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第十二章
腕(かいな)の中のリリアーナ 83
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「サファイア姫のファーストダンスの相手はこの私だ! セカンドも、その次も――全て私が相手だ!」
「きちんと理由を説明をしたよな? サファイアも嫌々踊るんだし、他のダンスは全て君のものだ。セカンドくらい他の奴に譲っても構わないだろう?」
「アレクセイ兄様言っちゃったの?」
舞踏会が始まる直前、国王の挨拶の真っ只中にそれは始まった。ファーストダンス待機中に国王が話している横で、顔は招待客に向けて笑顔なのに、アレクセイとルイスの声だけでの話し合いが、段々ヒートアップしてきた。
イフリートがカイトに目配せをしてパートナーであるクリスティアナを伴い、居並ぶ貴族達の目から、揉めている三人を隠すためにさりげなく移動した。カイトもそれに習う。
「最初は理由を黙っていてさらっと”セカンドはオルブライト公の息子と踊る” と言ったんだが、言った途端に相手を殺しかねない顔つきになったから」
「殺しはしない。私は我慢ができる男だ」
オルブライト公爵の諸々の悪事、大麻の密売や、不正な税金の取りたて、などなどなど。油断をさせておいて一気に証拠を押さえたいのだ。
「我慢ができる男なら、一曲くらいどうってことないでしょう?」
「しかし……!」
イフリートが急き立てるように口を挟んできた。
「国王陛下がこれ以上話を引き伸ばせないと、サインを送ってきています」
「話はここまで! さあ、ファーストダンスだ!」
アレクセイにパンッ、と背中を押されて、三組のカップルはダンスフロアへと足を踏み出した。それに合わせて美しいメロディが流れ出す。今回は王族以外のファーストダンスへの参加も許されていたので、何組かのカップルがダンスフロアで流れるように踊り始めた。
居並ぶ貴賓客達は、サファイアとルイスの成り行きにただでさえ興味津々なところに、揉めていた様子も窺えたので、自然と注意が二人に集中する。それ以外にも12歳になったカイト、16歳の姿に戻ったリリアーナなど、好奇心を刺激する要素がギュッと纏まったダンスフロアに、人々の視線が集まった。
サイラスがアレクセイに耳打ちをする。
「アレクセイ様、準備は整っています」
「分かった」
大広間の出口に向かう途中で、オルブライト公爵であるカーディスがしたり顔で寄ってきた。
「アレクセイ様」
「カーディス。私は私用でパーティーを抜けるが、君はこのまま楽しんでくれ給え」
「婚約者の……ナルヴィクのシンシア様がいらっしゃっているのですよね?」
「よく知っているな。体調を崩したので、舞踏会には出席させずに部屋で休ませている」
「野暮な事は申しません。お二人でどうぞ長い夜を楽しまれますよう……」
含み笑いをするカーディスに引きつりかけた表情を、王子として身に付けた社交術で笑顔に変え、その場を後にした。
「下衆な奴ですね」
「シンシアがこの場にいなくて良かった。彼女にあんな話を聞かせたくはない」
「しかし、本当に呼び寄せられるとは思いませんでした」
「こちらの動きの目くらましになるからな。城内に内通者がいる感触も得ていたから、敢えて呼び寄せた事を秘密にしていた。まさかこんな簡単にカーディスの口から、明かされるとは思ってもいなかったが」
「執事のベイジルが、目をつけている者がいるそうです」
「誰だかチェックして、黒だったら牢にぶち込んでおけ」
「はい…………」
「何だ?」
「いえ、何でもありません」
「何だ、そのはっきりしない返事は、言え」
「シンシア様が隠れ蓑に利用されたとお知りになったら、哀しまれると考えてしまいました」
「その事なら問題ない」
「と申しますと?」
「お、俺自身が会いたいのもあって、呼び寄せた。きちんとその辺は話してある。……何だそのにやけた顔は!」
「いいえ、安心した次第であります」
顔を赤くしたアレクセイが、少々ぶっきらぼうに言ってから身を翻す。
「さっさと行くぞ!」
「はい」
***
「ファーストダンスが終わったわね」
「ああ――」
途端に渋い顔になったルイスに、サファイアはクスリと笑った。
「たった一曲なのに」
「その一曲が永遠に感じられる」
