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第五章
姦計を阻め ⑷
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ジェフ様が、呪文無詠唱で突如出現させた水の塊は、三つに分かれて別々の方向に飛んだ。
それらは、特に敵を攻撃するわけでもなく、予想もしない場所に……。
突然の出来事に、一瞬凍りついたフランチェスコ様たちだけど、自分達に被害が無かったことが分かると、笑いながら声を上げた。
「ははっ……。おっどろいたぁ~。呪文唱えなくても、魔法使えるんじゃないですかぁっ!」
「フラン様。そーゆーことは言っておいてくれないと……」
「……ん? あぁ。……すまない」
「でも、すっげぇノーコンっ!ジェフ様?俺らは、こっちだぜぇ?」
その声は、起死回生の奇襲攻撃で自分達を倒せなかったことを、嘲るような響き。
……でも、本当は結構、びっくりしたんじゃないのかしら?
騎士たちの表情は、冷や汗を浮かべての引き攣り笑いになっているし、フランチェスコ様に至っては、微かに全身を震わせている。
……ああ。
そうよね。
水の球のうち一つは、結構な速度でこちらに向かって飛んできて、今、わたしの額の上あたりを浮遊している。
ジェフ様が、つい先程『貴方を殴り飛ばすのは僕だ』と宣言していたから、攻撃されたと思って、肝を冷やしたのかもしれない。
態度は大きいけど、相当なビビリでいらっしゃるわ。
「さて、そっちの打つ手が無くなったところで、今度はこっちの番ですよ!っと」
騎士たちは 剣を構え直すと、一斉にジェフ様へ向かって、殺到する。
手が無くなった?
でも、まだ水の玉は目の前に浮いた状態で、ジェフ様は解呪していない。
模擬戦の魔導披露で、ジェフ様の魔導制御能力の凄まじさは知っている。
わたしは両手を握りしめ、ジェフ様を信じ、その場で待った。
その時……ふわり……と。
その人は、重力を全く感じさせない動きで、先程ジェフ様が手をおいていた石造りの手すりの上に降り立った。
『舞い降りた』という表現が、ここまでぴったりくる状況、あるのかしら?
だって、ここ、宮殿の屋上よ?
高さ的には、お台場にあったガン○ム様の立像を、上回るのよ?
景観重視の迎賓棟において、横に階段などあるはずもないし。
どう考えてもあり得ない光景なのに、現実感が無さすぎて、逆に自然にすら感じてしまう。
呆然としてしまい、声も出ない。
それは、当然わたしだけでは無かったらしく、その場にいるほぼ全員が、あんぐりと口を開けて、そちらを見入っている。
そんな中、彼は再度、ふわりと宙を舞う。
「迸れ 白炎」
囁くような微かな声を、耳が拾う。
この声……何処かで……?
そんな思考は、次の瞬間、完全に吹き飛んだ。
ジェフ様の作り出した水が、ぎゅるぎゅると動き出して、わたしの視界を遮る中、目の前が真っ白に染まる。
水の球が凸凹とした形状に変化し、外側に光を乱反射してくれているおかげか、わたしの周りは『キラキラしていて綺麗だなぁ、ちょっと眩しいけど……』程度で済んだのだけど、これって……!
「う゛ぁぁっ!」
「目がっ! 目がぁぁっ!」
あぁ。
なんて既視感のあるセリフ。
でも、この状況では確かに、素で言うよね。
そんなこと、言ってる場合じゃ無いけれど。
前世でいうところの、閃光弾みたいな物が、夕闇に染まり始めた天空で、突如炸裂したみたいな感じだったのかもしれない。
と、その時。
「殿下っ! 今です!」
正面から駆け寄ってくる足音と共に、ジェフ様の声が聞こえたと思ったら、突然誰かに腕を取られて、左後方に引っ張られた。
右足の怪我を庇う格好で、殆ど左足だけで立っていたわたしは、そちらに向かって倒れ込んでしまう。
地面に体を打ちつける覚悟で、咄嗟に身構えたんだけど、誰かが下敷きになって、わたしを受け止めてくれた。
「大丈夫か? マリー!」
壊れ物のように、大切にわたしを抱きとめて、倒れ込まないよう支えて下さったのは、陽の光のように明るい笑顔の王子様。
信じられない光景に、わたしは思わず両手で口を覆う。
とっくに涙腺は崩壊していたけど、だめ。もう、涙が止まらない。
「エミリオ様っ!」
「おうっ。どうやら上手くいったみたいだな。心配したんだぞ?」
「どうしてここに?」
「ん? まぁ、話は後だ。それより、立てるか?」
そうでした!
邪魔にならないように、とりあえず逃げないと!
