オメガスレイヤーズ ~カウント5~ 【究極の破妖師、最後の闘い】

草宗

文字の大きさ
上 下
28 / 82

28、鎖裂き

しおりを挟む
 吐血の量が少なくなった頃を見計らい、ショートヘアの令嬢は、再び吊り上げられていく。コーヒーカップの圧搾から逃れ、ようやく凛香にわずかな安らぎの時間が与えられた。柳眉に安堵が浮かぶのも無理はない。
 だが、すぐに下降を始めたとき、オメガフェニックスの正体である美少女は、新たな責め苦が迫っていることを悟った。
 
「ほーら、催淫の粘液をたっぷり塗り付けてやるぞ。郁美と同じ極楽を、お前も味わうといいよ」

「ハアっ、ハアっ・・・う、うああっ・・・!! や、やめてっ・・・やめてぇ――っ!!」

 女子高生の嘆願も虚しく、濃緑の粘液が重ねるように乳房に、下腹部に浴びせられていく。
 それだけで凛香は、昇天しかけていた。オメガスレイヤーの尋常ならざる耐久力は、あくまで苦痛や打撃に対するものだ。本来、人体にとってプラスである快感の刺激に対しては、一般人の感覚となんら変わることはない。
 
「んふう”っ~~っ、くふぅっ・・・!! ひゅああ”・・・へはア”っ・・・!!」

「快楽への耐性はオメガスレイヤーも常人と同じ、かぁ・・・まさかこんな弱点があるとはね」

 ドレスの破れ目から覗く純白のブラもショーツも、濃緑にすっかり色を変えていた。
 バストや股間に粘液が沁み込んでいくだけで、津波のように襲ってくる桃色の刺激。両手に繋がった鎖を激しく鳴らし、凛香は痙攣した。
 たっぷりと催淫粘液が下腹部に絡みついたところで、〝大蟇おおびき”は凛香の肢体を降下させる。
 回転する、コーヒーカップの上へ。
 自然に開かれた太ももの中央。股間の陰唇を、タングステン合金製の縁にピタリと密着させるために。
 
 ジュリジュリジュリッ!! シュルルルルルッ・・・!!
 
「んひゃう”っ!? ひゃはあ”あ”っ~~っ!! うぎゃああア”ア”っ―――っ!!!」

 高速回転で局部を摩擦される。ショーツ越しであっても、その快感は巨大であった。休むことない愉悦が、次々と脳髄に突き刺さる。
 嬌声を迸らせ、凛香は絶叫した。男性経験のない少女にとって、その暴虐的な刺激は苛烈すぎた。
 足首と太ももとを縛られたことで、股間を閉じることさえ難しかった。電気アンマを一瞬の休息なく浴び続ける地獄を、数倍の過酷さで受けるようなもの。コーヒーカップによる摩擦愛撫が、凛香を責めたてる。
 
「ひゃふっ!! へぶう”う”っ――っ!! こ、こんなぁっ、のォォっ――っ・・・!! た、耐えられにゃあっ・・・ひィィっ――っ!! ひくう”ゥ”っ!? くはあ”ア”っ!! ごぼぼっ・・・!!」

 喘ぐ口から白い泡がゴボゴボと噴き出る。
 吊り気味の瞳がぐるりと裏返った。ヒクヒクと震える全身が、オメガフェニックスである少女が容易く達した事実を報せる。
 
 ぶしゅッ・・・しゅしゅしゅッ・・・ぷしゃあああッ――ッ・・・!!
 
