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第41話 洞窟
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翌日、俺は”オーク討伐”のクエストを受注して早速”オークの洞窟”に向かった。
そこは王都から少し遠く、馬車で3日かかるらしい。
3日も待てないので俺は”身体強化”や”風属性魔法”を駆使して全速力で走り、1時間ほどでたどり着いた。
『思ったより時間がかかったな…もっと鍛えないと!』
そこは昨日行ったキラーアントの巣と同じような雰囲気だった。
万が一の時のためにバフ系のスキルを全部かけた。
人の気配がないので熟練度上げを兼ねて魔法でオークを倒すことにした。
見つけた瞬間倒し、無傷で奥へと進んできた。
『オーク肉めちゃくちゃ美味しかったからまた食べたいな…』
そんなことを思っていると、”気配察知S”でノーブルオークBとその取り巻きのオーク3体を発見した。
『ノーブルオークは初戦闘だけど…挑んでみるか。』
ノーブルオークは全能力においてオークよりも優れている。
さらに、魔法が使えるそうだ。
瞬殺しては相手のデータが取れないので、じっくり戦うことにした。
俺の存在に気づくと即座に詠唱を始め、取り巻きのオーク3体が時間稼ぎに来た。
『なるほど、いい連携だな。』
俺は人間らしい戦い方に感心しながらも相手の攻撃をすべて避け続けた。
そして、ノーブルオークの詠唱が終わった。
結果から言うと、まあまあ弱かった。
最高でBランクの魔法までしか使えず、その上いちいち詠唱が長い。
正直取り巻きのオークを片付けたら隙だらけだ。
しかし、詠唱が長いおかげか魔法の威力は通常より強かった。
ノーブルオークを”鑑定&略奪”をしてみると、”精力”と”力”、”魔法威力上昇”というスキルを得た。
”魔法威力上昇”はさっき使っていたもののようで、詠唱の長さは関係なかった。
『なんだ、ただ詠唱が遅かっただけか。』
その後も順調に奥へと進み続けた。
今ではもうノーブルオークとその取り巻きオーク3体しか出てこなくなった。
『この洞窟はこれ以上強いのはいないのか…?』
そう思っていると、”気配察知”にハイオークAとその取り巻きのノーブルオーク3体が引っかかった。
”危険察知”スキルの警鐘が脳内でかすかに聞こえる。
『まだまだ俺は弱いな…この程度の魔物で鳴らないようにしないと!』
ハイオークも初見だが挑むことにした。
ハイオークはノーブルオークのように魔法が使えない分武技に優れているらしい。
こいつらも俺の存在に気づくとハイオークは武技で襲ってきて、ノーブルオーク3体は後ろで詠唱している。
『魔法が3体から来るのはさすがにしんどいな…でもデータが欲しいから我慢して避けるか。』
結果から言うと、ハイオークとその取り巻きノーブルオーク3体は手強かった。
ハイオークの武技スキルはAランクまで行使可能なようで、ハイオークの武技スキルが切れた瞬間ノーブルオークの魔法が飛んできて、なかなか隙が無かった。
”鑑定&略奪”をすると、”威圧”というスキルを獲得した。
これは自分よりLvが低いものを怯えさせ、戦闘不能にさせるもののようだ。
『オークキングと遭遇したらまずいな…単体だったら勝てるだろうがハイオークとノーブルオークを従えて戦うから援護の武技・魔法スキルが面倒くさい。』
そう思い、俺はそれ以上先に行かないことにした。
その後も順調にオークとノーブルオークを狩った。
結果、オーク×102体、ノーブルオーク×51体、ハイオーク×7体を倒した。
”精力”と”力”はCに、”魔法威力上昇”はEに、”威圧”はFのままだ。
肉と睾丸の他に解体して得たオークの牙は加工がしやすいらしく、アクセサリーに使われる。
帰りにも1時間くらいかかるだろうから、俺は余裕をもって切り上げた。
そして、全速力で走って帰った。
「こんにちはテレサさん。報告に来ました。」
「こんにちはダグラス君。じゃあ奥の応接室に来て。」
「はい。」
「もう驚かないわよ…今日の成果は…って、え!?」
「どうしたんですか?」
「どうしたもこうしたもAランクの魔物まで倒してるじゃない…」
「ああ、はい。」
「はぁ…本当なら自分のランクより高い魔物と戦うのは本来いけないことなのよ?」
「そうなんですか…反省します。」
「まあダグラス君なら危険も少ないだろうしだ丈夫そうだけど…」
「はい。大丈夫でした。」
「…はぁ。分かったわ。じゃあ気にしなくていいわ。」
「ありがとうございます。」
「魔石とオークの睾丸、牙の売却で合計金貨977枚と銀貨1枚だけど…ギルドにそんなお金はないわ。
ギルマスと掛け合ってみるからちょっと待ってて。」
数分後、
「商会で金貨977枚分代わりにもらえることになったから、明日以降商会に行ってちょうだい。
とりあえずこれ銀貨1枚ね。」
「…何をもらえるんですか?」
「それは着いてからのお楽しみよ!」
いい機会だから色々なものをじっくり見て、必要なものだけ買おうと思う。
「新しい奴隷か冒険用の道具を買うか。」
屋敷に帰り、その後少しマークたちと演習場で稽古をした。
「ダグラス、みんなの装備が少しぼろぼろになってきたから修理頼んでいいか?」
「ああ。気づいてやれずすまない。」
「気にすんな!俺たちも助かるしな!!」
夕食後、時間をかけて全員の装備を修理した。
『冒険者パーティーの追加と鍛冶師、秘書を買うか。』
そこは王都から少し遠く、馬車で3日かかるらしい。
3日も待てないので俺は”身体強化”や”風属性魔法”を駆使して全速力で走り、1時間ほどでたどり着いた。
『思ったより時間がかかったな…もっと鍛えないと!』
そこは昨日行ったキラーアントの巣と同じような雰囲気だった。
万が一の時のためにバフ系のスキルを全部かけた。
人の気配がないので熟練度上げを兼ねて魔法でオークを倒すことにした。
見つけた瞬間倒し、無傷で奥へと進んできた。
『オーク肉めちゃくちゃ美味しかったからまた食べたいな…』
そんなことを思っていると、”気配察知S”でノーブルオークBとその取り巻きのオーク3体を発見した。
『ノーブルオークは初戦闘だけど…挑んでみるか。』
ノーブルオークは全能力においてオークよりも優れている。
さらに、魔法が使えるそうだ。
瞬殺しては相手のデータが取れないので、じっくり戦うことにした。
俺の存在に気づくと即座に詠唱を始め、取り巻きのオーク3体が時間稼ぎに来た。
『なるほど、いい連携だな。』
俺は人間らしい戦い方に感心しながらも相手の攻撃をすべて避け続けた。
そして、ノーブルオークの詠唱が終わった。
結果から言うと、まあまあ弱かった。
最高でBランクの魔法までしか使えず、その上いちいち詠唱が長い。
正直取り巻きのオークを片付けたら隙だらけだ。
しかし、詠唱が長いおかげか魔法の威力は通常より強かった。
ノーブルオークを”鑑定&略奪”をしてみると、”精力”と”力”、”魔法威力上昇”というスキルを得た。
”魔法威力上昇”はさっき使っていたもののようで、詠唱の長さは関係なかった。
『なんだ、ただ詠唱が遅かっただけか。』
その後も順調に奥へと進み続けた。
今ではもうノーブルオークとその取り巻きオーク3体しか出てこなくなった。
『この洞窟はこれ以上強いのはいないのか…?』
そう思っていると、”気配察知”にハイオークAとその取り巻きのノーブルオーク3体が引っかかった。
”危険察知”スキルの警鐘が脳内でかすかに聞こえる。
『まだまだ俺は弱いな…この程度の魔物で鳴らないようにしないと!』
ハイオークも初見だが挑むことにした。
ハイオークはノーブルオークのように魔法が使えない分武技に優れているらしい。
こいつらも俺の存在に気づくとハイオークは武技で襲ってきて、ノーブルオーク3体は後ろで詠唱している。
『魔法が3体から来るのはさすがにしんどいな…でもデータが欲しいから我慢して避けるか。』
結果から言うと、ハイオークとその取り巻きノーブルオーク3体は手強かった。
ハイオークの武技スキルはAランクまで行使可能なようで、ハイオークの武技スキルが切れた瞬間ノーブルオークの魔法が飛んできて、なかなか隙が無かった。
”鑑定&略奪”をすると、”威圧”というスキルを獲得した。
これは自分よりLvが低いものを怯えさせ、戦闘不能にさせるもののようだ。
『オークキングと遭遇したらまずいな…単体だったら勝てるだろうがハイオークとノーブルオークを従えて戦うから援護の武技・魔法スキルが面倒くさい。』
そう思い、俺はそれ以上先に行かないことにした。
その後も順調にオークとノーブルオークを狩った。
結果、オーク×102体、ノーブルオーク×51体、ハイオーク×7体を倒した。
”精力”と”力”はCに、”魔法威力上昇”はEに、”威圧”はFのままだ。
肉と睾丸の他に解体して得たオークの牙は加工がしやすいらしく、アクセサリーに使われる。
帰りにも1時間くらいかかるだろうから、俺は余裕をもって切り上げた。
そして、全速力で走って帰った。
「こんにちはテレサさん。報告に来ました。」
「こんにちはダグラス君。じゃあ奥の応接室に来て。」
「はい。」
「もう驚かないわよ…今日の成果は…って、え!?」
「どうしたんですか?」
「どうしたもこうしたもAランクの魔物まで倒してるじゃない…」
「ああ、はい。」
「はぁ…本当なら自分のランクより高い魔物と戦うのは本来いけないことなのよ?」
「そうなんですか…反省します。」
「まあダグラス君なら危険も少ないだろうしだ丈夫そうだけど…」
「はい。大丈夫でした。」
「…はぁ。分かったわ。じゃあ気にしなくていいわ。」
「ありがとうございます。」
「魔石とオークの睾丸、牙の売却で合計金貨977枚と銀貨1枚だけど…ギルドにそんなお金はないわ。
ギルマスと掛け合ってみるからちょっと待ってて。」
数分後、
「商会で金貨977枚分代わりにもらえることになったから、明日以降商会に行ってちょうだい。
とりあえずこれ銀貨1枚ね。」
「…何をもらえるんですか?」
「それは着いてからのお楽しみよ!」
いい機会だから色々なものをじっくり見て、必要なものだけ買おうと思う。
「新しい奴隷か冒険用の道具を買うか。」
屋敷に帰り、その後少しマークたちと演習場で稽古をした。
「ダグラス、みんなの装備が少しぼろぼろになってきたから修理頼んでいいか?」
「ああ。気づいてやれずすまない。」
「気にすんな!俺たちも助かるしな!!」
夕食後、時間をかけて全員の装備を修理した。
『冒険者パーティーの追加と鍛冶師、秘書を買うか。』
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