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第五話
30.
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【5】
携帯のスムーズが振動して、メールの受信を伝える。22時。この時間帯に届くメールが誰からかは見なくても分かる。
ほんの少し嬉しいような気持ちと、それ以上の戸惑い。
けれどメールを消すという選択肢も、受信を拒否する選択肢も取れない指先には、メールを開示するしか方法は残されていなかった。
とりとめもない内容のそれは、かといって長すぎる文量でもなく、返信を強要しているものでもない。
だから余計に気にかかるなど口にしてしまえば、言いがかりだと呆れられるものかもしれないけれど。
富原あたりなら、「かわいそうだろ、折原が」と人の良い顔を困ったようにしかめるような気もする。
そして、「まぁおまえのペースでいいんだけどな」と俺に都合のいいフォローまでついてきそうだった。
スマホの受信画面を終了させて、俺は一つ深く息を吐き出した。
なかったことになんて、させない、と。
その瞳は言っている気がした。
やっと言えた、とどこか緊張した面差しでそれでも折原は小さく笑った。
何も言えないでいる俺に、折原が「ずっと言わしてくれなかったから」と続ける。
――そうだ。言わせなかったのは、俺だ。
自分が正解の反応を返せる自信がないから、切り捨て続けていた。
そのせいでおまえが引きずることになってしまったと、あの時の自分の弱さを後悔しているけれど。
「と、まぁ、そういう訳なんで。先輩、よろしくお願いしますね」
けろりと。あくまで平然と笑ってみせた後輩に、呑まれたつもりはないのだけれど、それ以上の何も言えなくて。
その間に俺たちは「物は試に付き合ってみている」状態になっていたのだった。
「佐野」
待ち合わせの居酒屋チェーンに、すでに着いていた富原が、こちらを見とめて軽く手を上げた。
変わらないどこか安心できる姿に、ほっとする心を隠せないまま、席に着く。
コートを脱いで脇に置く。その行為に、あぁもう冬が近づいているのだと不思議な感じがした。
この間、富原に逢ったのはまだ秋口に差し掛かったばかりの頃だった。
「久しぶりだな」
「なかなか時間が取れなくてな。できれば、もう少し早いうちにおまえと話したいとは思っていたんだが」
「俺と?」
電話ではなく、直接会ってしたい話なのだと分かってはいたけれど。実際に目を見て口にされると、少しドキリとするものがある。
それは俺がやましいことがある、と自分で思っているからなんだろう。
乾杯、と互いのジョッキを軽く合わせる。どちらかと言えば、日本酒の方が俺は好きなのだが、まず一杯目はビールと無意識に選んでしまっている辺り、体育会系の擦り込みが根付いているのかもしれない。
とりとめもないお互いの近況を交わして一息ついたタイミングで、実はと富原が箸を置いた。
「来月からクラブチームでの練習に参加することになった」
「……え?」
「特別指定の枠の話があって。卒業するときにそのままお世話になれるかはまだ分からないんだけどな。その方向で貰ってる話なんだ」
そこのコーチは、高校を卒業する前にも一度話をくれていた人で、と反応を窺うように言葉を継いだ富原に、強張っていた顔がほぐれていく。
「そっか……」
「おまえには、一番最初に言いたかったんだ」
「そっか」
もう一度同じ言葉を繰り返して、テーブルに視線を落としてしまった。
思い返してみれば、途中で離れてしまった俺は、同年代の仲間がプロになる場面に居合わせたことがなかったのだと気が付いた。
中学・高校と同じ土台で怪我をするまでは共闘していた仲間。
もしかしたら自分は素直に祝えないかもしれない、テレビでいつか見るかもしれない彼らから目を逸らしてしまうかもしれないと。
自分の小ささを疑ってもいた。
けれど、嘘みたいにすとんと素直に落ちてきた。
「良かったな、富原」
そして自分の声音に、皮肉な色がないことに、心底安堵した。
「おめでとう」
顔を上げて、真正面から告げる。富原は照れくさそうに、小さく笑った。
「ありがとう、佐野。……なんか照れるな。でも、本当におまえにそう言ってもらえると、嬉しい」
「大学リーグもあるんだろ。忙しくなるな」
そこでふと、依然抱いたことがある疑問が胸を過った。富原は高校生だった頃もユース代表のリストには必ず名前がある選手だった。自分が在学していたころも、富原を見に来ていたスカウトはいた。
なのになんで高校を出てすぐ、プロの道に入らなかったのだろう。
サッカー選手は、選手生命が長いスポーツでは決してない。富原のポジションは少し例外ではあるかもしれないが。
だから、4年間はとても大きいものだ。それを判ずるのは、結局本人ではあるのだけれど。
酒の勢いで尋ねてみると、富原はいつもと変わらない調子で「悩んだけどな」と応じた。