そこに馬鹿息子……もとい、オルブライト公爵の息子、ブレンダンが近付いてきた。彼の容貌は母親譲りで美しい。シルバーブロンドの髪に、深い湖を思わせる翠の瞳。顔立ちは整っているが、どこか信用できない、狐のようなずるがしこさを感じさせた。。
(まあ、あのカーディスの息子だものね)
軽く挨拶を交わしていると、次の曲が流れてきて、サファイアがブレンダンへと手を伸ばした。彼女の指先がブレンダンの手の平に触れる刹那、ぐいっ、と腰を掴まれて引き戻される。
ひゅっ――、と驚きでサファイアの喉からは息が漏れ、勢いよく反転した身体は、ルイスの腕の中にすっぽりと収まった。
気付いた時には、次のダンスの流れに加わり、周囲からはどよめきが沸き起こる。
「ルイス!」
「笑って。私とは笑顔で踊るんだろう?」
「そんなの決まってないわよ……! 兄様が説明をしたでしょう? ああ、もう……!」
振り返るとブレンダンはポカンとしていたが、すぐにむっとした顔つきになった。カーディスがブレンダンとの縁談を、正式に申し込んでいるのは周知の事実であり、恋の争奪戦が繰り広げられていると、ダンスフロアは黒山の人だかりとなる。
「あいつは……」
「なに?」
「少し調べさせたが、ブレンダンは麻薬を扱うだけでなく、ちょっとした危険人物なんだ。君と踊らせたくはなかった」
「………大丈夫よ、踊るだけですもの」
「しかし、」
「でも、心配をしてくれたのは嬉しいわ。ありがとう……」
今日、サファイアはプロポーズを断るつもりでいる。だから、せめて最後になるであろう、このパーティーの間だけは、素直な気持ちでルイスと接しようと決めていた。
サファイアがはにかんだ笑みをうかべると、ルイスがじっとその顔を見つめる。
「何よ?」
「――たまらなく可愛い」
思ってもいなかった言葉に、サファイアが赤面をして顔を俯け、ルイスが言葉を続けた。
「その可愛い顔をあいつには、いや、ここに居る誰にも見せないでくれ」
独占的な言い方に、ぷいっとサファイアが横を向く。
「貴方と私は何の関わりもないのだから、そんな事を言われる筋合いはないわ。この際だから言っておくけど、実は今日、プロポーズの返事をするつもりだったの…」
「私に先に言わせてほしい」
(断られるのが分かっているのに、わざわざまたここでプロポーズをするの?)
サファイアが怪訝な顔をして、首を傾げた。
「何回、いや、何百回断られようが、私は諦めない。変わらず君にプロポーズをし続ける」
「……それじゃあ、断る意味がないじゃない」
「だからもう諦めて、プロポーズを受けてほしい。いや、君は受けるべきだ。さもないと、ずーっと私に付き纏われるぞ」
「なぁに、それ? 脅し?」
クスッと笑って見上げると、ルイスが真剣な眼差しで強くサファイアを見つめていた。どうせいつもの冗談だと思っていたサファイアは、どうしていいか分からなくなる。胸の鼓動は速くなり、視線を外せなくなってしまった。
「お願いだ。プロポーズを受けてくれ。君を手に入れられない苦しみから、私を救ってほしい」
サファイアが唇を噛む。
(そんな事は言わないでほしかった。いっそ貴方が諦めてくれれば、私も思い切れるのに……)
「わたし、は……」
「パートナーの交代ですよ」
腰に伸びてきた手を感じた途端、今度はブレンダンにフロアの中央まで攫われた。ルイスが殺気立った視線を向けてくる。
「怖いですねぇ」
サファイアは正直なところ、ほっとしていた。
心が震え、一瞬、プロポーズを受けてしまいそうになったから。
「サファイア様がこんなに可愛らしい方だとは思ってもいませんでした」
上辺だけ優しそうな声を出す男に、なぜか背筋が寒くなる。
(そうだ、気持ちを切り替えなくては――)
しかしわざわざ切り替える必要もなく、ブレンダンは、サファイアが好きになれない種類の男で、自然と嫌悪感が溢れてきた。
嫌な態度を取ろうとした矢先に話し掛けられる。
「最近、アレクセイ様と私の父が懇意にさせて頂いております。結婚も申し入れたわけですし、私達はお互いを知り合うべできではないかと考えまして……」
ブレンダンが身を屈めて、耳元で囁いた。
「私はある薬を持っています。一部の上流貴族達しか手に出来ない魔法の薬を――」
サファイアは咄嗟に嫌な態度を引っ込めて、彼を見上げた。
「一緒にいかがですか……? 姫君だと気苦労も多いでしょう? 例えば、リリアーナ姫に義理立てをして、プロポーズを受けられない苦しみとか……」
顔色を変えるサファイアに、彼は畳み掛けてくる。
「そんな事も薬は全て忘れさせてくれます。それに私は貴方を想っています。深い愛で、王子の事を忘れさせてあげましょう」
