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元勇者の帰還(4)
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ハルトに声をかける人波がようやく落ち着きを見せたころ、食堂の隅のテーブルでハルトは話を切り出した。
「あのさ」
「なんだ?」
フードを外すと、やはりどうにもハルトは目立つ。ひさかたぶりの人混みで疲れていたものの、努めて淡々とエリアスは言葉を返した。
なんというか、ハルトが挨拶に来る人間を邪険にしないので、余計に時間もかかるし、人の列も絶えないのだ。おかげで「ひさしぶりだし、楽しみだなぁ」と道すがらわくわくとハルトが話していた鶏肉の香草焼きもすっかりと冷めてしまっている。
本人に気にする様子がないので、構わないのかもしれないが。今も正面に座るエリアスばかりを見ている。
「師匠は、今、ここで働いてないって、ビルモスさまが言ってたけど」
「まったく働いていないわけではない。人を楽隠居の爺のように言うな」
「そんなことは思ってないけど。というか、それって」
言いにくそうに言葉を切ったものの、結局はっきりとハルトは質問を口にした。
「俺のせいだったりする?」
「子どもが余計なことを気にするな」
「師匠。俺、もう子どもじゃないよ」
拗ねた瞳に、エリアスは閉口した。
たしかに、年齢と見た目で判断をするのであれば、ハルトは大人になったのかもしれない。ハルトの国の基準は承知しないが、メルブルク王国は十八の年で成人となる。
――そうは言っても、まだ子どもだろう。
五年前に比べると大人びたと思うが、それでも。澄んだ瞳から逃れるようにして、エリアスはテーブルに視線を落とした。
天真爛漫でマイペース。素直さゆえにとんでもない発言をすることもあるものの、人の機微に聡く、自身に向けられた期待に殊勝に応えようとする。はじめて会ったころから、違わずハルトはそうだった。
性格を報告したエリアスに、「いかにも博愛の勇者殿という感じだね」と満足そうに笑んだのは当時の上司だったビルモスで、「博愛の勇者かもしれないが子どもだろう」と返したのはエリアスだ。
言い返したところで、なにかが変わると思ったわけではなく。つまるところ、ただの自己保身でしかなかったわけだが。
ハルトが安心できる理由を探し、エリアスは視線を上げた。
「報奨金を貰った」
「報奨金?」
「多少だが、おまえの面倒を見たからな。勇者殿の魔王退治のおこぼれを頂戴したというわけだ。宮廷の政治も面倒に感じていたから、ちょうどいい機会と田舎に引っ込んだ」
それだけだ、と言い聞かせる調子で言葉を重ねる。
「それに、ビルモスがいまだにしつこく仕事を持ってくる。その関係で二月に一度は宮廷に顔を出しているんだ。だから、ここの仕事もまったくしていないわけではない」
正確には三ヶ月に一度程度の頻度であるものの、嘘ではない。話をじっと聞いていた黒い瞳が、考えるように数度瞬いた。
「ならいいけど」
小さく笑い、ようやく肉にナイフを入れる。納得することにしたらしい。もぐもぐと咀嚼するハルトを眺めていると、ふいにこんなことを言った。
「じゃあ、師匠は、今の生活が楽しいんだね」
予想外の台詞に、エリアスは紅茶のカップに手を伸ばした。素直と言うべきか、無邪気と言うべきか。大人になった顔で、大人になったと笑ったくせに、そういうところばかりが変わっていないのだから嫌になる。
味の薄い紅茶を一口飲み、ぽつりと呟く。
「小さいおまえは、元いた世界がよかった、こっちの世界は不便だとよく泣いていたろう」
「泣いてなんか……、いや、まぁ、泣いてたかもしれないけど」
「なんで戻ってきた」
「えぇ、だから、それは師匠と結婚」
「もう少しまともな理由を言え」
言い切ると、まともな理由のつもりなんだけどなぁ、とぼやいたのを最後に、ハルトは口を閉ざした。止まっていたナイフを動かし、小さく切った肉を口に入れる。あいかわらずの上品な食べ方。エリアスは、ハルトの国の礼儀作法を知らない。だが、大切に育てられたのだろう事実は言動の節々からいつもにじんでいた。それなのに、なぜ戻ってきたのか。
辛抱強く答えを待っていると、そうだな、とハルトが首を捻った。
「向こうはさ、文明っていうのが発達してて。魔術じゃなくて化学なんだけど。あ、この国にも化学はあるよね。その化学がより発展した、魔術みたいな化学」
「魔術みたいな科学」
