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第十六話
83.
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「あぁ、負けちゃったんですか」
それは残念でしたね、と通話先で、さして残念でもなさそうに笑っているのが分かって、そうだなと応じて苦笑する。
良くも悪くも、折原が物事にあまり頓着しないのは昔からだ。
「でも、だったらお正月はゆっくりできるじゃないですか。それとも試合が無くても部活ってあるんですか?」
「ないけど。……と言うか、そうか、おまえ、三年間ずっと全国に行ってたんだな」
「まぁ、でもタイミングとか運とか勢いとかってありますから」
逆に、一度凋落すると有望な選手も集まらないし持ち直し大変ですよね、なんて、耳の痛いことが続く。
「古豪って言われるほど昔の話にはなってないでしょうから、大丈夫ですよ、多分」
「おまえのおかげで校名だけは売れたからな」
全国区でなくなろうとも、知名度はそれなり以上に高いままらしい。折原以降でも何人かJリーガーになった生徒はいるのだから、実績もそこまで悪くはないのだろうけれど。
「もうそれも何年も前の話ですけどね。と言うか、じゃあ先輩は年始年末ゆっくりできるんですよね」
「ゆっくり、……まぁ、大会がない分、それはそうだな」
「実家に戻るとかは」
「姉のところが家族で顔出すだろうから、俺は良いよ、疲れるし」
どうせ帰ったら帰ったで、結婚だのなんだのと母親からせっつかれて終わるに決まっている。孫は既に一人いるのだから、それで我慢して欲しい。
「じゃあ、一緒に年越せますね」
さらりと言われたそれに、そうだなと頷きかけて、止まる。
「おまえこそ、実家に戻らないのか?」
「先輩と一緒です。親戚も集まってきて疲れるんで」
「良いのか?」
「先輩が気になるなら、帰る前に一度くらいは顔出しますけど。うちの親は、どうせあんたは戻ってこないんでしょって半ば諦めてますから」
軽い調子に、そんなものかと思う。考えれば、中高と寮で、そのままJリーグの選手寮に入って、その次が海外だ。
そうは言っても、離れて暮らしている期間の方が長いから慣れていると言うだけで、一緒に過ごしたくないわけではないとも思うのだけれど。
「先輩は?」
「え? なにが?」
「俺と一緒に過ごしたくはないんですか」
尋ねているくせに確信に満ちている声は、どこか懐かしくて、いかにも折原らしかった。
「……その言い方はずるいだろ」
苦笑ともつかないそれに、なんでですか、と本気で分かっていないような声が返ってきた。本当にそのつもりがないのなら、それはそれでどうかとも思わなくもないが。
――まぁ、何も言わなくても伝わるってものでもないしな。
昔、何も口にしなかったことへの今更ながらの罪滅ぼし、と言うわけでもないが、言葉にできることはしていきたいとも思っている。
「そりゃ、逢いたいよ。長く一緒に居られるのは嬉しい」
「……なんか」
「なんだよ」
「その言い方の方が反則ですよ。今すぐ逢えないのに、困る」
「困るって」
「そう言うこと、先輩の声で言われると、触りたくなるから困る」
だから。俺よりずっと、おまえの方がずるいだろと言う代わりに、「戻ってくるときは気を付けろよ」と告げる。
仕事をしている間は時間の流れが速い。きっと、すぐに年末になる。
「はい、そうします」
「折原」
「どうかしました?」
「前にも言ったけど、おまえがこっちに戻ってる間くらいは、おまえに合わせるから。変に気は使わなくて良いからな」
「あー……、はい」
「連絡しろよ」
はい、ともう一度、笑みを含んだ返事があって、本当に分かってるんだろうなと疑いながら念を押す。
――まぁ、でも、それも俺からも聞いたらいいだけか。
なんでおまえの動向を本人からの連絡ではなく、メディアを通して知らなければならないのかと、かつて不満にも似た寂しさを覚えたことは、さすがに言わないつもりだけれど。
「先輩」
いつまで「先輩」と呼ぶつもりなのかと思うこともあるのだが、その響きに俺自身が慣れすぎてしまっていて、その問いかけがいつもどこかに消えてしまう。
楽しそうな声が耳に心地よく響く。折原が笑っているのは純粋に嬉しい。
「なんか、付き合ってるみたいですね、この会話」
