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第五章
ナルヴィク 2 淡白でなくて色っぽい
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リリアーナの部屋までは、シンシア自身が案内してくれた。
「こちらがリリアーナ様のお部屋です。右隣がサー・カイトの部屋になっていて、バルコニーで繋がっています。足の手当てに何か必要ですか?」
「タオルと、冷たい水と、もしあれば患部に塗る膏薬のような物があればお願いいたします」
「分かりました。すぐに届けさせましょう。」
一旦話をやめ、僅(わず)かに微笑む。そして侍女の格好をしているカイトに身を寄せて耳元で囁いた。
「何でそんな格好をしているか、後で教えて下さいね」
シンシアは意味有り気な目配せをして、護衛の騎士を従えると優雅に立ち去って行った。部屋に入ると、バルコニーへ続くガラス戸が開け放たれていて、視界に湖が広がった。ナルヴィク城は風光明媚な湖畔沿いに建っている。カイトはリリアーナをガラス戸に近いソファまで運んで下ろした。
「シンシア様、カイトと分かっていたのね」
少しカイトに対して馴れ馴れしかったような気もするが・・・。
「そうですね。もうこの格好は二度と御免です・・・リリアーナ様、足の具合を見せて頂いても宜しいでしょうか?」
「え? ええ・・・」
カイトはリリアーナの足元に屈みこむと、痛んだほうの足を手に取り、甲を少し反らすように伸ばした。
「こうすると、痛いですか?」
「ええ、少し」
「では、こうでは?」
「それは大丈夫」
「じゃあ、今度は逆に――」
フランチェスカに頭を叩かれた。
「いて――っ」
「カイト! いくら婚約者・・・じゃまだなかったわね。殆ど婚約者といっても! 女性の足を掴んでそんなにまじまじと見たら駄目でしょう! 叩くわよ」
「もう、叩いてるよ・・・」
顔を上げると、リリアーナが恥かしそうに顔を伏せている。そういえばこの世界の女性は人前で足を出すのを禁じられていた。相当恥かしいに違いない。
「リリアーナ様、申し訳ありません。空手を教えている時に痛めた者達の手当てもするので、女性の足とは違う事を失念しておりました」
「いいの、そうだと思っていたから」
恥かしさを押し隠している姿が可愛らしいな、と見ているとちょうどノックがあったので、フランチェスカが取り次ぎに出た。フランチェスカの目がない事をいいことに、痛めた箇所にくちづけると。
「カ、カイト――っ」
リリアーナが真っ赤になった。やはり可愛い、と見ていると、フランチェスカにまた叩かれた。
「あんた! なんかやったでしょう!? もうさっさと着替えてきて。」
「分かった。部屋は隣だろう? 手当てだけど、最初に患部を冷やして、ある程度痛みが治まったら膏薬を塗ってくれ」
「分かったわ・・・あんたって、女性に対して淡白だと思ってたんだけど、本当は違うのね」
ニヤッと笑うと、バルコニーから自分の部屋に入ろうと足を運んだ。
隣の部屋は同じ造りで対称的な配置になっていた。`リリアーナの婚約者 ‘ ということで、良い部屋を割り当てられたのであろう。お湯が用意してあったので、ありがたく使わせてもらいさっぱりすると、夕食のために着る紺の軍服のズボンと、白いシャツを身に付けた。
ベッドに横になって目を閉じる。隣国とはいえナルヴィク城までは二日掛かった。夕飯までは時間があるし、さすがに疲れた・・・。
「フラン、さっきカイトに言っていた事だけど」
「リリアーナ様の前でくだらない話をして申し訳ありませんでした」
フランチェスカが少し赤くなった。
「いいの、カイトが淡白って言ってたけど・・・?」
「はい、カイトは・・・元々女性に限らず物にあまり執着しないというか、幼い頃から欲しい物があまりないように見えました。負けず嫌いだし真面目なので基本、何でも熱心に取り組むのですが、何か淡々としているというか・・・。
あの容姿ですし、紳士的で優秀でもあるので女性にも人気があり、つき合った事もありましたが何か冷めていましたよ。
だから正直、姫様に求婚したいと国王陛下に申し上げた時は驚きました・・・いいえ、一番驚いたのは、姫様が攫われて、エルナウ川で姫様を取り戻そうとした時です。カイトがあんなに必死なのを初めて見ましたし、感情を剥き出しにしたのも初めてだと思います」
「そうなの・・・」
嬉しいのと、少し恥かしいのとでほんのりと紅くなる。
「心配する事はありませんよ。カイトは姫様にぞっこんです」
フランチェスカがにっこりとした。嬉しい言葉ではあるが、胸の中の不安が拭えない。カイトが突然いなくなる・・・時々そんな気持ちに襲われるのだ。彼が転生者であるからだろうか?
まだ完全に覚醒していない眠りの中で人の気配がする。伸びてきた右手を捻り上げ、ベッドにうつ伏せに押さえ込んだ。
「――っ!」
「リリアーナ様!?」
カイトはすぐ両手を離し、リリアーナを抱き起こすとベッドの縁(ふち)に座らせ、その前に跪いた。
「申し訳ございません! 恥かしい話しですが、寝惚けていて咄嗟に賊と勘違いしました」
「ううん、先に声を掛けなかったから・・・」
目尻に涙が滲んでいる。その姿がまた痛々しい。右手首の掴んだ辺りが少し赤くなっていて、後悔の念に襲われる。カイトは溜息をつくともう一度謝り、その手を軽く掴み引き寄せた。
「失礼いたします」
どこか痛めてないか丹念に見る。
「カイト、大丈夫よ。大した事ないわ」
痛めてない事を確認してほっとする。そして赤くなった手首に口元を寄せると、そこに優しくくちづけた。そのままでやや上目遣いに視線を合わせると、リリアーナが紅くなっていた。
くちづけをやめその手も離し、今度はリリアーナが座っているベッドの両側に手をついた。少しずつに身を寄せると、リリアーナがギュッと目を瞑る。まずは右の目尻の滲んだ涙にキスをした。リリアーナがぴくっと身を震わせる。唇にキスされると思っていたようだ。
その反応に思わず笑みが洩れる。次に左の目尻にキスをする。そして最後に少し開いたその唇にくちづけた。初々しい反応に刺激され、もっともっとほしくなる。
カイトはずるい――キスだけでもドキドキするのに、その前にこんな風にされたらどうしたらいいのか分からなくなる。それに・・・この時のカイトは色っぽいのだ。
カイトが深くくちづけようと、キスの角度を変えてきた。もうこれだけで駄目かもしれない・・・
「カイト! もうそろそろ用意をしないといけないのに、あんたが寝てるようだから姫様が様子を見に行ったんだけど、姫様を帰してちょうだい! 髪を結い上げないといけないの。」
フランの声が響いてきた。さすがにこちらの様子を察しているようで姿は見えない。ベランダで声を張り上げているのだろうか?
くちづけを解いて頬にキスをすると、紅くなったリリアーナが小走りで帰っていった。
#この作品における表現、文章、言葉、またそれらが持つ雰囲気の転用はご遠慮下さい。
あと、簡単ではありますがとても嬉しかったので、近況ボードに寄せて頂いたコメントにお返事を書かせて頂きます。(返事は書かない、と書きましたが、これ位だと負担にならないので、書く事をお許し下さい)
み~様 優しい言葉をありがとうございます。病んだ身体が癒されました。
クロパグ様 二回目のコメントをありがとうございます。`のんびり待つ ‘ 気持ちが軽くなりました。つい無理をしてしまうので。
chii様 いつも元気付けて下さりありがとうございます。返事の事などもお気遣い嬉しいです。
「こちらがリリアーナ様のお部屋です。右隣がサー・カイトの部屋になっていて、バルコニーで繋がっています。足の手当てに何か必要ですか?」
「タオルと、冷たい水と、もしあれば患部に塗る膏薬のような物があればお願いいたします」
「分かりました。すぐに届けさせましょう。」
一旦話をやめ、僅(わず)かに微笑む。そして侍女の格好をしているカイトに身を寄せて耳元で囁いた。
「何でそんな格好をしているか、後で教えて下さいね」
シンシアは意味有り気な目配せをして、護衛の騎士を従えると優雅に立ち去って行った。部屋に入ると、バルコニーへ続くガラス戸が開け放たれていて、視界に湖が広がった。ナルヴィク城は風光明媚な湖畔沿いに建っている。カイトはリリアーナをガラス戸に近いソファまで運んで下ろした。
「シンシア様、カイトと分かっていたのね」
少しカイトに対して馴れ馴れしかったような気もするが・・・。
「そうですね。もうこの格好は二度と御免です・・・リリアーナ様、足の具合を見せて頂いても宜しいでしょうか?」
「え? ええ・・・」
カイトはリリアーナの足元に屈みこむと、痛んだほうの足を手に取り、甲を少し反らすように伸ばした。
「こうすると、痛いですか?」
「ええ、少し」
「では、こうでは?」
「それは大丈夫」
「じゃあ、今度は逆に――」
フランチェスカに頭を叩かれた。
「いて――っ」
「カイト! いくら婚約者・・・じゃまだなかったわね。殆ど婚約者といっても! 女性の足を掴んでそんなにまじまじと見たら駄目でしょう! 叩くわよ」
「もう、叩いてるよ・・・」
顔を上げると、リリアーナが恥かしそうに顔を伏せている。そういえばこの世界の女性は人前で足を出すのを禁じられていた。相当恥かしいに違いない。
「リリアーナ様、申し訳ありません。空手を教えている時に痛めた者達の手当てもするので、女性の足とは違う事を失念しておりました」
「いいの、そうだと思っていたから」
恥かしさを押し隠している姿が可愛らしいな、と見ているとちょうどノックがあったので、フランチェスカが取り次ぎに出た。フランチェスカの目がない事をいいことに、痛めた箇所にくちづけると。
「カ、カイト――っ」
リリアーナが真っ赤になった。やはり可愛い、と見ていると、フランチェスカにまた叩かれた。
「あんた! なんかやったでしょう!? もうさっさと着替えてきて。」
「分かった。部屋は隣だろう? 手当てだけど、最初に患部を冷やして、ある程度痛みが治まったら膏薬を塗ってくれ」
「分かったわ・・・あんたって、女性に対して淡白だと思ってたんだけど、本当は違うのね」
ニヤッと笑うと、バルコニーから自分の部屋に入ろうと足を運んだ。
隣の部屋は同じ造りで対称的な配置になっていた。`リリアーナの婚約者 ‘ ということで、良い部屋を割り当てられたのであろう。お湯が用意してあったので、ありがたく使わせてもらいさっぱりすると、夕食のために着る紺の軍服のズボンと、白いシャツを身に付けた。
ベッドに横になって目を閉じる。隣国とはいえナルヴィク城までは二日掛かった。夕飯までは時間があるし、さすがに疲れた・・・。
「フラン、さっきカイトに言っていた事だけど」
「リリアーナ様の前でくだらない話をして申し訳ありませんでした」
フランチェスカが少し赤くなった。
「いいの、カイトが淡白って言ってたけど・・・?」
「はい、カイトは・・・元々女性に限らず物にあまり執着しないというか、幼い頃から欲しい物があまりないように見えました。負けず嫌いだし真面目なので基本、何でも熱心に取り組むのですが、何か淡々としているというか・・・。
あの容姿ですし、紳士的で優秀でもあるので女性にも人気があり、つき合った事もありましたが何か冷めていましたよ。
だから正直、姫様に求婚したいと国王陛下に申し上げた時は驚きました・・・いいえ、一番驚いたのは、姫様が攫われて、エルナウ川で姫様を取り戻そうとした時です。カイトがあんなに必死なのを初めて見ましたし、感情を剥き出しにしたのも初めてだと思います」
「そうなの・・・」
嬉しいのと、少し恥かしいのとでほんのりと紅くなる。
「心配する事はありませんよ。カイトは姫様にぞっこんです」
フランチェスカがにっこりとした。嬉しい言葉ではあるが、胸の中の不安が拭えない。カイトが突然いなくなる・・・時々そんな気持ちに襲われるのだ。彼が転生者であるからだろうか?
まだ完全に覚醒していない眠りの中で人の気配がする。伸びてきた右手を捻り上げ、ベッドにうつ伏せに押さえ込んだ。
「――っ!」
「リリアーナ様!?」
カイトはすぐ両手を離し、リリアーナを抱き起こすとベッドの縁(ふち)に座らせ、その前に跪いた。
「申し訳ございません! 恥かしい話しですが、寝惚けていて咄嗟に賊と勘違いしました」
「ううん、先に声を掛けなかったから・・・」
目尻に涙が滲んでいる。その姿がまた痛々しい。右手首の掴んだ辺りが少し赤くなっていて、後悔の念に襲われる。カイトは溜息をつくともう一度謝り、その手を軽く掴み引き寄せた。
「失礼いたします」
どこか痛めてないか丹念に見る。
「カイト、大丈夫よ。大した事ないわ」
痛めてない事を確認してほっとする。そして赤くなった手首に口元を寄せると、そこに優しくくちづけた。そのままでやや上目遣いに視線を合わせると、リリアーナが紅くなっていた。
くちづけをやめその手も離し、今度はリリアーナが座っているベッドの両側に手をついた。少しずつに身を寄せると、リリアーナがギュッと目を瞑る。まずは右の目尻の滲んだ涙にキスをした。リリアーナがぴくっと身を震わせる。唇にキスされると思っていたようだ。
その反応に思わず笑みが洩れる。次に左の目尻にキスをする。そして最後に少し開いたその唇にくちづけた。初々しい反応に刺激され、もっともっとほしくなる。
カイトはずるい――キスだけでもドキドキするのに、その前にこんな風にされたらどうしたらいいのか分からなくなる。それに・・・この時のカイトは色っぽいのだ。
カイトが深くくちづけようと、キスの角度を変えてきた。もうこれだけで駄目かもしれない・・・
「カイト! もうそろそろ用意をしないといけないのに、あんたが寝てるようだから姫様が様子を見に行ったんだけど、姫様を帰してちょうだい! 髪を結い上げないといけないの。」
フランの声が響いてきた。さすがにこちらの様子を察しているようで姿は見えない。ベランダで声を張り上げているのだろうか?
くちづけを解いて頬にキスをすると、紅くなったリリアーナが小走りで帰っていった。
#この作品における表現、文章、言葉、またそれらが持つ雰囲気の転用はご遠慮下さい。
あと、簡単ではありますがとても嬉しかったので、近況ボードに寄せて頂いたコメントにお返事を書かせて頂きます。(返事は書かない、と書きましたが、これ位だと負担にならないので、書く事をお許し下さい)
み~様 優しい言葉をありがとうございます。病んだ身体が癒されました。
クロパグ様 二回目のコメントをありがとうございます。`のんびり待つ ‘ 気持ちが軽くなりました。つい無理をしてしまうので。
chii様 いつも元気付けて下さりありがとうございます。返事の事などもお気遣い嬉しいです。
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