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ヘーゲルツ王立学園
付与魔術師
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「この後授業は?」
「僕はもう今日授業はありません。殿下」
「そうか。温室でいいか?」
「はい。」
他愛もないことを話しながら歩く。今は本来なら3限目。流石に温室にいる人は疎らだ。
端の方にある席に向い合わせで座る。
「それで、僕に話したいこととはなんですか?」
「ちょっと待て」
殿下が周囲を気にするようにあたりを見回す。
ヘーゲルツ王立学園は権力の不可侵領域だ。しかしそれでも貴族と平民で生じるどうしようもない差があるように、不可侵領域といえど殿下に護衛は数名ついている。
平原で戦っているときに護衛の気配が感じられなかったことから、その時の護衛は第四王子殿下自らが信用して任せた者ではなさそうだ。今気配から察するに殿下の護衛は5人。
「……。」
殿下が僕を見つめる。そんなに僕の顔を見ても何もおもしろみもないのに。
というかこんなに見られると緊張する。
すると殿下がボソッと何かを呟いた。聞き返す間もなく急に僕らの周りが透明な霧のようなもので覆われた。突然のことに思わず腰に差した剣に手を置く。
「安心しろ。これは俺が作った防音用魔道具だ。内密に話したいことだからな。」
「なるほど。って自分で作ったのですか⁉魔道具を⁉」
「あぁ。防音だけでなく認識阻害もかけてある。後、籠める魔力の量で防音の仕様も変わるようになっている。」
「流石ですね。僕は魔道具の事はよく分かりませんが、殿下は手が器用なのですね。」
殿下が口角を上げ少し笑う。それからすぐ表情が戻り困ったように言った。
「実は兄上がつけてきた護衛が最近うるさいんだ。あの事件の後だからだろうがな。」
「一歩間違えればお命が危なかったのですから
「そこで護衛騎士を選ぼうと思うのだが、アサギリ、どうだ?」
「僕ですか⁉いや、とても、とても、僕じゃ、つ、務まりませんよ!」
話したいことってこれか。
僕には責任が重すぎる。こんなにも将来有望な殿下の護衛など無理だ。教師になるのでさえ未だ戸惑っているところがあるのに。
「そうか?まぁ焦ることではない。ひとつの選択肢として考えてみてくれると嬉しい。」
「すみません。ありがとうございます。殿下に護衛に適した魅力的な騎士が見つかるよう、祈っています。」
「ふん。俺にとってお前は魅力的だぞ?」
「な、何を言っているんですか。からかうのはよしてください。」
「からかってない。アサギリの凛とした風貌によく見えるようになった常夜の瞳、不思議な程よく通る澄んだ声も良い。何より」
「ちょ、待っ」
マナーなど気にせず向かいの殿下の口を塞ぎに行きそうになる。
そんな僕をおもしろそうな顔で見る。
殿下は普段表情が動かないからか、口元だけ笑うとニヒルでからかうような顔に見えるのだ。
「あぁ、そうだ。アサギリ、俺のことをジルと呼ぶ練習はしてきたのか?」
「うぁぁ!」
まずい。すっかり忘れていた。
しかし殿下をあだ名で呼ぶなんて恐れ多い。だが呼ばないとこの拷問のような時間は終わらないだろう。
「アサギリ、ほら」
「ジ、ジル…?」
恥ずかしさなどがごちゃごちゃになった感情を抑え込みながらなんとか言うと殿下が笑った。
女の子、いや男の子でもここにいて殿下の極上の笑みを見ていたら間違いなく惚れていただろう。この笑みだけで国中の薔薇が咲いてしまいそうなほどだった。
ジセルスside
温室に連れてきたものの、暫く腕に着けた魔道具を使うか迷う。
しかしアサギリの顔を見るとどこからか自信が湧いてきた。「こいつは”魔道具なんか”と馬鹿にしない」と。
貴族は魔道具を軽視する傾向にある。魔道具を使うのは庶民、魔力を豊富に持つ家こそその考えが強い。
アサギリは遠い国から来た貴族らしいが、大方兄上の手先だ。まぁ、先日の件で二番目の兄側の人間だとほぼ確定したわけだが。しかしアサギリはどこかが違う。
魔道具を起動してみると「殿下は手が器用なのですね。」ときた。
才能を褒めるわけでも、わざとらしく努力を褒めるわけでもない。こういうところだ、全く。
駄目もとで護衛騎士の役目を頼んでみたが、アサギリは心の底から自分を卑下しているようで慌てて断る。
アサギリは可愛い。そして強い。
何故こんなにも自己評価が低いのかはわからないが褒めると慌て、頬を桃色に染める。可愛い。
追い詰めるようにして俺の名前を呼ばせた。アサギリの唇が俺の名前を綴った事実が嬉しかった。
今までまさか俺が年上の、しかも男を好きになるなんて思ってもいなかった。
しかし欲しい。この男が。
俺が目の前の男を手に入れるために必要なことはまずは人脈づくりだ。
アサギリが騎士科のあいつらに話してくれたおかげで良くも悪くも真っすぐな彼らは変わりつつある。
強い者にしか従わず、力こそが必要なモノだという考えが薄れ、アサギリの言う本来の「騎士」としての考えができてきている。まずはこいつらからだ。
そして次に必要なことは第四王子として必要な教養を身に着け、今後の身の振り方を確定すること。
俺の中では完全に二番目の兄寄りだ。第一王子派がいくら実家の力が強かろうと、今の父上の態度や漸く表舞台に出てきたというヴァラムフィールド公爵家の勢いの凄まじさ。幾ばくかの悶着はあるだろうが決まっている。俺がすべきことは二番目の兄への協力とアサギリを守ること、ただそれだけだ。
後もうひとつは俺自身が魔道具を作る者になることだ。
昔から装飾品などに込められた魔術に興味があったこと、そして何より人口増加による魔道具の市場価値の高騰が見込まれていること、たまたま才能があったこと、これらが主な理由だ。
かといって万が一の保険として魔術の道に進めるようにしたい。よって”付与魔術師”だ。
実地訓練での騒動の時、成りたいものになると決心をしたが、俺が一番成りたいものは”アサギリの隣にいれる人間”だ。より、これが最適。
アサギリのことを知って俺のことも興味を持って知ってもらう。幸い時間はある。
数学教師のドリトンとか言う奴は怪しいがあの様子じゃ俺の方がリードしている。
アサギリを、オトす。
――
ジセルス覚醒…!
「僕はもう今日授業はありません。殿下」
「そうか。温室でいいか?」
「はい。」
他愛もないことを話しながら歩く。今は本来なら3限目。流石に温室にいる人は疎らだ。
端の方にある席に向い合わせで座る。
「それで、僕に話したいこととはなんですか?」
「ちょっと待て」
殿下が周囲を気にするようにあたりを見回す。
ヘーゲルツ王立学園は権力の不可侵領域だ。しかしそれでも貴族と平民で生じるどうしようもない差があるように、不可侵領域といえど殿下に護衛は数名ついている。
平原で戦っているときに護衛の気配が感じられなかったことから、その時の護衛は第四王子殿下自らが信用して任せた者ではなさそうだ。今気配から察するに殿下の護衛は5人。
「……。」
殿下が僕を見つめる。そんなに僕の顔を見ても何もおもしろみもないのに。
というかこんなに見られると緊張する。
すると殿下がボソッと何かを呟いた。聞き返す間もなく急に僕らの周りが透明な霧のようなもので覆われた。突然のことに思わず腰に差した剣に手を置く。
「安心しろ。これは俺が作った防音用魔道具だ。内密に話したいことだからな。」
「なるほど。って自分で作ったのですか⁉魔道具を⁉」
「あぁ。防音だけでなく認識阻害もかけてある。後、籠める魔力の量で防音の仕様も変わるようになっている。」
「流石ですね。僕は魔道具の事はよく分かりませんが、殿下は手が器用なのですね。」
殿下が口角を上げ少し笑う。それからすぐ表情が戻り困ったように言った。
「実は兄上がつけてきた護衛が最近うるさいんだ。あの事件の後だからだろうがな。」
「一歩間違えればお命が危なかったのですから
「そこで護衛騎士を選ぼうと思うのだが、アサギリ、どうだ?」
「僕ですか⁉いや、とても、とても、僕じゃ、つ、務まりませんよ!」
話したいことってこれか。
僕には責任が重すぎる。こんなにも将来有望な殿下の護衛など無理だ。教師になるのでさえ未だ戸惑っているところがあるのに。
「そうか?まぁ焦ることではない。ひとつの選択肢として考えてみてくれると嬉しい。」
「すみません。ありがとうございます。殿下に護衛に適した魅力的な騎士が見つかるよう、祈っています。」
「ふん。俺にとってお前は魅力的だぞ?」
「な、何を言っているんですか。からかうのはよしてください。」
「からかってない。アサギリの凛とした風貌によく見えるようになった常夜の瞳、不思議な程よく通る澄んだ声も良い。何より」
「ちょ、待っ」
マナーなど気にせず向かいの殿下の口を塞ぎに行きそうになる。
そんな僕をおもしろそうな顔で見る。
殿下は普段表情が動かないからか、口元だけ笑うとニヒルでからかうような顔に見えるのだ。
「あぁ、そうだ。アサギリ、俺のことをジルと呼ぶ練習はしてきたのか?」
「うぁぁ!」
まずい。すっかり忘れていた。
しかし殿下をあだ名で呼ぶなんて恐れ多い。だが呼ばないとこの拷問のような時間は終わらないだろう。
「アサギリ、ほら」
「ジ、ジル…?」
恥ずかしさなどがごちゃごちゃになった感情を抑え込みながらなんとか言うと殿下が笑った。
女の子、いや男の子でもここにいて殿下の極上の笑みを見ていたら間違いなく惚れていただろう。この笑みだけで国中の薔薇が咲いてしまいそうなほどだった。
ジセルスside
温室に連れてきたものの、暫く腕に着けた魔道具を使うか迷う。
しかしアサギリの顔を見るとどこからか自信が湧いてきた。「こいつは”魔道具なんか”と馬鹿にしない」と。
貴族は魔道具を軽視する傾向にある。魔道具を使うのは庶民、魔力を豊富に持つ家こそその考えが強い。
アサギリは遠い国から来た貴族らしいが、大方兄上の手先だ。まぁ、先日の件で二番目の兄側の人間だとほぼ確定したわけだが。しかしアサギリはどこかが違う。
魔道具を起動してみると「殿下は手が器用なのですね。」ときた。
才能を褒めるわけでも、わざとらしく努力を褒めるわけでもない。こういうところだ、全く。
駄目もとで護衛騎士の役目を頼んでみたが、アサギリは心の底から自分を卑下しているようで慌てて断る。
アサギリは可愛い。そして強い。
何故こんなにも自己評価が低いのかはわからないが褒めると慌て、頬を桃色に染める。可愛い。
追い詰めるようにして俺の名前を呼ばせた。アサギリの唇が俺の名前を綴った事実が嬉しかった。
今までまさか俺が年上の、しかも男を好きになるなんて思ってもいなかった。
しかし欲しい。この男が。
俺が目の前の男を手に入れるために必要なことはまずは人脈づくりだ。
アサギリが騎士科のあいつらに話してくれたおかげで良くも悪くも真っすぐな彼らは変わりつつある。
強い者にしか従わず、力こそが必要なモノだという考えが薄れ、アサギリの言う本来の「騎士」としての考えができてきている。まずはこいつらからだ。
そして次に必要なことは第四王子として必要な教養を身に着け、今後の身の振り方を確定すること。
俺の中では完全に二番目の兄寄りだ。第一王子派がいくら実家の力が強かろうと、今の父上の態度や漸く表舞台に出てきたというヴァラムフィールド公爵家の勢いの凄まじさ。幾ばくかの悶着はあるだろうが決まっている。俺がすべきことは二番目の兄への協力とアサギリを守ること、ただそれだけだ。
後もうひとつは俺自身が魔道具を作る者になることだ。
昔から装飾品などに込められた魔術に興味があったこと、そして何より人口増加による魔道具の市場価値の高騰が見込まれていること、たまたま才能があったこと、これらが主な理由だ。
かといって万が一の保険として魔術の道に進めるようにしたい。よって”付与魔術師”だ。
実地訓練での騒動の時、成りたいものになると決心をしたが、俺が一番成りたいものは”アサギリの隣にいれる人間”だ。より、これが最適。
アサギリのことを知って俺のことも興味を持って知ってもらう。幸い時間はある。
数学教師のドリトンとか言う奴は怪しいがあの様子じゃ俺の方がリードしている。
アサギリを、オトす。
――
ジセルス覚醒…!
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