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神木美香は怯えていた。
目の前で人が殺された、昨日の葬儀場。
和花の友人という女が、和花を轢いて死なせた男を噛み殺した。
壮絶な現場だった。
止めに入った男二人は吹っ飛ばされた。
続いて次々に止めに入った周りの親戚やスタッフたちも噛み付かれ、吹き飛ばされた。
女は角野を轢いた男に噛みついているところを、スタッフの一人に消火器で後ろから頭を殴られ、事切れた。
結局、その角野を轢いた男、親戚の男、斎場のスタッフの女、犯人の女、計四人が死んだ。
けが人も何人かいるらしい。
自分も犯人の女に左手の甲を爪で引っ掻かれて、小さな傷を負った。
腰が抜けそうになりながら逃げようとした際にやられたのだが、特に申告はしていない。
傷口に大き目の絆創膏を貼っているが、今も時々変に疼いている。
体はだるく、喉に違和感がある。
頭は重く、さっきから鼻血が出ている。
最初の男が噛まれた時、美香の顔に鮮血がかかった。
口に血の味が広がり、恐怖と嫌悪感から叫び声をあげるだけで、立っていることしかできなかった。
気付けば、周りが逃げ初め、自分一人が逃げ遅れた。
その時、あの女と目が一瞬、合った。
目を剥き、口元から血が滴り落ち、歯を剥き出しにした顔、まるでゾンビだ。
その顔が頭に焼き付いて離れない。
大学を休み、自分の部屋のベッドで寒さ以上に恐ろしさに震え、毛布にくるまっている。
<恐ろしい顔…どこかで見たことがある。
そうだ、あの映画だ、学園祭で見た映研の映画…>
所属するクラブの先輩からオチを教えてもらい、得意になって、和花に紹介した。
知ったかぶりに自分も映画を見に行き、後ろの席に座っていたら、教えてもらった内容と違った。
先輩に騙されたと思ったら、オチは似たようなものだったが。
犯人の表情は、その途中で一瞬映ったグロテスクな女のものと少し重なる。
<でも、ゾンビなんている訳ないし…>
「うっ」
傷がまた疼いた時だった。
トントン、と部屋のドアをノックする音がした。
「美香、大丈夫?あの、昨日のことで警察の方が来てるんだけど…どうかしら?出られそう?」
ドア越しに聞こえてきたのは、母親の声だ。
「あ、わかった。すぐ行く」
美香は鼻の栓にしたティッシュをゴミ箱に捨てると、ゆっくりとベッドを出た。
ベッド脇の机に置いてある鏡を見て軽く身繕いをし、階段を下りる。
「…しかし、こうも似たような噛み付き事件が続くとはねえ」
「警部、それは、ここではちょっと」
キッチンから男たちの話声が小さく聞こえてくる。
美香がキッチンに入ると、テーブルに座っていたスーツ姿の二人の男が立ち上がった。
「警視庁捜査一課の、夜久と申します」
「同じく、沖です」
二人は縦開きの警察手帳を形式的に提示し、すぐに引っ込めた。
「私は神木美香といいます」
美香が怪訝そうに返事をしながら頭を下げてテーブルに座ると、刑事たちも続いて座った。
母親は二人から預かったであろうコートをハンガーにかけている。
「さて、おわかりだと思いますが、昨日、事件のありました斎場の帳簿に、あなたの記載がありましたので、こうして参りました。
早速ですが、少しお話を伺いたいので、ご協力ください」
夜久と名乗った中年の刑事が、野太い声で話を切り出した。
少し背が低く、がっちりとした風体に、鋭い目付き、口角は思い切り下がっている。
「はい、なんでしょう」
美香は熱に浮かされ、頭がぼーっとしながらも、質問に身構えた。
「まず、葬儀中であった角野、えー、和花だったか、彼女とは、どのような関係で?」
夜久はぶっきらぼうに尋ねてくる。
「もちろん、友達です。
帝都薬科大学に今年の四月に入学して、それからです」
「では、友人としては、一年も満たない付き合いか。
