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第五章

仕事を押し付けられるのがデフォな人間がいるから 世の中が普通に回っているっていう不条理

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(side ローズ)


 昨日は、午後からイングリッド公爵夫人主催の大規模なサロンが催された関係で、聖堂の人員が少なくなっていた。

 わたしも一応 招待を受けていたので、その日はお休みを頂いていたのだけど、足の怪我につき大事をとって、今回は参加を見合わせた。


 そんなわけで、昨日はお休みだった私。

 午前中、両親に会った後 聖堂に戻ったところ、事務局からマルコさんが慌ただしく出てきて、午後から急遽仕事に入って欲しいと頼まれた。
 何でも、今日お仕事だったはずのリリアさんが 急にサロンに参加すると言ってきたそうで、聖女候補が手薄になってしまったらしい。

 幸い午後は、特に予定も無かったので、快く引き受けた。
 困ったときはお互い様よね。


 少し引っかかったのは、その企画に、エミリオ様やジェフ様たちも参加されているだろうこと。

 聖堂からは、聖女様に加えてプリシラ様も参加なさっているし、そこにリリアさんまで加わるとなれば、恋の駆け引きは当然起こりうる。

 作品の中でも イングリッド夫人主催のこのサロンは 実は描かれていて、確か エミリオ様が主人公であるローズマリーに、『聖女になったあかつきには、婚約しよう!』と、口説く場面があったはず。

 ところが、蓋を開けたら、参加すら不可能。

 エミリオ様と 手と手を取り合って、こっそり会場を抜け出し、想いを囁き合うだけのプチイベントだったはずの『晩餐会舞踏会イベント』が、あんな少年誌顔負けの大立ち回りイベントに変貌しただけでも不可解なのに、その上負傷。

 作中かなり重要なはずの『婚約の約束イベント』の会場に行けないって、シンデレラが用意されたかぼちゃの馬車を横目に、舞踏会をスルーするのと、そう変わりがない気がする。

 ………。

 やっぱり、まずいよね。

 かと言って、他の企画を足の怪我でお断りしている手前、この企画だけ参加って訳にもいかない。
 例え、リリアさんが突然の企画参加を告げて来たとしても、だ。

 今回の企画で、きっとリリアさんはエミリオ様に、しっかりアプローチをかけたに違いないし、また、プリシラさんもジェフ様にばっちりアピールしたんだろうな。

 重要イベントに、主人公不在。

 あれ?
 もしや、この世界的に、わたし、主人公外された?
 いや。確かに、存在感が激薄な性格のわたしが、主人公気取るなんて烏滸がましいので、そうなったらそれで仕方がないけど。
 
 …………。

 そうよ。
 そもそも、あんなキラキラしたお二人が、わたしに気をかけてくれるなんていう奇跡、物語の補正でも無ければ、決して起こり得ないことなのだから、それぞれが別の女性を選んだとしても、わたしにどうこう言う権利ないよね。
 

 と言った具合で、昨日は完全に意気消沈してしまい、そのナーバスな気持ちを忘れる意味合いもあって、集中して 与えられた仕事を着々とこなしまくった。

 お陰で、予定を大幅に上回る作業を終え、一緒に仕事をしていたタチアナさんと二人、マルコさんに滅茶苦茶感謝されたりした。

 妙な達成感で、別の意味ですっきりしちゃったよね。


 で、現在朝食を食べているんだけど、昨日サロンで何かあったのかな……?

 一般の事務仕事を休んでリフレッシュしてきたはずの人たちが、何故か意気消沈しているんですが?

 わたしの前と横に座っているプリシラさんとリリアさんの周り空気が、どんよりと澱んでいる感じがする。

 リリアさんは、何故か濁った目でじっとりとこちらを見ているし、プリシラさんからは、時折り刺すようなキツイ視線が向けられる。

 何なの?
 わたし、お二人が抜けた穴を埋めるために、昨日休日返上で仕事したんですけど?

 釈然としない思いに駆られつつ、さっさと食事を終え、引き攣り笑顔を残して食堂から退出した。


 ところで、昨日の振替で、今日は午前中お休みを頂いてしまっていた わたし。

 でもね?
 午前中休みって微妙よね……。
 午後から仕事だから、外出という訳にも中々いかず、行動がかなり制限される。

 結局、部屋の掃除や整理整頓くらいしかやる事もなく、小一時間ほどで暇を持て余すハメに。

 近場にある図書館にでも行って、本でも借りてこようかな。

 思い立って、部屋を出ると、鍛錬場を猛然と走っている聖騎士の姿が見えた。

 ええと。

 その聖騎士って、ラルフさんとジャンカルロさんだけど、今日あけ休みじゃないのかな?
 夜間警戒の勤務でお疲れのはずなのに、何故、今?

