投稿小説のヒロインに転生したけど、両手をあげて喜べません

丸山 令

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第四章

第二試合終了後の一悶着(2)

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(side エミリオ)


「そんな……」

「まさか」

「負けた……のか?」


 試合が決着した直後、俺の周りは一瞬完全に沈黙したが、しばらくして、状況を理解した騎士たちの口から、ポツリポツリと言葉が漏れ始めた。


 俺自身、目の前で起こったことが、未だに理解できていないんだが、オレガノが手を挙げて負けを認め、その後、聖騎士が剣を引いていたから、そういうことなんだろう。
 完全に優勢で試合を進めていただけに、皆驚きを隠せないようで、団長なんかは、未だに目を見開き、口を開けたまま固まってしまっている。

 競技場の上では、今、戦いを終えたばかりの二人が、言葉を交わしているようだった。
 大歓声で聞き取れないが、二人の間にある空気は殺伐としたものでは無く、なんというか、清々しい。

 なんか、楽しそうだったもんな。

 あのオレガノ相手に、耐えて耐えて、終いには勝利を収めてしまうなんて……あの聖騎士、実はかなり凄いヤツなんじゃないのか?
 あとで神官長に、文句の一つも言ってやらないといけないな。

 そんなことを考えていると、後方にまとめてあった荷物の中から冊子を引っ張り出していたジュリーが、小走りに団長の元へやってくる。
 団長は、ようやく頭が動き出したようで、二人は慌てたように、小声で意見を交わし始めた。

 普段、何が起こっても……俺がおいたをした時ですら……どっしりと構え、落ち着いていた二人が、今は完全に浮き足立っている。
 ジュリーが持って来たのは、今日観戦に来ている王国騎士の名簿のようだ。
 バラバラと頁をめくりながら、二人でそれに目をおとしているのだが、内容が頭に入ってこないのか、小さく舌打ちをしたり、額に手を当てたりしている。

 珍しいな。
 軽くパニックになっているようにも見えるが、大丈夫だろうか?


 程なくして、競技場から降りて来たオレガノは、俺と視線が合うと、困ったように一瞬眉を寄せた。
 そのまま真っ直ぐに、俺の前に進み出ると、片膝をついて頭を下げる。


「大変申し訳ございません。王子殿下。この処分は如何様にも……」
「いえいえいえ!王子殿下‼︎全ては私の判断ミスでございます。処分は、私一人に!何卒‼︎」


 オレガノの言葉を遮って、すっとんできた団長がその横に膝をついた。

 俺は顔をしかめる。

 なんでそんな話になる?
 試合全体を通して見れば、ずっとオレガノが押していたし、凄い試合だったじゃないか。

 模擬戦で負けた程度で、俺が怒るとでも思っているのだろうか?
 いったい、どれだけ狭量だと思われているんだ。
 そんな事を思いつつ、俺は盛大にため息を吐いた。


「お前、全力で戦ったんだろう?実際、速いし強いし、何やってるか全然見えなかった。大したもんだったぞ?」


 俺が言うと、オレガノは更に深く頭を下げた。
 横で同じように頭を下げていた団長が、オレガノに視線を投げると、尚も言い募る。


「全ては私の責任です。負ける要素が無いと奢るあまり、このようなところで英雄の息子たるオレガノ君に土をつけ、君にも申し訳ない」

「団長。この結果は、自分の技術不足が招いたこと。本当にすみません!」


 いや……。

 試合なんだから、負けることもあるだろう?
 それとも、オレガノは、今まで負けたことが無かったのだろうか。
 そうだとしたら、やっぱり凄いヤツなんだな。

 二人で庇い合っている光景は、とても美しいが、こんな俺の思いつきの模擬戦程度に、どれだけ進退かけているんだ……。
 


「あー。まぁ、落ち着け。処分なんてしないぞ?俺には、お前の方が強く見えたくらいだからな。最後、何があって負けたんだ?」


 オレガノは、こちらに向き直ると、真摯な表情で説明を始めた。


「相手の先制攻撃を避け、カウンター攻撃をしかけたところ、先読みされて回避された挙句、逆にカウンターを喰らいました」


 あの短い衝突の間に、そんな事をしていたのか!
 むしろ、そっちの方が驚きだ。
 聖騎士の剣がいつの間にか振り下ろされていて、砂煙が一瞬上がったと思ったら、いきなり決着が付いていたんだが……。


「あの聖騎士め!多分わざと競技場の砂を巻き上げて、目潰しをしかけたのですよ!王子殿下‼︎」

「そうだ!聖騎士の名前に泥を塗る卑怯者だ!」


 後ろで聞いていた俺付きの騎士たちが、俄かに声を上げた。


「そうなのか?」


 卑怯な手を使ったのだとしたら、クレームをつけなければならないが……。


「その物言いは、ちょっと乱暴すぎやしないか?」


 割って入って来たのは、いつの間にかこちらのテントまで移動していたらしい第七の団長、トーマスだった。
 隣には、第六のアンソニー。
 後方には、視線を下げるように第三のジェイコブもついて来ている。


「目潰しを仕掛けるなんてことは、戦場では日常茶飯事だ。あって当然」

「クルス君は、規定通りに戦い勝利した。卑怯だなんだと文句を言ったところで、所詮負け犬の遠吠え。何より、戦ったオレガノ君が、負けを認めているのだから、外野が余計な口を挟むべきではない」


 トーマスの言葉に同意するようなアンソニーの発言を聞けば、その意見も、もっともに思えた。

 確かに規定では、競技場の物は何でも使って良いと定められている。
 何なら、別の武器の持ち込みも申請すれば可能だし、特に彼奴の場合、魔法だって申請しておけば使えた。

 砂で目潰しする程度、寧ろ可愛い物かもしれない。


「彼の戦い方は見事なものでした。攻撃を受けながら、こちらの癖や、踏み込み、そこから出される技の種類、出される確率まで視野に入れて、全てを最後の攻撃に集約させてきました。完敗です」


 二人に向かってオレガノが言い、周囲は目を剥いた。


「え?」

「は?何を言っている!そんなこと出来るのか……?」

「徹頭徹尾、完全に君が押していたじゃないか!」


 騎士たちの言葉に、オレガノは、静かに首を横に振った。


「途中で完全に攻撃が通らなくなりました。あれは怖かったです。そこからは全力でぶつかって、結果がこれです」

「別に君に力が無いわけでは無い。力はほぼ互角。我々の見立てでは、純粋に踏んだ場数の違いだろう。気に病む必要は無い」


 オレガノの肩に手を置きながら、アンソニーが言う。


「さぁさぁ。お二方。王子殿下が処分無しと仰っているんだ。さっさと、立った立った!」


 トーマスが俺を見ながら言うので、俺は頷く。


「そうだぞ。とりあえず、立ってくれ。オレガノはよく戦ったし、お前に守られているなら安心だ。頑張ったな!」


 出来るだけ明るくいうと、周囲の空気は幾分落ち着いたものに変わったようだ。
 二人が立ち上がったのを見て、俺は、トーマスとアンソニーに視線を投げた。


「ところでお前たちは、あの聖騎士をよく知っているようだが?」


 ワイルドに笑いながら返事を返したのは、トーマス。


「ええ。よく存じておりますよ?殿下。彼とオレガノ君が模擬戦で戦うと聴きましたゆえ、我々も是非拝見したいと、観戦依頼を出した次第で……」

「あいつは、いったい何なんだ?黒騎士って言うのは?」

「彼はここ一年ほど、聖女様の御公務に追従している聖騎士です。当人が控えめ故、旅団の者以外には伏せていますが、聖女様の警護のみならず、こちらの任務に至るまで、様々な場面で助力して貰っています」


 アンソニーがキビキビとした口調で答える。

 ああ。
 そんなことを、マリーも言っていたな。


「実際かなり有能でしてね。うちの部下も、何人も命を拾ってもらってます。普段勤務で黒馬を駆る上、あの出立ちですから、旅団の間で愛称として広まったのが黒騎士といったわけで」


 トーマスの説明に、俺は頷く。


「強いと知っていたならば、こちらの耳にも入れて欲しかったものだ」


 眉を下げて困ったように団長が言う。


「余計な情報はない方が楽しめるだろう?そもそも、オレガノ君の強さを考えれば、良い勝負だろうと踏んでいたんだ。まさか勝っちまうとは思わなかったが」

「情報収集の不足をこちらのせいにされてはかなわぬな。で、次は誰が行くのだ?」

 
 苦笑いで答えるトーマスと、冷徹に切り捨てるアンソニー。
 この二人、性格が真逆のようだが、気は合うんだな。

 団長は唇を噛み締めて唸るように言う。


「それで今、頭を悩ませている。オレガノ君を破るとなると、王都内ではスティーブン殿あたりを引っ張ってこなければ勝てんぞ。それとも貴殿が出てくれるか?アンソニー殿」

「団長級が出ていっては拍子が悪かろう?それでも勝てれば良いのだろうが、あまり分の良い勝負とは思えぬな。今の試合で彼の欠点を一つでも見出せたか?」


 アンソニーが問うと、トーマスは苦笑いで両手を上げた。


「さてな。癖らしきものもこれといって無いし、攻撃したのも最後の二回だけ。まぁ、分かったことをあげるならば、防御が得意で、かなりの速度まで対応できることと、こちらの想像を上回る、間合いの広さを持っているといったところか?」

「間合いの広さは驚きました。腕が長いのでしょうか?それから、『冷静さ』も加えてください。こちらがどれだけ煽っても、一切乗って来ませんでした」


 オレガノが静かにいうと、団長たちは頷いた。


「仮に団長級に出ていただいたとしても、負ける可能性が少しでもあるのならば、いっそ、役職無しの騎士をあてた方が、こちらの傷は浅いのでは?」


 今まで、沈黙していたジュリーが、思案するように、そう呟いた。


「なるほどな。言い訳にはなるか……」


 団長が同意するようにぽつりと呟くと、周辺にいた俺付きの騎士たちが一斉に後ずさった。

 おいおい。
 お前ら、少しはやる気を見せてくれ。

 というか、負けるの前提なのか?
 王国を守る騎士として、それではなんとも情け無い。
 でも、団長級が一般の聖騎士に敗れるとなると、やはり対面を保てないのだろうか。
 社会というのは、複雑なものだ。

 呆れて見ている俺をよそに、団長は団員に向き直った。


「誰か立候補いるか?」


 彼奴らは、首を横に振って苦笑いをしている。


「第三の若手はどうだ?」

「無茶を言うな。そうでなくても、無理矢理休日にかりだしたんだぞ?第六第七はどうだ?」

「さてな。黒騎士を敬愛してやまないヤツらしか来てないからな……」


 それは王国騎士としてどうなんだ?


「他に誰かいないのか……」

「最悪、私が……」

「いやいやいや!」

「ダメですよ!怪我でもしたらどうするんですか!」

「副官は役職ですから!」
 

 ジュリーが出るのには、満場一致で反対のようだ。


「あの。私でよければ出ましょうか?」


 唐突に、ひょっこりと、見たこともない男が顔を出した。
 人好きのする笑顔で話しかけて来た青年だが、その顔は整っていて、どこそこ色気がある。
 王国騎士の制服を着ているが、何処の団の者だ?


「私は門兵ですから、例え負けても、王宮的には痛くも痒くもないでしょうし、実は、常々彼と手合わせをしたいと思っていたんです。どうでしょう?」

「所属と名前を聞こう」


 値踏みするような視線を向けながら尋ねたのは、ジュリー。
 門兵では会ったこともないだろうから、この反応は当然か。


「第三の城壁南門勤務、ユリシーズ=パルヴィンと申します。噂通り、お美しいですね?ジュリー=メイヤーズ王子殿下付き副官?」


 ジュリーは、眉間に皺を寄せ怪訝そうな顔をする。
 褒められたのに、気に入らないのだろうか。
 女ってのは難しいな。

 ジュリーは、しばし考えたあと、嘲笑を浮かべた。


「良いのではないでしょうか?団長」

「あぁ。階級的にも言い訳するに丁度いいな。君、すまんが頼まれてくれるか?」

「喜んで。認めて頂きありがとうございます。つきましては、あちらの専門学校の生徒さんで優秀な方を一人ご紹介頂けませんでしょうか?」

「は?」


 唖然として口を開く団長たちを尻目に、門兵は笑みを浮かべる。


「いえ。あいにく私は、オレガノ様ほどの剣の技術を持ち合わせておりませんので、色々手段を考えて挑みませんと」

「……ふむ。なかなか面白そうじゃないか」


 ニヤリと笑ったのはトーマス。
 専門学生で優秀な者ということなら、ジェフを置いて他にいないだろう。
 彼奴の優秀さは、王宮にも聞こえてくるほどだ。


「いいんじゃないかな?ジュリー、一緒に行ってジェフに協力を仰いでくれ」

「……かしこまりました。ついてくるといい」

「お手を煩わせて申し訳ないです」


 渋々といった様子で、ジュリーはその門兵を先導する。
 「それでは、我々も」と各旅団長も自分たちのテントに戻るようだ。


 ひと段落ついたので、息を漏らしながら対面のテントを見ると、黒騎士とやらが、何故か聖女様付き筆頭聖騎士に小突かれていた。
 あっちはあっちで、いったい何をやっているんだろうか?

 まぁ、いいか。

 横に視線を向けると、オレガノが所在無げに立っていた。


「疲れただろう?とりあえず座って、ゆっくり休むといい。試合については、また後日ゆっくり聞かせてくれ」

「有り難きお言葉、恐悦至極にございます。試合内容につきましては、畏まりました」


 そう言って、深い角度で一礼すると、小走りで俺のテント内にある自分の席に戻っていった。
 席に座ると、一斉に集まってきた女性職員から、濡れたタオルやら、飲み物やらを差し出されたらしく、困惑しながら差し入れを受け取っている。
 あれはあれで、人気があるようで何よりだ。

 別に羨ましく無いぞ?

 俺は、マリーが笑ってくれるだけで十分だからな。

 そう思いながら、マリーに視線を向けた俺は、目に映る光景に一瞬思考を停止した。

 優しく微笑むマリーの視線の先にいるのは、例の黒騎士。
 全身の毛が逆立つような心地がした。

 黒騎士の方は、変わらずの無表情で会釈だけすると、直ぐに視線を外したようだったが、どうにも胸のあたりがモヤモヤする。

 誰にでも優しい笑顔を向けるマリーだから、他意は無い……はず。
 大丈夫……だよな?

 不安をかき消すように、一度首を振ると、次の試合に備えて、俺もテントに戻ることにした。
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