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第六章
呪文? ゴメン、言いたかっただけ……
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外部に意識を移した。
大森林の中に一本の道が伸びているのが見える。
数日前に俺の馬車分体が通った道だ。通った時は、かなり大きな道に見えたが、移動要塞の目を通すと凄く小さく見える。
その道の先に、世界樹を思わせる巨木を中心にした都市があった。木の国の都……この島で二番目に大きな都市らしいが、現代日本の基準なら田舎町だな。
都の入り口に、楼門のような建物がある。元々、この都にそんな建物はなかった。最近作られた関所だ。
「アルベルトキャノン、スタンバイ」
二門のアルベルトキャノンを関所に向けた。
「通常弾装填、薬室内圧力上昇、ターゲットスコープオープン」
いや、ターゲットスコーブなんてないけど……ごめん、言ってみたかっただけ……
ちょっと気になって移動要塞内に目を向けてみた。
案の定、しいちゃんは呆れ顔。一方事情を知らない親衛隊員達は……
「ランドール殿は何を、言っているのだ?」
「おそらく、アルベルトキャノンを発動させるための呪文を詠唱されているのだろう」
呪文と思っていたのね。そう思っていてもらおう。
俺は再び、意識を外に移した。
アルベルトキャノンの準備は整っている。
念のため確認したが、通行人はいない。民間人を巻き込むのは避けないとね。
「アルベルトキャノン発射!」
左右の砲身から、円錐形の砲弾が射出された。
一発は建物の柱に大穴を開けた。もう一発は二階部分に命中。壁に大穴を開ける。
二階部分で食事中だった兵士達が、驚いた顔をして壁に開いた穴からこっちを見ていた。
その傍に鳥分体を降ろして声を拾ってみる。
「何があったんだ?」
「誰かが、ウドウ砲をぶっ放してきたのか?」
ここでカメレオン能力解除。
突然現れた俺の姿に、兵士達はさらに驚く。
「なんだ! あれは?」
「化け物!?」
「違う! あれは……ランドールの移動要塞!」
「馬鹿な! 奴はヒヨ湖にいるはず」
「奴が現れたのは事実だ! 王子に伝令を送れ」
関所から伝令を乗せた馬が都に向かって駆けだしていった。
これで第一段階終了。俺が来たことはウドウ王子に伝わるな。
大森林の中に一本の道が伸びているのが見える。
数日前に俺の馬車分体が通った道だ。通った時は、かなり大きな道に見えたが、移動要塞の目を通すと凄く小さく見える。
その道の先に、世界樹を思わせる巨木を中心にした都市があった。木の国の都……この島で二番目に大きな都市らしいが、現代日本の基準なら田舎町だな。
都の入り口に、楼門のような建物がある。元々、この都にそんな建物はなかった。最近作られた関所だ。
「アルベルトキャノン、スタンバイ」
二門のアルベルトキャノンを関所に向けた。
「通常弾装填、薬室内圧力上昇、ターゲットスコープオープン」
いや、ターゲットスコーブなんてないけど……ごめん、言ってみたかっただけ……
ちょっと気になって移動要塞内に目を向けてみた。
案の定、しいちゃんは呆れ顔。一方事情を知らない親衛隊員達は……
「ランドール殿は何を、言っているのだ?」
「おそらく、アルベルトキャノンを発動させるための呪文を詠唱されているのだろう」
呪文と思っていたのね。そう思っていてもらおう。
俺は再び、意識を外に移した。
アルベルトキャノンの準備は整っている。
念のため確認したが、通行人はいない。民間人を巻き込むのは避けないとね。
「アルベルトキャノン発射!」
左右の砲身から、円錐形の砲弾が射出された。
一発は建物の柱に大穴を開けた。もう一発は二階部分に命中。壁に大穴を開ける。
二階部分で食事中だった兵士達が、驚いた顔をして壁に開いた穴からこっちを見ていた。
その傍に鳥分体を降ろして声を拾ってみる。
「何があったんだ?」
「誰かが、ウドウ砲をぶっ放してきたのか?」
ここでカメレオン能力解除。
突然現れた俺の姿に、兵士達はさらに驚く。
「なんだ! あれは?」
「化け物!?」
「違う! あれは……ランドールの移動要塞!」
「馬鹿な! 奴はヒヨ湖にいるはず」
「奴が現れたのは事実だ! 王子に伝令を送れ」
関所から伝令を乗せた馬が都に向かって駆けだしていった。
これで第一段階終了。俺が来たことはウドウ王子に伝わるな。
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「死神幼女に勧誘されて異世界のスライムに転生。早く人間になりたい!」エロ要素を抜いてこちらのサイトに載せてみました。よろしければブックマークなどの応援お願いします。
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