54 / 85
サヴァリッシュ王国
脱出1
しおりを挟む
この屋敷に来てからアレフガートさんと僕は全くまともな会話ができない。アレフガートさんは僕を部屋に閉じ込め、食事さえ一緒に食べてくれない。
何もかも悪い方向にいってしまった。
こんなことになってしまった原因は一つ。
僕だ。
彼の相手にはもっと社交的で可愛らしくて愛に応えられる子がいい。
僕なんかじゃなくて、もっと良い子。
ずっと同じことが頭の中をループしていて何も考えられない。
頭に靄がかかっているような感じだ。
そんな時、ぼぅっと窓から外を眺めていると、一羽の白い鳥が窓枠にとまった。
あぁこんな鳥もいたな、鶯みたいでこの世界で騎士団候補生試験の時に魔鳥という鳥なのだと知った。
「シヅル!」
……?
どこからかアレフガートさんのでない懐かしい声が聞こえた。
いや、そんなはずはない。彼はこの場所を誰にも教えていないと言っていたし、第一僕に会いにくる人なんていないだろう。
しかしそう思って、もう一度脱力感に身を任せようとしたときまた聞こえた。
「だーかーらー、オレだよオレ!エディアス!エディアス・ノルク・ヴァラムフィールド!もしかして聞こえてない?」
エディアス・ノルク・ヴァラムフィールド。エディ?
僕が森の奥からでることになったきっかけをつくった人。
そういえば最近全く会えていなかったな。とっくに忘れ去られていたと思っていたのに。
それでも僕は覚えている。
このふとした瞬間にエディの幻聴を聞くということは相当頭がおかしくなっているのかもしれない。
「まさか忘れたのか?」
「え…。」
「おい、大丈夫か?クソっアレフガート兄上め」
まさか…。本当にしゃべってる?
でもどこから?もしやこの魔鳥から、か?
「エディ…?」
「よかった。聞こえてたか。あぁー、元気か?」
元気、か。わからない。怪我は完治したけれどアレフガートさんとはバラバラのままだ。
もう、修復なんてできない気がする。そして僕が消えない限り彼は幸せになれないだろう。
「……。」
「シヅル、時間がないから手短に言うぞ。オレは今、妻のつてを使ってお前を探し出した。それで囚われのシヅルを救いにきたってわけ。」
「…?」
「シヅル…。ふぅ…。何も考えなくていいから、とにかくじっとしとけ。
「えっ…うん…。」
「それじゃあ、今日の日がかわるときに来る。それまでにするべきことをしておけよ。」
夜、ぼうっとしてしまってするべきことなんて思いつかなかった。そうこうしていると、エディが白い鳥に乗ってやってきた。
窓を開けると足枷を外すための鍵を投げ入れられた。急いで外す。
手がもつれて上手くできなくてもどかしかった。
ようやく重い枷がはずれエディのいる白い背中に乗った。
「行くぞ。」
物凄いスピードで飛び出したと思ったがそれもすぐ慣れ、エディに聞きたかったことを聞いてみた。
「僕が倒れた後、皆はどうなったの?」
「どう…か。あの後、お前とアレフガート兄上がいなくなってから黒曜騎士団は混乱状態に陥った。魔獣の大量発生時期と重なったこととかのせいでな。それに政権交代の時期が近付いていることでアレフガート兄上の不在は大きかった。俺の奥さん、知ってるか?」
「うん。第三王女様でしょ。」
「おう。俺と結婚するせいで中立から第二王子派にされて、ますます争いは過激化した。そんなこんなで、兄上を政界に戻さなきゃいけなくて俺がこの役割についたんだ。
「ごめん、なんか。僕のせいだよね、アレフガートさんが政界に出ないのって」
「そんなことは…あるが、本来なら兄上の力がなくても解決できるはずだったんだ。予定がくるっちまってな。でも確かに俺らは政治的な問題とか、こっちの勝手な都合で半分強引に連れ出しちまったが、アレフガート兄上とシヅルを引き離した方が二人のためになると思ったんだ。だから、もしシヅルがやっぱり兄上の屋敷に戻りたいっていうんならまだ引き返せる。」
引き返す、つまりあの場所に戻るという事。
それをしたところで、どうにかなるのか。 いや、どうにもならない。
「ううん。戻らないよ。」
「そっか。」
僕もエディもしゃべらない。
そんな沈黙の中、2時間は飛んだのだろうか?ある森の中に降り立った。
そこには驚いたことに僕の見知った人達が集まっていた。黒曜騎士団のレナードさんにカーチェス、スカルゴさん、それにレナードさんの奥さんのエリ様。
エリ様は僕をすぐに抱きしめた。
「なんで、ここに…、」
「こんなにやつれて…」
最後まで言わないうちにエリ様に遮られる。エリ様だけでなく、ほかの人たちからも口々に声をかけられる。
それをなんとかエディが引きはがし、本題に入った。
「シヅル、いい?シヅルにはしばらく身を隠してもらう。」
「うん。」
カーチェスが僕の頭を撫でながら言う。
「だけどな、団長とよく接する俺らがお前の近くにいるとまずい。匂いで察知されて俺らが殺されて、シヅルは見つかって振り出しに戻っちまう。そこでだ。シヅルには」
その時突然、その場が光りキラキラとした靄が出来その中からある人が現れた。
この人は…いや、この方は、第二王子殿下だ。
皆がひざまずき始めた。
すぐさまレナードさんたちに従い、礼の姿勢をとる。
「そんなにかしこまるな。立て。」
そう一声かけられ、恐る恐る立ち上がる。すると殿下が僕の方を向いて頭を下げた。
「番殿、俺の勝手な都合に振り回してすまない。」
「い、えっそんな、ことないです。むしろ連れ出していただいてよかったというか…なんというか…」
どうすればいいかわからない。今僕が何を言うべきなのかわからない。
「すまない、余計なことを言うと混乱させてしまうようだな。」
「ならば殿下、なぜこちらに?いくら離れたとて見つかる可能性があるのだから少人数で動きましょうと決めたはずですが。」
僕が答える前にレナードさんが割って入ってくれた。正直言ってありがたい。
「あぁ計画変更だ。実は父上に見つかってしまってな、」
「なぜ…⁉」
カーチェスがどこか非難するような驚いた声で言った。
「それに関しても謝らねばならないが、原因は番殿のその賢すぎる頭にあると言っておこう。簡潔に言うと、あの討伐で番殿が記した調査報告書が高く評価されたんだ。それこそ、父上が目をかけるほど。」
「なるほど…。では計画変更とは」
「番殿を学園に入れる。学園は絶対不可侵領域だ。いくらあいつでも手は出せん。」
学園…?
何もかも悪い方向にいってしまった。
こんなことになってしまった原因は一つ。
僕だ。
彼の相手にはもっと社交的で可愛らしくて愛に応えられる子がいい。
僕なんかじゃなくて、もっと良い子。
ずっと同じことが頭の中をループしていて何も考えられない。
頭に靄がかかっているような感じだ。
そんな時、ぼぅっと窓から外を眺めていると、一羽の白い鳥が窓枠にとまった。
あぁこんな鳥もいたな、鶯みたいでこの世界で騎士団候補生試験の時に魔鳥という鳥なのだと知った。
「シヅル!」
……?
どこからかアレフガートさんのでない懐かしい声が聞こえた。
いや、そんなはずはない。彼はこの場所を誰にも教えていないと言っていたし、第一僕に会いにくる人なんていないだろう。
しかしそう思って、もう一度脱力感に身を任せようとしたときまた聞こえた。
「だーかーらー、オレだよオレ!エディアス!エディアス・ノルク・ヴァラムフィールド!もしかして聞こえてない?」
エディアス・ノルク・ヴァラムフィールド。エディ?
僕が森の奥からでることになったきっかけをつくった人。
そういえば最近全く会えていなかったな。とっくに忘れ去られていたと思っていたのに。
それでも僕は覚えている。
このふとした瞬間にエディの幻聴を聞くということは相当頭がおかしくなっているのかもしれない。
「まさか忘れたのか?」
「え…。」
「おい、大丈夫か?クソっアレフガート兄上め」
まさか…。本当にしゃべってる?
でもどこから?もしやこの魔鳥から、か?
「エディ…?」
「よかった。聞こえてたか。あぁー、元気か?」
元気、か。わからない。怪我は完治したけれどアレフガートさんとはバラバラのままだ。
もう、修復なんてできない気がする。そして僕が消えない限り彼は幸せになれないだろう。
「……。」
「シヅル、時間がないから手短に言うぞ。オレは今、妻のつてを使ってお前を探し出した。それで囚われのシヅルを救いにきたってわけ。」
「…?」
「シヅル…。ふぅ…。何も考えなくていいから、とにかくじっとしとけ。
「えっ…うん…。」
「それじゃあ、今日の日がかわるときに来る。それまでにするべきことをしておけよ。」
夜、ぼうっとしてしまってするべきことなんて思いつかなかった。そうこうしていると、エディが白い鳥に乗ってやってきた。
窓を開けると足枷を外すための鍵を投げ入れられた。急いで外す。
手がもつれて上手くできなくてもどかしかった。
ようやく重い枷がはずれエディのいる白い背中に乗った。
「行くぞ。」
物凄いスピードで飛び出したと思ったがそれもすぐ慣れ、エディに聞きたかったことを聞いてみた。
「僕が倒れた後、皆はどうなったの?」
「どう…か。あの後、お前とアレフガート兄上がいなくなってから黒曜騎士団は混乱状態に陥った。魔獣の大量発生時期と重なったこととかのせいでな。それに政権交代の時期が近付いていることでアレフガート兄上の不在は大きかった。俺の奥さん、知ってるか?」
「うん。第三王女様でしょ。」
「おう。俺と結婚するせいで中立から第二王子派にされて、ますます争いは過激化した。そんなこんなで、兄上を政界に戻さなきゃいけなくて俺がこの役割についたんだ。
「ごめん、なんか。僕のせいだよね、アレフガートさんが政界に出ないのって」
「そんなことは…あるが、本来なら兄上の力がなくても解決できるはずだったんだ。予定がくるっちまってな。でも確かに俺らは政治的な問題とか、こっちの勝手な都合で半分強引に連れ出しちまったが、アレフガート兄上とシヅルを引き離した方が二人のためになると思ったんだ。だから、もしシヅルがやっぱり兄上の屋敷に戻りたいっていうんならまだ引き返せる。」
引き返す、つまりあの場所に戻るという事。
それをしたところで、どうにかなるのか。 いや、どうにもならない。
「ううん。戻らないよ。」
「そっか。」
僕もエディもしゃべらない。
そんな沈黙の中、2時間は飛んだのだろうか?ある森の中に降り立った。
そこには驚いたことに僕の見知った人達が集まっていた。黒曜騎士団のレナードさんにカーチェス、スカルゴさん、それにレナードさんの奥さんのエリ様。
エリ様は僕をすぐに抱きしめた。
「なんで、ここに…、」
「こんなにやつれて…」
最後まで言わないうちにエリ様に遮られる。エリ様だけでなく、ほかの人たちからも口々に声をかけられる。
それをなんとかエディが引きはがし、本題に入った。
「シヅル、いい?シヅルにはしばらく身を隠してもらう。」
「うん。」
カーチェスが僕の頭を撫でながら言う。
「だけどな、団長とよく接する俺らがお前の近くにいるとまずい。匂いで察知されて俺らが殺されて、シヅルは見つかって振り出しに戻っちまう。そこでだ。シヅルには」
その時突然、その場が光りキラキラとした靄が出来その中からある人が現れた。
この人は…いや、この方は、第二王子殿下だ。
皆がひざまずき始めた。
すぐさまレナードさんたちに従い、礼の姿勢をとる。
「そんなにかしこまるな。立て。」
そう一声かけられ、恐る恐る立ち上がる。すると殿下が僕の方を向いて頭を下げた。
「番殿、俺の勝手な都合に振り回してすまない。」
「い、えっそんな、ことないです。むしろ連れ出していただいてよかったというか…なんというか…」
どうすればいいかわからない。今僕が何を言うべきなのかわからない。
「すまない、余計なことを言うと混乱させてしまうようだな。」
「ならば殿下、なぜこちらに?いくら離れたとて見つかる可能性があるのだから少人数で動きましょうと決めたはずですが。」
僕が答える前にレナードさんが割って入ってくれた。正直言ってありがたい。
「あぁ計画変更だ。実は父上に見つかってしまってな、」
「なぜ…⁉」
カーチェスがどこか非難するような驚いた声で言った。
「それに関しても謝らねばならないが、原因は番殿のその賢すぎる頭にあると言っておこう。簡潔に言うと、あの討伐で番殿が記した調査報告書が高く評価されたんだ。それこそ、父上が目をかけるほど。」
「なるほど…。では計画変更とは」
「番殿を学園に入れる。学園は絶対不可侵領域だ。いくらあいつでも手は出せん。」
学園…?
63
お気に入りに追加
150
あなたにおすすめの小説
悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
*
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、自らを反省しました。BLゲームの世界で推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
【完結】ここで会ったが、十年目。
N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化)
我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。
(追記5/14 : お互いぶん回してますね。)
Special thanks
illustration by おのつく 様
X(旧Twitter) @__oc_t
※ご都合主義です。あしからず。
※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。
※◎は視点が変わります。

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
公爵家の次男は北の辺境に帰りたい
あおい林檎
BL
北の辺境騎士団で田舎暮らしをしていた公爵家次男のジェイデン・ロンデナートは15歳になったある日、王都にいる父親から帰還命令を受ける。
8歳で王都から追い出された薄幸の美少年が、ハイスペイケメンになって出戻って来る話です。
序盤はBL要素薄め。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる