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第78話 四神
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翌日、朝食をとっていると通信の魔道具に反応があった。
「ダグラス様!山岳都市の屋敷主を務めているヨアンです。」
「なにかあったのか?」
「それが…峡谷にいる高ランク魔物たちが活発化してうちの屋敷にいる冒険者たちが被害を受けました!!」
「…死人は?」
「幸い出ておりません。ただ重傷者が多く、ここにいる治癒師では治せないので来てくれないでしょうか?」
「分かった。今行く。」
俺は急いで支度をし、山岳都市の屋敷に”転移”した。
「ダグラス様!!こちらです!!」
ヨアンについていくと、皆ベッドに横たわっており物々しい雰囲気だった。
「…っ!?大丈夫か!?」
俺は急いで皆に光属性魔法”パーフェクトヒール”を行使して回復した。
「…何にやられた?」
「虎の魔物に…おそらく白虎と呼ばれるSSランク魔物です。」
「そうか。分かった。」
「あいつは速いだけじゃなく雷を操ります!!!気を付けて!!!」
「ああ。ありがとう。」
山岳都市のギルドに顔を出し、負傷者を一人残らず回復させた。
「…君は?」
「Bランク冒険者のダグラスです。」
「君があの…!!ついてきてくれ。」
その優しそうな男性についていくと、ギルマス室に着いた。
「私は山岳都市のギルマスを務めているユルグだ。君のことはバーバラから聞いている。
依頼を出したいのだがいいか?」
「内容は?」
「今山岳都市を荒らしている魔物の討伐だ。」
「具体的には何という魔物だ?」
「青龍、白虎、朱雀、玄武という4体のSSランク魔物だ。」
「分かった。受けよう。」
「ありがとう…場所は街はずれの峡谷だ。」
移動しながら怪我人を治療し、その時に聞いた情報によるとあの4体は四神と呼ばれる伝説の魔物らしい。
遥か昔からそれぞれ東西南北の山に分かれて生息していたのだが、今日突然戦闘を始めたようだ。
『なんでそんな急に…?何はともあれすぐに戦闘を終わらせてやる…!!』
峡谷の手前に着くと、霧が深く下からうめき声が聞こえてとても気味が悪かった。
早速峡谷に降りると、4体が激しく戦っていた。
『くっ…!!戦闘に介入できない…!!』
4体を”鑑定”してみると、皆”洗脳”というデバフがかかっていた。
『…どういうことだ?まさか何者かに仕組まれていたのか…?』
俺は盾スキル”デコイ”で4体の注意を俺に向けさせ、結界魔法”絶対不可侵結界”で隔離した。
そして、光属性魔法”パーフェクトキュア”を行使してデバフを解いた。
「…?我々は何をしていたんだ…?」
「覚えてないのか?」
「貴様は…?」
「俺はダグラスだ。お前たち四神が暴れていると聞いて戦闘をやめさせに来た。」
「そうか…そうだ!!!あの魔族め…!!!」
「何があったんだ?」
「おい貴様!!結界から出せ!!!」
「おい青龍!助けてくれた人にその言葉使いはないだろう!!!」
「白虎…」
「すまなかったダグラス殿…」
「気にしないでくれ。」
俺は絶対不可侵結界を解除した。
「それで、何があったんだ?」
「貴様に言う筋合いはない…!!」
「こら青龍!やめなさい!!」
「うるさい朱雀!!人間ごときになぜ構わないといかんのだ!?」
「…青龍、このお方の強さがわからないのか?」
「玄武、何を言って…っ!?す、すまなかった…」
俺の何を感知したのかは分からないが、顔を真っ青にして礼儀を正した。
「気にするな。」
「ダグラス殿。我々のことは名前で呼んで構わない。」
「分かった。それで白虎、あの魔族とは誰だ?」
「詳しくはわからぬ…ただ、いきなり現れたと思ったら我の頭に手をかざし、すると徐々に身体の自由が奪われ、そして意識も…」
「そうか…他に魔族のことで知っていることはあるか?」
皆首を横に振った。
「そうか…今後も襲われる可能性があるがお前たちはどうする?」
「ダグラス殿、提案があるのですが…」
「どうした白虎?」
「我々をテイムしてくれないだろうか?」
「お前たちはいいのか?」
皆首を縦に振った。
「そうか…分かった。」
俺は”テイムSS”スキルと”テイマーSS”を習得(SP-3960)し、四神を使役した。
SSランクを習得すると大きくSPを消費したが、仕方ない。
「ダグラス殿。我々はついていっても構わないだろうか?」
「そうだな…普段はいいが山岳都市の人々はお前たちに怯えているから都市にはついてこない方がいいな。」
「あの、差し出がましいんですが…」
「どうした朱雀?」
「空間魔法は習得しておられますか?」
「ああ。」
「そうしたら我々がいられる空間を作ってくれないでしょうか?」
「なるほど!!いい案だ!!」
「ありがとうございます。」
早速空間魔法”空間作成”で快適な亜空間を作り、そこに四神を入れた。
「朱雀、聞こえるか?」
「ええ。亜空間にいても通信はできるようですね。」
原因が解決したので俺はギルドに戻った。
「ダグラス君、四神は?」
俺は具体的に状況を説明した。
「まさか伝説の魔物が”洗脳”されていたなんて…」
「この件は俺が預かってもいいか?」
