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2話
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僕は、黒板の上にある時計を見てそろそろ時間かなと、机から起き上がった。
僕の通うこのツバサ灘高等学校は、鹿嶋市で二つ目のフレックスクールで、主に問題のある人や学校に行けない人、もしくは大学以外で在学中に何かの研究したい人などが通う少人数の単位制高校だ。
さっきの国語の教師も教員免許を持っているが、基本は遺跡の調査だ。
だから、あの教師は週末や休みの日は、遺跡の発掘をしている。
僕は教室の後ろにある自分のロッカーから次の授業の教科書や参考書を取ろうとした時に隣のロッカーのインテリヤクザと呼ばれているイツキに話しかけられた。
「よーよーヒロ次の生物は外で畑作業だってさっき滝沢先生が言ってたぞ?」
「はいっ?外って確か32℃だよな?まじかー、あと女たらしは、やめい。」
「変わらねーだろ。お前、星乃とできてるっぽいしさ。」
僕にひょうひょうとふざけた感じで言う。
暑いのに、元気なこったな。ほんと。
「できてねーよ。一応義姉だし。」
付き合う訳がない、ツキネとは最悪の関係にまで行ってしまったのだから。
「じゃ、次はおれ現代文だから行ってくる。」
「そうかじゃーな。」
そう、言ってイツキは、教科書を持って廊下を走っていったのを見て僕も急いだ。
日中の作業は過酷の一言で片付けられない。
強い日差しの下で鍬を使って校庭の隅にある小さな畑を僕を含めた4人で耕している。
暑い日差しが懇々と照らす畑で、髪をポニーテールに結んでる小さい女のユナと、ベリーショートヘアの女の子は、畑に鍬を刺す度にため息をついている。
早めに終わった、僕と女子っぽい体型と天然茶髪の男のユウは、畑の半分を耕し終わって近くの巨大杉の下の涼しい所の階段で二人の作業を見ながら休憩している。
早めに終わった理由は、僕もユウも元運動部のため、筋力と体力があって短時間で終わった。
生暖かい風と杉の葉の隙間から木漏れ日が照らされて僕とユウ寝そうになった。
「こんな平和でいいんですかね」
「こんなので十分でしょ。」
そう、涼しそうにしている汗だくのユウが言ったので僕はまだやってる連中を見て少し起き上がって言った。
「確かにそうだね」
「そうだよーアハハ。」
微かに揺れる巨大な杉の木のしたで僕は、ユウと雑談していた。
「そう言えば今週の日曜日、ムーンダスト彗星がよく綺麗に見えるんだよね?」
ムーンダスト彗星か、僕は今朝のニュースを思い出した。
「確か、二千年に一度だけ地球の近くを通る彗星だよな。確かに今週の金曜日の夜だな。」
「そうだよ!だからさ、星乃さんと一緒に自分の広い平屋の庭で見たら?」
「家の事、誰から聞いたんだよ」
こいつ、なんで家のこと知っているんだ、誰だよコイツに僕の家教えたやつ。
少し考えたらわかる事だ。
「イツキの野郎がずっと話してたよ? あいつの家は広いんだーてさ。」
暑い地獄の様な校庭の隅の杉の木の下で俺はイツキをはっ倒すと心に誓った。
すぐに女子組が戻ってきて、授業は終わった。
僕の通うこのツバサ灘高等学校は、鹿嶋市で二つ目のフレックスクールで、主に問題のある人や学校に行けない人、もしくは大学以外で在学中に何かの研究したい人などが通う少人数の単位制高校だ。
さっきの国語の教師も教員免許を持っているが、基本は遺跡の調査だ。
だから、あの教師は週末や休みの日は、遺跡の発掘をしている。
僕は教室の後ろにある自分のロッカーから次の授業の教科書や参考書を取ろうとした時に隣のロッカーのインテリヤクザと呼ばれているイツキに話しかけられた。
「よーよーヒロ次の生物は外で畑作業だってさっき滝沢先生が言ってたぞ?」
「はいっ?外って確か32℃だよな?まじかー、あと女たらしは、やめい。」
「変わらねーだろ。お前、星乃とできてるっぽいしさ。」
僕にひょうひょうとふざけた感じで言う。
暑いのに、元気なこったな。ほんと。
「できてねーよ。一応義姉だし。」
付き合う訳がない、ツキネとは最悪の関係にまで行ってしまったのだから。
「じゃ、次はおれ現代文だから行ってくる。」
「そうかじゃーな。」
そう、言ってイツキは、教科書を持って廊下を走っていったのを見て僕も急いだ。
日中の作業は過酷の一言で片付けられない。
強い日差しの下で鍬を使って校庭の隅にある小さな畑を僕を含めた4人で耕している。
暑い日差しが懇々と照らす畑で、髪をポニーテールに結んでる小さい女のユナと、ベリーショートヘアの女の子は、畑に鍬を刺す度にため息をついている。
早めに終わった、僕と女子っぽい体型と天然茶髪の男のユウは、畑の半分を耕し終わって近くの巨大杉の下の涼しい所の階段で二人の作業を見ながら休憩している。
早めに終わった理由は、僕もユウも元運動部のため、筋力と体力があって短時間で終わった。
生暖かい風と杉の葉の隙間から木漏れ日が照らされて僕とユウ寝そうになった。
「こんな平和でいいんですかね」
「こんなので十分でしょ。」
そう、涼しそうにしている汗だくのユウが言ったので僕はまだやってる連中を見て少し起き上がって言った。
「確かにそうだね」
「そうだよーアハハ。」
微かに揺れる巨大な杉の木のしたで僕は、ユウと雑談していた。
「そう言えば今週の日曜日、ムーンダスト彗星がよく綺麗に見えるんだよね?」
ムーンダスト彗星か、僕は今朝のニュースを思い出した。
「確か、二千年に一度だけ地球の近くを通る彗星だよな。確かに今週の金曜日の夜だな。」
「そうだよ!だからさ、星乃さんと一緒に自分の広い平屋の庭で見たら?」
「家の事、誰から聞いたんだよ」
こいつ、なんで家のこと知っているんだ、誰だよコイツに僕の家教えたやつ。
少し考えたらわかる事だ。
「イツキの野郎がずっと話してたよ? あいつの家は広いんだーてさ。」
暑い地獄の様な校庭の隅の杉の木の下で俺はイツキをはっ倒すと心に誓った。
すぐに女子組が戻ってきて、授業は終わった。
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