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(今回はエロなし回です)
ルネッサンには、水着のまま入れるレストランがいくつかある。
たっぷり運動? した後なので、すっかりお腹が空いていた俺達は、その一つに入った。
「マイちゃん。それだけでいいの?」
バイキング形式のレストランで、マイちゃんがトレーに載せたのはほとんど野菜ばかり。
それと小さなステーキが少し。後は果物ぐらいだ。
「太ったら、会社の人に怒られちゃうから」
「そっか。大変だな」
俺はステーキとサラダをトレーに載せていた。
そのまま隅っこの、あまり人のいない席に着く。
マイちゃんは大スターではないが、知っている人は知っているモデルだ。
もしかすると、ここにもファンがいるかもしれない。
プールではスイミング帽とゴーグルで顔を隠していたが、さすがにここでそれを付けているわけにはいかないだろう。
今はサングラスとマスクで顔を隠しているが、食事をするときは、マスクは外さなきゃならない。
だから、なるべく人のいない席を選んだわけだ。
「しかし、マイちゃんはいつからモデルの仕事やっているの?」
「小学校に入ってからすぐです」
「裏の方は?」
「二年ぐらい前からだったかな? お母さんがもっと儲かる仕事はないかと言って、会社の人に紹介してもらったのです」
「そうか」
こんな小さいのに、なんか可哀そうだな。
「モデルの仕事、嫌じゃない?」
「嫌じゃないですよ。それに仕事に行っている間はお母さんに怒られないし……それに会社の人が家に乗り込んできて、お母さんを叱ってくれた事があるのです」
「叱った?」
「マイを叩くなって、お母さんに言ってくれたのです」
なるほど。身体に傷がついたら、商品にならないからな。
「でも、背中は叩かれるんだね?」
「え?」
マイちゃんはしばらくキョトンしていた。
「ああ! マイの背中、まだ傷が残っていますか?」
そうか。背中は自分では見られないからな。
「一か月前まで、背中を布団叩きで叩かれていたのですけど……また、会社の人が家に来てお母さんを叱ってくれたのです」
「会社の人は、なんて言ってくれたの?」
「背中も叩くな。止めないとどこかへ通報するって」
どこか?
「それって、児相とか言っていなかった?」
「そうです。ジソウって言っていました。ジソウってなんですか?」
知らなかったのか。
この子は知っておくべきだな。
俺は児童相談所について、手短に教えた。
「ええ? 子供を守ってくれるお役所があるのですか?」
「ああ。そうだ! 後でマイちゃんに児相の電話番号を教えてあげよう。今度、お母さんに叩かれそうになったら、そこに連絡すればいい」
「ええ! でも、そんなことして、お母さん逮捕されないですか?」
「逮捕はされないよ。ただ、マイちゃんと引き離されるけどね。マイちゃん。暴力をふるうようなお母さんでも、一緒にいたいかい?」
マイちゃんは、しばらく黙り込んだ。
口を開いたのは、俺がステーキを食べ終わった時……
「分からないんです。お母さんの事嫌いだけど、好きだし……凄く怖くて、離れたいけど、いないと不安だし……」
「今はどう? 早く家に帰ってお母さんに会いたい?」
「分かりません。正直、会うのが怖いです。でも、いつまでも逃げられないし……」
だよな。簡単に結論が出る事じゃないよな。
「まあ、それはゆっくり考えよう。それより、マイちゃんスマホは持っている?」
「持っています。でも、今は電源切っていますよ」
「なんで……?」
「前に家出したときは、スマホでお母さんに居場所がばれて……だから、今回は電源切っているのです」
「スマホで居場所を特定された? お母さんは、その時警察に捜索願を出したの?」
自分のやっている事を考えれば、警察には話せないと思うけど……
「いいえ、お母さんのスマホで、あたしのスマホの位置が分かっちゃうそうなのです」
そういうサービスがあったな。俺には必要のない機能なので忘れていたが……
「とにかく、帰りに適当なところで電源入れて、児相の電話番号を入れておこう。どうしても困ったら、そこへ連絡すればいい」
「はあ。ありがとうございます」
「しかし、会社の人が『叩くな』って言ってくれてから、マイちゃんを叩かなくなったんだよね。今回は……」
「叩かなくなったけど、大きな声で怒鳴られるし、あの時は、包丁を出してきたから……」
それは怖かっただろうな。
「しかし、それじゃあ、三日待っても家に帰れるかい?」
「家には帰りません」
「え? じゃあどうするの?」
まあ、俺の所にいてもいいが……いや、やはり困る。
「明日には、カメラマンのお姉さんが帰ってきます」
「そうか。でも、そうすると裏の仕事をするのだよね。嫌じゃないの?」
「嫌じゃないですよ。パパも知っているじゃないですか。マイはエッチな子だって」
そうだった……
「他の女の子と違って、マイはエッチなのです。子供の頃から、アソコを手でお弄りしたり、公園の遊具にこすり付けたりしていました」
そうなのか。とんでもない子だな……
「裏の仕事を始めてからは、会社のお姉さん達からいろいろとエッチな事を教えてもらいました。お母さんが連れてくる男の人にもエッチな事してもらいました」
今回は、それがばれて逃げてきたんだったな。将来が怖い子だ……
ルネッサンには、水着のまま入れるレストランがいくつかある。
たっぷり運動? した後なので、すっかりお腹が空いていた俺達は、その一つに入った。
「マイちゃん。それだけでいいの?」
バイキング形式のレストランで、マイちゃんがトレーに載せたのはほとんど野菜ばかり。
それと小さなステーキが少し。後は果物ぐらいだ。
「太ったら、会社の人に怒られちゃうから」
「そっか。大変だな」
俺はステーキとサラダをトレーに載せていた。
そのまま隅っこの、あまり人のいない席に着く。
マイちゃんは大スターではないが、知っている人は知っているモデルだ。
もしかすると、ここにもファンがいるかもしれない。
プールではスイミング帽とゴーグルで顔を隠していたが、さすがにここでそれを付けているわけにはいかないだろう。
今はサングラスとマスクで顔を隠しているが、食事をするときは、マスクは外さなきゃならない。
だから、なるべく人のいない席を選んだわけだ。
「しかし、マイちゃんはいつからモデルの仕事やっているの?」
「小学校に入ってからすぐです」
「裏の方は?」
「二年ぐらい前からだったかな? お母さんがもっと儲かる仕事はないかと言って、会社の人に紹介してもらったのです」
「そうか」
こんな小さいのに、なんか可哀そうだな。
「モデルの仕事、嫌じゃない?」
「嫌じゃないですよ。それに仕事に行っている間はお母さんに怒られないし……それに会社の人が家に乗り込んできて、お母さんを叱ってくれた事があるのです」
「叱った?」
「マイを叩くなって、お母さんに言ってくれたのです」
なるほど。身体に傷がついたら、商品にならないからな。
「でも、背中は叩かれるんだね?」
「え?」
マイちゃんはしばらくキョトンしていた。
「ああ! マイの背中、まだ傷が残っていますか?」
そうか。背中は自分では見られないからな。
「一か月前まで、背中を布団叩きで叩かれていたのですけど……また、会社の人が家に来てお母さんを叱ってくれたのです」
「会社の人は、なんて言ってくれたの?」
「背中も叩くな。止めないとどこかへ通報するって」
どこか?
「それって、児相とか言っていなかった?」
「そうです。ジソウって言っていました。ジソウってなんですか?」
知らなかったのか。
この子は知っておくべきだな。
俺は児童相談所について、手短に教えた。
「ええ? 子供を守ってくれるお役所があるのですか?」
「ああ。そうだ! 後でマイちゃんに児相の電話番号を教えてあげよう。今度、お母さんに叩かれそうになったら、そこに連絡すればいい」
「ええ! でも、そんなことして、お母さん逮捕されないですか?」
「逮捕はされないよ。ただ、マイちゃんと引き離されるけどね。マイちゃん。暴力をふるうようなお母さんでも、一緒にいたいかい?」
マイちゃんは、しばらく黙り込んだ。
口を開いたのは、俺がステーキを食べ終わった時……
「分からないんです。お母さんの事嫌いだけど、好きだし……凄く怖くて、離れたいけど、いないと不安だし……」
「今はどう? 早く家に帰ってお母さんに会いたい?」
「分かりません。正直、会うのが怖いです。でも、いつまでも逃げられないし……」
だよな。簡単に結論が出る事じゃないよな。
「まあ、それはゆっくり考えよう。それより、マイちゃんスマホは持っている?」
「持っています。でも、今は電源切っていますよ」
「なんで……?」
「前に家出したときは、スマホでお母さんに居場所がばれて……だから、今回は電源切っているのです」
「スマホで居場所を特定された? お母さんは、その時警察に捜索願を出したの?」
自分のやっている事を考えれば、警察には話せないと思うけど……
「いいえ、お母さんのスマホで、あたしのスマホの位置が分かっちゃうそうなのです」
そういうサービスがあったな。俺には必要のない機能なので忘れていたが……
「とにかく、帰りに適当なところで電源入れて、児相の電話番号を入れておこう。どうしても困ったら、そこへ連絡すればいい」
「はあ。ありがとうございます」
「しかし、会社の人が『叩くな』って言ってくれてから、マイちゃんを叩かなくなったんだよね。今回は……」
「叩かなくなったけど、大きな声で怒鳴られるし、あの時は、包丁を出してきたから……」
それは怖かっただろうな。
「しかし、それじゃあ、三日待っても家に帰れるかい?」
「家には帰りません」
「え? じゃあどうするの?」
まあ、俺の所にいてもいいが……いや、やはり困る。
「明日には、カメラマンのお姉さんが帰ってきます」
「そうか。でも、そうすると裏の仕事をするのだよね。嫌じゃないの?」
「嫌じゃないですよ。パパも知っているじゃないですか。マイはエッチな子だって」
そうだった……
「他の女の子と違って、マイはエッチなのです。子供の頃から、アソコを手でお弄りしたり、公園の遊具にこすり付けたりしていました」
そうなのか。とんでもない子だな……
「裏の仕事を始めてからは、会社のお姉さん達からいろいろとエッチな事を教えてもらいました。お母さんが連れてくる男の人にもエッチな事してもらいました」
今回は、それがばれて逃げてきたんだったな。将来が怖い子だ……
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