 不思議に思い、鍛錬場に向かってみると、目の下をくまで真っ黒にしながら、一心不乱に周回している二人を見つけた。

 お互いに小声で何かぶつぶつ言い合っているんだけど、醸し出される雰囲気は、ちょっぴり険悪?
 
 何かあったのかな?

 眉を寄せていると、わたしに気づいたらしい二人が、こちらに向かってやって来た。


「「昨日は、本当に申し訳ありませんでした」」


 開口一番に謝罪されて、わたしは慌てて顔の前で両手をふった。


「いえいえ!こちらこそ。興味本位で考えなしに動いたのは、わたしと兄も一緒ですから、お二人が謝ることは無いです」

「いえ!お二人に余計なことを話し、気苦労をかけただけでなく、恥までかかせてしまい、本当に何と謝罪したらいいのか……」

「大袈裟です!」

「いいえ!ローズさん。ジャンの言う通りです。
 オレたちのことは犬畜生とでも思って、ののしってもらっても全然大丈夫ですから!」

「っえ? いえ! そんなわけには……」


 ええと?
 お二人とも犬系男子だなぁとか思ってたの、バレてたのかな?

 今にも土下座しそうな勢いの二人を宥めつつ、頭をあげてもらえるようジェスチャーで伝える。


 そう言えば、昨日聖堂に戻った後で、二人はレンさんから注意を受けていたようだった。
 距離を置いて話していたので、何を話していたかまでは、わたしには聞き取れなかったけど、レンさん本人が『よく説いて聞かせます』と言っていた通り、その語り口調は諭すように穏やかな響きで、しかも、ほんの数分のこと。

 にも関わらず、注意を受けた側がこんなにも死にそうな顔で反省するって、どういう事なの?
 無表情の圧力って、想像以上のパワーがあるのかな?
 それとも、レンさんが午後の仕事から帰った後に、再度厳しく注意をうけたとか?

 心配になって、わたしは二人の顔を覗き込む。


「ええと? レンさんに、厳しく叱られましたか? わたしたちが悪ノリしたせいで、ごめんなさい」

「ローズマリーさんが謝っては、いけません!」

「そうですよ。悪いのはオレらですし、それに、先輩からは 二、三言 言われただけです。まぁ、それだけで、十分心臓をえぐられましたけど……」

「え? 数言で? 凄いパワーワードですね」


 苦笑いのラルフさん。
 それにしても、ほんの僅かな言葉で心臓抉るって、一体どういう?


「あ!別に酷いことを言われたって訳じゃないですよ? 『聖騎士の職務規定における守護範囲』と、『その対象を守るための最優先事項』を確認しておくよう指示されただけで……」

「はぁ。職務規定ですか」


 良かった。何だかホッとしちゃったわ。
 そうよね。
 レンさんとハラスメントって、全く似合わない。


「ええ。ローズさんは、聖騎士の守護範囲って、知ってますか?」

「いえ、詳しくは……。不勉強で、すみません!」


 聖女並びに聖女候補の規定に関しては、ある程度頭に入っているんだけど、聖騎士のものまでは、まだ習ってなくて。

 ラルフさんに向かって小さく詫びると、ジャンカルロさんが首を左右に振った。


「謝る必要は無いですよ。知らなくて当然です。
 僕たちも、クルスさんに指摘されて、初めて気づいたんですから。
 僕は、これまで漠然と、聖騎士は聖堂に関わる全ての人を守るイメージでいたんです。それこそ、一般市民も含めて」

「オレもです」


 わたしもですが?


「違うんですか?」

「ええ。
 調べた時点では二人とも気付かずに、昨日先輩が帰ってきた時、規定を確認したと報告したら、先輩、オレらにこう聞いたんですよ。
 『では、守護範囲の中に、聖騎士は含まれていたか?』って」


 しゅんと項垂れるラルフさん。
 ああ!
 耳を垂れている子犬の幻覚がみえるわ。

 さておき。


「ええと……含まれそうな気もしますが……?」


 確か、聖堂職員は守護対象よね?


「それがですね。規定では、こうなっているんです。
 『守護対象は、聖女、聖堂並びにそこで働く神職職員、またはその客人』。
 含まれないんです。聖騎士は」


 ため息混じりに、ジャンカルロさんが答えた。


「そうなんですか?」

「ええ。まぁ確かに、騎士同士で庇い合うことって、よく考えたら まずないですよね? 例え、自分一人になったとしても、守護対象を安全な場所へ逃すのが職務ですから」

「っ‼︎」


 言われて、『心臓が抉られた』と言っていたラルフさんの言葉が、ストンと胸に落ちた。

 それってつまり、例えレンさんが目の前で殺されかけていたとしても、後輩の二人の職務は、守るべき対象を逃すのが最優先という意味な訳で。

 客観的に見れば、確かにそれは当然のことだ。
 作中でも、多くの聖騎士が、聖女になったヒロインを、文字通り肉の盾となって守り抜くシーンが描かれていた。
 その筆頭が、レンさんだ。


「『守護対象は、あの場合、ローズさんとオレガノ様のお二方のみ。それを、今回は逃すどころか、守護範囲に入らない者のために、危険に巻き込み、恥をかかせてしまった。何が間違いだったかは、二人にはもう理解できると思う』と、諭されました。そのあと、『自分も軽率だった』と、頭を下げられて。
 それを見たら、もう僕、自分が恥ずかしくて」


 頭を抱えるジャンカルロさん。

 それで、二人は深く反省して、こんな行動に?
 なんというか、反省の方向がものすごく脳筋なのが、可愛くて仕方がないんですけど?


「それで、走り込みを? その分だと、レンさんに命じられた、というわけでも無さそうです」

「もちろんです。むしろ、鍛錬まで時間があるから、ゆっくり休んでおくようにって!
 ……ええと。その。
 今朝仕事上がりに、『時間が空いたら稽古つけて下さい』って、いつもみたいにお願いに行ったら、先輩『午前中はダミアン様のところに顔を出して来るから、午後なら』って言ってて……。何でも、今後週一で、剣術の稽古つける取り決めなんですって。
 これって、もしかしたらステファニー様との賭けの負け分なのかなぁって?」

「『賭けに負けた』って事は、クルスさんは、僕たち二人がきちんと職務を遂行する方にかけてたって事ですよね? 
 つまりそれは、信用してくれてたってことで。
 なのに、僕たちが間違った行動をしたがために、クルスさんが その尻拭いをするハメになって。それを考えると、もう!居た堪れなくて!」


 二人は、思い詰めた顔をして俯く。

 なるほど。
 責任を感じてしまった、ということね。

 なんて従順なわんこたち……もとい!後輩たちなのかしら‼︎
 自分のことを、こんな風に気にかけてくれる後輩がいるだけで、レンさん的には随分救われている気がするのは、わたしの思い込みかな?

 さておき!
 昨日レンさんから聞いた話によると、『晩餐会で助けて頂いたお礼に関しては、大した要望は聞けなかった』とのことだった。
 にも関わらず、スティーブン様との間にそういった取り決めがあるってことは、賭けの負け分という認識は、的を得ていると言えそう。


「先輩、そうじゃなくても 人の何倍も仕事押し付けられてるのに、オレ 申し訳なくって……。かと言って、手伝おうとすると説明して貰う分時間かかるから、逆に先輩の首絞めちゃうし」

「『ダミアン様に剣術を教えるなら、僕が代わりましょうか?』とも、提案したんですが、『彼の性格を考えれば、しばらくは荒れるだろう。それに、ジャンは少し気が短いところがあるから、相性が悪いと思う』って、やんわり断られてしまって……」


 なるほど。
 後輩の性格を把握して無茶をさせないところ、優しいレンさんらしい。

 一方の二人は、自分たちの失態の後始末をレンさんに押し付けたことになり、自身が許せなくて、自虐的な行動に出ていたということなのかな?

 何というか……。
 熱い男同士の友情というか、ある意味、相思相愛?

 嫌われたく無いから、尊敬する先輩に教えられたことをしっかり考え、深く反省する後輩たち。
 先輩は先輩で、後輩を大事に思っているから、多少自分が面倒ごとを押し付けられても、文句ひとつ言わない。

 そういう、お互いに尊重し合える関係って、素敵だな。
 わたしの周りが、何となくギスギスし始めたから、余計にそう感じるのかもしれないけど。
 

「差し出がましいようですが、レンさんにとっては、とりあえずお二方が元気な方が嬉しいのでは?と、思いますけど」


 笑顔でそう伝えると、二人は困惑したように わたしを見つめてきた。

 おかしいわ。
 身長的にわたしが見下ろされている格好なのに、どうしてわんこの上目遣いに見えるのかしら?
 二人とも年上のはずなのに、可愛すぎか!


「ええと。午後から一緒に鍛錬なさるのですよね? それなら、少し仮眠なさった方が。目の下にクマが出来ていますよ?」

「ですが」

「お二人がしっかり理解してくれただけで、十分なのでは? 
 そのようにやつれたお顔をしていては、『言いすぎてしまったかも』と、逆に気に病む気がします。レンさんは、気遣いが細やかな方ですから」

「あ。確かに」

「……そうかもしれませんね」


 二人の表情が幾分明るくなったので、わたしは 胸を撫で下ろす。


「ローズさんって、ホントしっかりしてますよね」

「本当に。姉と話をしているようです」

「いえ」


 それは、褒められているのかしら……。

 少々引っかかったけど、とりあえずスルーしとこう。


 その後は幾つか言葉を交わして、結局、仮眠を取ることに決めた二人とは すぐに別れた。

 
 それにしても、総じてレンさんは 仕事を押し付けられすぎだと思うの。
 突然いなくなりでもしたら、社会生活が立ち行かなくなるのでは?
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