「……みたい、じゃなくて、そうだろうが」
「そうでしたね」
そうでしたと繰り返した声が小さく笑う。その声が珍しく照れているように思えてしまうと、こっちまで恥ずかしくなってきた。そもそもとして、俺はそんなに恥ずかしがらせるようなことは言っていないはずだ。少なくとも、折原よりはずっと。
おまえの方がよっぽどこっぱずかしいことばっかり口にしてるだろうが、と言ってやりたいような気もしたが、藪を突くことになりそうで止めた。
――というか、本人が自覚して言っているのか無意識なのかも怪しいし。
「べつになんでもいいけど」
やたらぶっきらぼうな声になったそれが、照れ隠しのように響く。
「はっきりとした日付が決まったら、また教えて」
迎えに行ってはやれないだろうし、折原も折原で求めていないだろうけれど。空港で出待ちをしようと待ち構えている子たちは、どこから情報を拾ってくるのか。想像も付かないが凄まじいデータ収集能力だとは思う。
あぁ、でも、とふと思い出した。昔から、それこそどこで仕入れたんだと言いたくなるような情報を彼女たちは持っていた。深山にいたころもそうだし、ある意味では栞もそうだった。
「そうします」
「うん」
「――先輩も」
「なに?」
「用事がなくても、電話でもメールでもしてきてくださいね」
時差がなかったらな、と言いかけて、止める。そういう意味ではないということくらいは分かっている。僅かに生じた沈黙をどう捉えたのか、声が続く。
「俺が先輩からの連絡を邪険にすることってあると思います?」
「仕事中はしろよ」
「なんか安心しました」
間髪入れず否定したのに、折原の声は言葉通りのものだった。
「安心?」
「俺の気持ちは伝わっているみたいで」
「……」
自意識過剰に好かれていると確信してしまっているかのような居た堪れなさがある。いや、でも、ありがたくも不思議なことにその通りではあるのだから、間違ってはいないはずだ。
「先輩?」
「……なんでもない」
「最近、先輩の言うなんでもないの種類が分かってきたような気がするんですよ、俺」
その声の調子に、そうなんだろうなと半ば諦めて「そうか」と相槌を打つ。ある意味で、俺自身よりも折原の方が俺のことを知っているような気はしている。
――年下のくせに。
認めきれず、そんな風に誤魔化していた時期もあったけれど。
「今のは、照れてたでしょ」
「分かり切ってることを言葉をするなよ」
「今のも照れてる」
遊ばれていると分かっていても、反論しづらい。折原と低く名前を呼ぶと、すみませんと声が笑う。
「かわいいなって思ってるだけですよ」
随分と口が上手くなったものだと思ったけれど、昔からだったかもしれないと思い直した。反応に困ることを言っては、楽しそうに笑っていた記憶が微かにある。
「……それはどうも」
「ひどいなぁ、信じてないでしょ」
信じられるような要素がどこにもないんだから、当たり前だろう。応えないまま、部屋の時計で時間を確認する。いつの間にか、ドイツとの時差が瞬時にできるようになってしまった。
「先輩」
「だから、なんだって」
「駄目だな。先輩の声を聞いてると、切るのが勿体なくて」
「また帰ってくるだろ」
「そうですね」
もたらされた沈黙は、気詰まりなものではない。少なくともあと数年は「こう」だろうという現実と、伝染した切り難さが混ざり合っているだけだ。あと数年という期間が長いのか短いのかは分からないが、折原のキャリアだけで考えれば、できるだけ長い方が良いに決まっている。
「こういうことを言うと怒られるかもしれないですけど」
静かな声が柔らかく響くのをただ聞いていられるのは、この期間だけの特別ではあるのかもしれない。
「日本に帰るのが楽しみだなと、やっと思えるようになりました」
「そうか」
「待っていてもらえて、帰る場所があるって言うのは、ありがたい話なんだろうなと」
「……そうだな」
それは、想像もしていなかった未来だった。昔、まだ深山の寮にいたころ、一時のことではあったけれど、あの場所は確かに俺たちの帰る場所だった。
遠征から帰ってきた折原を出迎えたことは何度もある。「お帰り」と自然と口を吐いたそれに、照れくさそうな、それでいて嬉しそうな顔で笑っていたことも、記憶に残っている。
「待ってるから」
「はい」
「安心して帰ってこいよ」
