142 / 278
第五章
利害の一致
しおりを挟む舞踏が始まり、賑わい始めた会場の一角。
ソファーにかけたプリシラは、横に座った銀髪の青年、フランチェスコから逃れるように横へずれた。
「照れなくていいのに」
「照れてなど、おりませんわ」
冷たい視線を向けるプリシラだが、全く気にしていない様子で、フランチェスコは肩を抱こうとする。
プリシラは、それから逃れて、隣に置かれた一人掛けのソファーに席をうつした。
「やれやれ。恥ずかしがり屋さんだ」
肩をすくめるフランチェスコ。
彼は、輝くばかりの長い銀髪を、リボンで一つに束ねている。
彫りの深い、彫像のように整った顔を彩る、深いブルーの瞳は、ラピスラズリを思わせる輝き。
スラリとした体型も、絵になって麗しい。
見ている分には……。
「それよりも、先程の話の続きを、お聞かせください。ジェファーソン様が、本日王宮に来ているのは、本当ですの?」
「ああ。来ているとも。一応僕の弟だよ?何故来ないと思ったのかな?」
「それは……ジェファーソン様は、本日、会に参加されないと、後輩の聖女候補が言っていたからですわ。現に、晩餐会の会場にもいらっしゃらなかったですし」
「嘆かわしいな。まさか、晩餐会の時から、アレを探していたと言うの?君までジェフに夢中だなんて、やめておくれ。そういう演技をして、僕に嫉妬させる魂胆なんだろう?」
プリシラは、『信じられない』と言いたげな視線を、フランチェスコに送る。
「三年前の狼藉を、お忘れですの?」
「三年前? 君と僕の夜会での逢瀬を、ジェフに邪魔されたことは覚えているけど?あの時は、君も、さぞ残念だったろうね。僕との目眩く夜を、フイにされたんだから」
「お話になりませんわ」
立ち上がろうとするプリシラの手を、優雅な所作で取り、フランチェスコはにっこり微笑む。
その笑顔は、はっきりと軽薄だ。
「お離しになって!」
「うん。お話ししよう」
「言葉遊びはやめてっ!不愉快ですわ。大きな声を出しますわよ?」
「それでは、君のイメージが悪くなるんじゃないかな?」
「聖騎士を呼ぶだけですわ」
「つれないことを言わないでおくれ。わかったよ。お互いにとって、得になる話をしよう。そう。ジェフがいる場所を教えてあげるから、君も僕に教えてくれないかい?最近ジェフが気に入っている聖女候補が、誰なのか」
プリシラは眉を寄せる。
「それを聞いて、どうなさいますの?」
「気に入ら無いんだよなぁ。ここのところ、僕の周りに来るレディーたちまで、出てくる話題はジェフのこと。あんな見掛け倒しで、手も出さないような男の、何が良いんだか」
「誰彼構わず手を出すより、ずっと素敵ですわ」
「そう? アイツ、下手クソっぽいじゃないか。僕は上手だよ? 一度天国をみせてあげようか?」
「最低」
プリシラは、吐き捨てるように言う。
しかし、フランチェスコには全く響かず、彼は、軽く肩をすくめて微笑んだだけだった。
「残念。気が向いたら、また声をかけてよ。で、そのジェフが、最近、やけに一人の聖女候補を気にかけてるって、ダミアン様から聞いたから」
「ジェファーソン様は、皆に平等ですわ」
「そう? 学校でも、昼食に同席しているそうだし、ダミアン様に紹介するよう頼まれたのに、断ったらしいよ?」
「昼食に同席? 初耳ですわ」
「事実だよ。日程が合う時は、席も用意しているらしいし。今までアイツが、特定の娘を優遇するなんて無かったから、是非とも その娘、ものにしたいと思って」
「…………」
プリシラは、口をつぐんだ。
(確かに、ジェファーソン様は、ローズマリーさんを特別扱いしている節がありますわ。
彼がお忍びで聖堂訪問した際も、彼を案内したのは彼女だったと聞きましたし、その後リリアーナさんが、二人がとても親しげだったと、言いふらしていました。
