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私はマーガレットじゃないの

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マックスはマロンの告白にとても驚いている様子だ。

「マロン…!?マーガレットの婚約者奪ッタ女!?」

「信じてもらえないかもしれないけど、私はヘンリーに婚約者がいるなんて知らなかったの」

「ジャア本当のマーガレットはドウシタ?」

「分からない。でも、私はずっと謝りたいと思っていたよ。でもそのたびにロイドに邪魔をされていた。そうこうしてるうちにヘンリーは私のことを見捨てて牢に入れてしまったの」

マロンはこんなことを言っても信じてもらえないと思った。

でもマックスは意外な反応をした。

「分カッタ。信ジル」

「え!?」

マロンは拍子抜けした。

「俺、ロイドトイウ男に騙サレタ。アイツ、マーガレット婚約破棄サレテ牢に入レラレタと嘘言ッタ。ロイドヨリ君を信ジル」

「ありがとう」

マロンはホッとしたからか涙が出てきた。
マックスはそれを見て動揺している。

「アー、マロンはコノママココにイルコトにナッチャウケド危害は加エナイッテ約束スルヨ。チュースワンに帰レナクテゴメン」

「いいよ。だってさっきまで地下牢にいたんだよ」

「ソウダナ!」

マックスは微笑んだ。

(マックスのさっきの話はきっと本当のことだろうな。それなのに何も知らないで遊牧民のことをヘンリーや生徒会に忠告して、戦おうとしていたなんて…)

とマロンは反省していた。
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