あとは、安心できるような場所に、ここがなることを願うばかりだ。かたちも求めるものも、きっと、これからも変わっていくのだろうけれど。
それは残念でしたね、と通話先で、さして残念でもなさそうに笑っているのが分かって、そうだなと応じて苦笑する。
良くも悪くも、折原が物事にあまり頓着しないのは昔からだ。
「でも、だったらお正月はゆっくりできるじゃないですか。それとも試合が無くても部活ってあるんですか?」
「ないけど。……と言うか、そうか、おまえ、三年間ずっと全国に行ってたんだな」
「まぁ、でもタイミングとか運とか勢いとかってありますから」
逆に、一度凋落すると有望な選手も集まらないし持ち直し大変ですよね、なんて、耳の痛いことが続く。
「古豪って言われるほど昔の話にはなってないでしょうから、大丈夫ですよ、多分」
「おまえのおかげで校名だけは売れたからな」
全国区でなくなろうとも、知名度はそれなり以上に高いままらしい。折原以降でも何人かJリーガーになった生徒はいるのだから、実績もそこまで悪くはないのだろうけれど。
「もうそれも何年も前の話ですけどね。と言うか、じゃあ先輩は年始年末ゆっくりできるんですよね」
「ゆっくり、……まぁ、大会がない分、それはそうだな」
「実家に戻るとかは」
「姉のところが家族で顔出すだろうから、俺は良いよ、疲れるし」
どうせ帰ったら帰ったで、結婚だのなんだのと母親からせっつかれて終わるに決まっている。孫は既に一人いるのだから、それで我慢して欲しい。
「じゃあ、一緒に年越せますね」
さらりと言われたそれに、そうだなと頷きかけて、止まる。
「おまえこそ、実家に戻らないのか?」
「先輩と一緒です。親戚も集まってきて疲れるんで」
「良いのか?」
「先輩が気になるなら、帰る前に一度くらいは顔出しますけど。うちの親は、どうせあんたは戻ってこないんでしょって半ば諦めてますから」
軽い調子に、そんなものかと思う。考えれば、中高と寮で、そのままJリーグの選手寮に入って、その次が海外だ。
そうは言っても、離れて暮らしている期間の方が長いから慣れていると言うだけで、一緒に過ごしたくないわけではないとも思うのだけれど。
「先輩は?」
「え? なにが?」
「俺と一緒に過ごしたくはないんですか」
尋ねているくせに確信に満ちている声は、どこか懐かしくて、いかにも折原らしかった。
「……その言い方はずるいだろ」
苦笑ともつかないそれに、なんでですか、と本気で分かっていないような声が返ってきた。本当にそのつもりがないのなら、それはそれでどうかとも思わなくもないが。
――まぁ、何も言わなくても伝わるってものでもないしな。
昔、何も口にしなかったことへの今更ながらの罪滅ぼし、と言うわけでもないが、言葉にできることはしていきたいとも思っている。
「そりゃ、逢いたいよ。長く一緒に居られるのは嬉しい」
「……なんか」
「なんだよ」
「その言い方の方が反則ですよ。今すぐ逢えないのに、困る」
「困るって」
「そう言うこと、先輩の声で言われると、触りたくなるから困る」
だから。俺よりずっと、おまえの方がずるいだろと言う代わりに、「戻ってくるときは気を付けろよ」と告げる。
仕事をしている間は時間の流れが速い。きっと、すぐに年末になる。
「はい、そうします」
「折原」
「どうかしました?」
「前にも言ったけど、おまえがこっちに戻ってる間くらいは、おまえに合わせるから。変に気は使わなくて良いからな」
「あー……、はい」
「連絡しろよ」
はい、ともう一度、笑みを含んだ返事があって、本当に分かってるんだろうなと疑いながら念を押す。
――まぁ、でも、それも俺からも聞いたらいいだけか。
なんでおまえの動向を本人からの連絡ではなく、メディアを通して知らなければならないのかと、かつて不満にも似た寂しさを覚えたことは、さすがに言わないつもりだけれど。
「先輩」
いつまで「先輩」と呼ぶつもりなのかと思うこともあるのだが、その響きに俺自身が慣れすぎてしまっていて、その問いかけがいつもどこかに消えてしまう。
楽しそうな声が耳に心地よく響く。折原が笑っているのは純粋に嬉しい。
「なんか、付き合ってるみたいですね、この会話」
「……みたい、じゃなくて、そうだろうが」
「そうでしたね」
そうでしたと繰り返した声が小さく笑う。その声が珍しく照れているように思えてしまうと、こっちまで恥ずかしくなってきた。そもそもとして、俺はそんなに恥ずかしがらせるようなことは言っていないはずだ。少なくとも、折原よりはずっと。
