15 / 28
移ろいゆくもの(1)
しおりを挟む
「今回も助かったよ。わざわざ足を運んでもらってすまなかったね」
確認を終えた書類を机に置いたビルモスが、労わる笑みを浮かべる。
朝早い時間のビルモスの執務室に自分たち以外の人気はなく、尋ねるにはちょうどいいタイミングだった。切り出し方に逡巡としていたエリアスに、ビルモスは再び笑いかけた。
「それにしても、勇者殿は元気だね。きみの家と王都の往復は骨が折れるだろうに。きみもそれに付き合ったから、こんなに早く着いたわけだろう」
「まぁ、そうだが」
「本当にこの時間に来るとは思わなかったから、少し驚いたよ。手紙で聞いていたものの、半信半疑だったんだ」
きみ、いつも余計な話をできない忙しい時間帯を狙って来るだろう。苦笑まじりの指摘を交わし、前半部分のみをエリアスは拾った。それを言われると尋ねづらいな、との勝手な言い分は胸に仕舞う。
「あいつの国では、そう不思議なことでもないらしい」
無駄な移動時間という認識に変わりはないが、ハルトいわくそういうことなのだそうだ。なんでも、「交通手段がめちゃくちゃ発達」しているのだとか。とは言え、それはハルトの国の事情である。
「一緒に行こうとしつこかったから朝から馬車に揺られたが、よくあんなもので毎日往復できると驚いた」
とつとつとしたエリアスの説明に、ビルモスは興味深い顔で頷いた。
「勇者殿の国には、もっと楽な移動手段があるのだろうね。話を聞く限り、彼の国はいかにも平和で発展しているという印象がある」
「おそらくは」
「少し見てみたい気もするよ。彼の話は荒唐無稽で楽しそうだ」
想像でしか知ることのできない、ハルトの国。楽しげに笑みをこぼすビルモスを見つめ、エリアスは呟いた。
「良い国なのだろう」
廊下に面した窓の向こうからは、宮廷職員のかすかな話し声が響いている。逼迫した気配の微塵もない、長閑な空気。
魔王が滅び、五年もの月日が流れているのだ。平和で当然であるのだろうが。あの当時は、魔獣による被害報告がひっきりなしに上がり続けていた。
「あれほど素直に子どもが育つ国だ。平和で豊かだったのだろう。戻りたいと言って、よく泣いていたからな」
「昔の話だろう。それとも、きみの中の勇者殿は子どものままなのか? たまに宮廷で見かけるが、彼はいつも楽しそうだ」
安心すればいいといったふうな言い方だった。そうなのかもしれない、と考えることもできる。だが、エリアスは、外で人一倍気を張った顔をして、家で泣いた子どもを知っている。
――だから、すべて忘れろと言ったつもりだったのだがな。
あのとき、たしかに。同意したからこそ、ハルトもニホンに戻ったのだと思っていた。
それが、なぜ、こちらに戻ろうと思い立ったのか。エリアスにはまったく理解ができなかった。ハルトの言う、「自分に逢いたかった」という理由も含めて。
「ビルモス」
息を吐き、静かに呼びかける。
「ひとつ聞きたい」
「構わないが。勇者殿のことかな?」
「そうだ」
善良そうな笑顔を前に、一度言葉を切った。本来であれば、もっと早くに確認すべきであったのに、できていなかったこと。エリアスは慎重に投げかけた。
「ハルトが戻ってきた原因は、あなたにあるだろう」
「それはまた随分と作為的な言い方だね」
困ったふうな言葉と裏腹にさらりと笑い、エリアス、と自分の名を呼ぶ。部下を通り越し、頑なない子どもに言い聞かせる調子だった。
「戻ることのできる道具を持っていても、使用しない限り戻ることは不可能だ。そうである以上、責任は戻る意思決定をした持ち主にあると思うが」
「道具がなければ戻れない。そういう意味で確実に一端はあなたにある」
「確実か」
言葉尻を繰り返したビルモスが、執務机の上でおもむろに腕を組んだ。
面白がり始めたな。そう悟ったところで、退けるはずもない。エリアスはただ続きを待った。
「きみがそこまで言い切るのであれば、責任の一端くらいは担ってもいいが」
恩着せがましく前置き、ビルモスは問いかける。
「それで? 仮に責任の一端が僕にあるとして、なにが聞きたいのかな。最近のきみを見ていたら、想像がつく気はするが」
「ハルトをもう一度向こうに戻すことはできるのか」
「もう一度、向こうに?」
ゆっくりと、ビルモスは問い返した。先ほどととは違う、試すような繰り返し方。
頷いたエリアスに、ビルモスはそっと腕を解いた。術式を描く要領で宙に指先を滑らせているが、思案中に見せかけているだけと知っている。
案の定、ビルモスの返答はあっさりとしていた。
