投稿小説のヒロインに転生したけど、両手をあげて喜べません

丸山 令

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第五章

水面下での攻防は、相手が上手で負け戦(いくさ)

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(side ジェフ)


「どうしたの?少し苛立っている様だけど」


 ベル従姉様が、声をかけてきたので、僕は慌てて表情を取り繕った。

 ミュラーソン公爵家の領館にある会場は、いつ来ても洗練されていて、過ごしやすい空間だ。
 そこに立っている、淡い水色のドレスを着た、氷の彫像の様に美しい女性ひと
 見ているだけで涼やかだ。


「これはこれは、ベル従姉ねえ様。ご機嫌麗しゅう。本日の装いもまた、涼しげで……」

「相変わらず、完璧な挨拶をありがとう?ジェフ。さっきは、眉間に皺が寄っていたけど、大丈夫?」

「そんなに、ひどい顔だったかな」


 僕は、顔に苦笑を浮かべた。


「物憂げな表情で思い悩む美少年というのも、まぁ、有りかしら?今日は、珍しく早く来てくれたから、こんな風にゆっくり話せて嬉しいわ。貴方の周りは、いつもドレスのカーテンが出来ていて、なかなか近寄れないものね」

「今更だけど、一応デビュタントとしては、早めに来て、主人にご挨拶しないと」

「まぁ。初々しさが一切感じられないデビュタントですこと」

「あれ? けなされてるのかな?」


 苦笑いを返すと、ベル従姉様は、ころころと、鈴を転がすように笑った。


「どうせ、特定の生真面目なデビュタントのお嬢様が、サロンの早い時間に主人に挨拶に来るのを、狙っての行動でしょう?いつもなら、のんびり来るものね」

「囲まれるのは光栄だけど、時間が長いと顔面が筋肉痛になるからね。今日は、折角従姉様が作ってくれた機会だし、存分にアプローチさせて貰わないと。来週は、僕は蚊帳の外らしいから」

「あら、それで、ご機嫌斜めだったわけ?」


 ベル従姉様は、呆れた顔でため息をつくと、くすりと笑った。


 そう。
 僕の、今日一番の不機嫌の原因は、そこにある。
 

 社交シーズンが始まった今週、領地から、両親と兄が揃って王都にやって来た。
 学校が休みに入ったので、僕も今は領館に戻っている。

 僕の両親は、善良で領地の民からも愛される、素晴らしい人柄の持ち主だ。
 でも、兄のフランチェスコだけは特殊。
 正直、子どもの頃から、僕は兄が苦手だった。

 兄は、外見だけは相応に整っていて、母親譲りの長い銀糸の髪がトレードマークの、所謂いわゆるプレイボーイだ。
  成人になった当初、家柄も顔も良い彼は、中身がダミアン様並みに残念でも、教養が無い女性や、経験が少ない御令嬢に、大ウケした。
 そのことに機嫌をよくした彼は、遊ぶだけ遊んでポイ捨てする、を繰り返し、責任の所在で、何度も大きな騒ぎを起こした。

 その都度、両親が謝罪に出向き、少なくない額の金が動いたのは、言うまでもない。

 僕の社交デビューが早まったのも、実はそれがきっかけだ。
 本来ならば、成人と共にデビューとなり、それ以下の子どもたちは、夜会などには参加しない。

 では、僕が何をやらされていたかと言うと、兄の毒牙にかかりそうなご令嬢の、救済活動ってところ。
 『兄が、女性と二人で会場を抜け出したら、僕が回収に向かう』そんな役回りを、押し付けられたわけだ。

 両親も、社交があるから、ここは仕方がないわけで、僕もご婦人たちに囲まれながら、夜会の間中、目を光らせなければならなかった。

 剣術を習った癖に、棒術履修の僕にあっさりと叩きのめされる残念な兄は、僕が目に入ると、いつも女性を置いてあっさり逃げる。
 そんなことを一年も繰り返していれば、周囲の、特に高位貴族は理解するわけで、最近では、『ドウェイン侯爵家の長男には近寄るべからず』と、影で注意喚起されている。
 結果、貴族のサロンでは上手く女性が釣れずに、最近は花町に入り浸っていると言うから、げんなりな話だ。