立ちあがろうとして、右足の激痛に眉を寄せる。
捻ってしまったところを蹴り上げられて、先ほど何とか立っていられたのは、悔しいことに、フランチェスコ様に抱えられていたからだったみたい。
「その足……!」
エミリオ様は、わたしの様子から足を痛めたことに気付いたようで、自分が痛みを感じているかのように顔をしかめると、そっとわたしを支えて、四阿を背に座らせて下さった。
「俺の後ろにいろ」
そう言いながら、エミリオ様は わたしの前に立ち、剣を抜き放つ。
状況は?
周囲を見回すと、フランチェスコ様は、向日葵の太い茎を 壊滅的なまでにへし折りながら、お花畑の真ん中で 尻餅をついていた。
左の頬を抑えてうずくまりながら、あたふたと、近くにいた護衛たちの足に取り縋っているみたい。
「っふぉっ……ぉ……おいっ!お前たち!何をやっている!さっさと僕を守れっ!」
護衛の三人は、慌てたように主人の前に進み出た。
その正面、怒気を放って佇んでいるのは、ジェフ様。
ええと。これは……。
なるほど!
つまり ジェフ様は、背面に作った水の壁で閃光を遮り、光が収まると同時に、いち早くこちらに駆け寄った。
そして、やはり水の魔導で守られ、視界が良好なエミリオ様に、タイミングを指示。
エミリオ様がわたしを救い出すのと、ほぼ時を同じくして、フランチェスコ様を殴り飛ばした……といった感じかしら。
フランチェスコ様を庇うように立つ、護衛の人数は三人。
その全員が、背も高く、屈強な印象。
まだ、視界が正常では無いようで、目をしきりに擦ったりしているけれど、それでも 三対一。
ジェフ様は、杖を構えて、タイミングを計っている。
その一方で、東側。
突如天空から舞い降りて、光を放った騎士様は、閃光に目をやられて恐慌状態に陥っているらしい騎士たちのうち、既に二人を地面に沈めていた。
彼らは 白目を剥いて、完全に意識を失っているみたい。
光の騎士様は、重心を下に置いた前傾姿勢で、鞘に収めた剣に右手をかけている。
二人を倒したのに、わざわざ、一度剣を納めたの?
それは、この世界で、わたしが 見たことのない剣術。
顔が隠れる長さの銀灰の髪が、沈みゆく夕日に一瞬煌めいたかと思ったら、彼は駆け出す動作と連動して剣を抜き放つ。
そこから先は、もう何が何やら。
焦って剣を振り回している騎士たちの間を、一秒にも満たない速さで走り抜け、彼が動きを止めたときには、更に三人がその足元に転がっていた。
圧倒的すぎる……!
父や兄、聖騎士ではレンさんの鍛錬等で、素早い動きは見慣れているはずなのに、いつ敵に剣が当たったのかすら、全く見えなかった。
しかも、剣は既に、左手に持った鞘の中。
一体どうなっているの⁈
「おいっ!お前ら?どうした?返事をしろっ!」
最後に残された騎士は、六人の中で一番威張っていた印象の人だけど、まだ視界が不良らしく、状況は分かっていないみたい。
光の騎士様は、右手で眼鏡のフレームを押し上げ、その位置を直している。
そして一歩。
「ひっ! ひぃぃっ!」
その足音に身震いして、やたらめったら剣を振り回す騎士。
視線を下げて、それを見下ろす光の騎士様。
こちらは、もう、大丈夫だ。
安堵感に包まれて、わたしは一つ息を吐き出した。
その時!
右手の方向、大きく響く金属の音。
ジェフ様の杖による攻撃を、護衛の一人が手持ちの棒で、受け止めたようだった。
ジェフ様が、今持っている杖は、彼の身長と同程度の長さがある金属製。
本来は魔導を使うの際の補助として使うために設計された物で、恐らくあまり強度は無く、それなりに重そうに見える。
一方、護衛の方々が持っているものは、短剣サイズの棍棒のような鈍器。
長さ的にはジェフ様に有利だけど、強度や人数は、圧倒的に不利だ。
あとは、視界不良がどう影響するかだけど……。
そんなふうに考えていたのに、ジェフ様は、相手に弾かれた側とは逆方向の杖の先を、既に敵の下腹部にめり込ませていた。
あたりどころが悪すぎたのか、股間を押さえてうずくまり、えづいてしまっている護衛一。
わたしは、驚きに目を見開く。
あ。テコの原理で?
ジェフ様が右手で持っていた場所は、杖の真ん中より若干上側。
殴りかかると見せかけて、その実、力は殆ど入っておらず、相手に杖の上側を叩かせ、手を支点に、反動で杖の下側が敵に跳ね返った形。
これは、剣術とはまた違った戦い方だわ!
どちらかと言うと、棒や杖の構造に特化したような、上下関係なく戦えるような?
すかさず横から、別の護衛二が襲い掛かったけど、それをサイドステップで軽々かわし、くるりと背後に回した杖の先で、後ろから攻撃しようとしていた護衛三に突きを入れる。
不意をつかれた上、尖った杖の先で思い切り鳩尾を突かれ、護衛三は、完全に気を失ってしまったみたい。
なんてトリッキーな動き!
絶対運動神経が良さそうだとは思っていたけれど、魔導無しでも十分戦える強さだわ。
残る護衛はあと一人!
ジェフ様の戦いを見守っていると、わたしたちの前に影が落ちた。
のっそりと、エミリオ様の前の立ったのは、本来わたしを守る役割であるはずの聖騎士……ターナーさん……。
◆
舞踏会の会場になっている宮殿の上で、ほんの一瞬だけ、燦然と輝いた真っ白な炎。
その様子を、額の上に手を翳して見上げながら、スティーブンは ため息をついた。
「解呪」
唱えて、そのまま落下してくる 土の塊を避ける。
「こういうところが、土属性の面倒なところね。今日はもう億劫だから、明日庭師にも協力してもらって、これの使い道を考えましょう。
それにしても、何て言い訳しようかしらね……」
彼は、ローズガーデン四阿群の西、宮殿の壁面付近に出来てしまった土の小山に視線を送って、半眼になる。
そして、もう一度ため息をつきながら、四阿のテーブルに置いたピアスを取り、付け直した。
「ま、無事に到達できた様だし?とりあえずは、良しとしましょうか。
それにしても……自分の身を顧みず、無茶な魔導使ってまで、助けに行こうとするなんて、見かけによらず熱い男なのね。
それとも、彼女限定?」
先程のレンの態度を思い出し、スティーブンは考える。
あの時、表情に大きな変化は無かったが、レンの握りしめられた両拳が、小刻みに震えているのが見えた。
(普段の冷静そうな態度から考えても、まぁ、レアケースよね。
自分の身に危険が迫ったときですら、凪いだ気配を漂わせていたもの。
……まぁ、最後にほんの一瞬だけ、ゾッとする様な冷たい空気を感じたけど、あれだって、包み隠されていて、対峙していた騎士たちは気づかなかった様だし。
まさか、彼も無意識下で惹かれている?
だとしたら……)
そこまで考えて、スティーブンはため息と共に言葉吐き出した。
「ローズマリーちゃんたら、ますます罪作りな娘だわ」
二階、舞踏会会場に備えられたバルコニーでは、突然の強い光に驚いた客人たちが、ざわめき始めていた。
「あちらの火消しも、必要かしら?」
スティーブンは、顎に手を当て思案顔。
すると、誰かがバルコニーからひょっこり顔を出す。
バルコニーを捜索していた、ユリシーズだ。
彼は スティーブンを見つけると、右手を胸の前で小さく挙げて、はっきりと一つ頷いた。
「あら。頼もしいわね。お願いね」
スティーブンは、投げキスを送る。
暗がりで良く見えなかったはずなのに、ユリシーズは一瞬引き攣り笑いを浮かべて、もう一度頷き、引き返していく様だった。
その時、ローズガーデンの通用口から、駆け込んでくる、騎士二人。
「ステファニー様⁈ 今の光は貴方ですか?」
「きゃーんっ!オレガノ君じゃなーい!」
オレガノに向かって、走り寄るスティーブン。
その道を塞ぐように、オレガノの目の前に立つジュリー。
「まず、私の質問に答えて頂きたい」
「あら何? ジュリー。貴女もオレガノ君狙い?」
「殴りますよ?」
「やだ。こわ~い。ま、貴女なら、悪く無いんじゃ無い? 状況に応じて、応援しちゃうけど」
「なっ!」
「えっ?」
「よっ……余計なお世話ですよ!それより、今の光は何か、と聞いています」
「あら。鉄面皮が崩れてるわよ?」
「いい加減にしないと……」
怒りから、ジュリーの気配が変わるのを見て、スティーブンは両手を上げる。
「オーケー! 光ね。あれは、私じゃないわ。私のは、こっち」
親指で、後方にある小山を指さす。
「は?」
「ちょっと、うちの子を屋上に送ったのよ。どこで気づいたか知らないけど、どうせ貴女たちも屋上に向かってたんでしょう?」
「何故それを」
「ジェフが、『上にエミリオ様がいる』って、伝えて来たもの」
そう言いながら、スティーブンはジュリーに、詩を書き写したメモを手渡す。
「なるほど。……我々は、殿下に従い、塔におりました。しかし、塔に上がった殿下が、いつまで経っても降りてこず、確認に行くと、何故か離れた屋上庭園に」
「塔から? なるほど。それは……」
「三人とも、かなり危うい状況です。屋上に送ったという貴方の部下は、それなりに使えるんですか?」
「……さぁ?」
「さぁっ⁈」
「怒らないでよ。だって、戦ってるところ見たことないもの。まぁ、私をベッドに押さえつけて、動きを封じるくらいだから、大丈夫じゃない?」
スティーブンの発言に、二人は顔を引き攣らせた。
「それでも行くんでしょう? だったら、私も連れていきなさい」
ジュリーは 少し悩んで、仕方なさげに頷いた。
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