183 / 185
終章
最終回 異世界のスライムに転生した俺は人間になれた。しかし、俺を勧誘した死神幼女は……
しおりを挟む
「陛下! お待ちください!」
岬に続く石段を登っている時、背後から声を掛けられた。
陛下? どこか近くに陛下と呼ばれるような偉い人がいるのか? あ! 俺の事だった。
玉の国を建国して一年、そして俺が人化して、しいちゃんが消えてから一か月近く経つと言うのに、まだ『陛下』と呼ばれることに慣れていない。
ふり向くと、そこにレンゲの姿。この女戦士、元は木の国の親衛隊員だったが、俺が人化したときに俺の護衛役を買って出たのだ。
「陛下。困ります。一人で出かけられては」
「大丈夫だって。俺は……」
俺のセリフは、どこからか飛んできた矢によって遮られた。
やれやれ無駄な事を……
俺は首に刺さった矢を引っこ抜き、木の上から矢を射かけた刺客の方を向く。
「服が血で汚れてしまったではないか。どうしてくれる」
木の上にいた若い男は、顔を引きつらせていた。
「この狼藉者!」
レンゲの放った矢が、男の眉間を貫く。
木から落ちた男は絶命していた。
「陛下。申し訳ありません。殺してしまいました」
「かまわないさ。どうせ刺客はまた来るだろう。その時は可能な限りでいいから、生け捕りにしてくれ。背後関係を知りたい。まあ、どうせウドウ王子だろうけど」
「は!」
「まあ、いくら刺客が来たところで、俺は殺せないけどね」
スライムが人化する時、この世界の女神から能力がいくつかもらえる。
じいさん……アルベルト大臣は火炎魔法などいくつかの魔法をもらった。フィリスは式神使いの能力その他をもらったのだろう。
一か月前に人化した時、俺の前に女神が現れた。その時に俺は不死にしてもらったのだ。不死と言っても、歳を取れば普通に老衰で死ぬし、食事をしなければ普通に餓死する。ただ、病気や毒、暴力で俺は殺せない。痛覚もない。
不死を選んだ理由は、それが一番経済的だから。俺は一国のトップになったわけだが、そうなると当然のことながら命を狙われる。その護衛費用を人化前にアルベルトに試算してもらったが、そうとうな金額だった。
だが、俺が不死になってしまえば、その予算が丸ごと浮く。そして、俺はその予算を、子供のいじめ対策に回した。学校にスクールポリスを置き、イジメをするような悪ガキを、矯正するための施設を作ったのだ。
階段を登り切ると、岬の広場に数人の人達がいた。
「陛下がいらしたぞ」
全員が俺に向かって跪く。
「ああ、みんな。今日は無礼講だから自由にしてくれ」
俺はアルベルトの元に歩み寄った。
「アルベルト。結局、転生者は何人見つかった?」
「私と陛下以外に、五人だけです」
「まあ、無理もない。それだけでも、よく見つけてくれた」
しいちゃんが地球から連れてきた人間は何人いるか分からないが、数百人はいるはずだ。
俺はエリスの元に歩み寄った。
「エリス。どうだった?」
エリスは首を横にふった。
「やはり、赤ちゃんはできていませんでした」
「そうか」
俺が人化した直後、しいちゃんには消えるのを少し待ってもらい、エリスとセックスをしまくった。しいちゃんには、俺とエリスの子供として生まれてもらおうとしたのだが、エリスは妊娠していなかったのだ。
「それでは序幕式を行う」
俺の宣言の後、岬の上で白い布に隠されていた新しい銅像が姿を現した。大きな鎌を持った和装の幼女が微笑んでいる姿をした像。
「しいちゃん」「シエラ殿」
俺とアルベルト、その他しいちゃんに連れてこられた転生者達が、像の周りに集まり酒盛りを始めた。
それぞれが、しいちゃんと暮らした思い出を語り合っていた。そんな時……
「キャー!」
突然、若い女の悲鳴が響き渡った。
「あの声、アヤメちゃんでは?」
エリスが声の聞こえた方を向くと、アヤメが階段を駆け上がってくる姿があった。
何があったのだ?
「アヤメ! なにがあった?」
「陛下! お助け下さい! 弟が化け物に飲み込まれました」
「なに!? テクトか?」
俺達はアヤメの案内で森の中に入っていった。そこで見たのは……
「これは!?」
オレンジ色のブヨブヨした球体がそこにあった。
アヤメがそれを指差す。
「テクトがあれに飲み込まれたのです」
俺はアルベルトの方を向いた。
「どう思う?」
「間違えありません。スライムです。しかし、この世界に新しい魂は、来なくなったはずでは?」
「いや。一つだけある」
「え?」
スライムの表面に、五芒星の模様があった。
「陛下! 弟を助けて下さい」
「アヤメ。落ち着け。あれは命を取ったりはしない」
「え?」
程なくして、スライムに中からぐったりとしたアヤメの弟が出てきた。アヤメは弟に駆け寄って抱き起し、心臓の辺りに耳をあてる。
「よかった! 生きている」
アヤメは弟を抱きしめて涙を流した。
テクトは、意識を失っているだけだったようだ。しばらくしたら気が付くだろう。
それはそうと……
俺はスライムの傍に行き、声をかける。
「造形は、できるか?」
「できるわ。ちょっと待って」
聞き覚えのある女の子の声が、スライムから聞こえた。
しばらくして、スライムは造形を始める。やがて、一人の人間の姿になった。
その姿は、和装の幼女だった。鎌は持っていないが……
「しいちゃん……だよね?」
「迂闊だったわ。地球から来た以上、あたしもマナがなかったのよね」
つまり、俺とエリスの子供として生まれる可能性は、最初からなかったのか。
「今まで、どうしていた?」
「ここで、人が通りかかるのを待っていたわ」
「よく飢え死にしなかったな?」
「実はこれまでにも、三人ほど襲っているの」
「おい……殺してないだろうな?」
「大丈夫。三人とも、なぜか喜んでいたし……」
さては、襲われたのはロリコンだな。
「それで、ランドール。あたしが人化するまでの間だけど、面倒見てもらっていいかな?」
そんなの、俺の答えは決まっている。
「もちろんさ」
人化するまで……いや、人化した後も……
了
今までありがとうございました。
岬に続く石段を登っている時、背後から声を掛けられた。
陛下? どこか近くに陛下と呼ばれるような偉い人がいるのか? あ! 俺の事だった。
玉の国を建国して一年、そして俺が人化して、しいちゃんが消えてから一か月近く経つと言うのに、まだ『陛下』と呼ばれることに慣れていない。
ふり向くと、そこにレンゲの姿。この女戦士、元は木の国の親衛隊員だったが、俺が人化したときに俺の護衛役を買って出たのだ。
「陛下。困ります。一人で出かけられては」
「大丈夫だって。俺は……」
俺のセリフは、どこからか飛んできた矢によって遮られた。
やれやれ無駄な事を……
俺は首に刺さった矢を引っこ抜き、木の上から矢を射かけた刺客の方を向く。
「服が血で汚れてしまったではないか。どうしてくれる」
木の上にいた若い男は、顔を引きつらせていた。
「この狼藉者!」
レンゲの放った矢が、男の眉間を貫く。
木から落ちた男は絶命していた。
「陛下。申し訳ありません。殺してしまいました」
「かまわないさ。どうせ刺客はまた来るだろう。その時は可能な限りでいいから、生け捕りにしてくれ。背後関係を知りたい。まあ、どうせウドウ王子だろうけど」
「は!」
「まあ、いくら刺客が来たところで、俺は殺せないけどね」
スライムが人化する時、この世界の女神から能力がいくつかもらえる。
じいさん……アルベルト大臣は火炎魔法などいくつかの魔法をもらった。フィリスは式神使いの能力その他をもらったのだろう。
一か月前に人化した時、俺の前に女神が現れた。その時に俺は不死にしてもらったのだ。不死と言っても、歳を取れば普通に老衰で死ぬし、食事をしなければ普通に餓死する。ただ、病気や毒、暴力で俺は殺せない。痛覚もない。
不死を選んだ理由は、それが一番経済的だから。俺は一国のトップになったわけだが、そうなると当然のことながら命を狙われる。その護衛費用を人化前にアルベルトに試算してもらったが、そうとうな金額だった。
だが、俺が不死になってしまえば、その予算が丸ごと浮く。そして、俺はその予算を、子供のいじめ対策に回した。学校にスクールポリスを置き、イジメをするような悪ガキを、矯正するための施設を作ったのだ。
階段を登り切ると、岬の広場に数人の人達がいた。
「陛下がいらしたぞ」
全員が俺に向かって跪く。
「ああ、みんな。今日は無礼講だから自由にしてくれ」
俺はアルベルトの元に歩み寄った。
「アルベルト。結局、転生者は何人見つかった?」
「私と陛下以外に、五人だけです」
「まあ、無理もない。それだけでも、よく見つけてくれた」
しいちゃんが地球から連れてきた人間は何人いるか分からないが、数百人はいるはずだ。
俺はエリスの元に歩み寄った。
「エリス。どうだった?」
エリスは首を横にふった。
「やはり、赤ちゃんはできていませんでした」
「そうか」
俺が人化した直後、しいちゃんには消えるのを少し待ってもらい、エリスとセックスをしまくった。しいちゃんには、俺とエリスの子供として生まれてもらおうとしたのだが、エリスは妊娠していなかったのだ。
「それでは序幕式を行う」
俺の宣言の後、岬の上で白い布に隠されていた新しい銅像が姿を現した。大きな鎌を持った和装の幼女が微笑んでいる姿をした像。
「しいちゃん」「シエラ殿」
俺とアルベルト、その他しいちゃんに連れてこられた転生者達が、像の周りに集まり酒盛りを始めた。
それぞれが、しいちゃんと暮らした思い出を語り合っていた。そんな時……
「キャー!」
突然、若い女の悲鳴が響き渡った。
「あの声、アヤメちゃんでは?」
エリスが声の聞こえた方を向くと、アヤメが階段を駆け上がってくる姿があった。
何があったのだ?
「アヤメ! なにがあった?」
「陛下! お助け下さい! 弟が化け物に飲み込まれました」
「なに!? テクトか?」
俺達はアヤメの案内で森の中に入っていった。そこで見たのは……
「これは!?」
オレンジ色のブヨブヨした球体がそこにあった。
アヤメがそれを指差す。
「テクトがあれに飲み込まれたのです」
俺はアルベルトの方を向いた。
「どう思う?」
「間違えありません。スライムです。しかし、この世界に新しい魂は、来なくなったはずでは?」
「いや。一つだけある」
「え?」
スライムの表面に、五芒星の模様があった。
「陛下! 弟を助けて下さい」
「アヤメ。落ち着け。あれは命を取ったりはしない」
「え?」
程なくして、スライムに中からぐったりとしたアヤメの弟が出てきた。アヤメは弟に駆け寄って抱き起し、心臓の辺りに耳をあてる。
「よかった! 生きている」
アヤメは弟を抱きしめて涙を流した。
テクトは、意識を失っているだけだったようだ。しばらくしたら気が付くだろう。
それはそうと……
俺はスライムの傍に行き、声をかける。
「造形は、できるか?」
「できるわ。ちょっと待って」
聞き覚えのある女の子の声が、スライムから聞こえた。
しばらくして、スライムは造形を始める。やがて、一人の人間の姿になった。
その姿は、和装の幼女だった。鎌は持っていないが……
「しいちゃん……だよね?」
「迂闊だったわ。地球から来た以上、あたしもマナがなかったのよね」
つまり、俺とエリスの子供として生まれる可能性は、最初からなかったのか。
「今まで、どうしていた?」
「ここで、人が通りかかるのを待っていたわ」
「よく飢え死にしなかったな?」
「実はこれまでにも、三人ほど襲っているの」
「おい……殺してないだろうな?」
「大丈夫。三人とも、なぜか喜んでいたし……」
さては、襲われたのはロリコンだな。
「それで、ランドール。あたしが人化するまでの間だけど、面倒見てもらっていいかな?」
そんなの、俺の答えは決まっている。
「もちろんさ」
人化するまで……いや、人化した後も……
了
今までありがとうございました。
0
「死神幼女に勧誘されて異世界のスライムに転生。早く人間になりたい!」エロ要素を抜いてこちらのサイトに載せてみました。よろしければブックマークなどの応援お願いします。
お気に入りに追加
290
あなたにおすすめの小説
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる