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第92話 武闘大会 準々決勝
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リッパー選手との試合終えた後俺は他の試合を観戦してから帰った。
その帰り道
「ダグラス!!ちょっと待て!!」
「…師匠、どうしたんだ?」
「いや、リッパーの野郎をぶっ飛ばしてくれてすっきりしたぜ!!!ありがとな!!!」
「…ああ。てっきりやりすぎだと怒られるのかと思った。」
「いや、あいつは度々俺にもちょっかいかけてくるからな。助かった!!」
「それはよかった!!」
「じゃあダグラス、今度は決勝で会おう!!」
「ああ!!」
それから屋敷に帰り、”魔力念操作”の練習をして眠りについた。
翌朝、俺は万全の状態で闘技場に向かった。
胸糞悪かったリッパー選手のことを忘れ、完全に切り替えた。
「さぁ今日はついに準々決勝だーーーー!!!!気合を入れてけーーーー!!!!」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
俺は今日も1戦目なので、控室に行って準備を整えた。
今日の相手は”魔力念操作”を使うサミュエル選手だ。
「”魔力念操作”には”魔力念操作”で対応するのが一番楽なんだがな…」
彼は気持ちの在り方によって魔力の質が変化する性質を利用し、殺意を帯びている。
そのため彼の武器は攻撃力が高いが、その分脆くなっている。
もし海王の装備で3度攻撃に耐えられたら間違いなく壊れるだろう。
よって、狙いは武器破壊だ。
『よし、行くか!!』
「ダグラス選手入場ーーー!!!!今日はどんな能力を見せてくれるのかーーー!!!」
「続いてサミュエル選手も入場ーー!!!その両手剣に斬れないものは生まれるのかーーー!!!!」
「昨日の戦いは見事でしたね。完全に気配が消えていて私にもわかりませんでした。」
「そうですね。しかし、サミュエル選手の攻撃にも目を見張るものがあります。」
「確かに。今まで彼の攻撃を防いだものは皆両断されていますからね。あの切れ味は危険です。」
今までの試合で鉄の盾Cだけでなくミスリルの盾Aも綺麗に斬っていた。
また、相手の攻撃を防いだ時も同様に両断していた。
『…できるだけあの両手剣には当たらないようにしよう。』
「それでは両者とも準備が整いました。準々決勝第1試合、始め!!!!」
まずは相手の動きを見切るべく、俺はサミュエル選手を観察した。
対するサミュエル選手は武器の切れ味に自信があるからか、大振りで斬りかかってきた。
『くっ!!』
俺は紙一重で攻撃を回避し、後ろに跳躍した。
今の攻撃で分かったのだが、彼は武器の切れ味に自信を持っているため身のこなしがあまりよくない。
武器破壊を狙うならここがいいだろう。
「ダグラス選手、何とか攻撃を回避しましたーー!!!!」
「いつも通り盾で防ごうとして焦ったのでしょうか。回避が少し遅かったですね。」
「そうですね。やはりダグラス選手はサミュエル選手の武器を危険視しているのでしょう。」
次の通常攻撃で1回目を仕掛ける。
しかし、万が一海王の装備でも防げなかったら身体を斬られて負けてしまう。
よって、海王の盾だけ上手く斬らせようと思う。
「ハハ!!お前の装備も壊してやる!!!!」
サミュエル選手も武器破壊が狙いのようだ。
願ったりかなったりだ。
「やれるものならやってみろ。」
「ほざけ!!!!」
サミュエル選手は片手剣を狙って横薙ぎをしてきた。
俺はそれを回避しつつ盾だけをぶつけた。
「ガキンッ!!!!」
非常に大きな音とともにサミュエル選手の両手剣が折れた。
海王の盾は少し傷がついただけで済んだ。
「な、なにっ!?」
『狙い通り!!!』
「な、なんと!!!!サミュエル選手のあの両手剣が折れました!!!!!」
「ダグラス選手の盾の耐久力が勝ったのでしょうか。」
「いや、今まで酷使してきてついに寿命が来たのかもしれません。」
「あり得ますね。」
「なんにせよサミュエル選手はもう武器がない!!!さぁどうするのかーー!!!」
「嘘だ…俺の剣が…そんなわけ…」
「で、まだ続けるか?」
「…降参だ。」
「ダグラス選手、サミュエル選手の強力な武器を破り、見事勝利ーーー!!!」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
「それにしてももしダグラス選手の装備の耐久力が上回っていたとしたら一体何の素材が使われているのでしょうか。」
「確かに気になりますね。それにそんな素材を扱える鍛冶師がいることに驚きです。」
このまま闘技場にとどまっていたら解説者たちに質問責めされそうなので、すぐに控室に戻った。
『何とかなったな…海龍の鱗とマルコ様様だな。』
サミュエル選手の”魔力念操作”は念に頼っており、魔力が全然練られていなかったのが勝敗を喫した。