 で、その残念な兄が、朝食の時に機嫌良くのたまったのが、この発言。


「あぁ~!来週の王宮主催の晩餐会が楽しみだな。今年は、初心うぶな聖女候補が二人も入ったんだって?」


 僕は凍りついた。
 ふざけるな。冗談じゃ無いぞ。

 いつもなら平然としていられたが、今回ばかりは、そうもいかない。
 父も、眉を寄せ、チラリと母に視線を向けた。

 この場で注意できる人間が、母しかいないことが、この兄の残念ぶりを助長させている。
 父は、後夫だから、血の繋がらない長男には文句が言い難い様だ。

 そうは言ったって、放蕩が原因で離縁された兄の父親より、父の方が血筋は良い。
 公爵家の出身なのだから。

 にも関わらず、我が家のカーストにおける父の順位は、三位。
 僕が四位だから、母と兄が何処に入るかは分かるよね。

 何故父がそんな立場に甘んじているのか、僕にはさっぱり分からない。
 普通の貴族の家庭なら、位の高い後夫の方が、当然強い勢力を持つだろうし、長男を廃嫡して、自分の子どもを嫡男にするべく動くと思うんだけど。

 それなのに、父はあっさりと僕を学校に出した。
 これで兄が領地を継ぐことがほぼ確定し、兄は益々やりたい放題になるだろう。
 
 聡明な父が、何の考えも無く、愚鈍な血の繋がらない息子を立てるのは、どう考えても不自然だから、きっと何か、理由があるんだろう。
 そのうち僕にも、教えてくれるかも知れない。
 今までは、そんな程度に考えていた。
 
 その理由を聞けないまま成人し、しばらくして、僕は少しずつ違和感を感じるようになる。
 
 例えば、僕には招かれない社交の場があるというのが、その一つ。

 来週王宮で行われる、聖堂の要職を招いての晩餐会が、まさにそれだ。

 昨年までも招待されなかったけど、公式な行事だから、きっと成人すれば招かれるのだろうと、当時は簡単に考えていた。
 出席せずに済めば、気が楽だというのもあったけど。
 ところが、蓋を開けてみれば、今年も僕には招待状が届かない。
 素行不良で有名な兄には、例年通り届いたのに。

 絶対に何かある。
 ステファニー様も含みのある様なことを言っていたし、それは間違い無いんだけど、なかなか父と二人きりになる機会がなくて、今日に至る。

 今日はローズちゃんに会えるから、せめて例の晩餐会で、僕の兄には極力近づかない様に、しっかり話しておかないと。
 ご家族も参加するだろうから、オレガノ様にも、それとなく注意喚起しておいた方がいい。


「ジェフが、こんなにしょんぼりしているとは思わなかったわ。ちょっと可哀想なことしちゃったかしら?」


 ベル従姉様の言葉に顔を上げると、彼女は気まずそうに窓の外を眺めた。
 視線を追いかけてそちらを向いて、息を呑む。

 温かな陽光に満ちたガーデンの四阿あずまやで、和やかに語らう男女の姿が見える。
 殿下とローズちゃんだった。
 殿下は椅子にかけていて、ローズちゃんは、隣に立って話しをしているみたいだ。


「ほら。私としては、確実に彼女を捕まえたかったから、貴方が早めに来ると踏んで、思わず先手を打ってしまったの」

「敵わないな。殿下を早い時間に呼んで、入り口でバッティングさせたわけか。男爵家は真面目な性質だから、来訪時間は想像がつくものね」

「私には、他の来客のお出迎えがあるから、良ければガーデンでお話しをされたら?と、勧めたのよ?そうしたら、エミリオ様ったら、しっかりと気をつかって、『本当にいいのか?』って、もう可愛いったらなかったわ」

