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~第一章~

3話

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あれから数日、私の周りはいって平和で今日は兄のラスウィータと初の顔合わせである!正確に言うと生まれてすぐ会っているらしいが私には何も見えてなかった。

「ルフレーラ?この子が僕の妹のルフレーラですかお母様!!」
「そーよ、可愛いでしょう?」
「はい!とっても!!」

「僕を見て笑ってますね!本当に天使みたい!わぁー!僕の指握ってくます!可愛いね本当に!」


私に指をにぎにぎされ喜ぶと可愛いが将来絶対イケメンになるであろう容姿をしている兄のラスウィータが褒めてくれている。


今自分自身を見ることは出来ないが何と無く想像は出来ている、だってあの乙女ゲームで見たルフレーラは肌の色は透き通るように白く、髪は白銀で瞳の色は綺麗なターコイズ。体のラインも女性らしく細身のだが出るところは出ていると言うナイスバディだった。



そのルフレーラが赤ちゃんなのだ、可愛くないわけがない!絶対可愛いにきまってる!



ラスウィータは父の影響なのか髪はグレーに見えるがツヤ感があり、瞳の色は同じターコイズだ少し暗いように見える、けれどもやっぱり兄妹なだけありとても似ている。



まぁこの兄も攻略対象になるのだが、その時も私は邪魔をしてあまり関わった事のない兄が妹とも思っていないと突き放し断罪をする、そして私は家の地下牢のような所に閉じ込められ放置されたあげく衰弱死する。



ようするにこのままだとやばいのだ!
兄妹仲をきちんと構築していなければ終わる!ただ今の感じだと生まれてすぐ....と言うより母の死とあの継母の登場で私の存在が虐げられる者に変わり後継者としか兄を見てない父は私と関わらせないようにしたのだ。


これが原因であの結果になるなら仲良くして少しでもいい印象を残せばいい!そしたらもし、あの主人公の女の子が現れても何もせずなんらかの世界の強制力で私に何かあっても仲が良ければ少しの情でもかけてくれるかもしれない!!

そうなれば母との別れまで全力を尽くすまで!
本当は母の事を一番にどうにかしたいのだが、母は先代公爵から爵位と領域を継承していてなおかつ先代公爵夫人が体が弱かったらしく、母も体が弱いらしい。

私を産むのもためらわれる程だったらしいがせっかく自分の元に来てくれた子供だからと産んでくれたみたいだ。


「ラスウィータ、あなたはこのこの兄になったのですよ。だからこの子に何かあったら助けあげて、優しくしてあげてね?」

「もちろんです!何があってもレーラを僕は守ります!こんなに可愛くて小さい妹を絶対悲しませたりしません!!お母様安心してください!!」

私が色々考えてる間に兄に抱っこしてもらっていたようで小さい体で必死に私を支えてくれる。それに呼び名までつけてくれたみたいだ

この光景を部屋で気配を消していた侍女さん達が微笑ましくみていたのだ。
本当に公爵家の侍女さんはすごい!!自分の気配をけして私たちに触れ合いのできる時間を精一杯作ってくれているようだ。


「僕はそろそろ次の家庭教師の方がくるのでお母様、レーラ先に失礼します。」

兄はすでに紳士として、教育をされているようで見事なお辞儀と言葉使いで席を先に立つ事をことわっている。


「はい、頑張ってらっしゃい、お母様もルフレーラも応援しておりますよ」

そうして優しく頑張るようにとラスウィータに母が言うとと兄付きの執事と侍女が連れて行く。私から離れたくなかったみたいでこちらをチラチラ見て兄シュンとしながら出て行った。

初めてのラスウィータとの交流だったがなかなかうまく行ったと思うな!私の事を気にしてくれてる様子だったし今後も仲良くしていこう。


ルーシーが母へ私を預け、お茶の準備をしている。今日のお茶の時間はここで過ごすようで、壁際に居た侍女たちが動き出す

「タヴィア様今日のお茶菓子ですが、料理長のデュリコが新作を出すので感想をお願いしますとのことです。」

「そうなの、分かったわ   デュリコは本当に優秀ですわね、料理も菓子も両方の腕がいいなんて」

「他家では別に菓子係の料理人を雇ってるそうです、デュリコは副料理長のサポートで両立できていると本人がおっしゃってました」

「ならこの公爵家は喜ぶべきですね、優秀な貴方達侍女と執事  料理をする者ですらその才に優れています、この家の当主として誇るべき事です」

「ありがとうございます、その御言葉だけで私達一同みな仕事に誇りを持ってこれからも励みます」


どうやら私が思ってる以上にこの家の使用人たちは優秀なようで、母はずっとニコニコしている。無駄のない動きでお茶の用意が整ったみたいで私をルーシーに渡し、母の隣に簡易ベットを置いてそこに寝かせてくれる


私もある程度の歳になれば、母みたいに淑女として完璧に動かなければならない!よく見ておこう!

母は私を見ながら時々話しかけてくれて、ゆっくりと時間は流れていく

次の仕事にがあるようで途中で入ってきた執事と共に母が行ってしまった。

ルーシーがベットに移してくれトントンと私を寝かしつける。乳母のノンラさんが入ってきて交代しみんなそれぞれの仕事に戻っていく、私もここは大人しく寝る事にしよう。
 
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