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第134話 レッドドラゴン
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グレイと別れた後、俺は対レッドドラゴン用のスキルを探していた。
『火山の火口だから暑いだろうな…』
そう考え、とりあえず”熱耐性S”と”火炎耐性S”、”溶岩耐性S”を習得した。
『”溶岩耐性”って…ピンポイントだな。』
後の問題は呼吸だ。
火口はおそらく酸素が限りなく薄いだろう。
しかし、海上都市で習得した”無呼吸S”で足りているだろう。
最悪風属性魔法で気流を作り、酸素を供給すればいいだけのことだ。
『グレイはこういったスキルを持ってなかったけど大丈夫か…?』
いや、グレイはしっかりした正確なので杞憂だろう。
『…寝るか。』
翌朝
支度を終えて玄関を出ると、既にグレイが待機していた。
「おはようグレイ。」
「おはようございます。ダグラス様。」
グレイはフードのついた分厚いローブを着ていた。
「その装備で大丈夫なのか…?」
「若干心細いですが…大丈夫だと思われます。」
”鑑定”してみると、これはサラマンダーBという火を噴くトカゲの皮でできたローブだった。
効果は”熱耐性A”と”火炎耐性A”のバフが付いていたが、同時に”水属性被ダメージ上昇A”と”水属性弱点化A”というデバフも付いていた。
『やっぱり魔物の性質によって作る装備の効果も異なるのか…』
ちなみに海王の装備は”水属性攻撃力上昇SSS”や”火属性被ダメージ減少SSS”などたくさんのデバフが付いており、デバフはなかった。
「もし無理だったら海王の防具の予備を渡す。」
「はっ!ダグラス様と同じものを装備できるとは…恐悦至極にございます!!」
いつになくグレイの気分が高まっているような気がする。
それほどレッドドラゴンと戦いたいのだろうか…?
「じゃあ行くか。”転移”。」
様子見を兼ね、会談を行った火山の麓に移動した。
ここからは周囲を警戒しながら登っていくつもりだ。
「…行くぞ。一応戦闘準備をしておいてくれ。」
「はっ!」
歩き続けて数十分、そろそろ火口に近いためか地面には結晶がたくさん散らばっていた。
素材として使えそうなので見つけたものは全て”アイテムボックス”に収納した。
『ふぅ…思わぬ収穫があったな。それよりレッドドラゴンはまだなのか…?』
「ダグラス様、私めが偵察して参りましょうか?」
「そうだなぁ…じゃあt…」
「グオオオオオオオオオ!!!!!」
上空から突然大きな咆哮が聞こえた。
少し距離があるが、”鑑定”してみるとやはりレッドドラゴンの咆哮だった。
「ダグラス様!!」
「ああ!!」
俺とグレイは知性の有無を確認するため、レッドドラゴンに接近した。
グレイが声をかけておびき寄せる算段になっている。
「おいそこのトカゲ!!!ダグラス様が貴様に用がある!!止まれ!!!!」
「ちょっ、グレイ!!」
「……ハエ風情が!!!我の邪魔をするな!!!!!!」
言うまでもないがレッドドラゴンの逆鱗に触れ、グレイに向かってブレスを吐く準備をしている。
グレイはどうして俺以外に口が悪いのだろうか…
「ちょっと待ってくれ!!」
「黙れ!!!我に指図するな!!!!!」
レッドドラゴンは聞く耳を持たず、仲介に入った俺ごと焼き殺そうとしている。
どうしても止まらないというのなら、実力行使も考えなくては。
「貴様…!!ダグラス様を殺すということは、貴様も死ぬ覚悟ができてるんだろうな??」
「ふんっ!!この我が負けるハエごときに負けるわけなかろう!!!!死ね!!!!!」
そう言ってレッドドラゴンは超高温のブレスを放った。
この威力だと、グレイの装備は耐えきれずに溶けるだろう。
そしてグレイ自身も怪我を負うことになる。
『…配下に怪我をさせるわけにはいかない!!』
”デスタッチ”は瞬間的な魔法なので、今の状況には適さないだろう。
俺は死魔法E”デスオーラ”を行使し、このオーラに触れた部分のブレスを相殺した。
「ふんっ!外出しているうちにあのでかぶつは消え、さらにハエに絡まれるとは…そこらの街を襲撃すして気分を誤魔化すとしよう。」
「それは見過ごせないな。」
邪悪な思想を持っているのでこいつはもう素材確定だ。
「なっ!どうやって我のブレスから…ふんっ!ハエにしてはなかなかやるじゃないか。」
「じゃあハエに殺される貴様はハエ以下だな!」
「ちょっ!!グレイ!!!また!!」
「我を侮辱するか…よかろう。ではお前の目の前でその連れを殺す!!!絶望するんだな!!」
「はっ!ダグラス様が貴様のようなトカゲごときに負けるはずがないわ!!」
…え?
今の流れだと完全にグレイを先に攻撃すると思ったのだが…まあいい。
素材に傷を付けたくないのでドラゴンの背後に”転移”し、そして”デスタッチ”を行使した。
ドラゴンは悲鳴を上げることなく一瞬で絶命し、落下した。
『…はぁ。滅茶苦茶弱かったな。スキル習得に使ったSP返せ!!!!』
『火山の火口だから暑いだろうな…』
そう考え、とりあえず”熱耐性S”と”火炎耐性S”、”溶岩耐性S”を習得した。
『”溶岩耐性”って…ピンポイントだな。』
後の問題は呼吸だ。
火口はおそらく酸素が限りなく薄いだろう。
しかし、海上都市で習得した”無呼吸S”で足りているだろう。
最悪風属性魔法で気流を作り、酸素を供給すればいいだけのことだ。
『グレイはこういったスキルを持ってなかったけど大丈夫か…?』
いや、グレイはしっかりした正確なので杞憂だろう。
『…寝るか。』
翌朝
支度を終えて玄関を出ると、既にグレイが待機していた。
「おはようグレイ。」
「おはようございます。ダグラス様。」
グレイはフードのついた分厚いローブを着ていた。
「その装備で大丈夫なのか…?」
「若干心細いですが…大丈夫だと思われます。」
”鑑定”してみると、これはサラマンダーBという火を噴くトカゲの皮でできたローブだった。
効果は”熱耐性A”と”火炎耐性A”のバフが付いていたが、同時に”水属性被ダメージ上昇A”と”水属性弱点化A”というデバフも付いていた。
『やっぱり魔物の性質によって作る装備の効果も異なるのか…』
ちなみに海王の装備は”水属性攻撃力上昇SSS”や”火属性被ダメージ減少SSS”などたくさんのデバフが付いており、デバフはなかった。
「もし無理だったら海王の防具の予備を渡す。」
「はっ!ダグラス様と同じものを装備できるとは…恐悦至極にございます!!」
いつになくグレイの気分が高まっているような気がする。
それほどレッドドラゴンと戦いたいのだろうか…?
「じゃあ行くか。”転移”。」
様子見を兼ね、会談を行った火山の麓に移動した。
ここからは周囲を警戒しながら登っていくつもりだ。
「…行くぞ。一応戦闘準備をしておいてくれ。」
「はっ!」
歩き続けて数十分、そろそろ火口に近いためか地面には結晶がたくさん散らばっていた。
素材として使えそうなので見つけたものは全て”アイテムボックス”に収納した。
『ふぅ…思わぬ収穫があったな。それよりレッドドラゴンはまだなのか…?』
「ダグラス様、私めが偵察して参りましょうか?」
「そうだなぁ…じゃあt…」
「グオオオオオオオオオ!!!!!」
上空から突然大きな咆哮が聞こえた。
少し距離があるが、”鑑定”してみるとやはりレッドドラゴンの咆哮だった。
「ダグラス様!!」
「ああ!!」
俺とグレイは知性の有無を確認するため、レッドドラゴンに接近した。
グレイが声をかけておびき寄せる算段になっている。
「おいそこのトカゲ!!!ダグラス様が貴様に用がある!!止まれ!!!!」
「ちょっ、グレイ!!」
「……ハエ風情が!!!我の邪魔をするな!!!!!!」
言うまでもないがレッドドラゴンの逆鱗に触れ、グレイに向かってブレスを吐く準備をしている。
グレイはどうして俺以外に口が悪いのだろうか…
「ちょっと待ってくれ!!」
「黙れ!!!我に指図するな!!!!!」
レッドドラゴンは聞く耳を持たず、仲介に入った俺ごと焼き殺そうとしている。
どうしても止まらないというのなら、実力行使も考えなくては。
「貴様…!!ダグラス様を殺すということは、貴様も死ぬ覚悟ができてるんだろうな??」
「ふんっ!!この我が負けるハエごときに負けるわけなかろう!!!!死ね!!!!!」
そう言ってレッドドラゴンは超高温のブレスを放った。
この威力だと、グレイの装備は耐えきれずに溶けるだろう。
そしてグレイ自身も怪我を負うことになる。
『…配下に怪我をさせるわけにはいかない!!』
”デスタッチ”は瞬間的な魔法なので、今の状況には適さないだろう。
俺は死魔法E”デスオーラ”を行使し、このオーラに触れた部分のブレスを相殺した。
「ふんっ!外出しているうちにあのでかぶつは消え、さらにハエに絡まれるとは…そこらの街を襲撃すして気分を誤魔化すとしよう。」
「それは見過ごせないな。」
邪悪な思想を持っているのでこいつはもう素材確定だ。
「なっ!どうやって我のブレスから…ふんっ!ハエにしてはなかなかやるじゃないか。」
「じゃあハエに殺される貴様はハエ以下だな!」
「ちょっ!!グレイ!!!また!!」
「我を侮辱するか…よかろう。ではお前の目の前でその連れを殺す!!!絶望するんだな!!」
「はっ!ダグラス様が貴様のようなトカゲごときに負けるはずがないわ!!」
…え?
今の流れだと完全にグレイを先に攻撃すると思ったのだが…まあいい。
素材に傷を付けたくないのでドラゴンの背後に”転移”し、そして”デスタッチ”を行使した。
ドラゴンは悲鳴を上げることなく一瞬で絶命し、落下した。
『…はぁ。滅茶苦茶弱かったな。スキル習得に使ったSP返せ!!!!』
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