 股間から噴射した半透明の飛沫が、コーヒーカップの底に堆積していく。
 鮮血に続いて、今度は潮と小水・・・くしくもふたつのカップに、凛香は己の体液を注ぐ結果となった。
 
「クヒュヒュ・・・惨めなもんだ。呆気なくイってしまったか。ではそろそろ、仕上げといこうかなぁ」

 オルガスムスに達すると同時に、意識を失ってしまった令嬢の肢体に、〝大蟇”が迫る。
 すでに勝負はあった。これから逆襲しようにも、あまりに紅蓮の炎天使は精根削ぎ取られてしまっていた。それ以前に、いまだ四乃宮郁美の身柄が捕えられている以上、凛香は蛙男に抵抗すらしないだろう。
 
 半開きの口から、トロトロと涎を垂れ流す美少女を、カップの縁から引き倒す。
 天井から吊り下がる凛香を、〝大蟇”は大の字で仰向けに寝かせた。
 手首に嵌められた枷の一方を、コーヒーカップのひとつに結び付ける。反対の腕の枷も、同じように別のカップに縛りつけた。
 足首と太ももとを縛っていた鎖を外すと、これまたカップと足首とを繋いでいく。左右の手首・足首とが、4つのコーヒーカップにそれぞれ鎖で結ばれることとなった。
 
「この状態から、フルパワーでコーヒーカップを回転させると・・・どうなるか?」

 失神した凛香に構うことなく、鎖が巻き付けられていく。
 強烈な力で、美少女破妖師の四肢が引っ張られた。ピンと張った鎖によって、大の字の凛香が宙に浮き上がっていく。
 
「ぐう”っ!? う、ああ”っ・・・!! あああ”っ、アア”っ!!」

 引き千切られそうな激痛に、ショートヘアの令嬢は眼を覚ました。
 すぐに己に迫った危機を悟る。両腕と両脚が、今にも引き抜かれそうになって軋んでいる。
 
 ブチ・・・ブチブチッ・・・メリッ・・・
 
 半人半妖の妖化屍は、凛香をバラバラに引き裂いて殺すつもりなのだ。
 
 並の人間ならば、身体が浮くほど引っ張られれば、四肢が引き千切れているだろう。かろうじて凛香が無事なのは、オメガスレイヤーの恩恵故だ。
 だが、むろん〝大蟇”の我磨ガマは容赦をしなかった。凛香の手足が繋がっているのを、見逃すはずがない。
 
「クヒュヒュ・・・さすがというべきか・・・この期に及んで頑丈なものだ。では、こうすればどうなるかなぁ?」

 新たな白銀の鎖・・・タングステン合金の鎖を、首に巻き付ける。
 左右の両端を別々のカップに繋げるや、反対方向に全力で引っ張らせた。
 あっという間に鎖が締まる。凛香の細首を窒息させていく。
 
「ぐううう”っ――っ!! かはア”っ~~っ!!」

「まだまだ。今度はその立派な乳房を締め付けてやろうか」

 2本の鎖を取り出すと、バストのすぐ上とすぐ下とを、挟み込むかのようにして巻き付けた。。
 これまでと同様、鎖の両端はコーヒーカップに結ぶ。回転と同時に、凄まじい勢いで凛香の胸部が締め付けられていく。
 鎖が、胸の上下に深く食い込む。元々見事に盛り上がっていた乳房が、ますますくっきりとその豊かな膨らみを浮かび上がらせた。
 
「あああ”っ、アア”っ――っ!! む、胸・・・がああ”っ・・・!!」

「クヒュヒュヒュッ!! 四肢、首、そしてバスト・・・甲斐凛香! お前は鎖で全て引き千切られて、絶命するのだよ!」

「ぐああ”あ”っ、うわあああ”あ”っ―――っ!! ち、ちぎれぇっ・・・るゥ~~~っ!! ウワアアア”ア”ッ―――ッ!!!」

 ブチイッ!! ブチブチブチッ・・・メリメリィッ!!
 
 回転するコーヒーカップが、さらにそのパワーをあげる。ピンと張った凛香の四肢が、ミチミチと異様な音色をあげる。
 首と胸とには、鎖が肉を裂いて食い込んでいた。徐々に、徐々に、深く埋まっていく。
 
(あ、あたし・・・本当、に・・・バラバラに・・・なっちゃうっ・・・!!)

「ほとほと呆れた頑丈さだね。つくづく、オメガフェニックスの力を封じてよかったよ」

 高々とジャンプした蛙男が、仰向けの凛香の腹部に着地した。
 衝撃で、ビリビリという何かが裂ける音が響く。巨体の妖化屍が乗ってなお、宙に浮いた凛香の肢体は沈まない。それだけ強烈な力で、引っ張られている証拠だった。
 
「なんとか八つ裂きにされるのを耐えているようだが・・・ここで再び、濃厚な愛撫を送り込んだらどうなるのかねえ?」

 少女の腹の上で、ゲラゲラと〝大蟇”は笑った。
 全てを悟った凛香の瞳に、思わず涙が浮かぶ。催淫の粘液を擦り込まれただけで、悦楽に全身は痺れ、弛緩してしまったのだ。今、この状態で官能の刺激を注がれたら・・・
 脱力と同時に四肢は引き抜かれ、首もバストも、切断されてしまうだろう。
 
「クヒュヒュヒュッ!! 快楽に貫かれた瞬間、お前は死を迎えるのさ!」

 真っ赤な舌が、蛙の口から長く伸びる。
 ベロベロと豊満な乳房を舐め回すや、引き攣るような悲鳴が凛香の唇から迸った。
 
「んふうう”ゥ”っ!! きゅはああ”あ”っ~~っ!! ダメぇ、やめっ・・・!! そんなっ、そんなことされたらぁっ――っ!!」
 
 ゴキンッ!! ブチブチブチィッ!! ブチィッ!! ビリビリビリィッ――ッ!!
 
「うぎゃああああア”ア”ア”ッ~~~ッ!!! あああ”あ”あ”ッ―――ッ!!!」

 両肩と股関節とが、一斉に脱臼した。
 真っ赤な飛沫が、凛香の全身から噴き出す。あらゆる箇所で皮膚が切り裂け、鮮血が飛び散ったのだ。
 しかしまだ、少女破妖師の首は繋がっていた。胸の上下に食い込んだ鎖も、両断するまでには至っていない。
 
「はひゅっ!! ひぐう”っ!! くはア”っ・・・!! ぁ”・・・っぁ”・・・!!」

「しぶといヤツだなぁ。けど、敏感な蜜壺を舐めたら・・・さすがに終わりだよね?」

 股間周辺に愛撫を受ければ、もはや抵抗する力の一切が無くなることを、凛香は自覚していた。
 今度こそ、死ぬ。快感に引き攣った肉体は、一息に鎖に引き千切られ、グラマラスな女子高生のボディは複数の肉片と化すだろう。
 ブチブチと、脱臼した四肢をさらに伸ばされる。こうしている間にも、コーヒーカップによる八つ裂き刑で、凛香の肢体は限界に近づいていった。
 妖化屍などに、負けるわけがないとタカをくくっていた自分が、これほどブザマに変わり果てるとは。激痛に身を焦がし、断末魔に震えるのが今の凛香にできる全てだった。
 涙をこぼし、舌をトロリと垂らしながら、女子高生戦士はバラバラに引き裂かれる己を脳裏に描いた。
 
(・・・死・・・ぬ・・・・・・あたし・・・死ぬの・・・かナ・・・・・・あは、はは・・・まさか・・・こんな惨めな死に方・・・なんてネ・・・・・・)

「クヒュヒュッ!! 最期に受ける攻撃が快感を催す愛撫だなんて・・・実に情けないよなぁッ!?」

 真っ赤な舌がショーツの内に滑り込む。直接的に、ベロベロと少女の縦筋を舐める。
 秘部に沸き起こる生温かい快感に、凛香の腰が抜けかけた。瞬間、脱力した全身のあらゆる箇所で、ブチブチと細胞が切れていく。
 
「あひゅう”っ!! ふひゃああ”あ”っ~~っ!! だめっ!! もうだめぇっ!! アアア”ア”っ――ッ!!!」

「トドメだッ! オメガフェニックス、甲斐凛香ッ!!」

 ズボリ、と蛙の舌が無防備な秘園の肉壺に挿し込まれた。
 
「きゃあああ”あ”ア”ア”ッ―――ッ!!! ・・・・・・」

 大きく痙攣する囚われの美少女から、悲痛な絶叫が響き渡った。
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

処理中です...