葬儀には、大学の同級生はあまり来てなかったようだが、あなたはなぜ、参列したんです?」
「なぜって…それは、友達だったからとしか…付き合いの長さは関係ないと思いますが」
「あの場に残っていた角野さんの友人は、あなたと犯人くらいしか、いなかったようなのでね。
他のご友人たちは、野辺送り前にほとんど帰ってるんですよ。
なのに、あなたはなぜ、そこまで残っていたんですか」
「だから、なぜと言われても…最後まで見送ろうと思っただけです。
和花は人見知りで、大学では友達が少なかったみたいで…
ご両親も突然のことで、友達にも余り知らされてなかったようで…
だから、事故のニュースを見た友達くらいしか来てないんじゃっていうのを、
これは周りの人が話してたのを聞いて知ったんですけど、
それで、私でも良ければ、残って見送ろうとしたっていうか…」
美香は、回らない頭でたどたどしく答えた。
「それでは、あなたもニュースを見て、角野さんが死亡したことを知ったということですか?」
「そうです」
「今ならリネっていうんだったか、スマホなどで、すぐ連絡し合うのでは?」
「もちろん、後からそれもありましたけど、最初に知ったのはニュースです。
それで、通夜には間に合いませんでした。
そういう意味でも、葬儀だけは最後までという気持ちも働いたのかもしれません」
「それで、あなたはあの現場のちょうど近くにいらしたのは、どういう訳でしょう?」
「どういう訳って、何か、さっきから質問の意図がわからないんですが」
「おい、沖」
夜久は美香の質問には答えずに、部下に目をやる。
美香の方も言うことがいちいち好きになれない男から目を外し、もう一人の刑事の方を見た。
熱心にメモを取っていた沖は手を止め、脇に置いていた鞄から紙を取り出した。
「まだ、落ち着かない時にすみません。
事件があったあの現場で、あなたはどの位置にいましたか?」
紙はA3サイズの事件現場の見取り図で、沖はそれをテーブルに置いた。
沖は夜久より細見、長身で若く、訊き方にも好感が持てる。
「えーと、ここが最初に男の人が噛まれたところなら…すぐ近くなので、この辺だったと思います」
美香は紙を左手で押さえ、右手の人差し指で自分のいた場所を指した。
「その絆創膏、どうしました?」
それを見た夜久がまた、臆面もなく訊いてきた。
「あ、これは…その犯人の女の人に…引っ掻かれて…でも、大したものじゃありません」
「軽傷者に上げるか」
夜久は沖に言った。
「わかりました」
「あの、本当に大丈夫なんです。
爪が掠っただけで…」
「どういう経緯で、やられたか覚えていますか。覚えている範囲で構わないんで」
夜久は手で美香の言葉を制す。
「ですから、やられたなんて、そんな大きなことにしたくないんで…うっ!」
美香が急に唸って、右手で傷を抑えた。
痛みはないのだが、どうにも嫌な疼き方がするのだ。
「大したことはない、ことはないようですが」
夜久の言葉に美香はまた、むっとする。
さっきから、この刑事の言葉になぜか、いちいちムカつく。
怒りがふつふつと湧いてくる。
「今、たまたま傷が疼いただけで、痛くもないし、ほんとに大したことありません、ほら!」
美香は意地になって、絆創膏を剥いで見せた。
「うわ、これは病院に行かれたほうがいいのでは?」
沖が顔をしかめて言った。
「え?」
美香は自分の傷口を見て、愕然とした。
傷口は広がって化膿しており、幾筋もの紫色の血管が傷口から外に向かって浮いていたのだ。
「な、何これ!?」
なんでもなかったはずの傷を初めて確認し、思わず声を上げた。
「重傷かどうかは医者が判断することだが、これは軽傷どころではない怪我ですよね。
今からでも、病院に行った方がいいな。
事件で負われた傷ということなので、良ければ我々がお送りしますよ。
