上 下
160 / 272
第五章

姦計を阻め ⑸

しおりを挟む

(side ジェフ)


 こちらの味方は粒揃いだから、僕の立てた作戦通りに動いてくれる。

 確信は有った。

 レンさんを『光の騎士』と呼んだのは、無論、黒騎士とあだ名されている彼に対しての、当てつけなどではない。

 ここに到達したタイミングで、炎による目眩しの魔導を、放って欲しかったから。
 それが出来るのは、この場では 彼しかいない。

 庭園に出る前に、魔導を杖にストックしておいたのも、功を奏した。

 不意打ちで、敵の判断力が鈍る中、『僕の味方だけ 視野が効く』という状況を数秒でも作れるのは、この戦いを有利に進めるために、絶対必要だった。

 一人で戦っても勝てただろうけど、それでは時間がかかりすぎる。
 一瞬の隙をついて、ローズちゃんが 兄に キスされてしまえば、全てが終わってしまう。

 カッコつけている余裕などない。

 何よりも優先するべきは、ローズちゃんの保護。

 だから、その役割を、一番彼女の近くにいた、殿下に割り振った。

 彼女を守りたい気持ちなら、きっと僕と同等だと思ったから。

 殿下は、ちゃんと詩の意味を理解して、一瞬、彼が潜んでいる茂みを震わせ、返事をくれた。

 一番の問題は、レンさんがここまで来れるかだったけど、ステファニー様が、僕の頼みを断るとは思えない。

 案の定、最後に一階を見下ろした時、黄金色の光が海のようになっていて、安堵した。
 相変わらず凄まじい魔力だ。


 そこから先は、はかった通りに、ことが運ぶ。
 
 むしろ、出来過ぎだな。


 僕は今、兄の護衛を二人倒し、最後の一人と対峙している。

 最初の二人は、僕を侮っていたようで、こちらの手の内が分からないまま、すんなり急所をつかれてくれた。

 でも、最後の一人は、そう簡単にはいかないかな?

 さて、どうやって仕掛けようか。
 流石に、同じ手は喰わないだろうから……。

 ロッドを構え、隙をうかがう。

 その時、思いもよらない事態が起こった。


「おっおい!どうなっている? 早く僕を助けろ!」


 悶絶する別の護衛の声に 肝を冷やしたらしい兄が、比較的近くにいた この護衛に、しがみつこうとしたようだ。

 腰付近に突進され、前方に体制を崩す護衛。

 僕は、下からすくい上げるように、杖をふる。
 大きく弧を描いて、護衛の顎を捉えたのは、杖の上方 装飾部分。

 シンプルに 大きな宝玉を嵌め込んだ杖だったから、なかなかの衝撃だったらしく、三人目も意識を失って、その場に倒れ伏した。

 ……ナイスアシスト。


 足元に転がる護衛たちが見える程度には 、視野を回復したらしい兄は、その状況を知り、次に縋れる相手 騎士たちに視線を向ける。

 僕もそれを視線で追って、笑みを深めた。

 やはり、強い。

 レンさんの方は、既に全員倒した後のようで、騎士らを一か所に集め、彼らの制服についている飾緒を使って、後ろ手に縛り上げているようだ。


「な……そんな、馬鹿な。現役の騎士が六人だぞ?」

「おや。現役の騎士同志でも、案外差があるのですね。持つべきものは、優れた友人ですね? 兄さん」

「くっ。何でお前ばっかり。いつもそうだ。お前は僕の欲しいものを、全部持っていて……」

「へぇ?」

「全部僕から奪っていくんだ。母さんも!ヴェロニカ様だってそうだ! いつも僕は、お前に奪われてきたんだ!」

「なるほど。だから、彼女を僕から奪ってやろうと?」

「そうだ!」


 なんて……なんて、残念な人だろうか……!

