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第86話 熟練度システム
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『実験は…ちょうど熟練度0の片手剣でいいか。』
まずは案山子に通常攻撃で打ち込んでみた。
熟練度の上昇値はたったの1だった。
『1って…通常攻撃だけで片手剣Lv.7になるにはあと99,999回打ち込まないといけないのかよ。』
クリティカルヒットは上昇値が増える…などといった隠し要素があるかもしれない。
それから100回通常攻撃で打ち込み、中には何回かいい感じの攻撃もあったがどれも1しか上がらなかった。
次は片手剣Lv.1”チョッパー”を案山子に放ってみた。
すると、熟練度は5上昇した。
『やっぱりソードスキルの方が上昇値が高かったか…よし、他のも試してみるか!!』
試した結果をまとめたものがこれだ。
・攻撃1回当たりの熟練度上昇値について
通常攻撃:1上昇
ソードスキルLv.1:5上昇
ソードスキルLv.2:10上昇
ソードスキルLv.3:50上昇
ソードスキルLv.4:100上昇
ソードスキルLv.5:500上昇
ソードスキルLv.6:1,000上昇
ソードスキルLv.7:5,000上昇
ソードスキルLv.8:10,000上昇
ソードスキルLv.9:50,000上昇
Lv.10は習得していないので分からないが、スキルLv.MAXなので上昇値は0だろう。
片手剣ではLv.6までしか実験できなかったので、7~9は両手剣で試してみた。
『もしかするとスキルLv上昇には規則性があるんじゃないか…?』
片手剣Lv.6→7になるまでの熟練度が1,000,000で、Lv.6のソードスキルは1,000上昇…
規則性があるとしたら、各Lvのソードスキル1,000回分ということになる。
『1,000回…意外とあり得そうだな。今までそんな感じだった気がしなくもない…』
他のスキルで確認してみよう。
スキルLv.2の弓は3に上がるまで熟練度10,000、Lv.3の槍は4に上がるまで熟練度50,000…
Lv.5の盾は6に上がるまで熟練度500,000、Lv.9の両手剣が10に上がるまで熟練度50,000,000…
『…やっぱりどれも1,000回分だ!!』
「よっしゃぁぁーー!!!」
今まで1番疑問に思っていたスキルLvが上昇する法則を露にすることができ、思わず声を上げて喜んだ。
規則性を見つけ出した時は、まるで思い出せなかったことを思い出してモヤモヤした気持ちが晴れた時のように気持ちいいものだ。
今求めだした規則性からまとめたものがこれだ。
・スキルLv上昇に要する熟練度
Lv.0→1に到達するまで:熟練度1,000
Lv.1→2に到達するまで:熟練度5,000
Lv.2→3に到達するまで:熟練度10,000
Lv.3→4に到達するまで:熟練度50,000
Lv.4→5に到達するまで:熟練度100,000
Lv.5→6に到達するまで:熟練度500,000
Lv.6→7に到達するまで:熟練度1,000,000
Lv.7→8に到達するまで:熟練度5,000,000
Lv.8→9に到達するまで:熟練度10,000,000
Lv.9→10に到達するまで:熟練度50,000,000
この情報を知っているのはこの世界でただ俺だけだろう。
そう思うと、全能感が半端ない。
「ははは…これで俺が師範を追い越すのも時間の問題だな!!」
「何が時間の問題じゃと?」
「し、師範…!!おかえりなさい!!いつお帰りに…?」
「お主が『よっしゃぁぁーー!!』とか喜んでおったところからじゃよ。」
「あ、あはは…」
見られていたとは。
厨二病時代に、痛いセリフを親に聞かれた時くらい恥ずかしかった。
「ところで稽古をサボって何が『よっしゃぁぁーー!!』なのじゃ?」
「あー…いやその…」
適当な言い訳をしたら半殺しにされる未来が見える。
ここは熟練度システムについて話すべきだろうか?
「はぁ…どうせ案山子に打ち込んでいる間に片手剣のスキルLvが上がったのじゃろう?」
「そ、そうなんですよ!!最近両手剣に力を入れていたこともあって、なかなか伸び悩んでいたもので…」
「妾もスキルLv.10に到達したときはそれくらい喜んだものじゃ…」
熟練度システムについて説明するには”鑑定”のユニークスキルがばれることになるし、気が引けていたが…
何とか誤魔化せそうだ。
「…まあ今回は許すのじゃ。あと数時間頑張るのじゃぞ。」
「はい!!」
それから片手剣による通常攻撃の打ち込みを再開した。
熟練度上げには非効率だが、左手でも片手剣を扱えるようになった。
「…ふむ。今日はここまでなのじゃ。」
「ありがとうございました!!」
「そろそろ慣れてきたようじゃし…明日からはソードスキルの打ち込みをするのじゃ。」
「…っ!!はい!!」
これで多少は熟練度上げの効率が上がる。
当面の目標は左手でシステムアシストの軌道に囚われず、変則的なソードスキルを行使できるようになることだ。
明日からの訓練を楽しみに思いながら後片付けをし、大熊宿へ帰った。
まずは案山子に通常攻撃で打ち込んでみた。
熟練度の上昇値はたったの1だった。
『1って…通常攻撃だけで片手剣Lv.7になるにはあと99,999回打ち込まないといけないのかよ。』
クリティカルヒットは上昇値が増える…などといった隠し要素があるかもしれない。
それから100回通常攻撃で打ち込み、中には何回かいい感じの攻撃もあったがどれも1しか上がらなかった。
次は片手剣Lv.1”チョッパー”を案山子に放ってみた。
すると、熟練度は5上昇した。
『やっぱりソードスキルの方が上昇値が高かったか…よし、他のも試してみるか!!』
試した結果をまとめたものがこれだ。
・攻撃1回当たりの熟練度上昇値について
通常攻撃:1上昇
ソードスキルLv.1:5上昇
ソードスキルLv.2:10上昇
ソードスキルLv.3:50上昇
ソードスキルLv.4:100上昇
ソードスキルLv.5:500上昇
ソードスキルLv.6:1,000上昇
ソードスキルLv.7:5,000上昇
ソードスキルLv.8:10,000上昇
ソードスキルLv.9:50,000上昇
Lv.10は習得していないので分からないが、スキルLv.MAXなので上昇値は0だろう。
片手剣ではLv.6までしか実験できなかったので、7~9は両手剣で試してみた。
『もしかするとスキルLv上昇には規則性があるんじゃないか…?』
片手剣Lv.6→7になるまでの熟練度が1,000,000で、Lv.6のソードスキルは1,000上昇…
規則性があるとしたら、各Lvのソードスキル1,000回分ということになる。
『1,000回…意外とあり得そうだな。今までそんな感じだった気がしなくもない…』
他のスキルで確認してみよう。
スキルLv.2の弓は3に上がるまで熟練度10,000、Lv.3の槍は4に上がるまで熟練度50,000…
Lv.5の盾は6に上がるまで熟練度500,000、Lv.9の両手剣が10に上がるまで熟練度50,000,000…
『…やっぱりどれも1,000回分だ!!』
「よっしゃぁぁーー!!!」
今まで1番疑問に思っていたスキルLvが上昇する法則を露にすることができ、思わず声を上げて喜んだ。
規則性を見つけ出した時は、まるで思い出せなかったことを思い出してモヤモヤした気持ちが晴れた時のように気持ちいいものだ。
今求めだした規則性からまとめたものがこれだ。
・スキルLv上昇に要する熟練度
Lv.0→1に到達するまで:熟練度1,000
Lv.1→2に到達するまで:熟練度5,000
Lv.2→3に到達するまで:熟練度10,000
Lv.3→4に到達するまで:熟練度50,000
Lv.4→5に到達するまで:熟練度100,000
Lv.5→6に到達するまで:熟練度500,000
Lv.6→7に到達するまで:熟練度1,000,000
Lv.7→8に到達するまで:熟練度5,000,000
Lv.8→9に到達するまで:熟練度10,000,000
Lv.9→10に到達するまで:熟練度50,000,000
この情報を知っているのはこの世界でただ俺だけだろう。
そう思うと、全能感が半端ない。
「ははは…これで俺が師範を追い越すのも時間の問題だな!!」
「何が時間の問題じゃと?」
「し、師範…!!おかえりなさい!!いつお帰りに…?」
「お主が『よっしゃぁぁーー!!』とか喜んでおったところからじゃよ。」
「あ、あはは…」
見られていたとは。
厨二病時代に、痛いセリフを親に聞かれた時くらい恥ずかしかった。
「ところで稽古をサボって何が『よっしゃぁぁーー!!』なのじゃ?」
「あー…いやその…」
適当な言い訳をしたら半殺しにされる未来が見える。
ここは熟練度システムについて話すべきだろうか?
「はぁ…どうせ案山子に打ち込んでいる間に片手剣のスキルLvが上がったのじゃろう?」
「そ、そうなんですよ!!最近両手剣に力を入れていたこともあって、なかなか伸び悩んでいたもので…」
「妾もスキルLv.10に到達したときはそれくらい喜んだものじゃ…」
熟練度システムについて説明するには”鑑定”のユニークスキルがばれることになるし、気が引けていたが…
何とか誤魔化せそうだ。
「…まあ今回は許すのじゃ。あと数時間頑張るのじゃぞ。」
「はい!!」
それから片手剣による通常攻撃の打ち込みを再開した。
熟練度上げには非効率だが、左手でも片手剣を扱えるようになった。
「…ふむ。今日はここまでなのじゃ。」
「ありがとうございました!!」
「そろそろ慣れてきたようじゃし…明日からはソードスキルの打ち込みをするのじゃ。」
「…っ!!はい!!」
これで多少は熟練度上げの効率が上がる。
当面の目標は左手でシステムアシストの軌道に囚われず、変則的なソードスキルを行使できるようになることだ。
明日からの訓練を楽しみに思いながら後片付けをし、大熊宿へ帰った。
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