「ローズちゃんは、恐縮してたんじゃない?」

「それはもう、頬を染めて真剣に困った表情をしていて、可愛らしかったわ。もっと近くでじっくり見ていたかったけど、確実に手に入れたいから、引いてきたのよ。彼女のお兄様がピッタリ張り付いてるから、流石に横に座らせるのは難しいみたいだけど」


 二人から少し距離を置いたガーデンのベンチで、疲れ切った表情のオレガノ様が、腹部に手を当てながら、用意されたらしいアペリティフを飲んでいる。


「午前中に、聖堂で何かあったみたいなの。貴方何か知っていて?」

「いや?」

「『気が動転しているので、短い時間で』と、御家族が心配してらしたから、しばらくしたら会場に来るとは思うけど」

「ふぅん。聖堂でね。……そう言えば、今朝、兄が、ダミアン様をからかってくるって出かけて行ったっけ。仲がいいと思っていたんだけど、折り合いの悪い部分もあったのかな?」

「あら、ジェフ知らないの?フランだって、アレでもダミアン様にかなり我慢していたのよ。公爵家の方が階級は上だし、使えるお金も多かったから」

「知らなかった。あの二人が絡んでいたら近寄らないことにしていたから」

「賢い対応ね。それで、ご両親とそのフランは?」

「普段通りだろうから、まだ小一時間は来ないんじゃないかな?」

「良かった。周りをうろうろされたら迷惑だから、その時間だけは、エミリオ様に側にいて頂かなくては」

「そうだね。もっと早く殿下を回収してくれても、僕は良いんだけど?」

「だめよ。だって貴方、いつになく目が本気なんだもの。こちらが手を抜いた瞬間に持って行かれてしまうわ」

「たまには、可愛い従弟を応援してくれたら良いのに」

「どうしても手に入れたいのは、こちらも同じだもの。彼女、本当に可愛らしいから」


 やれやれ。
 困ったものだ。

 まぁ、確かに?
 妾とは一生の付き合いになるのだから、自分が気に入っている娘を選びたいのは、当然だよな。
 別方向の下心が伺えてしまうから、想像すると、ある意味ときめいてしまうなんて言えないけど。

 ベル従姉様とローズちゃんが、同時に手に入るかもしれないなんて、王子殿下は前世で、どんな善行を積んだんだろう。
 ここまで順風満帆だったのに、最近ケチがつきまくりの自分と比べて、思わず嫉妬してしまう。そして、そんな自分が嫌いだ。

 レンさんに関してもそうだ。
 聖騎士数人とローズちゃんが、ランチを一緒に食べたくらいのこと、何だというのだろう。
 そんなちっぽけなことで、あたふたするなんて、我ながら惨めったらしい。

 ここ最近、自分が、酷く卑小な存在に思えて、気分が悪くなる。


「ヴェロニカ様」

「あら。どうしたの?」


 ローズちゃんを眺めながら、物思いに耽っていたら、ベル従姉様の従者が、彼女に何事か耳打ちをした様だった。


「残念なお知らせよ。ステファニー様、ドタキャンですって。ご家族も」

「え?」

「はっきりと、言わなかったみたいだけど、従者の方が沈痛な面持ちだったそうだから、何かあったわね。ゴシップが盛り上がるかしら?」

「あのステファニー様がポカするとか、ないでしょ。つい最近会ったばかりだけど、相変わらず余裕そうでしたよ?」

「私も先日会ったばかりだわ。聞いたわよ?『聖女候補に手を出すのはダメ』と忠告したら、ジェフにしては珍しく、フーフーシャーシャー、仔猫みたいに威嚇してきて可愛かったって。そんな話を聞いていたから、私も今日、先手を打ったのだけど」


 なるほどな。そういうことか。
 二人で情報交換していたならば、僕が一人で足掻いたって、最初から勝てるわけがなかった。


「はぁ。二人の手にかかれば、僕なんて、まるで子どもだ。掌の上でころころ転がされて、悔しいったら無いですよ」

「貴方がそんなこと言うなんて、明日雪でも降るのかしら?」

「酷いなぁ。僕はまだ、成人になったばかりの若輩者なのに。少しくらい手加減して下さいよ」


 頬を膨らませてみせると、ベル従姉様は困ったように笑った。
 そんな時、僕の後ろに、アメリが立った。


「お話し中、失礼致します。ジェファーソン様」


 おや?
 何かあったかな?


「うん?」

「少々問題が発生致しまして、ご家族は本日、参加を遠慮なさるそうです」

「え?うちも?僕も帰るべきかな?」

「いえ。ジェファーソン様には直接関係しない話ですので、そのまま楽しむ様にと。事情の説明は帰ってから、とのことでした」

「分かった。ベル従姉様、僕の家族も来られなくなった様です。僕も、今日は程々のところで帰りますね」

「あら。残念だわ。バーニア公爵とドウェイン侯爵、美しいご兄弟が久しぶりに並び立って、目の保養になると確信していたのに」

「残念がっていたと伝えますよ。それにしても、同時になんておかしいな?」

「案外、同じ事件に巻き込まれていたりして? 」

「あり得そうで、笑えないですよ」


 ドウェイン家とバーニア家。
 王国内でも屈指の大貴族である両家が揃って、しかもミュラーソン公爵夫人のサロンをドタキャンなんて、普通に考えて大事だ。

 ダミアン様を揶揄うと言って、朝から聖堂に赴いた兄。
 そう言えば、聖堂で何かあったとか言っていた。

 無性に嫌な予感がしてきた。
 まさか、兄さん、何かやらかしていないだろうな?

 聖堂で何があったかは、ローズちゃんに聞けば分かるんだろうけど、気が動転しているらしい彼女に、それを思い出させるような、無粋な真似はしたくない。

 それなら……ああ。
 案外、ちょうど良いかもな。

 家族が心配していたということなら、当然、オレガノ様も事情を知っているだろう。

 ガーデンでは、ホールで楽器の演奏が始まったことに気付いたらしい殿下が、ローズちゃんに手を差し出して、エスコートしているところだった。

 オレガノ様も席を立ち、距離をあけてついて来ている。

 全く心配性なことだ。
 模擬戦の後も、救護テントの外に張り付いていたと護衛から聞いたし、何とか彼を味方に出来ないかな?

 とりあえず、聖堂で起きたことを確認して、ついでに、王宮の晩餐会で、僕の兄に注意する様に伝えよう。


「それでは、また後で、ベル従姉様。僕はオレガノ様と、少し話してきます」

「ええ。意地悪しちゃってごめんなさいね?何か分かったら、私にも教えてくれる?」

「状況次第ですね」


 僕は、苦笑いで席を立ち、丁度ホールに入ってきたオレガノ様に向かって歩み寄った。


「これは、オレガノ様!先日は、お世話になりました」


 挨拶をすると、慌てた様に礼が返ってくる。
 やっぱり彼は、貴族の礼よりも騎士の礼のが、様になっているな。
 頬のあたりが若干赤らんでいるようだけど、もしかして、アルコールに弱い?


「これは、ジェファーソン様。こちらこそ……」


 ああ。やっぱり。
 少し、ふわふわしているみたいだ。

 あれ?
 飲んだのは、スパークリングワインを、グラスに一杯だけだったはず。
 そうなると、かなり弱いのか?
 ちゃんと話してもらわないとだし、話も聞いてもらわないと困るんだけど。


「君、水と紅茶をお願いできるかな?そこの席に」


 パーラーメイドに声をかけ、オレガノ様を席に誘う。

 アルコールの強弱って、確か家族兄妹で似るはずだから、ローズちゃんも弱いかもしれない。
 まぁ、あと五年は飲めないし、飲ませられないけれど。

 思わぬ情報を手に入れて、僕は、ほんのちょっとだけ気分を良くした。
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