら六道妖の方だ」

 新たな声が、教会の正面扉へと続く、通路の奥から流れる。
 カルラがステンドグラスを割って飛び込むのと同時に、忍び込んだのだろう。
 漆黒のスーツに身を包んだ青年が、妖魔と破妖師とが対峙する礼拝堂へと姿を現した。
 
「・・・ヌシはセイレーンの始末を邪魔した・・・あの時の小僧じゃな?」

「あの時は、最初から本気を出さなかったことを心底後悔した」

 黒のネクタイの結び目を、聖司具馬は歩きながら緩める。
 妖化屍の前に現れた人間、それは猛獣の前に吊るされた生肉も同然のはずだった。ただの餌食。仮にオメガヴィーナスを救いに来たというのならば、呆れるを通り越して嗤うしかない哀しきジョーク。
 
 だが、カルラが絶斗の危険を察したように、6体の妖化屍も一斉に悟っていた。
 この男は、危険だ。ただの『水辺の者』と思ってはいけない。
 少なくとも、妖化屍の巣窟に足を踏み入れるだけの資格はあるとみてよかった。
 
「天音も、郁美も・・・返してもらう。邪魔するヤツは、全員殺す」

 シンプルな、しかし明確に断言する台詞だった。
 普段なら無謀すぎる『人間』の宣告に、六道妖は逆上したことだろう。妖化屍のなかでも選び抜かれた自分たちを殺すなど、戯言にしても度が過ぎている。
 
 だが・・・萌黄の風天使とこの男、ふたりを相手に疲弊した六道妖が確実に勝利できるかといえば・・・
 
「3体、だ」

 骸頭の脳内を読み切ったように、黒スーツの『水辺の者』が代わりに正解を与えた。
 
「オレとカルラはお前たちのうち、3名は道連れにできる。あるいはうまくいけば、もうひとり。そのなかのひとりに、貴様が入らない保証はないぞ、骸頭」

「・・・道連れというからには、ヌシらも死ぬのではないか?」

「天音のために死ぬのなら、惜しい命ではない」

 かつての自分なら有り得ない台詞を、躊躇いなく司具馬は口にしていた。
 命より大事なものはなかったし、自分より大切なものはなかった。人を信じるなど、愚の骨頂だ。そうやって長年、彼は生きてきたのだ。
 天音と知り合い、かけがえのないものというのが世の中にあることを、司具馬は知った。
 四乃宮天音のために死ぬ、それは偽りない彼の本望だった。オメガヴィーナスがどんな姿になろうとも、どんな凄惨な目に遭おうとも、天音が生きてさえいれば他はなにを失っても構わなかった。
 
 視線の先。祭壇の上に囚われたオメガヴィーナスは、両腕も両脚も千切り取られていた。
 子供に見える妖化屍・絶斗が掴んだ腰は、雑巾のように捻じりが入っている。なかの骨も臓器も、損傷は計り知れないだろう。ウエストがくびれているだけに凄惨さが際立つ。
 右胸も抉られている。右目も空洞になっていた。シルクのように輝いていた白銀のスーツは、沈む夕陽よりも鮮烈な緋色に染め抜かれている。


 
 涙は出なかった。とっくの昔に、そんなものは枯れていた。
 だからこそ、良かった。無惨に変わり果てた天音を前に、泣き崩れずに済んだから。
 どんなに哀しくても、泣いている暇などないのだ。
 
「・・・ひどい姿になっちまったな。天音」

 咽喉の奥で呟く声が、危うく裏返りかけた。
 泣くわけがない。このオレが、泣くはずがなかった。
 そう自分に言い聞かせ、司具馬は天音にだけ聞こえることを祈って、次の台詞を囁いた。
 
「ようやく、会えたな。約束通り・・・君に結婚を申し込むよ」
 
 生きてさえ、いてくれればいい。
 オメガヴィーナスは消滅したとしても・・・四乃宮天音が生きてさえいれば、聖司具馬はそれでよかった。
 
「儂らにここを退け、と言いたいようじゃな、小僧。ヌシらと一戦交えても、得策ではない、と」

「オメガヴィーナスはもう闘えない。貴様らの狙いは、すでに成就しているのではないのか?」

「ふむ。確かに光属性のオメガ粒子は殲滅した。ヌシの話は一理あるのう」

 司具馬と骸頭の会話を、オメガカルラも、残る六道妖も固唾を飲んで見守った。
 話し合いの結果によって、この場にいる誰かが死に、誰かが生き残る。それぞれの運命が、次の刹那には決定するかもしれない。
 ゴブゴブッ、とオレンジの髪に首を吊られた郁美が、白い泡を吹き出す。窒息により死の瞬間が、確実に迫っていた。瞳を裏返し、ビクビクと断末魔に震える郁美。むろん彼女を助けるのも、司具馬やカルラの重要な目的だ。
 
 時間がなかった。退くか、闘うか? 
 骸頭の返答が遅くなれば、必然的にオメガカルラと聖司具馬は、姉妹の奪還目指して突撃することになる。
 
「あのさ。燃え上がってるところ、悪いんだけど」

 オメガヴィーナスの胴体を掲げたままの絶斗が、おかっぱ頭の下で糸のように眼を細める。
 ころり、と口の内で大きな飴玉のようなものを転がす。司具馬の細胞が、ざわめいた。悪寒。隠れ蓑を持って潜んでいた悪意が、一斉に顔を出して周囲の空間から現れた。
 
「そんな交渉、やっても意味ないと思うよー」

「・・・ッ・・・それはどういう」

「オメガヴィーナスのお姉ちゃん、もう死んでるぜ」

 その瞬間、〝覇王”絶斗の両手が、すでに常人と変わらなくなっている天音の胴体をさらに捻じり回した。
 
 ブチブヂブヂイ”イ”ィ”ィ”ッ!!!
 
 くびれたウエストの部分で、オメガヴィーナスの上半身と下半身が、ふたつに分離する。
 離れていく、ボディスーツとフレアミニのスカート。背骨の白色と糸のように細くなった贓物のピンク色が、両者の間をわずかに繋げる。
 ブチンッ、と切断の音がして、最後に残った橋すらも簡単に千切れた。
 オメガヴィーナスの胴体は、上と下とに永遠に分かれることとなった。
 
「ッッ・・・天ァッッッ!!!」

「残念だったのう。ヌシら、少し遅かったようじゃ」

 落下しかけた上半身を、骸頭の皺だらけの両手が掴んだ。フレアミニを履いた下半身は、天妖・絶斗が大事そうに抱え込む。
 
「あははははッ!! やっぱりもらってくなら、大事なココがあるお腹だよね!」

 左右の太ももの間。元は紺青だったミニのスカートを、少年の手が捲り上げる。
 ベロベロと、小さな舌が股間の秘裂を舐め上げた。
 アンスコの生地越しに、ヒクヒクと天音の陰唇が震えるのがわかる。もはや下半身は、脳髄とは切り離れているはずなのに。女の器官、それ自体が、与えられる随喜に反応しているようだった。
 
 捻じり切られた胴の切断面から、ボロキレのように垂れ落ちているのは、天音の小腸だった。中央で飛び出た背骨が磨かれたように白く美しい。
 長い睫毛を固く閉じ、紫色の唇も閉ざした天音は、眠っているかのようだった。紙のように真っ白な顔。その美貌がわずかにも変わらなかったことが、オメガヴィーナスの命脈がすでに途絶えていたことを証明する。
 
 奇跡など、起こらなかった。
 起こるはずのない出来事だから、奇跡。オメガヴィーナスの死を悲願とする六道妖は、万が一の奇跡も封じるために、着実なトドメをとうに刺していた。
 
「返したくとも、オメガヴィーナスの処刑は終わった後じゃわ」

 沈黙する光女神の頭部・・・鮮血に染まったセミロングの髪を、骸頭の右手が鷲掴む。
 ピッ・・・と首筋に、朱色の線が真横に走った。
 オメガヴィーナスの胴体が落ちていく。首から上、女神の名に相応しき秀麗な美貌だけを残して。
 
 紫水晶の剣によって、オメガヴィーナスの首は切断済みだった。
 もの言わぬ、天音の頭部だけが、地獄妖・骸頭の掌の内に収まった。
 
 ドシャアアアッ・・・・・・!!
 
 首も、両腕も、腰から下もない、血濡れたスーツに包まれた胸部のみが、祭壇の床に転がる。
 『Ω』の紋章を切り取られ、穴の開いた右胸と、いまだ形の崩れぬ左の美乳を露出させた姿が、オメガヴィーナスの惨死を雄弁に物語るかのようだった。
 
「ウオオオオオ”オ”ォ”ォ”ァ”ア”ア”ア”アアッ―――ッ!!!」

 魂の潰れるような絶叫が、教会堂を揺るがした。
 悲鳴なのか、怒号なのか、咆哮なのか、そのどれでもないのかわからなかった。司具馬が放ったのか、オメガカルラが叫んだのか、あるいは六道妖が吼えたのかも。
 聞く者の魂が、擦り減るような叫びがこの世にあるのを、薄れゆく意識のなかで郁美は知った。
 
 死んでいく。間もなく私も死んでいく。
 
 激情と激情が、ぶつかりあっているのが、いまわの際でも伝わってきた。誰かと誰かが闘っているのだろう。深い悲しみが喧騒のさなかに混ざっている。
 
 地獄だと思った。
 まさに死が迫らんとする渦中で、郁美は漆黒の空に押し潰されるような絶望に陥った。己の死が、豆粒に思えるほどの絶望だった。この狂おしいまでの哀しみを背負って、私は生きていくことなど到底できない――。
 
 オメガヴィーナスは死んだ。姉の天音は、壮絶すぎる最期を遂げた。
 
 バラバラと全身の細胞がほどけていくような悲痛に叩きのめされ、郁美は自らも死ぬことを覚悟した。
 視界が暗く閉ざされる。もう、カルラや司具馬の絶叫も、郁美の耳には届かなかった。
 全ての感覚が消え失せる。
 一筋の涙が、美しき女子大生の頬を流れ落ちたとき―――。
 
 深い虚無が訪れて・・・・・・四乃宮郁美の心臓は、動くことをやめた。


 
 
 全てが終わった後、駆けつけた『水辺の者』が回収できたオメガヴィーナスの遺体は、乳房をさらけだした胴体部分だけであった。
 
 腰から下の下腹部を含め、頭部や四肢は、六道妖に持ち去られていた。彼ら妖化屍にとって、最強のオメガスレイヤーと呼ばれた光女神の肉体の一部は、なによりの勲章となることだろう。
 
 オメガヴィーナス=四乃宮天音の敗死は、ただひとりの優秀な破妖師が消滅した、という意味に留まらなかった。オメガスレイヤーとは、あらゆる妖化屍の手に届かぬ脅威だったのだ。その頂点に君臨する最強の戦士が敗れたことは、覆らぬはずの食物連鎖に逆転が生じたことを意味する。
 
 事実、アンチ・オメガ・ウイルス=〝オーヴ”と、紫水晶の効果を知った妖化屍たちにとって、もはやオメガスレイヤーは絶対に敵わぬ天敵ではなくなった。
 
 オメガヴィーナスを処刑した六道妖は、ますますその勢力を妖魔の間に広め、一方で残る『水辺の者』に対する反攻は激しさを増すこととなった。
 
 人々がなにも知らぬ間に、死者たちによる侵攻が、ガン細胞のごとくじわじわと、生ける世界を蝕んでいった。
 
 
 
 そうして時計の針は、さらに時を刻む。
 
 四乃宮天音がオメガヴィーナスとなってから、5年後。六道妖の手に散って、半年後の世界。
 
 カウントゼロ。
 オメガヴィーナスの物語は終わり、新たな物語が始まろうとしていた―――。
 
 
 
 《 『オメガスレイヤーズ ~カウント5~ 』   完 》
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