魔導披露の後のお茶会会場への案内も、ジェファーソン様本人が、ローズマリー様に頼んだそうですし……。
そう、それに先日もそうだったわ。
今まで彼が、サロンの後に『特定の女性を送って帰った』などと言う話、聞いたことがありませんもの。
それから、ローズマリーさんには、愛称で呼ぶことを許している……)
プリシラの胸は、ひどくざわついていた。
出会ってから、三年以上。
ドレスのカーテンと揶揄されても、可能な限り近くで、ジェファーソンの事を見て、慕い続けてきたプリシラのこと。
ジェファーソンのローズマリーに対する態度が、他の女性と違うことくらい、うっすらと気付いていた。
気付きたくなど無かったが。
それでも、伯爵令嬢としての常識と聖女候補としての矜持が、プリシラには残っていた。
何より、相手はフランチェスコ。
碌な結果にならないことは、分かりきっている。
「聖女候補に手を出すことは、何人たりとも、許されていませんわ」
「ダウト。君は気づいているだろう?では、何故君の同期の聖女候補は、婚約している?」
「清い交際は、許可されています」
「違うよ。今日、この会場にいる人間同士の交際や婚姻は、寧ろ推奨されているからさ」
「暴論ですわ」
「事実だよ」
プリシラは唇を噛む。
(確かに……。
毎年王宮で開かれる晩餐会は、参加できる人間が厳格に管理されていますのに、いざ会が始まってしまうと、警備体制が緩いのですわ。
現に、今もそう。
普段は、聖騎士が必ず数歩で駆けつけられる位置にいますのに、今日、ライアンは私を目で追いつつも、わざと距離を置いているように見えます)
「だから、ね? お互いの利益のために、今日は共闘しないかい? 僕が君だけに、こっそりジェフの居場所を教えてあげる。だから、君はその聖女候補の情報を、僕に教えてくれれば良いんだ」
その言葉は、ひどく甘美に、プリシラの耳に響いた。
一瞬、頷きそうになって、プリシラは慌てて首を振る。
(駄目ですわ!いくらライバルだからといって、何の非も無いローズマリーさんの情報を、手が早いで有名なフランチェスコ様に教えるなんて)
「ああ。心配しなくても大丈夫だよ?君が言ったなんて、誰にも言わないから」
「ですが……」
「それなら、その娘を指差してくれるだけで良い。君が言ったことには、ならないだろう?」
「彼女を、どうするつもりですの?」
「麗しき、後輩に対する愛情だね。大丈夫。曲がりなりにも聖女候補だ。ポイ捨てしたりしないさ。そうだな。僕も良い歳だから、その娘と婚約でもしようかな」
「っ⁈ 正気ですの?」
「だって、最高の嫌がらせだと思わないかい? ジェフは、最愛の娘を、僕に一生奪われる。さいっこうだよ!考えただけで、ゾクゾクするね!」
フランチェスコは、恍惚とした表情で、その身を自分の両腕で抱きしめ、体を震わせた。
プリシラは、ゾッとして口元を抑えた。
「最低だと思うかい? でも、僕はアイツに、女性との逢瀬を、今まで何度も邪魔されているんだ。本当は、こんなことじゃ収まらないくらい、アイツのことがムカついてるんだよね」
「それは、貴方が……」
「ねぇ、プリシラ様? もし、今日の計画が成功すれば、ジェフは、きっと抜け殻になるよ? 」
罵ろうと思って口を開いたプリシラだったが、フランチェスコの言葉に口を閉ざす。
「アイツ、ちゃらちゃらして見せてるけど、アレ、実は僕の真似なんだ。 元々は、バカがつくくらい素直だよ。 子どもの頃は、僕がアイツの大事にしているものを壊すたびに、熱を出して寝込むようなやつだった」
「ひどい……」
「そんなヤツだからこそ、君にチャンスが巡ってくるかもしれないよ? 弱っているときに優しく慰めてあげたら、どうなるかな?」
耳元で囁かれる甘言に、魔がさしたとしか言いようが無かった。
プリシラの指は、真っ直ぐに赤い髪の聖女候補、ローズマリーを指す。
ローズマリーは、バルコニー手前のカーテンの前で、彼女の両親と談笑しているようだった。
「……そう。な~んだ。さっきの娘じゃないか。……うん。純粋そうで容姿も悪くない。それに、さっきの態度。この分なら、上手くいきそうだ」
いやらしく舌舐めずりをして、フランチェスコは立ち上がろうとする。
「お待ちになって」
「ああ。そうだった。ジェフなら、下の階のロビーで警戒しているよ。あの歳から仕事だってさ。ま、侯爵家を継げないなら、手に職つけるしか無いからね。後で、控室に戻ると装って、行ってみたらいいよ。出来たらついでに、僕の邪魔をしないように足止めしておいてくれると、なお助かるかな?」
「彼女に酷いことは、なさらないで」
「僕が?レディーに酷いことなんて、するわけないじゃないか。お互いに、キモチイイコトをするだけだよ。今回は、ちゃんと責任まで取るんだから、寧ろ高待遇だろう? 将来の侯爵夫人だよ?」
プリシラは押し黙る。
「あぁ~。心配しないで?彼女は正妻になって貰うだけだから、僕のことはいつでも誘ってくれて良いよ」
「……最低」
フランチェスコは軽薄に笑った。
「さて。それにしても、くくっ。新しい二人のどちらかだと思って、先に手は打っておいたけど、見事にハマったな。それでは、僕は仕込みがあるから、コレで失礼するよ。またね? プリシラ様」
今度こそ立ち上がって、フランチェスコは、ホールの入り口周辺へと向かうようだ。
じわじわと、後悔が首をもたげてきて、プリシラは胸を押さえた。
「私は、悪くないですわ……」
自分に言い聞かせるように、小さく呟く。
(そうですわ。フランチェスコ様が何を言ってこようと、ローズマリーさんさえしっかりとお断りすれば、何事も起こらないはず)
以前、貞淑であるはずの自分自身が、言葉巧みにフランチェスコに連れ出された事を思い出し、プリシラは身震いする。
(あの時、ジェファーソン様が来てくださらなかったら、私はどうなっていたかしら……いえ。男女のことは、自己責任ですもの。私が教えなくても、いずれ何処かから耳に入ること。それよりも)
プリシラは、周囲を見回して、自らの両親の元へと向かった。
(やるべきことは、今のうちに済ませておきましょう。
舞踏会も中盤になれば、人がバラけるはずですわ。そのタイミングで、控室での休憩を装ってライアンをまき、階下にいるジェファーソン様の元へ。
今日のこの姿を見ていただければ、ジェファーソン様の気持ちも、私にうつるかもしれないですわ!それに……)
『足止めしておいてくれると、尚更助かるかな?』
無意識に脳裏に響いた言葉に、プリシラは頷いた。
(いつものように会場にはいらっしゃらないけれど、ジェファーソン様は、きっと心配なさっているわ。
それに、賢い彼のこと。
もしかしたら、危険を察知して、ローズマリー様を助けにいかれるかも?
まるで、私が彼に恋に落ちた時と同じように)
プリシラの胸に、痛みが走る。
(足止めしなければ。
ローズマリーさんが、ジェファーソン様への恋心を自覚してしまえば、私では太刀打ちできませんわ)
不意に湧き出た焦燥感を、プリシラは抑える事ができず、どのように会場から抜け出すかを模索するのだった。
◆
(side ローズ)
舞踏が始まったので、わたしは静かにバルコニー側へ移動した。
最初に踊るのは、エミリオ様とヴェロニカ様。
完璧にエスコートしているエミリオ様は、とても堂々としている。
感心しながら眺めつつ、先ほどから気になっている二人にも視線を流した。
プリシラさん、大丈夫かしら。
ホールの奥まったところにあるソファーまで移動したプリシラさんは、青ざめた顔で、銀髪の青年の手を振り解いている。
嫌がっているように見えたから、さっきは止めに入ったんだけど、まさか、あれが恋の駆け引きなの?
嫌よいやよも好きのうちなんて言葉、正直懐疑的なんだけど、ツンデレの女性からしたら、案外間違ってないのかな?
「どうした?ローズ。眉間に皺がよっているぞ」
苦笑と共に声をかけてきた、優しい低音に、自然と笑顔が溢れる。
「お父様!お母様!」
「ローズ。ごきげんよう。今日はまた、大人っぽくて素敵な仕上がりね。やはり王宮直属の使用人の仕事は、流石だわ」
お母様も優しい笑顔で褒めてくれて、固くなっていた体の力が抜ける気がした。
やっぱり、家族に会えるって、安心する。
「オレガノは、舞踏会は、前半休憩番らしい。晩餐会は、ずっと配置についていたから、今、食事中だな」
「そうでしたか。緊張しすぎて、そこまで頭が回りませんでした」
お父様に言われて、わたしは頷く。
お兄様。
晩餐会の時、エミリオ様の後ろにいらっしゃったのね。
座っていたし、粗相しないことに集中しすぎて、全く気づかなかったわ。
ごめんなさい!
「あら。仕方が無いわよ。一番後ろの配置だもの。前からは見えないでしょう」
「それはそうだな。しかし、以前は取り立てて頂いてる様だったが、何か殿下の機嫌を損ねたかな?」
わたしたちは、顔を見合わせて首を傾げる。
特に、思い当たる節も無いんだけど。
「ところでローズ。しばらく離れているうちに、周りが大分賑やかなようで、私少々心配よ。余裕ができたら、一度宿に説明にいらっしゃい。美味しいお菓子を用意しておくわ」
さして心配していない顔で、お母様がおっしゃるので、わたしは笑みを返した。
息抜きに、お茶に誘ってくださっているんだわ。
「明日と明後日はお休みです。そちらは如何ですか?」
「明後日なら良いわ」
嬉しい!
久しぶりに、家族水いらずでゆっくり出来るわ。
お兄様も来られると良いんだけど。
頬を緩めると、両親も笑ってくれた。
「明日は、朝から忙しいから、今日は前半で帰るけれど、オレガノと入れ替わりになるようにするから大丈夫ね?」
「はい」
お母様に確認されて頷く。
それは……少しは心細いけど、お兄様もいてくれるし、私も成人したのだから、しっかりしないと。
その時、わたしはまだ、気づいていなかった。
両親に会えたことに安心して、幾らか気持ちが緩んでいたことに。
0
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
私、実は若返り王妃ですの。シミュレーション能力で第二の人生を切り開いておりますので、邪魔はしないでくださいませ
もぐすけ
ファンタジー
シーファは王妃だが、王が新しい妃に夢中になり始めてからは、王宮内でぞんざいに扱われるようになり、遂には廃屋で暮らすよう言い渡される。
あまりの扱いにシーファは侍女のテレサと王宮を抜け出すことを決意するが、王の寵愛をかさに横暴を極めるユリカ姫は、シーファを見張っており、逃亡の準備をしていたテレサを手討ちにしてしまう。
テレサを娘のように思っていたシーファは絶望するが、テレサは天に召される前に、シーファに二つのギフトを手渡した。
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
〖完結〗私は旦那様には必要ないようですので国へ帰ります。
藍川みいな
恋愛
辺境伯のセバス・ブライト侯爵に嫁いだミーシャは優秀な聖女だった。セバスに嫁いで3年、セバスは愛人を次から次へと作り、やりたい放題だった。
そんなセバスに我慢の限界を迎え、離縁する事を決意したミーシャ。
私がいなければ、あなたはおしまいです。
国境を無事に守れていたのは、聖女ミーシャのおかげだった。ミーシャが守るのをやめた時、セバスは破滅する事になる…。
設定はゆるゆるです。
本編8話で完結になります。
私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
投獄された聖女は祈るのをやめ、自由を満喫している。
七辻ゆゆ
ファンタジー
「偽聖女リーリエ、おまえとの婚約を破棄する。衛兵、偽聖女を地下牢に入れよ!」
リーリエは喜んだ。
「じゆ……、じゆう……自由だわ……!」
もう教会で一日中祈り続けなくてもいいのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる