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第十二章
腕(かいな)の中のリリアーナ 111
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カイトの言葉がダレルの胸に、小さな棘を刺した。
(耳を貸すな。聞いてはいけない)
小さな棘で付いた傷からじわじわと毒が広がっていく――
表向きは普段通りに振る舞い、平穏に時は過ぎる。二週間が経ち、のんびりと読書をするカイトの姿に、皆の気も僅かに緩んだ。
そんな折、一般房で騒ぎが起こる。看守が顔を出してきて、アルフレッドに指示を仰いだ。アルフレッドがダレルに問う。
「少し席を外すが大丈夫か?」
「はい、大丈夫です。お任せ下さい」
ひそやかに、カイトが口の端を上げる。アルフレッドが出て行くと、ダレルは声をかけられた。
「この間の話し、気になりませんか?」
「気にならない」
「先輩が選ばれたのは、リリアーナの為にその身を投げ打つことができるからです」
話を続けるカイトに、ダレルは一瞬身構えたが、すぐにほっとした表情を示す。至極当然の事を言われたからだ。
「それがどうした。騎士団に入ったのだから、当然だろう」
「いいえ、皆、口先ばかりでいざとなったら足が竦むものです。でも先輩なら、躊躇わずに命を賭してリリアーナを守る事ができる」
「……? 素晴らしいことじゃないか」
「命を捨てることがですか? なにも先輩でなくてもいいのに、貧乏くじを引いていませんか?」
「グスタフ隊長が俺が適任だと、高い評価のもとに選んでくれたのだ。寧ろ誇らしく思う」
「高く評価した人間を、なぜ見捨てるんですか? 目玉が抉り出されるというのに」
「あの時の隊長の判断は正しい。俺も理解している」
「だから、選ばれたんです――」
「……え?」
カイトの言葉にグスタフが戸惑いの表情を見せる。
「評価など関係ありません。残酷な命令でも、唯々諾々と受け入れる。都合のいい人間だから選ばれたんです」
「違う。隊長が俺を高く買ってくれたから、選ばれたんだ」
「見捨てられることも厭わない」
「あれは苦渋の決断だった。互いに信頼しあっている……!」
「従順な、捨て駒に使える人間」
「違う! 違う! 違う!!」
ガチャッ、とドアノブを回す音がして、アルフレッドが戻ってきた。一般房の看守に呼び止められて話している間に、ダレルは息を整える。青ざめながら、自分を諌める。
(奴の話しに耳を貸してはいけない……)
耳から入った毒を抜こうと、動揺しながらも思考する。
(グスタフ隊長に直接尋ねるんだ。いや、隊長は俺を評価して、期待してくれている。尋ねる必要などない……!)
『本当に……?』
心の声が囁く。
『本当に隊長は期待しているのか? カイトの言う通りなのでは?』
「大丈夫だ。心配することはない」
『気になっているんだろう? 聞けばいいのに……なぜ聞かない?』
「それは、……大の男がこんな事でくよくよと、思い悩んでいると思われたくないからだ」
『――違う。聞いた時に、隊長の顔色が変わったら怖いんだろう?』
「そんな事はない……!」
『”気付かれた”って顔をされたら……』
「うるさい! 黙れ!!」
楔を打ち込まれた胸を抱えて、表面上は何事もなく、穏やかに時は流れる。先の出来事から一週間、カイトが地下牢に閉じ込められてから一ヶ月が過ぎた。
夕食時――
「パンのお変わりを頂けますか?」
カイトの言葉に、ダレルがパンの入った籠を持っていく。
「いくつだ?」
「胡桃入りを二つ下さい」
「また胡桃か」
「好きなんです」
カイトがニコリと笑った。”こうしていると、素直で可愛い少年なのに……”苦々しく思いながら差し出された皿に胡桃パンを二個のせる。
「ダレル先輩もですが……」
「お前と話す気はない」
「リリアーナ様を神聖視する人達が多いようですね」
今まで話した事がなかったリリアーナの話しに、ダレルは興味を引かれた。内容が世間話のようなので、相手をする。
「男性恐怖症であるのにも拘らず、教会の奉仕活動には熱心に参加し、孤児院への慰問もかかさない。外出をすれば、嫌でも男性と接しなければいけないだろうに……。きっと”慈愛”や”清廉”という言葉は、リリアーナ様の為にあるのだ。神聖視するのは当然だ」