おまえの方がよっぽどこっぱずかしいことばっかり口にしてるだろうが、と言ってやりたいような気もしたが、藪を突くことになりそうで止めた。
――というか、本人が自覚して言っているのか無意識なのかも怪しいし。
「べつになんでもいいけど」
やたらぶっきらぼうな声になったそれが、照れ隠しのように響く。
「はっきりとした日付が決まったら、また教えて」
迎えに行ってはやれないだろうし、折原も折原で求めていないだろうけれど。空港で出待ちをしようと待ち構えている子たちは、どこから情報を拾ってくるのか。想像も付かないが凄まじいデータ収集能力だとは思う。
あぁ、でも、とふと思い出した。昔から、それこそどこで仕入れたんだと言いたくなるような情報を彼女たちは持っていた。深山にいたころもそうだし、ある意味では栞もそうだった。
「そうします」
「うん」
「――先輩も」
「なに?」
「用事がなくても、電話でもメールでもしてきてくださいね」
時差がなかったらな、と言いかけて、止める。そういう意味ではないということくらいは分かっている。僅かに生じた沈黙をどう捉えたのか、声が続く。
「俺が先輩からの連絡を邪険にすることってあると思います?」
「仕事中はしろよ」
「なんか安心しました」
間髪入れず否定したのに、折原の声は言葉通りのものだった。
「安心?」
「俺の気持ちは伝わっているみたいで」
「……」
自意識過剰に好かれていると確信してしまっているかのような居た堪れなさがある。いや、でも、ありがたくも不思議なことにその通りではあるのだから、間違ってはいないはずだ。
「先輩?」
「……なんでもない」
「最近、先輩の言うなんでもないの種類が分かってきたような気がするんですよ、俺」
その声の調子に、そうなんだろうなと半ば諦めて「そうか」と相槌を打つ。ある意味で、俺自身よりも折原の方が俺のことを知っているような気はしている。
――年下のくせに。
認めきれず、そんな風に誤魔化していた時期もあったけれど。
「今のは、照れてたでしょ」
「分かり切ってることを言葉をするなよ」
「今のも照れてる」
遊ばれていると分かっていても、反論しづらい。折原と低く名前を呼ぶと、すみませんと声が笑う。
「かわいいなって思ってるだけですよ」
随分と口が上手くなったものだと思ったけれど、昔からだったかもしれないと思い直した。反応に困ることを言っては、楽しそうに笑っていた記憶が微かにある。
「……それはどうも」
「ひどいなぁ、信じてないでしょ」
信じられるような要素がどこにもないんだから、当たり前だろう。応えないまま、部屋の時計で時間を確認する。いつの間にか、ドイツとの時差が瞬時にできるようになってしまった。
「先輩」
「だから、なんだって」
「駄目だな。先輩の声を聞いてると、切るのが勿体なくて」
「また帰ってくるだろ」
「そうですね」
もたらされた沈黙は、気詰まりなものではない。少なくともあと数年は「こう」だろうという現実と、伝染した切り難さが混ざり合っているだけだ。あと数年という期間が長いのか短いのかは分からないが、折原のキャリアだけで考えれば、できるだけ長い方が良いに決まっている。
「こういうことを言うと怒られるかもしれないですけど」
静かな声が柔らかく響くのをただ聞いていられるのは、この期間だけの特別ではあるのかもしれない。
「日本に帰るのが楽しみだなと、やっと思えるようになりました」
「そうか」
「待っていてもらえて、帰る場所があるって言うのは、ありがたい話なんだろうなと」
「……そうだな」
それは、想像もしていなかった未来だった。昔、まだ深山の寮にいたころ、一時のことではあったけれど、あの場所は確かに俺たちの帰る場所だった。
遠征から帰ってきた折原を出迎えたことは何度もある。「お帰り」と自然と口を吐いたそれに、照れくさそうな、それでいて嬉しそうな顔で笑っていたことも、記憶に残っている。
「待ってるから」
「はい」
「安心して帰ってこいよ」
あとは、安心できるような場所に、ここがなることを願うばかりだ。かたちも求めるものも、きっと、これからも変わっていくのだろうけれど。
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