もしもっと多くの魔力を込められていたら、どうなっていたかわからなかった。
なにはともあれ無事”魔力念操作”を隠したまま勝てて良かった。
その帰り道
「ダグラス!!ちょっと待て!!」
「…師匠、どうしたんだ?」
「いや、リッパーの野郎をぶっ飛ばしてくれてすっきりしたぜ!!!ありがとな!!!」
「…ああ。てっきりやりすぎだと怒られるのかと思った。」
「いや、あいつは度々俺にもちょっかいかけてくるからな。助かった!!」
「それはよかった!!」
「じゃあダグラス、今度は決勝で会おう!!」
「ああ!!」
それから屋敷に帰り、”魔力念操作”の練習をして眠りについた。
翌朝、俺は万全の状態で闘技場に向かった。
胸糞悪かったリッパー選手のことを忘れ、完全に切り替えた。
「さぁ今日はついに準々決勝だーーーー!!!!気合を入れてけーーーー!!!!」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
俺は今日も1戦目なので、控室に行って準備を整えた。
今日の相手は”魔力念操作”を使うサミュエル選手だ。
「”魔力念操作”には”魔力念操作”で対応するのが一番楽なんだがな…」
彼は気持ちの在り方によって魔力の質が変化する性質を利用し、殺意を帯びている。
そのため彼の武器は攻撃力が高いが、その分脆くなっている。
もし海王の装備で3度攻撃に耐えられたら間違いなく壊れるだろう。
よって、狙いは武器破壊だ。
『よし、行くか!!』
「ダグラス選手入場ーーー!!!!今日はどんな能力を見せてくれるのかーーー!!!」
「続いてサミュエル選手も入場ーー!!!その両手剣に斬れないものは生まれるのかーーー!!!!」
「昨日の戦いは見事でしたね。完全に気配が消えていて私にもわかりませんでした。」
「そうですね。しかし、サミュエル選手の攻撃にも目を見張るものがあります。」
「確かに。今まで彼の攻撃を防いだものは皆両断されていますからね。あの切れ味は危険です。」
今までの試合で鉄の盾Cだけでなくミスリルの盾Aも綺麗に斬っていた。
また、相手の攻撃を防いだ時も同様に両断していた。
『…できるだけあの両手剣には当たらないようにしよう。』
「それでは両者とも準備が整いました。準々決勝第1試合、始め!!!!」
まずは相手の動きを見切るべく、俺はサミュエル選手を観察した。
対するサミュエル選手は武器の切れ味に自信があるからか、大振りで斬りかかってきた。
『くっ!!』
俺は紙一重で攻撃を回避し、後ろに跳躍した。
今の攻撃で分かったのだが、彼は武器の切れ味に自信を持っているため身のこなしがあまりよくない。
武器破壊を狙うならここがいいだろう。
「ダグラス選手、何とか攻撃を回避しましたーー!!!!」
「いつも通り盾で防ごうとして焦ったのでしょうか。回避が少し遅かったですね。」
「そうですね。やはりダグラス選手はサミュエル選手の武器を危険視しているのでしょう。」
次の通常攻撃で1回目を仕掛ける。
しかし、万が一海王の装備でも防げなかったら身体を斬られて負けてしまう。
よって、海王の盾だけ上手く斬らせようと思う。
「ハハ!!お前の装備も壊してやる!!!!」
サミュエル選手も武器破壊が狙いのようだ。
願ったりかなったりだ。
「やれるものならやってみろ。」
「ほざけ!!!!」
サミュエル選手は片手剣を狙って横薙ぎをしてきた。
俺はそれを回避しつつ盾だけをぶつけた。
「ガキンッ!!!!」
非常に大きな音とともにサミュエル選手の両手剣が折れた。
海王の盾は少し傷がついただけで済んだ。
「な、なにっ!?」
『狙い通り!!!』
「な、なんと!!!!サミュエル選手のあの両手剣が折れました!!!!!」
「ダグラス選手の盾の耐久力が勝ったのでしょうか。」
「いや、今まで酷使してきてついに寿命が来たのかもしれません。」
「あり得ますね。」
「なんにせよサミュエル選手はもう武器がない!!!さぁどうするのかーー!!!」
「嘘だ…俺の剣が…そんなわけ…」
「で、まだ続けるか?」
「…降参だ。」
「ダグラス選手、サミュエル選手の強力な武器を破り、見事勝利ーーー!!!」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
「それにしてももしダグラス選手の装備の耐久力が上回っていたとしたら一体何の素材が使われているのでしょうか。」
「確かに気になりますね。それにそんな素材を扱える鍛冶師がいることに驚きです。」
このまま闘技場にとどまっていたら解説者たちに質問責めされそうなので、すぐに控室に戻った。
『何とかなったな…海龍の鱗とマルコ様様だな。』
サミュエル選手の”魔力念操作”は念に頼っており、魔力が全然練られていなかったのが勝敗を喫した。
もしもっと多くの魔力を込められていたら、どうなっていたかわからなかった。
なにはともあれ無事”魔力念操作”を隠したまま勝てて良かった。
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