「先輩の瞳には、リリアーナは女性として映らないのですか? 魅力的な女性として――」
”一体何を言うんだ”と顔を顰めてカイトを見下ろす。
「真っ白な、触れると吸い付くような肌」
「お前、何を……」
「華奢な身体を組み敷いて、自分の下で喘がせてみたい、けぶるような金髪に顔を埋めてみたい……と少しも思わないのですか?」
驚愕するダレルを覗き込んでくる、黒曜石を思わせる瞳が妖しく光った。
「清らかであるからこそ、汚して、滅茶苦茶にしてしまいたいと思いませんか?」
ごくり――とダレルが唾を飲みこむ。
「ダレル!!」
グスタフが二人の間に割って入った。
「カイトの言うことを聞くんじゃねえ!! 全く……最近ダレルの様子がおかしいと思ったら、こんな話を吹き込んでたのか? おい、ダレル、しっかりしろ!!」
呆然としているダレルの身体を、グスタフが乱暴に揺さぶる。カイトがクスリと笑いを零した。
「何がおかしい?」
「時が、……」
カイトは壁際に歩いて行き、積み上げた本に手をかけた。ゆっくりと振り返ってグスタフに告げる。
「時が満ちました――」
***
こんばんはsierraです。
実は以前から考えていたのですが、今回のような展開の場合”カイトこの野郎! 一回死にさらせ!!”という方は多数いらっしゃると思います。
そういった時に、グッ(握りこぶし)”どうしてくれようか、この怒り! 言いたい、訴えたい! ぶちまけたい!”という方も、もちろんいらっしゃると思います。
そしてその中には、”ただ言いたい、返事はいらない”という方もいらっしゃるんではないかと思いました。
そこで考えました。返信が不要の方は”返信不要”と書いて頂ければ、お返事は控えます(致しません)。何も書いていなければ、これまで通り、お返事させて頂きます。
私のお返事、よくピントが外れているのですが、それでもいいよ~んという方は今まで通りにどうぞ。(^^)
(耳を貸すな。聞いてはいけない)
小さな棘で付いた傷からじわじわと毒が広がっていく――
表向きは普段通りに振る舞い、平穏に時は過ぎる。二週間が経ち、のんびりと読書をするカイトの姿に、皆の気も僅かに緩んだ。
そんな折、一般房で騒ぎが起こる。看守が顔を出してきて、アルフレッドに指示を仰いだ。アルフレッドがダレルに問う。
「少し席を外すが大丈夫か?」
「はい、大丈夫です。お任せ下さい」
ひそやかに、カイトが口の端を上げる。アルフレッドが出て行くと、ダレルは声をかけられた。
「この間の話し、気になりませんか?」
「気にならない」
「先輩が選ばれたのは、リリアーナの為にその身を投げ打つことができるからです」
話を続けるカイトに、ダレルは一瞬身構えたが、すぐにほっとした表情を示す。至極当然の事を言われたからだ。
「それがどうした。騎士団に入ったのだから、当然だろう」
「いいえ、皆、口先ばかりでいざとなったら足が竦むものです。でも先輩なら、躊躇わずに命を賭してリリアーナを守る事ができる」
「……? 素晴らしいことじゃないか」
「命を捨てることがですか? なにも先輩でなくてもいいのに、貧乏くじを引いていませんか?」
「グスタフ隊長が俺が適任だと、高い評価のもとに選んでくれたのだ。寧ろ誇らしく思う」
「高く評価した人間を、なぜ見捨てるんですか? 目玉が抉り出されるというのに」
「あの時の隊長の判断は正しい。俺も理解している」
「だから、選ばれたんです――」
「……え?」
カイトの言葉にグスタフが戸惑いの表情を見せる。
「評価など関係ありません。残酷な命令でも、唯々諾々と受け入れる。都合のいい人間だから選ばれたんです」
「違う。隊長が俺を高く買ってくれたから、選ばれたんだ」
「見捨てられることも厭わない」
「あれは苦渋の決断だった。互いに信頼しあっている……!」
「従順な、捨て駒に使える人間」
「違う! 違う! 違う!!」
ガチャッ、とドアノブを回す音がして、アルフレッドが戻ってきた。一般房の看守に呼び止められて話している間に、ダレルは息を整える。青ざめながら、自分を諌める。
(奴の話しに耳を貸してはいけない……)
耳から入った毒を抜こうと、動揺しながらも思考する。
(グスタフ隊長に直接尋ねるんだ。いや、隊長は俺を評価して、期待してくれている。尋ねる必要などない……!)
『本当に……?』
心の声が囁く。
『本当に隊長は期待しているのか? カイトの言う通りなのでは?』
「大丈夫だ。心配することはない」
『気になっているんだろう? 聞けばいいのに……なぜ聞かない?』
「それは、……大の男がこんな事でくよくよと、思い悩んでいると思われたくないからだ」
『――違う。聞いた時に、隊長の顔色が変わったら怖いんだろう?』
「そんな事はない……!」
『”気付かれた”って顔をされたら……』
「うるさい! 黙れ!!」
楔を打ち込まれた胸を抱えて、表面上は何事もなく、穏やかに時は流れる。先の出来事から一週間、カイトが地下牢に閉じ込められてから一ヶ月が過ぎた。
夕食時――
「パンのお変わりを頂けますか?」
カイトの言葉に、ダレルがパンの入った籠を持っていく。
「いくつだ?」
「胡桃入りを二つ下さい」
「また胡桃か」
「好きなんです」
カイトがニコリと笑った。”こうしていると、素直で可愛い少年なのに……”苦々しく思いながら差し出された皿に胡桃パンを二個のせる。
「ダレル先輩もですが……」
「お前と話す気はない」
「リリアーナ様を神聖視する人達が多いようですね」
今まで話した事がなかったリリアーナの話しに、ダレルは興味を引かれた。内容が世間話のようなので、相手をする。
「男性恐怖症であるのにも拘らず、教会の奉仕活動には熱心に参加し、孤児院への慰問もかかさない。外出をすれば、嫌でも男性と接しなければいけないだろうに……。きっと”慈愛”や”清廉”という言葉は、リリアーナ様の為にあるのだ。神聖視するのは当然だ」
「先輩の瞳には、リリアーナは女性として映らないのですか? 魅力的な女性として――」
”一体何を言うんだ”と顔を顰めてカイトを見下ろす。
「真っ白な、触れると吸い付くような肌」
「お前、何を……」
「華奢な身体を組み敷いて、自分の下で喘がせてみたい、けぶるような金髪に顔を埋めてみたい……と少しも思わないのですか?」
驚愕するダレルを覗き込んでくる、黒曜石を思わせる瞳が妖しく光った。
「清らかであるからこそ、汚して、滅茶苦茶にしてしまいたいと思いませんか?」
ごくり――とダレルが唾を飲みこむ。
「ダレル!!」
グスタフが二人の間に割って入った。
「カイトの言うことを聞くんじゃねえ!! 全く……最近ダレルの様子がおかしいと思ったら、こんな話を吹き込んでたのか? おい、ダレル、しっかりしろ!!」
呆然としているダレルの身体を、グスタフが乱暴に揺さぶる。カイトがクスリと笑いを零した。
「何がおかしい?」
「時が、……」
カイトは壁際に歩いて行き、積み上げた本に手をかけた。ゆっくりと振り返ってグスタフに告げる。
「時が満ちました――」
***
こんばんはsierraです。
実は以前から考えていたのですが、今回のような展開の場合”カイトこの野郎! 一回死にさらせ!!”という方は多数いらっしゃると思います。
そういった時に、グッ(握りこぶし)”どうしてくれようか、この怒り! 言いたい、訴えたい! ぶちまけたい!”という方も、もちろんいらっしゃると思います。
そしてその中には、”ただ言いたい、返事はいらない”という方もいらっしゃるんではないかと思いました。
そこで考えました。返信が不要の方は”返信不要”と書いて頂ければ、お返事は控えます(致しません)。何も書いていなければ、これまで通り、お返事させて頂きます。
私のお返事、よくピントが外れているのですが、それでもいいよ~んという方は今まで通りにどうぞ。(^^)
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