 この人は、ただ僕に嫌がらせをしたいだけで、ローズちゃんの気持ちや将来を踏みにじっていることを、何とも思っていない。

 僕は、兄に向かって、一歩足を踏み出した。


「くっ……来るな!」

「それでは伺いますが、貴方は欲しいものを手に入れるために、何か努力をなさったことがありましたか?」

「う……うるさいっ!」


 だから、僕はこの人を尊敬できない。

 爵位を継ぐ権利だって、長男というだけで手に入れているくせに、いつも無いものねだりだ。


「可哀想な人ですね。仕方ないから、僕の分は良いことにしましょうか」

「なに?」


 僕は、這いつくばっている兄の胸ぐらを掴むと微笑む。


「でも、ローズちゃんに怖い思いをさせた分と、怪我を負わせた分は、しっかり殴りますよ?」

「お前っ!次期侯爵に手を出して、タダで済むと思っているのか⁈」

「聖女候補に手を出そうとした方が、何を仰っているんです? それに、これは ただの兄弟喧嘩ではありませんか」


 それだけ言って、僕は右拳を兄の顔面に叩きこむ。


「がっ!な……やめ、顔は……」

「『大きな傷跡が残れば、社交界に出られなくなって助かる』とか、仰ってましたっけ? 僕も全く同感だなぁ」


 続けて、もう一発。

 鼻から血を吹きながら、兄は昏倒した。

 本当は、もっと殴ってやりたかったけど、流石に殺すわけにはいかないし、何より、早くローズちゃんの無事を確認しなくちゃ。


 振り返ると、殿下に守られるように座っている、ローズちゃんが見えた。

 そして、殿下の前には……裏切り者の聖騎士、ターナーさん。

 ……へぇ。

 この状況で、何をするつもりなのかな?

 僕は、襟元を掴んでいた左手を離して、兄をそのまま地面に落とすと、ローズちゃんに向かって、足を踏み出した。






(side ローズ)


 状況は、完全にこちらの優勢。

 敵勢力は、殆ど ジェフ様と光の騎士様が倒してしまったから、どう考えたって、ターナーさんには 勝ち目がない。

 それが分かった上で、ターナーさんは何をするつもり?


 エミリオ様は、剣を前に向けて構え直した。

 それを見たターナーさんは、クスッと笑ったかと思うと、突如膝をついて礼をする。


 …………あ。
 そうよね。

 この人、聖騎士だもの。

 王族の前に出た場合、礼をするのは当然のことで、その場合、立礼は無礼になる。

 こんな人でも、そういうことは一応出来るのね?
 だからと言って、絶対見直したりはしないけど。


 ターナーさんは、深く頭を下げると、そのままの姿勢で殿下に向かって挨拶をした。
 

「はじめまして、王子殿下。
 転倒から聖女候補をお守り頂き、誠に有難うございます。
 私はクラークヘレス伯爵が息子、ターナーと申すもの。
 以後お見知り置きを」


 え?
 普通に挨拶?
 
 眉を寄せるわたし。

 エミリオ様が、小さく息を吐く音が聞こえた。


「うん。して、貴様。俺に何の用向きだ」

「はい。私は、お守りいただいた、そちらの聖女候補の担当聖騎士でございます。
 彼女の身は、以降私がお守りしますので、どうぞお引き渡し下さい」

「ほぅ?」


 わたしは固まった。

 何を言っているの?

 誰のせいで、こんなことになっていると?
 そもそも、貴方がわたしを騙したのが、一番の問題で……。
 
 色々言いたいことがあるのに、うまくまとまらない!

 悔しさのあまり、わたしは両手を握り締める。

 すると、エミリオ様が一歩前に進み出て、剣の切っ先をターナーさんの鼻先で止めた。
 

「では、その護衛対象が危機的状況に瀕している時に、貴様は一体何をしていた?」

「無論、見守っておりました。何が起きても、すぐに駆けつけられる位置で」

「見守る、か。ふむ。
 ま、何もせずに見ていただけなら、それで通るのかもな。
 だが、逃げ道を塞いでいては、その言い訳は、ちょっと厳しいぞ。
 そもそも、マリーをここに騙して連れてきたのは、貴様だろう?」

「滅相もございません。私は、彼女から案内を依頼されたまでで」

「っ⁈ 嘘です!」

「いいえ? 誓って、嘘ではございません。彼女の服飾担当にご確認ください」

「それは! 聖女様がお呼びだと……」

「部屋を出た後『フラン様の元へ』と、耳打ちされました」

「嘘です!」

「おや? 証拠はお有りで?」

「……それは」


 この人、わたしをやり込めて、エミリオ様のわたしに対する不信感を、煽るつもり?


「論理がおかしいぞ。それなら、マリーに証拠を求める前に、耳打ちされたって部分の証拠が必要だろうが」


 エミリオ様の冷静な言葉で、我に返った。

 エミリオ様、すごく落ち着いていらっしゃるわ。
 相手の巧妙な話のすり替えを、完全に見抜いている。

 にも関わらず、ターナーさんは、更に続ける。


「殿下は、ご存じないかもしれないですが、彼女は存外ふしだらなのです。今日も、何人の男に色目をつかっていたやら? 」

「うそ!嘘です‼︎」


 酷い!
 嘘を吹聴しないで!
 

「ここだけの話ですが、聖騎士の中でも、何人も彼女に惑わされていると。
 それに、こんなところまで奪い返しに来るあたり、ジェファーソン様も惑わされているお一人ではないのですか? 
 どうか、伯爵家の私の言葉を信じて下さい。
 彼女は、こう見えて魔性なのです。
 殿下もどうか、ご注意を」
 
「…………なるほどな」


 エミリオ様は、ふぅっと大きなため息を落とすと、剣を鞘に戻した。


 まさか、信じた?

 血の気が引いていくのが、はっきりと分かった。

 どうしよう。
 このままだと『わたしがフランチェスコ様に会うためにここに来ていた』というストーリーを、勝手に捏造ねつぞうされてしまう。


「だ、そうだぞ? ジェフ」

「それはそれは……」


 いつの間にか、エミリオ様の横まで歩み寄って来ていたジェフ様が返事をした。

 驚いて、先程彼がいた向日葵の花壇を見ると、フランチェスコ様が鼻から血を流しながら、痙攣していた。

 ジェフ様凄い!
 護衛三人を余裕で倒してしまったのね。

 でも、今の話をジェフ様が聞いていたなら、わたしのイメージは悪くなっているかも。
 
 いったい、どうしたら……。

 悩んでいると、ジェフ様はこちらに向かって、やんわりとした笑みをくれた。

 心配しなくていい。
 そう言われたようで、体の力が抜ける。

 ジェフ様は、一歩前に踏み出すと、口を開いた。


「ところで、ターナーさんがローズちゃんと会うのは、今日が初めてだそうですね? 
 ええ。ちゃんと現職の聖騎士から聴きましたよ? 名誉聖騎士さん」

「そうなのか?」

「はい。普段聖堂にいないのに、どうして色目を使っているなんて、ご存じなんでしょうね? 」


 ジェフ様が尋ねると、ターナーさんは、へらりと笑う。


「それは、噂で……」

 
 皆まで言わせず、ジェフ様は笑いながら言葉を遮った。


「うわさっ? 
 それでは、信憑性に欠けますね。
 ああ、そうそう。彼女の名誉のために言わせていただくならば、非常に残念なことに、僕は色目を使ってもらったことが有りません。
 殿下は如何ですか?」

「隣に座るよう勧めても、『立場が』とか言って、座らんような娘だぞ?」

「だ、そうですが?」


 ターナーさんは押し黙る。


「今日初めて会う人に、妙な言いがかりをつけられて、彼女、とっても傷ついたでしょうね」

「全くだな。そもそも、初めて会うお前と、親しくしているマリー、どっちを信じるかなんて、決まっているだろうが」


 舌戦では、この二人の方が一枚も二枚も上手みたい。

 安心しすぎて、思い出したかのように、涙が溢れた。

 すると、『話はこれでお終い』とばかりに踵を返し、二人はわたしに歩み寄る。

 地面に膝を付き 視線合わせると、ジェフ様は優しい声音で言った。


「さぁ、ローズちゃん。
 無事を確認させて? 
 できたら、抱きしめたいんだけど……」

「それはダメだ」

 
 すかさず、エミリオ様が肩を引っ張り、ジェフ様はニヤリと笑う。


「助けて下さり、ありがとうございます。それから、信じてくださって……」

 
 笑顔でお礼を言いたかったのだけど、涙は止まらないから、泣き笑いになる。

 二人は、わたしに優しく微笑んで下さった。

 良かった。

 なんとか この苦境を、乗り切ることが出来た。

 流石、メインヒーロー二人。
 素敵すぎる。

 小説には、こんなシーン無かったけど、しっかりと守って下さった。
 本当に、頼もしい!


 ……と、そうだ。
 もう一人、手助けをして下さった方がいた。

 あの方にも、お礼を言わないと。

 外伝には出てこなかったけど、王国騎士で、あのビジュアル、あの剣術、あのスピード。

 …………。

 多分、本編登場のキャラなんだろうな。
 『光の騎士』なんて呼び名がついて、モブなんてこと、ありえないもの。
 
 東側を見て、そこにきっちり拘束されて並べられている、騎士の列を見つける。

 あら?
 ご本人はどこへ?

 と、その時。


ーーッッごガっ!


 鈍い音が、庭園入り口付近で響いた。

 そちらを見ると、光の騎士様が、剣を扉の脇に突き立てていた。


「ひっ‼︎」


 声の主は、ターナーさん。
 顔の横に剣を突き立てられ、腰を抜かしたのか、ズルズルと座り込んでいく。

 まさか、こちらが放置したのを良い事に、逃げ出そうとした?

 ありえなすぎて、呆然とする。


「まっ待て!まちたまえよ。君。
 僕は聖騎士だ。王国騎士同士ならいざ知らず、君が許可なく聖騎士に手を出したら、問題になると思うよ?」


 光の騎士様は、それには何も答えず、振り返ってこちらを見る。

 それを受けて、エミリオ様とジェフ様は、わざとらしく視線を逸らした。


「さて、僕は ローズちゃんの足に癒しの魔導を……」

「そうだな、マリー。痛めたのはどこだ?」

「あ、はい。右足を……」


 光の騎士様は、それを受けて、顔を前に向ける。


「馬鹿な!誰も見ていないからとか、そんなことで、言い逃れ出来ると……」


ドガッッ!


 ターナーさんが言い終わる前に、凄まじい音がして、わたしは再度そちらを見た。

 座り込んでいたターナーさんの顔の真横の壁に、光の騎士様の靴が。
 その凄まじい衝撃に、石壁からパラパラと破片が落ちている。


「なるほど。あれが、数多の乙女をドキドキさせるという『壁ドン』……」

 
 ジェフ様が冷めた顔で、ぽつりと呟く。

 ふむふむ。
 あれが壁ドン……て、えぇぇっ⁈

 それは、別の方向で、胸の高鳴りは止まらなそうだけど、『ドン』というよりは『ドガっっ‼︎』って擬音語のが、絶対近かったかと。

 一体、どれだけの力で踏み抜いたのかしら。


「あれは、ドキドキじゃ済まんだろう」


 苦笑いを浮かべながら、エミリオ様は冷静に突っ込みを入れている。


 その時、何の前触れもなく扉が開いた。


「お待たせ~っ!ちゃんと乙女を救出 出来たかしら? ご褒美、貰いに来たわよ~!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。

友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」 貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。 「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」 耳を疑いそう聞き返すも、 「君も、その方が良いのだろう?」 苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。 全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。 絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。 だったのですが。

王命を忘れた恋

須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』  そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。  強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?  そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

【完結】薔薇の花をあなたに贈ります

彩華(あやはな)
恋愛
レティシアは階段から落ちた。 目を覚ますと、何かがおかしかった。それは婚約者である殿下を覚えていなかったのだ。 ロベルトは、レティシアとの婚約解消になり、聖女ミランダとの婚約することになる。 たが、それに違和感を抱くようになる。 ロベルト殿下視点がおもになります。 前作を多少引きずってはいますが、今回は暗くはないです!! 11話完結です。

番から逃げる事にしました

みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。 前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。 彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。 ❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。 ❋独自設定有りです。 ❋他視点の話もあります。 ❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。

何を間違った?【完結済】

maruko
恋愛
私は長年の婚約者に婚約破棄を言い渡す。 彼女とは1年前から連絡が途絶えてしまっていた。 今真実を聞いて⋯⋯。 愚かな私の後悔の話 ※作者の妄想の産物です 他サイトでも投稿しております

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

処理中です...