「あの時の俺の天秤は大学進学に傾いた。それだけだよ」
「そんなもんなのか?」
「それより、佐野。おまえはどうするつもりなんだ? あいつのこと」
「……性質、悪ぃ」
しれっと触れられた核心に、俺は自分の顔が一瞬露骨な色を出してしまったのを自認する。
本当、マジで性質悪い。いや、知ってたけど。
富原はと言えば、平然とした顔で「何を今更」と笑っている。
あぁそう言う奴だったよ、おまえは。良い奴だけど、基本的にお人よしなものすごい良い奴だけど。頑固なんだよな。
自分が聞きたいことは、何があろうと聞くよな、おまえは。
「別に、どうもしねぇよ」
「……佐野」
諭すような声に「分かってるよ」と乱雑にグラスに残っていた酒を煽った。
「蹴りつけるって言ったのは俺だ。分かってる」
「あのな。佐野。俺は、そのおまえの言うところの「蹴り」が必ずしも終わらせるものじゃなくていいと思ってる」
そんな選択枝、俺には最初からねぇよ。
「俺個人で言えば、……良いように決着をつけてほしいと思ってる」
「分かってる」
「おまえの思う良い決着と折原の思っている良い決着が一緒だとは限らないぞ」
「そんなもん、おまえ、毎回毎回女と別れる時に理由合致させて終わらせてんのかよ」
と反論したはいいが、きっとこいつはそうしているんだろうなと思ってしまって、取り消したくなった。
案の定富原は真顔で「当たり前だろう」と肯定しやがるし。
「お互いが違う理想を持っているなら、話し合って折り合いをつけるしかないだろう。片一方の言い分を強硬に押し付けて呑みこませるのは、決着とは言わないし、話し合うことが出来ない年じゃないだろう」
――でも、それが現実と、一時の頑なさに陥ってしまう感情との折り合いだとしたら。現実に沿わせようと考えるのは、当たり前じゃないか、と。そう思うのに。
「佐野。なにを怖がってる」
問い詰める、と言うよりかは宥め諭すような声だった。
「あいつも、いつまでも子どもじゃないぞ」
そんなこと、分かってる。知っている。でも、だから。
「子どもじゃねぇから、駄目なんだよ」
怖い。たぶんその表現は一片たりとも間違っていない。俺は、怖い。
なのに動くことが、できなくなりそうだった。
今の停滞している状況は、たまらなく穏やかで。選び取ることを、先延ばしにしてしまいそうだった。
折原の為に、と最初は確かに思っていたはずなのに、いつのまにか自分の欲望を優先してしまっている気がする。折原が目を覚ますまではいいんじゃないかと。そんなことを思うようになってしまっている。
俺は、そんな自分が、一番怖い。
携帯のスムーズが振動して、メールの受信を伝える。22時。この時間帯に届くメールが誰からかは見なくても分かる。
ほんの少し嬉しいような気持ちと、それ以上の戸惑い。
けれどメールを消すという選択肢も、受信を拒否する選択肢も取れない指先には、メールを開示するしか方法は残されていなかった。
とりとめもない内容のそれは、かといって長すぎる文量でもなく、返信を強要しているものでもない。
だから余計に気にかかるなど口にしてしまえば、言いがかりだと呆れられるものかもしれないけれど。
富原あたりなら、「かわいそうだろ、折原が」と人の良い顔を困ったようにしかめるような気もする。
そして、「まぁおまえのペースでいいんだけどな」と俺に都合のいいフォローまでついてきそうだった。
スマホの受信画面を終了させて、俺は一つ深く息を吐き出した。
なかったことになんて、させない、と。
その瞳は言っている気がした。
やっと言えた、とどこか緊張した面差しでそれでも折原は小さく笑った。
何も言えないでいる俺に、折原が「ずっと言わしてくれなかったから」と続ける。
――そうだ。言わせなかったのは、俺だ。
自分が正解の反応を返せる自信がないから、切り捨て続けていた。
そのせいでおまえが引きずることになってしまったと、あの時の自分の弱さを後悔しているけれど。
「と、まぁ、そういう訳なんで。先輩、よろしくお願いしますね」
けろりと。あくまで平然と笑ってみせた後輩に、呑まれたつもりはないのだけれど、それ以上の何も言えなくて。
その間に俺たちは「物は試に付き合ってみている」状態になっていたのだった。
「佐野」
待ち合わせの居酒屋チェーンに、すでに着いていた富原が、こちらを見とめて軽く手を上げた。
変わらないどこか安心できる姿に、ほっとする心を隠せないまま、席に着く。
コートを脱いで脇に置く。その行為に、あぁもう冬が近づいているのだと不思議な感じがした。
この間、富原に逢ったのはまだ秋口に差し掛かったばかりの頃だった。
「久しぶりだな」
「なかなか時間が取れなくてな。できれば、もう少し早いうちにおまえと話したいとは思っていたんだが」
「俺と?」
電話ではなく、直接会ってしたい話なのだと分かってはいたけれど。実際に目を見て口にされると、少しドキリとするものがある。
それは俺がやましいことがある、と自分で思っているからなんだろう。
乾杯、と互いのジョッキを軽く合わせる。どちらかと言えば、日本酒の方が俺は好きなのだが、まず一杯目はビールと無意識に選んでしまっている辺り、体育会系の擦り込みが根付いているのかもしれない。
とりとめもないお互いの近況を交わして一息ついたタイミングで、実はと富原が箸を置いた。
「来月からクラブチームでの練習に参加することになった」
「……え?」
「特別指定の枠の話があって。卒業するときにそのままお世話になれるかはまだ分からないんだけどな。その方向で貰ってる話なんだ」
そこのコーチは、高校を卒業する前にも一度話をくれていた人で、と反応を窺うように言葉を継いだ富原に、強張っていた顔がほぐれていく。
「そっか……」
「おまえには、一番最初に言いたかったんだ」
「そっか」
もう一度同じ言葉を繰り返して、テーブルに視線を落としてしまった。
思い返してみれば、途中で離れてしまった俺は、同年代の仲間がプロになる場面に居合わせたことがなかったのだと気が付いた。
中学・高校と同じ土台で怪我をするまでは共闘していた仲間。
もしかしたら自分は素直に祝えないかもしれない、テレビでいつか見るかもしれない彼らから目を逸らしてしまうかもしれないと。
自分の小ささを疑ってもいた。
けれど、嘘みたいにすとんと素直に落ちてきた。
「良かったな、富原」
そして自分の声音に、皮肉な色がないことに、心底安堵した。
「おめでとう」
顔を上げて、真正面から告げる。富原は照れくさそうに、小さく笑った。
「ありがとう、佐野。……なんか照れるな。でも、本当におまえにそう言ってもらえると、嬉しい」
「大学リーグもあるんだろ。忙しくなるな」
そこでふと、依然抱いたことがある疑問が胸を過った。富原は高校生だった頃もユース代表のリストには必ず名前がある選手だった。自分が在学していたころも、富原を見に来ていたスカウトはいた。
なのになんで高校を出てすぐ、プロの道に入らなかったのだろう。
サッカー選手は、選手生命が長いスポーツでは決してない。富原のポジションは少し例外ではあるかもしれないが。
だから、4年間はとても大きいものだ。それを判ずるのは、結局本人ではあるのだけれど。
酒の勢いで尋ねてみると、富原はいつもと変わらない調子で「悩んだけどな」と応じた。
「あの時の俺の天秤は大学進学に傾いた。それだけだよ」
「そんなもんなのか?」
「それより、佐野。おまえはどうするつもりなんだ? あいつのこと」
「……性質、悪ぃ」
しれっと触れられた核心に、俺は自分の顔が一瞬露骨な色を出してしまったのを自認する。
本当、マジで性質悪い。いや、知ってたけど。
富原はと言えば、平然とした顔で「何を今更」と笑っている。
あぁそう言う奴だったよ、おまえは。良い奴だけど、基本的にお人よしなものすごい良い奴だけど。頑固なんだよな。
自分が聞きたいことは、何があろうと聞くよな、おまえは。
「別に、どうもしねぇよ」
「……佐野」
諭すような声に「分かってるよ」と乱雑にグラスに残っていた酒を煽った。
「蹴りつけるって言ったのは俺だ。分かってる」
「あのな。佐野。俺は、そのおまえの言うところの「蹴り」が必ずしも終わらせるものじゃなくていいと思ってる」
そんな選択枝、俺には最初からねぇよ。
「俺個人で言えば、……良いように決着をつけてほしいと思ってる」
「分かってる」
「おまえの思う良い決着と折原の思っている良い決着が一緒だとは限らないぞ」
「そんなもん、おまえ、毎回毎回女と別れる時に理由合致させて終わらせてんのかよ」
と反論したはいいが、きっとこいつはそうしているんだろうなと思ってしまって、取り消したくなった。
案の定富原は真顔で「当たり前だろう」と肯定しやがるし。
「お互いが違う理想を持っているなら、話し合って折り合いをつけるしかないだろう。片一方の言い分を強硬に押し付けて呑みこませるのは、決着とは言わないし、話し合うことが出来ない年じゃないだろう」
――でも、それが現実と、一時の頑なさに陥ってしまう感情との折り合いだとしたら。現実に沿わせようと考えるのは、当たり前じゃないか、と。そう思うのに。
「佐野。なにを怖がってる」
問い詰める、と言うよりかは宥め諭すような声だった。
「あいつも、いつまでも子どもじゃないぞ」
そんなこと、分かってる。知っている。でも、だから。
「子どもじゃねぇから、駄目なんだよ」
怖い。たぶんその表現は一片たりとも間違っていない。俺は、怖い。
なのに動くことが、できなくなりそうだった。
今の停滞している状況は、たまらなく穏やかで。選び取ることを、先延ばしにしてしまいそうだった。
折原の為に、と最初は確かに思っていたはずなのに、いつのまにか自分の欲望を優先してしまっている気がする。折原が目を覚ますまではいいんじゃないかと。そんなことを思うようになってしまっている。
俺は、そんな自分が、一番怖い。
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