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第187話 終焉
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身体は硬直し、真っ暗で生暖かい巨大ウツボの体内で”絶対不可侵結界”を次々消失させられながら後悔した。
俺はあと数十秒で死んでしまうのだろうか…?
『こんなところで…死ぬわけにはいかない!!!何か無いか…?何か打開策は…?』
巨大ウツボの体内は”消失”の効果がかかっているようで、魔法が具現化した瞬間宝玉の効果によって魔法が消されてしまう。
『”転移”!!!!…くそ、だめか!!』
残りの”絶対不可侵結界”の枚数はあと21枚…
結界一枚当たり一秒で消えるから…
『持ってあと21秒か…』
その間に何か抜け出す方法を考えなければ。
身体が動かないから武技スキルは使えない…
具現化したらすぐに消されるから魔法も使えない…
『…くそっ!!無理ゲーじゃないか!!!具現化させずに行使できる魔法なんて聞いたことないぞ…!!…いや、魔法を行使しなければいいのか?』
魔法ではなくただの魔力波を放てばどうにかなるだろうか…?
しかし、ボスと同じように死の魔力を吸収して強くなる可能性が高い。
「シュゥゥゥー…」
残りの結界はあと11枚。
一か八か、試すしかない…
『頼む…!!何とかなってくれ…!!!!!!!』
俺は残っていた死の魔力すべてを放出した。
そして、俺は突然意識を失った。
「…よ。…めよ。…目覚めよ。」
『ん………っ!?ここは…?』
誰かの声がした気がして目を覚ますと、そこは真っ暗で何も見えない空間だった。
『そうか…俺は賭けに負けて死んだのか…』
結局死の魔力は吸収され、より強くなってしまったのだろうか…?
いや、そんなことはもうどうでもいい。
『あぁ…奴隷達の決闘企画だったりまだやりたいことだらけだったのにな…死神との約束も果たせなかった…』
この世界は常に死と隣り合わせだったということを、今更になって思い知った。
今まで絶対に勝てる敵との戦闘か、絶対に死なない戦闘しかしてこなかったせいだ。
『はぁ…そもそもどうして俺はあんなに力を求めてたんだ…?』
最初は前世の嫌な記憶を捨て去るため、またこの世界は力が全てなので誰からも搾取されないために求めていた。
それなのに、今はどうだ?
人間関係も最低限まで捨て、そして利用できるものはなんでも利用した…
『俺の性根は…前世から何も変わってなかったんだな…』
自分のためならば他全てを切り捨てる…
ただのエゴイストだ。
『もう一度人生が得られるのなら…今度はスローライフを送りたいな…』
エゴイストだと自覚しているというのに、欲望が絶えない…
…本当に醜いな、俺は。
「…ダグラスよ、そろそろ話しても良いか?」
「…死神か!?」
「うむ。…と言っても我ももう力を失って消えかけているのだがな。」
「なっ…!?死神まで…!?何があったんだ…?」
途轍もなく嫌な予感がする。
まさか…?
「…海底ダンジョンが消滅し、突如現れた怪物によって国が次々滅んでいった。」
「なっ…!?それは巨大ウツボの魔物か…!?」
「うむ…」
「…俺のせいだ。俺が…アイツに負けたんだ…」
「自分を責めるな。…海底ダンジョンで何があった?」
俺はアイツが傲慢の宝玉の効果を吸収していたこと、そして敗れたことを詳細に説明した。
「なるほどな…ダグラス、汝が”消失”スキルによって消された後…彼奴は汝の全てを吸収したんだ。」
「なっ…!?そんなスキルは無かったはずだぞ…!?」
それに、”消失”させたものを吸収とは矛盾している。
理を外れた方法でもあるのか?
「傲慢の宝玉の効果だ…本当の効果は、所持者が考えたこと全てを具現化させることだ。」
「は…!?そんなの絶対に敵いっこないだろ…!!」
「うむ…彼奴ほどの強力な魔物が、傲慢の宝玉を吸収した時点で既に勝ち目はなかった。」
「あの魔物は…強いのか?」
「うむ…彼奴の個体名は”バニッシュモレイ”災害指定のSSSランク魔物だ。」
「なっ…!?」
SSSランクと言えば、あの海龍と同等ランクだ。
そんな怪物が傲慢の宝玉を吸収していたのか…
「…そりゃあ倒せないわけだ。」
「我は汝の全てが彼奴に吸収されたと言ったな?」
「…っ!?まさか…!!!」
「うむ。ステータス値も、スキルも、”アイテムボックス”に収納されていたものも全てだ。」
つまり”天魔の剣”や”レゾナンスネックレス”の効果を、その上知識さえも吸収されたということだ。
「アイツは海底ダンジョンを”消失”させた後まさか…?」
「うむ。彼奴は”七つ大罪シリーズ”を収集しに行った。…そして、ダンジョンごと喰らって効果を吸収した。」
「ははは…規格外すぎるだろ…」
もはや乾ききった笑いしか出てこない。
「…っ!!神様たちなら対抗で来たんじゃないか??」
「彼奴は汝の”転移”を利用して全てのダンジョンを一瞬にして喰らい…神々に対抗する力と知識を吸収した。そして地上と天界との間にある次元の壁をも”消失”させ…あとは一方的な殺戮だった。」
「なっ…!?」
「おそらく”暴食の宝玉”の効果が働いていたんだろう。彼奴は目に映った全ての生命体を捕食し…全ての生命体が消滅した。」
「ははは…どこのC級作品の結末だよ…」
世界滅亡バッドエンドとか…今日日聞かないぞ…
「…なら俺たちはどこにいるんだ?どうして…自我がまだ消滅していないんだ…?」
「ここは…彼奴の脳内の一部だ。全てを吸収したのだから汝の、そして我の自我も吸収されている。」
「なら、どうしてここには俺と死神しかいないんだ…?」
「人々はこの暗くて何もない世界で次々自我が崩壊していき…そして崩壊した自我は彼奴に不要だと判断されて消されたんだ。」
「ははは…もうめちゃくちゃだな…」
「我はもう…汝にこのことを伝えられたから満足だ。先に…逝くぞ…」
「おい…!!待っ…!!」
そう言うと、死神の姿が消えて孤独がやってきた。
「神々さえ”消失”させられたんだよな…なら転生は期待できない…か。」
ふと、走馬灯のようなものが流れた。
前世で自殺したときは見えなかったのにな…
「この世界での生活を…それほど楽しんでいたってことか…」
楽しかった思い出が流れ、自然と涙が溢れてきた。
「神様に第二の人生をもらって十分楽しんだ…俺ももう逝こう…」
そしてダグラス=アイザック、もとい赤橋達哉の自我は消失した。
俺はあと数十秒で死んでしまうのだろうか…?
『こんなところで…死ぬわけにはいかない!!!何か無いか…?何か打開策は…?』
巨大ウツボの体内は”消失”の効果がかかっているようで、魔法が具現化した瞬間宝玉の効果によって魔法が消されてしまう。
『”転移”!!!!…くそ、だめか!!』
残りの”絶対不可侵結界”の枚数はあと21枚…
結界一枚当たり一秒で消えるから…
『持ってあと21秒か…』
その間に何か抜け出す方法を考えなければ。
身体が動かないから武技スキルは使えない…
具現化したらすぐに消されるから魔法も使えない…
『…くそっ!!無理ゲーじゃないか!!!具現化させずに行使できる魔法なんて聞いたことないぞ…!!…いや、魔法を行使しなければいいのか?』
魔法ではなくただの魔力波を放てばどうにかなるだろうか…?
しかし、ボスと同じように死の魔力を吸収して強くなる可能性が高い。
「シュゥゥゥー…」
残りの結界はあと11枚。
一か八か、試すしかない…
『頼む…!!何とかなってくれ…!!!!!!!』
俺は残っていた死の魔力すべてを放出した。
そして、俺は突然意識を失った。
「…よ。…めよ。…目覚めよ。」
『ん………っ!?ここは…?』
誰かの声がした気がして目を覚ますと、そこは真っ暗で何も見えない空間だった。
『そうか…俺は賭けに負けて死んだのか…』
結局死の魔力は吸収され、より強くなってしまったのだろうか…?
いや、そんなことはもうどうでもいい。
『あぁ…奴隷達の決闘企画だったりまだやりたいことだらけだったのにな…死神との約束も果たせなかった…』
この世界は常に死と隣り合わせだったということを、今更になって思い知った。
今まで絶対に勝てる敵との戦闘か、絶対に死なない戦闘しかしてこなかったせいだ。
『はぁ…そもそもどうして俺はあんなに力を求めてたんだ…?』
最初は前世の嫌な記憶を捨て去るため、またこの世界は力が全てなので誰からも搾取されないために求めていた。
それなのに、今はどうだ?