「うん。説明が難しいんだけど、とくに魔術の勉強をしなくても、魔術の才能がなくても、お金を出せば、誰でも魔術の恩恵を受けることができるみたいな感じかな」
「ほお」
紅茶で喉を湿らせ、エリアスは相槌を打った。それが事実であれば、たしかに便利な世界であろう。
「たとえば、スマートフォンっていう道具があるんだけど、それを使ったら、わざわざ書庫に行かなくてもいろんなことを調べられるし、新聞を読まなくても世界中のニュースを知ることができる。通信で誰の声を聞くことだってできる」
「それはすごいな」
「でも、それを使っても師匠の声は聞こえないだろ。だから」
そこでまたハルトは言葉を切った。ナイフとフォークを置き、まっすぐな瞳をエリアスに向ける。
「師匠」
瞳同様のまっすぐな声だった。
「七年前、この国に来たときは俺の意志じゃなかったし、理不尽だろって思いもあって。だから、ちょっと嫌だった」
「あたりまえのことだ」
即答したエリアスに、でも、とハルトが続ける。
「今回は俺の意志で師匠に会いたくて来たんだ。だから、なにも後悔はしてないよ」
「……」
「これからも絶対しない」
エリアスの選んだ沈黙に、ハルトは不安そうに言い募った。
「それでも駄目?」
――きみに会いたいと願って戻ってきたというのであれば、多少の面倒は見るものと思わないか? 僕はたしかに加護と組紐を授けたが、本気の願いでなければ叶わなかったはずだ。ただの思い付き程度の願望で、これほどの魔術が発動することはない。わかっているだろう?
幼い子どもを言い諭すようだったビルモスの台詞。一字一句違うことなく浮かんだそれに、エリアスは手にしていたカップをテーブルに戻した。
ビルモスの言うことは一理ある。それに、そう長い期間のことではないはずだ。そう、自分に言い聞かせる。
今は本気でここにいたいと願っていたとしても、またすぐに元の世界に戻りたいと言い出すに決まっている。ここはハルトにとっての異世界なのだ。
了承を伝えるため、伏せていた目を上げる。保護者に似た役割を担った過去があるせいか、ハルトの不安そうな顔がエリアスは苦手だった。その顔が晴れやかになるためであれば、いくらでも譲歩可能だと宣言できる程度には。
「俺の家にいたいというのなら、好きにいて構わない。これもなにかの縁だ。そのくらいの面倒は見よう。好きにすればいい」
「あのさ」
「なんだ?」
フードを外すと、やはりどうにもハルトは目立つ。ひさかたぶりの人混みで疲れていたものの、努めて淡々とエリアスは言葉を返した。
なんというか、ハルトが挨拶に来る人間を邪険にしないので、余計に時間もかかるし、人の列も絶えないのだ。おかげで「ひさしぶりだし、楽しみだなぁ」と道すがらわくわくとハルトが話していた鶏肉の香草焼きもすっかりと冷めてしまっている。
本人に気にする様子がないので、構わないのかもしれないが。今も正面に座るエリアスばかりを見ている。
「師匠は、今、ここで働いてないって、ビルモスさまが言ってたけど」
「まったく働いていないわけではない。人を楽隠居の爺のように言うな」
「そんなことは思ってないけど。というか、それって」
言いにくそうに言葉を切ったものの、結局はっきりとハルトは質問を口にした。
「俺のせいだったりする?」
「子どもが余計なことを気にするな」
「師匠。俺、もう子どもじゃないよ」
拗ねた瞳に、エリアスは閉口した。
たしかに、年齢と見た目で判断をするのであれば、ハルトは大人になったのかもしれない。ハルトの国の基準は承知しないが、メルブルク王国は十八の年で成人となる。
――そうは言っても、まだ子どもだろう。
五年前に比べると大人びたと思うが、それでも。澄んだ瞳から逃れるようにして、エリアスはテーブルに視線を落とした。
天真爛漫でマイペース。素直さゆえにとんでもない発言をすることもあるものの、人の機微に聡く、自身に向けられた期待に殊勝に応えようとする。はじめて会ったころから、違わずハルトはそうだった。
性格を報告したエリアスに、「いかにも博愛の勇者殿という感じだね」と満足そうに笑んだのは当時の上司だったビルモスで、「博愛の勇者かもしれないが子どもだろう」と返したのはエリアスだ。
言い返したところで、なにかが変わると思ったわけではなく。つまるところ、ただの自己保身でしかなかったわけだが。
ハルトが安心できる理由を探し、エリアスは視線を上げた。
「報奨金を貰った」
「報奨金?」
「多少だが、おまえの面倒を見たからな。勇者殿の魔王退治のおこぼれを頂戴したというわけだ。宮廷の政治も面倒に感じていたから、ちょうどいい機会と田舎に引っ込んだ」
それだけだ、と言い聞かせる調子で言葉を重ねる。
「それに、ビルモスがいまだにしつこく仕事を持ってくる。その関係で二月に一度は宮廷に顔を出しているんだ。だから、ここの仕事もまったくしていないわけではない」
正確には三ヶ月に一度程度の頻度であるものの、嘘ではない。話をじっと聞いていた黒い瞳が、考えるように数度瞬いた。
「ならいいけど」
小さく笑い、ようやく肉にナイフを入れる。納得することにしたらしい。もぐもぐと咀嚼するハルトを眺めていると、ふいにこんなことを言った。
「じゃあ、師匠は、今の生活が楽しいんだね」
予想外の台詞に、エリアスは紅茶のカップに手を伸ばした。素直と言うべきか、無邪気と言うべきか。大人になった顔で、大人になったと笑ったくせに、そういうところばかりが変わっていないのだから嫌になる。
味の薄い紅茶を一口飲み、ぽつりと呟く。
「小さいおまえは、元いた世界がよかった、こっちの世界は不便だとよく泣いていたろう」
「泣いてなんか……、いや、まぁ、泣いてたかもしれないけど」
「なんで戻ってきた」
「えぇ、だから、それは師匠と結婚」
「もう少しまともな理由を言え」
言い切ると、まともな理由のつもりなんだけどなぁ、とぼやいたのを最後に、ハルトは口を閉ざした。止まっていたナイフを動かし、小さく切った肉を口に入れる。あいかわらずの上品な食べ方。エリアスは、ハルトの国の礼儀作法を知らない。だが、大切に育てられたのだろう事実は言動の節々からいつもにじんでいた。それなのに、なぜ戻ってきたのか。
辛抱強く答えを待っていると、そうだな、とハルトが首を捻った。
「向こうはさ、文明っていうのが発達してて。魔術じゃなくて化学なんだけど。あ、この国にも化学はあるよね。その化学がより発展した、魔術みたいな化学」
「魔術みたいな科学」
「うん。説明が難しいんだけど、とくに魔術の勉強をしなくても、魔術の才能がなくても、お金を出せば、誰でも魔術の恩恵を受けることができるみたいな感じかな」
「ほお」
紅茶で喉を湿らせ、エリアスは相槌を打った。それが事実であれば、たしかに便利な世界であろう。
「たとえば、スマートフォンっていう道具があるんだけど、それを使ったら、わざわざ書庫に行かなくてもいろんなことを調べられるし、新聞を読まなくても世界中のニュースを知ることができる。通信で誰の声を聞くことだってできる」
「それはすごいな」
「でも、それを使っても師匠の声は聞こえないだろ。だから」
そこでまたハルトは言葉を切った。ナイフとフォークを置き、まっすぐな瞳をエリアスに向ける。
「師匠」
瞳同様のまっすぐな声だった。
「七年前、この国に来たときは俺の意志じゃなかったし、理不尽だろって思いもあって。だから、ちょっと嫌だった」
「あたりまえのことだ」
即答したエリアスに、でも、とハルトが続ける。
「今回は俺の意志で師匠に会いたくて来たんだ。だから、なにも後悔はしてないよ」
「……」
「これからも絶対しない」
エリアスの選んだ沈黙に、ハルトは不安そうに言い募った。
「それでも駄目?」
――きみに会いたいと願って戻ってきたというのであれば、多少の面倒は見るものと思わないか? 僕はたしかに加護と組紐を授けたが、本気の願いでなければ叶わなかったはずだ。ただの思い付き程度の願望で、これほどの魔術が発動することはない。わかっているだろう?
幼い子どもを言い諭すようだったビルモスの台詞。一字一句違うことなく浮かんだそれに、エリアスは手にしていたカップをテーブルに戻した。
ビルモスの言うことは一理ある。それに、そう長い期間のことではないはずだ。そう、自分に言い聞かせる。
今は本気でここにいたいと願っていたとしても、またすぐに元の世界に戻りたいと言い出すに決まっている。ここはハルトにとっての異世界なのだ。
了承を伝えるため、伏せていた目を上げる。保護者に似た役割を担った過去があるせいか、ハルトの不安そうな顔がエリアスは苦手だった。その顔が晴れやかになるためであれば、いくらでも譲歩可能だと宣言できる程度には。
「俺の家にいたいというのなら、好きにいて構わない。これもなにかの縁だ。そのくらいの面倒は見よう。好きにすればいい」
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