「ぜひ頼む!!」
「分かった。」
面倒なことにならなければいいが…
「ダグラス様!山岳都市の屋敷主を務めているヨアンです。」
「なにかあったのか?」
「それが…峡谷にいる高ランク魔物たちが活発化してうちの屋敷にいる冒険者たちが被害を受けました!!」
「…死人は?」
「幸い出ておりません。ただ重傷者が多く、ここにいる治癒師では治せないので来てくれないでしょうか?」
「分かった。今行く。」
俺は急いで支度をし、山岳都市の屋敷に”転移”した。
「ダグラス様!!こちらです!!」
ヨアンについていくと、皆ベッドに横たわっており物々しい雰囲気だった。
「…っ!?大丈夫か!?」
俺は急いで皆に光属性魔法”パーフェクトヒール”を行使して回復した。
「…何にやられた?」
「虎の魔物に…おそらく白虎と呼ばれるSSランク魔物です。」
「そうか。分かった。」
「あいつは速いだけじゃなく雷を操ります!!!気を付けて!!!」
「ああ。ありがとう。」
山岳都市のギルドに顔を出し、負傷者を一人残らず回復させた。
「…君は?」
「Bランク冒険者のダグラスです。」
「君があの…!!ついてきてくれ。」
その優しそうな男性についていくと、ギルマス室に着いた。
「私は山岳都市のギルマスを務めているユルグだ。君のことはバーバラから聞いている。
依頼を出したいのだがいいか?」
「内容は?」
「今山岳都市を荒らしている魔物の討伐だ。」
「具体的には何という魔物だ?」
「青龍、白虎、朱雀、玄武という4体のSSランク魔物だ。」
「分かった。受けよう。」
「ありがとう…場所は街はずれの峡谷だ。」
移動しながら怪我人を治療し、その時に聞いた情報によるとあの4体は四神と呼ばれる伝説の魔物らしい。
遥か昔からそれぞれ東西南北の山に分かれて生息していたのだが、今日突然戦闘を始めたようだ。
『なんでそんな急に…?何はともあれすぐに戦闘を終わらせてやる…!!』
峡谷の手前に着くと、霧が深く下からうめき声が聞こえてとても気味が悪かった。
早速峡谷に降りると、4体が激しく戦っていた。
『くっ…!!戦闘に介入できない…!!』
4体を”鑑定”してみると、皆”洗脳”というデバフがかかっていた。
『…どういうことだ?まさか何者かに仕組まれていたのか…?』
俺は盾スキル”デコイ”で4体の注意を俺に向けさせ、結界魔法”絶対不可侵結界”で隔離した。
そして、光属性魔法”パーフェクトキュア”を行使してデバフを解いた。
「…?我々は何をしていたんだ…?」
「覚えてないのか?」
「貴様は…?」
「俺はダグラスだ。お前たち四神が暴れていると聞いて戦闘をやめさせに来た。」
「そうか…そうだ!!!あの魔族め…!!!」
「何があったんだ?」
「おい貴様!!結界から出せ!!!」
「おい青龍!助けてくれた人にその言葉使いはないだろう!!!」
「白虎…」
「すまなかったダグラス殿…」
「気にしないでくれ。」
俺は絶対不可侵結界を解除した。
「それで、何があったんだ?」
「貴様に言う筋合いはない…!!」
「こら青龍!やめなさい!!」
「うるさい朱雀!!人間ごときになぜ構わないといかんのだ!?」
「…青龍、このお方の強さがわからないのか?」
「玄武、何を言って…っ!?す、すまなかった…」
俺の何を感知したのかは分からないが、顔を真っ青にして礼儀を正した。
「気にするな。」
「ダグラス殿。我々のことは名前で呼んで構わない。」
「分かった。それで白虎、あの魔族とは誰だ?」
「詳しくはわからぬ…ただ、いきなり現れたと思ったら我の頭に手をかざし、すると徐々に身体の自由が奪われ、そして意識も…」
「そうか…他に魔族のことで知っていることはあるか?」
皆首を横に振った。
「そうか…今後も襲われる可能性があるがお前たちはどうする?」
「ダグラス殿、提案があるのですが…」
「どうした白虎?」
「我々をテイムしてくれないだろうか?」
「お前たちはいいのか?」
皆首を縦に振った。
「そうか…分かった。」
俺は”テイムSS”スキルと”テイマーSS”を習得(SP-3960)し、四神を使役した。
SSランクを習得すると大きくSPを消費したが、仕方ない。
「ダグラス殿。我々はついていっても構わないだろうか?」
「そうだな…普段はいいが山岳都市の人々はお前たちに怯えているから都市にはついてこない方がいいな。」
「あの、差し出がましいんですが…」
「どうした朱雀?」
「空間魔法は習得しておられますか?」
「ああ。」
「そうしたら我々がいられる空間を作ってくれないでしょうか?」
「なるほど!!いい案だ!!」
「ありがとうございます。」
早速空間魔法”空間作成”で快適な亜空間を作り、そこに四神を入れた。
「朱雀、聞こえるか?」
「ええ。亜空間にいても通信はできるようですね。」
原因が解決したので俺はギルドに戻った。
「ダグラス君、四神は?」
俺は具体的に状況を説明した。
「まさか伝説の魔物が”洗脳”されていたなんて…」
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「分かった。」
面倒なことにならなければいいが…
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