人間関係も最低限まで捨て、そして利用できるものはなんでも利用した…
『俺の性根は…前世から何も変わってなかったんだな…』
自分のためならば他全てを切り捨てる…
ただのエゴイストだ。
『もう一度人生が得られるのなら…今度はスローライフを送りたいな…』
エゴイストだと自覚しているというのに、欲望が絶えない…
…本当に醜いな、俺は。
「…ダグラスよ、そろそろ話しても良いか?」
「…死神か!?」
「うむ。…と言っても我ももう力を失って消えかけているのだがな。」
「なっ…!?死神まで…!?何があったんだ…?」
途轍もなく嫌な予感がする。
まさか…?
「…海底ダンジョンが消滅し、突如現れた怪物によって国が次々滅んでいった。」
「なっ…!?それは巨大ウツボの魔物か…!?」
「うむ…」
「…俺のせいだ。俺が…アイツに負けたんだ…」
「自分を責めるな。…海底ダンジョンで何があった?」
俺はアイツが傲慢の宝玉の効果を吸収していたこと、そして敗れたことを詳細に説明した。
「なるほどな…ダグラス、汝が”消失”スキルによって消された後…彼奴は汝の全てを吸収したんだ。」
「なっ…!?そんなスキルは無かったはずだぞ…!?」
それに、”消失”させたものを吸収とは矛盾している。
理を外れた方法でもあるのか?
「傲慢の宝玉の効果だ…本当の効果は、所持者が考えたこと全てを具現化させることだ。」
「は…!?そんなの絶対に敵いっこないだろ…!!」
「うむ…彼奴ほどの強力な魔物が、傲慢の宝玉を吸収した時点で既に勝ち目はなかった。」
「あの魔物は…強いのか?」
「うむ…彼奴の個体名は”バニッシュモレイ”災害指定のSSSランク魔物だ。」
「なっ…!?」
SSSランクと言えば、あの海龍と同等ランクだ。
そんな怪物が傲慢の宝玉を吸収していたのか…
「…そりゃあ倒せないわけだ。」
「我は汝の全てが彼奴に吸収されたと言ったな?」
「…っ!?まさか…!!!」
「うむ。ステータス値も、スキルも、”アイテムボックス”に収納されていたものも全てだ。」
つまり”天魔の剣”や”レゾナンスネックレス”の効果を、その上知識さえも吸収されたということだ。
「アイツは海底ダンジョンを”消失”させた後まさか…?」
「うむ。彼奴は”七つ大罪シリーズ”を収集しに行った。…そして、ダンジョンごと喰らって効果を吸収した。」
「ははは…規格外すぎるだろ…」
もはや乾ききった笑いしか出てこない。
「…っ!!神様たちなら対抗で来たんじゃないか??」
「彼奴は汝の”転移”を利用して全てのダンジョンを一瞬にして喰らい…神々に対抗する力と知識を吸収した。そして地上と天界との間にある次元の壁をも”消失”させ…あとは一方的な殺戮だった。」
「なっ…!?」
「おそらく”暴食の宝玉”の効果が働いていたんだろう。彼奴は目に映った全ての生命体を捕食し…全ての生命体が消滅した。」
「ははは…どこのC級作品の結末だよ…」
世界滅亡バッドエンドとか…今日日聞かないぞ…
「…なら俺たちはどこにいるんだ?どうして…自我がまだ消滅していないんだ…?」
「ここは…彼奴の脳内の一部だ。全てを吸収したのだから汝の、そして我の自我も吸収されている。」
「なら、どうしてここには俺と死神しかいないんだ…?」
「人々はこの暗くて何もない世界で次々自我が崩壊していき…そして崩壊した自我は彼奴に不要だと判断されて消されたんだ。」
「ははは…もうめちゃくちゃだな…」
「我はもう…汝にこのことを伝えられたから満足だ。先に…逝くぞ…」
「おい…!!待っ…!!」
そう言うと、死神の姿が消えて孤独がやってきた。
「神々さえ”消失”させられたんだよな…なら転生は期待できない…か。」
ふと、走馬灯のようなものが流れた。
前世で自殺したときは見えなかったのにな…
「この世界での生活を…それほど楽しんでいたってことか…」
楽しかった思い出が流れ、自然と涙が溢れてきた。
「神様に第二の人生をもらって十分楽しんだ…俺ももう逝こう…」
そしてダグラス=アイザック、もとい赤橋達哉の自我は消失した。
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