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第六章
ぶらっくでーもん
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触手の中の長いトンネルを抜けると、そこは雪……じゃなくて、ウドウ邸の庭だった。
「うははは! 外じゃ! 外じゃ! やっと外に出られた!」
よほど嬉しいのか、フィリスははしゃぎまわる。
「フィリス。それより、マルティナを解放してくれ」
「慌てるな」
フィリスはそのまま式神の元に駆け寄る。式神は、マルティナの身柄を近くにいた部下に預けると、フィリスに小瓶を手渡した。フィリスが瓶の中身を一気飲みすると、フィリスから強い精気が溢れ出す。
回復薬か。
続いて、フィリスは式神から人型を受けてとる。新たな式神を使う気のようだが……
「フィリス。マルティナを解放しろ。約束だろ」
「はて? そんな約束したかな?」
やはりそう来たか。
「それよりも、ランドールよ。今まで、よくも私をいじめてくれたな。たっぷりと仕返ししてやるぞ」
フィリスは白い紙の人型を、右手の中指と人差し指で挟み、顔の前でビシッと構えた。
「式神なんか出して、どうしようと言うのだ? おまえの式神で俺に勝てるとでも?」
「ランドールよ。お前が今まで見てきた式神は、私の分身とか兵士の分身だけ。だが、私が使える式神はそれだけじゃない」
そう言って、フィリスは人型を地面に叩き付ける。
人型の白い紙が突然黒く変色すると、ムクムクムクっと大きくなっていく。
やがて、それは身長五メートルほどの真っ黒な鬼となった。
いや、鬼としか形容しようのない生き物だ。
「はははは! 見たかランドール! 私の式神ブラックデーモンを!」
「黒い悪魔? まんまじゃないか。ネーミングセンスないな」
「やかしい! 死ね!」
ブラックデーモンは丸太のように太い腕を振りおろし、俺の人型分体を叩き潰した。
「うははは! 外じゃ! 外じゃ! やっと外に出られた!」
よほど嬉しいのか、フィリスははしゃぎまわる。
「フィリス。それより、マルティナを解放してくれ」
「慌てるな」
フィリスはそのまま式神の元に駆け寄る。式神は、マルティナの身柄を近くにいた部下に預けると、フィリスに小瓶を手渡した。フィリスが瓶の中身を一気飲みすると、フィリスから強い精気が溢れ出す。
回復薬か。
続いて、フィリスは式神から人型を受けてとる。新たな式神を使う気のようだが……
「フィリス。マルティナを解放しろ。約束だろ」
「はて? そんな約束したかな?」
やはりそう来たか。
「それよりも、ランドールよ。今まで、よくも私をいじめてくれたな。たっぷりと仕返ししてやるぞ」
フィリスは白い紙の人型を、右手の中指と人差し指で挟み、顔の前でビシッと構えた。
「式神なんか出して、どうしようと言うのだ? おまえの式神で俺に勝てるとでも?」
「ランドールよ。お前が今まで見てきた式神は、私の分身とか兵士の分身だけ。だが、私が使える式神はそれだけじゃない」
そう言って、フィリスは人型を地面に叩き付ける。
人型の白い紙が突然黒く変色すると、ムクムクムクっと大きくなっていく。
やがて、それは身長五メートルほどの真っ黒な鬼となった。
いや、鬼としか形容しようのない生き物だ。
「はははは! 見たかランドール! 私の式神ブラックデーモンを!」
「黒い悪魔? まんまじゃないか。ネーミングセンスないな」
「やかしい! 死ね!」
ブラックデーモンは丸太のように太い腕を振りおろし、俺の人型分体を叩き潰した。
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「死神幼女に勧誘されて異世界のスライムに転生。早く人間になりたい!」エロ要素を抜いてこちらのサイトに載せてみました。よろしければブックマークなどの応援お願いします。
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