「もちろん、理論上は可能だ。だが、戻すべきではないだろうね。そう何度も時空を歪めるべきではない。きみもわかっているだろう」
にじんだかすかな呆れに、ぐっと反論を呑み込む。ビルモスの言うとおりで、わかっていたことだったからだ。
不満そうなエリアスの態度に、ビルモスもあからさまに溜息を吐いた。
「あのときは、あまりにも我らの都合で振り回してしまったからね。気の毒と思ったから、どうにか戻る方法を探したんだ」
ただね、とビルモスが言う。
「何度もやってよいものではなし。正直に言うと、今回のことも、あまり起こってほしくないイレギュラーだったんだ。隣町に顔を出す感覚で行き来をされると、さすがに困る」
「それはそうだと思うが」
「そうだろう。まぁ、彼が戻ってきたことについては過ぎた話だ。僕にとやかく言うつもりはない。はじめに言ったとおりで、彼が本気で願ったからこそ叶った帰還と思っているからね」
再び黙ったエリアスに、ビルモスは穏やかに言葉を継いだ。
「それに、そもそもの話だけどね、エリ」
「なんだ」
「勇者殿に、元の世界に戻りたいという意志はあるのかい?」
「わからない」
半ば反射で言い切った直後、卑怯な言い方だったとエリアスは思い直した。ハルトはこちらの生活を楽しみ、馴染もうと努力している。向こうのなになにが恋しい、帰りたい、そう言っていたあのころとは違う。ハルトは自分の意志で歩み寄ろうとしている。向こうに戻すべきと考えているのは、自分だけかもしれない。でも。――でも。
「今はないかもしれない」
すべてを見透かすような瞳から視線を外し、呟く。
「だが、一年後はわからないだろう。姿かたちは大きくなったが、あいつはまだ子どもだ。子どもの一時の願望で一生を決定づけるのは酷だ」
「こんなことを言うと元も子もないかもしれないが、誰だって一年後に同じ意志を抱いている保証はない。だからこそ、決断に価値がある。そうは思わないか?」
きっと反論を封じる笑みを浮かべているのだろう。想像し、エリアスは唇を噛んだ。そう言われるだろうことはわかっていた。だから、聞くことができなかったのだ。
「他人の決断に口を出すのは野暮というものだろう。きみが彼の本当の保護者であるというのであればまだしも、そうではないわけだしね。それとも、そういった位置に着く心積もりでも?」
「あるわけがない」
「なぜ?」
切り捨てたことを咎めず、ビルモスは淡々と問い重ねた。
大昔。それこそ、日常的にエリと呼ばれていたころ。魔術の組み立てに頭を悩ます自分を正解に導くため、問うていたものと変わらない口調だった。
「なぜ」
理論的に組み立てることも、客観的に鑑みることもできず、エリアスはただ繰り返した。ビルモスはなにも言わない。沈思黙考を経て、ぽつりと応じる。
「ハルトだからだ」
「それは、かつて、きみが面倒を見た子どもだからか? それとも、この世界を救った勇者殿だからか?」
「……」
「ああ、なるほど。つまり、きみは、自分をいまだ加害側の人間と思っているわけだ。あの子を無理やりこちらに呼び寄せ、魔王退治を強要した、と」
「無理やり呼び寄せたことは事実だろう」
「そうだね。おかげでこの国は救われた」
あっさりとビルモスは認めた。たったひとりと国。どちらが重要かなど言われずともわかるだろうというように。
「だが、今回のことは彼の選択だ。我々の一件がなければ、その選択もなかったときみは言うのかもしれないが、さすがに堂々巡りがすぎる。おそらくだけれど、勇者殿も同じことを言うのではないかな」
詭弁だ。幾度目になるのかわからないことをエリアスは思った。
「どちらにせよ、きみが彼の決断に口を挟むつもりなら、きちんと話し合うべきだ。一方的にきみの罪悪感を押し付ける現状は、公平ではない。彼にとってね」
確認を終えた書類を机に置いたビルモスが、労わる笑みを浮かべる。
朝早い時間のビルモスの執務室に自分たち以外の人気はなく、尋ねるにはちょうどいいタイミングだった。切り出し方に逡巡としていたエリアスに、ビルモスは再び笑いかけた。
「それにしても、勇者殿は元気だね。きみの家と王都の往復は骨が折れるだろうに。きみもそれに付き合ったから、こんなに早く着いたわけだろう」
「まぁ、そうだが」
「本当にこの時間に来るとは思わなかったから、少し驚いたよ。手紙で聞いていたものの、半信半疑だったんだ」
きみ、いつも余計な話をできない忙しい時間帯を狙って来るだろう。苦笑まじりの指摘を交わし、前半部分のみをエリアスは拾った。それを言われると尋ねづらいな、との勝手な言い分は胸に仕舞う。
「あいつの国では、そう不思議なことでもないらしい」
無駄な移動時間という認識に変わりはないが、ハルトいわくそういうことなのだそうだ。なんでも、「交通手段がめちゃくちゃ発達」しているのだとか。とは言え、それはハルトの国の事情である。
「一緒に行こうとしつこかったから朝から馬車に揺られたが、よくあんなもので毎日往復できると驚いた」
とつとつとしたエリアスの説明に、ビルモスは興味深い顔で頷いた。
「勇者殿の国には、もっと楽な移動手段があるのだろうね。話を聞く限り、彼の国はいかにも平和で発展しているという印象がある」
「おそらくは」
「少し見てみたい気もするよ。彼の話は荒唐無稽で楽しそうだ」
想像でしか知ることのできない、ハルトの国。楽しげに笑みをこぼすビルモスを見つめ、エリアスは呟いた。
「良い国なのだろう」
廊下に面した窓の向こうからは、宮廷職員のかすかな話し声が響いている。逼迫した気配の微塵もない、長閑な空気。
魔王が滅び、五年もの月日が流れているのだ。平和で当然であるのだろうが。あの当時は、魔獣による被害報告がひっきりなしに上がり続けていた。
「あれほど素直に子どもが育つ国だ。平和で豊かだったのだろう。戻りたいと言って、よく泣いていたからな」
「昔の話だろう。それとも、きみの中の勇者殿は子どものままなのか? たまに宮廷で見かけるが、彼はいつも楽しそうだ」
安心すればいいといったふうな言い方だった。そうなのかもしれない、と考えることもできる。だが、エリアスは、外で人一倍気を張った顔をして、家で泣いた子どもを知っている。
――だから、すべて忘れろと言ったつもりだったのだがな。
あのとき、たしかに。同意したからこそ、ハルトもニホンに戻ったのだと思っていた。
それが、なぜ、こちらに戻ろうと思い立ったのか。エリアスにはまったく理解ができなかった。ハルトの言う、「自分に逢いたかった」という理由も含めて。
「ビルモス」
息を吐き、静かに呼びかける。
「ひとつ聞きたい」
「構わないが。勇者殿のことかな?」
「そうだ」
善良そうな笑顔を前に、一度言葉を切った。本来であれば、もっと早くに確認すべきであったのに、できていなかったこと。エリアスは慎重に投げかけた。
「ハルトが戻ってきた原因は、あなたにあるだろう」
「それはまた随分と作為的な言い方だね」
困ったふうな言葉と裏腹にさらりと笑い、エリアス、と自分の名を呼ぶ。部下を通り越し、頑なない子どもに言い聞かせる調子だった。
「戻ることのできる道具を持っていても、使用しない限り戻ることは不可能だ。そうである以上、責任は戻る意思決定をした持ち主にあると思うが」
「道具がなければ戻れない。そういう意味で確実に一端はあなたにある」
「確実か」
言葉尻を繰り返したビルモスが、執務机の上でおもむろに腕を組んだ。
面白がり始めたな。そう悟ったところで、退けるはずもない。エリアスはただ続きを待った。
「きみがそこまで言い切るのであれば、責任の一端くらいは担ってもいいが」
恩着せがましく前置き、ビルモスは問いかける。
「それで? 仮に責任の一端が僕にあるとして、なにが聞きたいのかな。最近のきみを見ていたら、想像がつく気はするが」
「ハルトをもう一度向こうに戻すことはできるのか」
「もう一度、向こうに?」
ゆっくりと、ビルモスは問い返した。先ほどととは違う、試すような繰り返し方。
頷いたエリアスに、ビルモスはそっと腕を解いた。術式を描く要領で宙に指先を滑らせているが、思案中に見せかけているだけと知っている。
案の定、ビルモスの返答はあっさりとしていた。
「もちろん、理論上は可能だ。だが、戻すべきではないだろうね。そう何度も時空を歪めるべきではない。きみもわかっているだろう」
にじんだかすかな呆れに、ぐっと反論を呑み込む。ビルモスの言うとおりで、わかっていたことだったからだ。
不満そうなエリアスの態度に、ビルモスもあからさまに溜息を吐いた。
「あのときは、あまりにも我らの都合で振り回してしまったからね。気の毒と思ったから、どうにか戻る方法を探したんだ」
ただね、とビルモスが言う。
「何度もやってよいものではなし。正直に言うと、今回のことも、あまり起こってほしくないイレギュラーだったんだ。隣町に顔を出す感覚で行き来をされると、さすがに困る」
「それはそうだと思うが」
「そうだろう。まぁ、彼が戻ってきたことについては過ぎた話だ。僕にとやかく言うつもりはない。はじめに言ったとおりで、彼が本気で願ったからこそ叶った帰還と思っているからね」