ダンスで揺れる彼の腕の中で、サファイアの頭の中はフル回転をしていた。
「きちんと理由を説明をしたよな? サファイアも嫌々踊るんだし、他のダンスは全て君のものだ。セカンドくらい他の奴に譲っても構わないだろう?」
「アレクセイ兄様言っちゃったの?」
舞踏会が始まる直前、国王の挨拶の真っ只中にそれは始まった。ファーストダンス待機中に国王が話している横で、顔は招待客に向けて笑顔なのに、アレクセイとルイスの声だけでの話し合いが、段々ヒートアップしてきた。
イフリートがカイトに目配せをしてパートナーであるクリスティアナを伴い、居並ぶ貴族達の目から、揉めている三人を隠すためにさりげなく移動した。カイトもそれに習う。
「最初は理由を黙っていてさらっと”セカンドはオルブライト公の息子と踊る” と言ったんだが、言った途端に相手を殺しかねない顔つきになったから」
「殺しはしない。私は我慢ができる男だ」
オルブライト公爵の諸々の悪事、大麻の密売や、不正な税金の取りたて、などなどなど。油断をさせておいて一気に証拠を押さえたいのだ。
「我慢ができる男なら、一曲くらいどうってことないでしょう?」
「しかし……!」
イフリートが急き立てるように口を挟んできた。
「国王陛下がこれ以上話を引き伸ばせないと、サインを送ってきています」
「話はここまで! さあ、ファーストダンスだ!」
アレクセイにパンッ、と背中を押されて、三組のカップルはダンスフロアへと足を踏み出した。それに合わせて美しいメロディが流れ出す。今回は王族以外のファーストダンスへの参加も許されていたので、何組かのカップルがダンスフロアで流れるように踊り始めた。
居並ぶ貴賓客達は、サファイアとルイスの成り行きにただでさえ興味津々なところに、揉めていた様子も窺えたので、自然と注意が二人に集中する。それ以外にも12歳になったカイト、16歳の姿に戻ったリリアーナなど、好奇心を刺激する要素がギュッと纏まったダンスフロアに、人々の視線が集まった。
サイラスがアレクセイに耳打ちをする。
「アレクセイ様、準備は整っています」
「分かった」
大広間の出口に向かう途中で、オルブライト公爵であるカーディスがしたり顔で寄ってきた。
「アレクセイ様」
「カーディス。私は私用でパーティーを抜けるが、君はこのまま楽しんでくれ給え」
「婚約者の……ナルヴィクのシンシア様がいらっしゃっているのですよね?」
「よく知っているな。体調を崩したので、舞踏会には出席させずに部屋で休ませている」
「野暮な事は申しません。お二人でどうぞ長い夜を楽しまれますよう……」
含み笑いをするカーディスに引きつりかけた表情を、王子として身に付けた社交術で笑顔に変え、その場を後にした。
「下衆な奴ですね」
「シンシアがこの場にいなくて良かった。彼女にあんな話を聞かせたくはない」
「しかし、本当に呼び寄せられるとは思いませんでした」
「こちらの動きの目くらましになるからな。城内に内通者がいる感触も得ていたから、敢えて呼び寄せた事を秘密にしていた。まさかこんな簡単にカーディスの口から、明かされるとは思ってもいなかったが」
「執事のベイジルが、目をつけている者がいるそうです」
「誰だかチェックして、黒だったら牢にぶち込んでおけ」
「はい…………」
「何だ?」
「いえ、何でもありません」
「何だ、そのはっきりしない返事は、言え」
「シンシア様が隠れ蓑に利用されたとお知りになったら、哀しまれると考えてしまいました」
「その事なら問題ない」
「と申しますと?」
「お、俺自身が会いたいのもあって、呼び寄せた。きちんとその辺は話してある。……何だそのにやけた顔は!」
「いいえ、安心した次第であります」
顔を赤くしたアレクセイが、少々ぶっきらぼうに言ってから身を翻す。
「さっさと行くぞ!」
「はい」
***
「ファーストダンスが終わったわね」
「ああ――」
途端に渋い顔になったルイスに、サファイアはクスリと笑った。
「たった一曲なのに」
「その一曲が永遠に感じられる」
そこに馬鹿息子……もとい、オルブライト公爵の息子、ブレンダンが近付いてきた。彼の容貌は母親譲りで美しい。シルバーブロンドの髪に、深い湖を思わせる翠の瞳。顔立ちは整っているが、どこか信用できない、狐のようなずるがしこさを感じさせた。。
(まあ、あのカーディスの息子だものね)
軽く挨拶を交わしていると、次の曲が流れてきて、サファイアがブレンダンへと手を伸ばした。彼女の指先がブレンダンの手の平に触れる刹那、ぐいっ、と腰を掴まれて引き戻される。
ひゅっ――、と驚きでサファイアの喉からは息が漏れ、勢いよく反転した身体は、ルイスの腕の中にすっぽりと収まった。
気付いた時には、次のダンスの流れに加わり、周囲からはどよめきが沸き起こる。
「ルイス!」
「笑って。私とは笑顔で踊るんだろう?」
「そんなの決まってないわよ……! 兄様が説明をしたでしょう? ああ、もう……!」
振り返るとブレンダンはポカンとしていたが、すぐにむっとした顔つきになった。カーディスがブレンダンとの縁談を、正式に申し込んでいるのは周知の事実であり、恋の争奪戦が繰り広げられていると、ダンスフロアは黒山の人だかりとなる。
「あいつは……」
「なに?」
「少し調べさせたが、ブレンダンは麻薬を扱うだけでなく、ちょっとした危険人物なんだ。君と踊らせたくはなかった」
「………大丈夫よ、踊るだけですもの」
「しかし、」
「でも、心配をしてくれたのは嬉しいわ。ありがとう……」
今日、サファイアはプロポーズを断るつもりでいる。だから、せめて最後になるであろう、このパーティーの間だけは、素直な気持ちでルイスと接しようと決めていた。
サファイアがはにかんだ笑みをうかべると、ルイスがじっとその顔を見つめる。
「何よ?」
「――たまらなく可愛い」
思ってもいなかった言葉に、サファイアが赤面をして顔を俯け、ルイスが言葉を続けた。
「その可愛い顔をあいつには、いや、ここに居る誰にも見せないでくれ」
独占的な言い方に、ぷいっとサファイアが横を向く。
「貴方と私は何の関わりもないのだから、そんな事を言われる筋合いはないわ。この際だから言っておくけど、実は今日、プロポーズの返事をするつもりだったの…」
「私に先に言わせてほしい」
(断られるのが分かっているのに、わざわざまたここでプロポーズをするの?)
サファイアが怪訝な顔をして、首を傾げた。
「何回、いや、何百回断られようが、私は諦めない。変わらず君にプロポーズをし続ける」
「……それじゃあ、断る意味がないじゃない」
「だからもう諦めて、プロポーズを受けてほしい。いや、君は受けるべきだ。さもないと、ずーっと私に付き纏われるぞ」
「なぁに、それ? 脅し?」
クスッと笑って見上げると、ルイスが真剣な眼差しで強くサファイアを見つめていた。どうせいつもの冗談だと思っていたサファイアは、どうしていいか分からなくなる。胸の鼓動は速くなり、視線を外せなくなってしまった。
「お願いだ。プロポーズを受けてくれ。君を手に入れられない苦しみから、私を救ってほしい」
サファイアが唇を噛む。
(そんな事は言わないでほしかった。いっそ貴方が諦めてくれれば、私も思い切れるのに……)
「わたし、は……」
「パートナーの交代ですよ」
腰に伸びてきた手を感じた途端、今度はブレンダンにフロアの中央まで攫われた。ルイスが殺気立った視線を向けてくる。
「怖いですねぇ」
サファイアは正直なところ、ほっとしていた。
心が震え、一瞬、プロポーズを受けてしまいそうになったから。
「サファイア様がこんなに可愛らしい方だとは思ってもいませんでした」
上辺だけ優しそうな声を出す男に、なぜか背筋が寒くなる。
(そうだ、気持ちを切り替えなくては――)
しかしわざわざ切り替える必要もなく、ブレンダンは、サファイアが好きになれない種類の男で、自然と嫌悪感が溢れてきた。
嫌な態度を取ろうとした矢先に話し掛けられる。
「最近、アレクセイ様と私の父が懇意にさせて頂いております。結婚も申し入れたわけですし、私達はお互いを知り合うべできではないかと考えまして……」
ブレンダンが身を屈めて、耳元で囁いた。
「私はある薬を持っています。一部の上流貴族達しか手に出来ない魔法の薬を――」
サファイアは咄嗟に嫌な態度を引っ込めて、彼を見上げた。
「一緒にいかがですか……? 姫君だと気苦労も多いでしょう? 例えば、リリアーナ姫に義理立てをして、プロポーズを受けられない苦しみとか……」
顔色を変えるサファイアに、彼は畳み掛けてくる。
「そんな事も薬は全て忘れさせてくれます。それに私は貴方を想っています。深い愛で、王子の事を忘れさせてあげましょう」
ダンスで揺れる彼の腕の中で、サファイアの頭の中はフル回転をしていた。
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