話の続きは、車の中でお願いできれば」
目の前で人が殺された、昨日の葬儀場。
和花の友人という女が、和花を轢いて死なせた男を噛み殺した。
壮絶な現場だった。
止めに入った男二人は吹っ飛ばされた。
続いて次々に止めに入った周りの親戚やスタッフたちも噛み付かれ、吹き飛ばされた。
女は角野を轢いた男に噛みついているところを、スタッフの一人に消火器で後ろから頭を殴られ、事切れた。
結局、その角野を轢いた男、親戚の男、斎場のスタッフの女、犯人の女、計四人が死んだ。
けが人も何人かいるらしい。
自分も犯人の女に左手の甲を爪で引っ掻かれて、小さな傷を負った。
腰が抜けそうになりながら逃げようとした際にやられたのだが、特に申告はしていない。
傷口に大き目の絆創膏を貼っているが、今も時々変に疼いている。
体はだるく、喉に違和感がある。
頭は重く、さっきから鼻血が出ている。
最初の男が噛まれた時、美香の顔に鮮血がかかった。
口に血の味が広がり、恐怖と嫌悪感から叫び声をあげるだけで、立っていることしかできなかった。
気付けば、周りが逃げ初め、自分一人が逃げ遅れた。
その時、あの女と目が一瞬、合った。
目を剥き、口元から血が滴り落ち、歯を剥き出しにした顔、まるでゾンビだ。
その顔が頭に焼き付いて離れない。
大学を休み、自分の部屋のベッドで寒さ以上に恐ろしさに震え、毛布にくるまっている。
<恐ろしい顔…どこかで見たことがある。
そうだ、あの映画だ、学園祭で見た映研の映画…>
所属するクラブの先輩からオチを教えてもらい、得意になって、和花に紹介した。
知ったかぶりに自分も映画を見に行き、後ろの席に座っていたら、教えてもらった内容と違った。
先輩に騙されたと思ったら、オチは似たようなものだったが。
犯人の表情は、その途中で一瞬映ったグロテスクな女のものと少し重なる。
<でも、ゾンビなんている訳ないし…>
「うっ」
傷がまた疼いた時だった。
トントン、と部屋のドアをノックする音がした。
「美香、大丈夫?あの、昨日のことで警察の方が来てるんだけど…どうかしら?出られそう?」
ドア越しに聞こえてきたのは、母親の声だ。
「あ、わかった。すぐ行く」
美香は鼻の栓にしたティッシュをゴミ箱に捨てると、ゆっくりとベッドを出た。
ベッド脇の机に置いてある鏡を見て軽く身繕いをし、階段を下りる。
「…しかし、こうも似たような噛み付き事件が続くとはねえ」
「警部、それは、ここではちょっと」
キッチンから男たちの話声が小さく聞こえてくる。
美香がキッチンに入ると、テーブルに座っていたスーツ姿の二人の男が立ち上がった。
「警視庁捜査一課の、夜久と申します」
「同じく、沖です」
二人は縦開きの警察手帳を形式的に提示し、すぐに引っ込めた。
「私は神木美香といいます」
美香が怪訝そうに返事をしながら頭を下げてテーブルに座ると、刑事たちも続いて座った。
母親は二人から預かったであろうコートをハンガーにかけている。
「さて、おわかりだと思いますが、昨日、事件のありました斎場の帳簿に、あなたの記載がありましたので、こうして参りました。
早速ですが、少しお話を伺いたいので、ご協力ください」
夜久と名乗った中年の刑事が、野太い声で話を切り出した。
少し背が低く、がっちりとした風体に、鋭い目付き、口角は思い切り下がっている。
「はい、なんでしょう」
美香は熱に浮かされ、頭がぼーっとしながらも、質問に身構えた。
「まず、葬儀中であった角野、えー、和花だったか、彼女とは、どのような関係で?」
夜久はぶっきらぼうに尋ねてくる。
「もちろん、友達です。
帝都薬科大学に今年の四月に入学して、それからです」
「では、友人としては、一年も満たない付き合いか。
葬儀には、大学の同級生はあまり来てなかったようだが、あなたはなぜ、参列したんです?」
「なぜって…それは、友達だったからとしか…付き合いの長さは関係ないと思いますが」
「あの場に残っていた角野さんの友人は、あなたと犯人くらいしか、いなかったようなのでね。
他のご友人たちは、野辺送り前にほとんど帰ってるんですよ。
なのに、あなたはなぜ、そこまで残っていたんですか」
「だから、なぜと言われても…最後まで見送ろうと思っただけです。
和花は人見知りで、大学では友達が少なかったみたいで…
ご両親も突然のことで、友達にも余り知らされてなかったようで…
だから、事故のニュースを見た友達くらいしか来てないんじゃっていうのを、
これは周りの人が話してたのを聞いて知ったんですけど、
それで、私でも良ければ、残って見送ろうとしたっていうか…」
美香は、回らない頭でたどたどしく答えた。
「それでは、あなたもニュースを見て、角野さんが死亡したことを知ったということですか?」
「そうです」
「今ならリネっていうんだったか、スマホなどで、すぐ連絡し合うのでは?」
「もちろん、後からそれもありましたけど、最初に知ったのはニュースです。
それで、通夜には間に合いませんでした。
そういう意味でも、葬儀だけは最後までという気持ちも働いたのかもしれません」
「それで、あなたはあの現場のちょうど近くにいらしたのは、どういう訳でしょう?」
「どういう訳って、何か、さっきから質問の意図がわからないんですが」
「おい、沖」
夜久は美香の質問には答えずに、部下に目をやる。
美香の方も言うことがいちいち好きになれない男から目を外し、もう一人の刑事の方を見た。
熱心にメモを取っていた沖は手を止め、脇に置いていた鞄から紙を取り出した。
「まだ、落ち着かない時にすみません。
事件があったあの現場で、あなたはどの位置にいましたか?」
紙はA3サイズの事件現場の見取り図で、沖はそれをテーブルに置いた。
沖は夜久より細見、長身で若く、訊き方にも好感が持てる。
「えーと、ここが最初に男の人が噛まれたところなら…すぐ近くなので、この辺だったと思います」
美香は紙を左手で押さえ、右手の人差し指で自分のいた場所を指した。
「その絆創膏、どうしました?」
それを見た夜久がまた、臆面もなく訊いてきた。
「あ、これは…その犯人の女の人に…引っ掻かれて…でも、大したものじゃありません」
「軽傷者に上げるか」
夜久は沖に言った。
「わかりました」
「あの、本当に大丈夫なんです。
爪が掠っただけで…」
「どういう経緯で、やられたか覚えていますか。覚えている範囲で構わないんで」
夜久は手で美香の言葉を制す。
「ですから、やられたなんて、そんな大きなことにしたくないんで…うっ!」
美香が急に唸って、右手で傷を抑えた。
痛みはないのだが、どうにも嫌な疼き方がするのだ。
「大したことはない、ことはないようですが」
夜久の言葉に美香はまた、むっとする。
さっきから、この刑事の言葉になぜか、いちいちムカつく。
怒りがふつふつと湧いてくる。
「今、たまたま傷が疼いただけで、痛くもないし、ほんとに大したことありません、ほら!」
美香は意地になって、絆創膏を剥いで見せた。
「うわ、これは病院に行かれたほうがいいのでは?」
沖が顔をしかめて言った。
「え?」
美香は自分の傷口を見て、愕然とした。
傷口は広がって化膿しており、幾筋もの紫色の血管が傷口から外に向かって浮いていたのだ。
「な、何これ!?」
なんでもなかったはずの傷を初めて確認し、思わず声を上げた。
「重傷かどうかは医者が判断することだが、これは軽傷どころではない怪我ですよね。
今からでも、病院に行った方がいいな。
事件で負われた傷ということなので、良ければ我々がお送りしますよ。
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