再び黙ったエリアスに、ビルモスは穏やかに言葉を継いだ。
「それに、そもそもの話だけどね、エリ」
「なんだ」
「勇者殿に、元の世界に戻りたいという意志はあるのかい?」
「わからない」
半ば反射で言い切った直後、卑怯な言い方だったとエリアスは思い直した。ハルトはこちらの生活を楽しみ、馴染もうと努力している。向こうのなになにが恋しい、帰りたい、そう言っていたあのころとは違う。ハルトは自分の意志で歩み寄ろうとしている。向こうに戻すべきと考えているのは、自分だけかもしれない。でも。――でも。
「今はないかもしれない」
すべてを見透かすような瞳から視線を外し、呟く。
「だが、一年後はわからないだろう。姿かたちは大きくなったが、あいつはまだ子どもだ。子どもの一時の願望で一生を決定づけるのは酷だ」
「こんなことを言うと元も子もないかもしれないが、誰だって一年後に同じ意志を抱いている保証はない。だからこそ、決断に価値がある。そうは思わないか?」
きっと反論を封じる笑みを浮かべているのだろう。想像し、エリアスは唇を噛んだ。そう言われるだろうことはわかっていた。だから、聞くことができなかったのだ。
「他人の決断に口を出すのは野暮というものだろう。きみが彼の本当の保護者であるというのであればまだしも、そうではないわけだしね。それとも、そういった位置に着く心積もりでも?」
「あるわけがない」
「なぜ?」
切り捨てたことを咎めず、ビルモスは淡々と問い重ねた。
大昔。それこそ、日常的にエリと呼ばれていたころ。魔術の組み立てに頭を悩ます自分を正解に導くため、問うていたものと変わらない口調だった。
「なぜ」
理論的に組み立てることも、客観的に鑑みることもできず、エリアスはただ繰り返した。ビルモスはなにも言わない。沈思黙考を経て、ぽつりと応じる。
「ハルトだからだ」
「それは、かつて、きみが面倒を見た子どもだからか? それとも、この世界を救った勇者殿だからか?」
「……」
「ああ、なるほど。つまり、きみは、自分をいまだ加害側の人間と思っているわけだ。あの子を無理やりこちらに呼び寄せ、魔王退治を強要した、と」
「無理やり呼び寄せたことは事実だろう」
「そうだね。おかげでこの国は救われた」
あっさりとビルモスは認めた。たったひとりと国。どちらが重要かなど言われずともわかるだろうというように。
「だが、今回のことは彼の選択だ。我々の一件がなければ、その選択もなかったときみは言うのかもしれないが、さすがに堂々巡りがすぎる。おそらくだけれど、勇者殿も同じことを言うのではないかな」
詭弁だ。幾度目になるのかわからないことをエリアスは思った。
「どちらにせよ、きみが彼の決断に口を挟むつもりなら、きちんと話し合うべきだ。一方的にきみの罪悪感を押し付ける現状は、公平ではない。彼にとってね」
23
お気に入りに追加
250
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
時々おまけのお話を更新しています。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
時々おまけを更新しています。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
【完結】僕の大事な魔王様
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。
「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」
魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。
俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/11……完結
2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位
2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位
2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位
2023/09/21……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる