51 / 94
第二章
26話 『大丈夫だよ』って……
しおりを挟む
「うぐーーーっ!!」
合わさった唇を振りほどき、渾身の力でその腕から抜け出した。
「女性にしては力があるとは思っていたが……」
「何のこと!?」
アレクサンダーは首を振る。
「いいや、何でもない」
また手を伸ばしてきたので逃げようとしたが、易々と捕まってしまい、彼の左手で両手を背中に拘束されてしまった。
その後は何をされるかと身構えたが、クリスの身体をただ上から眺めている。
「何をじろじろと見ているの……?」
「気付いていないのか?」
何のこと? と怪訝な顔をするクリスにアレクサンダーは視線で下を指し示した。その視線を追って、自分の身体を見下ろすと、ネグリジェが光の下では見事に透けて見えることが分かる。
途端にクリスの顔が真っ赤になり、離れようと暴れだしたが両手の拘束を強くして、耳元に鼻先を擦り付けてきた。
「とても刺激的な眺めだ……」
なだらかに盛り上がった胸の先には紅く色づく木の実が実り、口に含んで味わいたくなる。
胸に伏せてきたアレクサンダーの顔を狙い、クリスは右足で思い切り蹴り上げようとした。ひょいと避けられて下から掬うように掴まれる。
クリスは下着をつけていない。腿までネグリジェが捲り上がり、慌てて左足でもトライした。
結局両足を掬われて、横抱きで運ばれるとベッドに下ろされ、上から圧し掛かられた。
「放して!! レイプする気なの!?」
「レイプ? まさか……最終的に君が欲しがって、縋りついてきたらレイプではなくなる」
「あり得ないわ、そんなこと!」
「それはどうかな」
アレクサンダーは一瞬口角を上げたが、すぐに考え深い表情になった。
「ああ、確かに処女だから・・・でも朝まではたっぷり時間がある」
高い襟のボタンから順に彼は外していき、やがて現れたキスマークに溜息をつく。なるべく目に入らないように、襟の高いネグリジェを用意させたのだが、結局は脱がしてしまうので同じ事だ。
「やはりまだ消えないんだな」
「これは誰がつけたの?」
「俺だ」
「嘘!」
「嘘じゃない」
アレクサンダーはいきなりクリスの首筋に顔を埋め、情熱的に貪り始める。いつの間にかボタンは外され、前をはだけられていた。
「いや……!」
抗う為に出した手を頭の上で束ねられ、片手でシーツに縫いとめられる。
唇はゆっくりと肌を這い、鎖骨を辿り胸の谷間へと下りていく。そこで止まると固唾を呑んで見ているクリスと視線を合わせた。
「お願いやめて……」
彼は視線を合わせたまま、左の胸のカーブに沿って唇を這わせていき、頂点で震えるそれを口に含んだ。舌先を絡みつかせて口の中でじっくりと味わう。
「いやっ――! あ…んっ、んん……」
右の木の実も指先で摘まれ転がすように愛撫され、余りの刺激にクリスが背を仰け反らせた。
「お願い! 止めて……!」
感じながら涙声を上げてしまうクリスにアレクサンダーは刺激される。乳首を咥内で弄んだまま、ネグリジェの裾から手を差し込んだ。吸い付くような素肌に酔いしれ、膝から腿そして秘所へと右手を這わせていく。
すると、いきなり声がぱたりとやんだ。
不思議に思い顔を上げると、ぎゅっと唇を引き結び真っ赤な顔をして黙り込んでいる。最初は訳が分からなかったが、ギシギシと噛み締めているその様子に驚きの声を上げた。
「まさか――おいっ!!」
急いで強引に頤を掴んで口を開けさせようとした。しかし凄い力で噛み締めているので、容易には開かない。鼻を摘んでもう一度力を入れると、息と力が続かなくなり、ぷはっとクリスは口を開けた。
「いまどき舌を噛むなんて……」
アレクサンダーが口を開けさせて中を覗きこむ。
「血が出てる……薬を持ってくるから待っていろ」
「いらない――」
「もう無理に抱こうとしないから、扉に鍵を掛けるんじゃないぞ」
帰って来たアレクサンダーに大人しく薬を塗ってもらうと、言われるがままに横になる。彼はそのまま明かりを消すと、約束通り部屋から出て行ってくれた。
横向きで身体を丸めて横たわっていると、涙が頬を伝わって落ち、まるで水溜りのようにシーツを濡らしていく。抱き締めてほしいのに傍にいない人……記憶の底に沈んで思い出せない人。
涙は後から後から溢れ出てきて、とどまることを知らないでいた。
翌日ジェラルドを昼寝で寝かしつけると、クリスは直ぐに部屋を抜け出す。一刻も早くヘルマンに会いたい。正しくはヘルマンに似た誰かかもしれないが、今はそれでも構わなかった。彼に会えばきっとこの気持ちを落ち着かせてくれる。待ち合わせ場所へと急ぐあまり、いつもの注意を怠った。
裏庭の木立を抜けると、ヘルマンが背中を向けて立っていた。その姿は実はグリフィスにそっくりで、思い出せないその人に会えた錯角に陥る。
ヘルマンが気付いて振り返り、優しいほっとするような笑顔を浮かべた。
「クリス様」
クリスは両手を広げて、ヘルマンの腕の中に飛び込む。
「ク、クリス様……!?」
「抱き締めて……! 今だけでいいから――」
涙声のクリスに何かがあった事を察したヘルマンは黙ってクリスを抱き締めた。
「お願い。『大丈夫だよ』って言って……」
「――大丈夫だよ」
クリスはヘルマンの胸に顔を埋める。
「『愛している』って言ってほしいの」
「クリス……愛している。この世の誰よりも、君だけを――」
ヘルマンはその言葉に自分の思いの丈を込めて、頭を撫でながらクリスへと伝えた。華奢な身体はぴくりと動き、やがてはむせび泣きによって震え始める。
「クリス様……」
彼女が落ち着いた頃に頬を両手で包んで上向かせ、骨ばった親指で涙を拭った。
大人しくされるがままで、自分を頼りきっているその姿に庇護欲と愛しさが込み上げてくる。ヘルマンはそのまま顔を傾け、彼女にくちづけようとした。クリスが驚きで目を見開く。
「放して……!」
ヘルマンの腕の中から、強引に身を振りほどいて距離を取ろうとすると、いきなり引き戻されてきつく抱き締められた。
「ヘルマン、どうしたの? ねえ、放して……」
抱き締められた腕の中で、胸に顔を伏せたまま話しかける。
「クリス様、愛しています……! どうか私と一緒に逃げて下さい。辛い思いをしてまでここにいる必要はありません」
「何を言っているの? 貴方には奥様がいるんでしょう?」
「おりません。それは陛下に睨まれるのを避ける為に、貴方を寄せ付けないよう先輩がついた嘘です!」
「え……?」
クリスは突然言われて訳が分からなかったが、取り敢えずはヘルマンを落ち着かせようとした。
「ヘルマン、落ち着いて。相手は国王なのよ、逃げてもすぐに追っ手に捕まってしまうわ」
「逃がしてくれる当てがあります! それにこれがあれば……」
ヘルマンは腰につけた革製の小物入れから、クリスに貰った紫水晶のネックレスを取り出した。
「これを売り払えば、大金が手に入ります。私も働きますし、今と同じ生活は無理でも不自由はさせません」
「それはどうかな……?」
二人が驚いて振り向くと、身体から怒りを滲ませたアレクサンダーが立っていた。
合わさった唇を振りほどき、渾身の力でその腕から抜け出した。
「女性にしては力があるとは思っていたが……」
「何のこと!?」
アレクサンダーは首を振る。
「いいや、何でもない」
また手を伸ばしてきたので逃げようとしたが、易々と捕まってしまい、彼の左手で両手を背中に拘束されてしまった。
その後は何をされるかと身構えたが、クリスの身体をただ上から眺めている。
「何をじろじろと見ているの……?」
「気付いていないのか?」
何のこと? と怪訝な顔をするクリスにアレクサンダーは視線で下を指し示した。その視線を追って、自分の身体を見下ろすと、ネグリジェが光の下では見事に透けて見えることが分かる。
途端にクリスの顔が真っ赤になり、離れようと暴れだしたが両手の拘束を強くして、耳元に鼻先を擦り付けてきた。
「とても刺激的な眺めだ……」
なだらかに盛り上がった胸の先には紅く色づく木の実が実り、口に含んで味わいたくなる。
胸に伏せてきたアレクサンダーの顔を狙い、クリスは右足で思い切り蹴り上げようとした。ひょいと避けられて下から掬うように掴まれる。
クリスは下着をつけていない。腿までネグリジェが捲り上がり、慌てて左足でもトライした。
結局両足を掬われて、横抱きで運ばれるとベッドに下ろされ、上から圧し掛かられた。
「放して!! レイプする気なの!?」
「レイプ? まさか……最終的に君が欲しがって、縋りついてきたらレイプではなくなる」
「あり得ないわ、そんなこと!」
「それはどうかな」
アレクサンダーは一瞬口角を上げたが、すぐに考え深い表情になった。
「ああ、確かに処女だから・・・でも朝まではたっぷり時間がある」
高い襟のボタンから順に彼は外していき、やがて現れたキスマークに溜息をつく。なるべく目に入らないように、襟の高いネグリジェを用意させたのだが、結局は脱がしてしまうので同じ事だ。
「やはりまだ消えないんだな」
「これは誰がつけたの?」
「俺だ」
「嘘!」
「嘘じゃない」
アレクサンダーはいきなりクリスの首筋に顔を埋め、情熱的に貪り始める。いつの間にかボタンは外され、前をはだけられていた。
「いや……!」
抗う為に出した手を頭の上で束ねられ、片手でシーツに縫いとめられる。
唇はゆっくりと肌を這い、鎖骨を辿り胸の谷間へと下りていく。そこで止まると固唾を呑んで見ているクリスと視線を合わせた。
「お願いやめて……」
彼は視線を合わせたまま、左の胸のカーブに沿って唇を這わせていき、頂点で震えるそれを口に含んだ。舌先を絡みつかせて口の中でじっくりと味わう。
「いやっ――! あ…んっ、んん……」
右の木の実も指先で摘まれ転がすように愛撫され、余りの刺激にクリスが背を仰け反らせた。
「お願い! 止めて……!」
感じながら涙声を上げてしまうクリスにアレクサンダーは刺激される。乳首を咥内で弄んだまま、ネグリジェの裾から手を差し込んだ。吸い付くような素肌に酔いしれ、膝から腿そして秘所へと右手を這わせていく。
すると、いきなり声がぱたりとやんだ。
不思議に思い顔を上げると、ぎゅっと唇を引き結び真っ赤な顔をして黙り込んでいる。最初は訳が分からなかったが、ギシギシと噛み締めているその様子に驚きの声を上げた。
「まさか――おいっ!!」
急いで強引に頤を掴んで口を開けさせようとした。しかし凄い力で噛み締めているので、容易には開かない。鼻を摘んでもう一度力を入れると、息と力が続かなくなり、ぷはっとクリスは口を開けた。
「いまどき舌を噛むなんて……」
アレクサンダーが口を開けさせて中を覗きこむ。
「血が出てる……薬を持ってくるから待っていろ」
「いらない――」
「もう無理に抱こうとしないから、扉に鍵を掛けるんじゃないぞ」
帰って来たアレクサンダーに大人しく薬を塗ってもらうと、言われるがままに横になる。彼はそのまま明かりを消すと、約束通り部屋から出て行ってくれた。
横向きで身体を丸めて横たわっていると、涙が頬を伝わって落ち、まるで水溜りのようにシーツを濡らしていく。抱き締めてほしいのに傍にいない人……記憶の底に沈んで思い出せない人。
涙は後から後から溢れ出てきて、とどまることを知らないでいた。
翌日ジェラルドを昼寝で寝かしつけると、クリスは直ぐに部屋を抜け出す。一刻も早くヘルマンに会いたい。正しくはヘルマンに似た誰かかもしれないが、今はそれでも構わなかった。彼に会えばきっとこの気持ちを落ち着かせてくれる。待ち合わせ場所へと急ぐあまり、いつもの注意を怠った。
裏庭の木立を抜けると、ヘルマンが背中を向けて立っていた。その姿は実はグリフィスにそっくりで、思い出せないその人に会えた錯角に陥る。
ヘルマンが気付いて振り返り、優しいほっとするような笑顔を浮かべた。
「クリス様」
クリスは両手を広げて、ヘルマンの腕の中に飛び込む。
「ク、クリス様……!?」
「抱き締めて……! 今だけでいいから――」
涙声のクリスに何かがあった事を察したヘルマンは黙ってクリスを抱き締めた。
「お願い。『大丈夫だよ』って言って……」
「――大丈夫だよ」
クリスはヘルマンの胸に顔を埋める。
「『愛している』って言ってほしいの」
「クリス……愛している。この世の誰よりも、君だけを――」
ヘルマンはその言葉に自分の思いの丈を込めて、頭を撫でながらクリスへと伝えた。華奢な身体はぴくりと動き、やがてはむせび泣きによって震え始める。
「クリス様……」
彼女が落ち着いた頃に頬を両手で包んで上向かせ、骨ばった親指で涙を拭った。
大人しくされるがままで、自分を頼りきっているその姿に庇護欲と愛しさが込み上げてくる。ヘルマンはそのまま顔を傾け、彼女にくちづけようとした。クリスが驚きで目を見開く。
「放して……!」
ヘルマンの腕の中から、強引に身を振りほどいて距離を取ろうとすると、いきなり引き戻されてきつく抱き締められた。
「ヘルマン、どうしたの? ねえ、放して……」
抱き締められた腕の中で、胸に顔を伏せたまま話しかける。
「クリス様、愛しています……! どうか私と一緒に逃げて下さい。辛い思いをしてまでここにいる必要はありません」
「何を言っているの? 貴方には奥様がいるんでしょう?」
「おりません。それは陛下に睨まれるのを避ける為に、貴方を寄せ付けないよう先輩がついた嘘です!」
「え……?」
クリスは突然言われて訳が分からなかったが、取り敢えずはヘルマンを落ち着かせようとした。
「ヘルマン、落ち着いて。相手は国王なのよ、逃げてもすぐに追っ手に捕まってしまうわ」
「逃がしてくれる当てがあります! それにこれがあれば……」
ヘルマンは腰につけた革製の小物入れから、クリスに貰った紫水晶のネックレスを取り出した。
「これを売り払えば、大金が手に入ります。私も働きますし、今と同じ生活は無理でも不自由はさせません」
「それはどうかな……?」
二人が驚いて振り向くと、身体から怒りを滲ませたアレクサンダーが立っていた。
0
お気に入りに追加
316
あなたにおすすめの小説
あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
【完結】【R18】男色疑惑のある公爵様の契約妻となりましたが、気がついたら愛されているんですけれど!?
夏琳トウ(明石唯加)
恋愛
「俺と結婚してくれたら、衣食住完全補償。なんだったら、キミの実家に支援させてもらうよ」
「え、じゃあ結婚します!」
メラーズ王国に住まう子爵令嬢マーガレットは悩んでいた。
というのも、元々借金まみれだった家の財政状況がさらに悪化し、ついには没落か夜逃げかという二択を迫られていたのだ。
そんな中、父に「頼むからいい男を捕まえてこい!」と送り出された舞踏会にて、マーガレットは王国の二大公爵家の一つオルブルヒ家の当主クローヴィスと出逢う。
彼はマーガレットの話を聞くと、何を思ったのか「俺と契約結婚しない?」と言ってくる。
しかし、マーガレットはためらう。何故ならば……彼には男色家だといううわさがあったのだ。つまり、形だけの結婚になるのは目に見えている。
そう思ったものの、彼が提示してきた条件にマーガレットは飛びついた。
そして、マーガレットはクローヴィスの(契約)妻となった。
男色家疑惑のある自由気ままな公爵様×貧乏性で現金な子爵令嬢。
二人がなんやかんやありながらも両想いになる勘違い話。
◆hotランキング 10位ありがとうございます……!
――
◆掲載先→アルファポリス、ムーンライトノベルズ、エブリスタ
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
オオカミの旦那様、もう一度抱いていただけませんか
梅乃なごみ
恋愛
犬族(オオカミ)の第二王子・グレッグと結婚し3年。
猫族のメアリーは可愛い息子を出産した際に獣人から《ヒト》となった。
耳と尻尾以外がなくなって以来、夫はメアリーに触れず、結婚前と同様キス止まりに。
募った想いを胸にひとりでシていたメアリーの元に現れたのは、遠征中で帰ってくるはずのない夫で……!?
《婚前レスの王子に真実の姿をさらけ出す薬を飲ませたら――オオカミだったんですか?》の番外編です。
この話単体でも読めます。
ひたすららぶらぶいちゃいちゃえっちする話。9割えっちしてます。
全8話の完結投稿です。
子どもを授かったので、幼馴染から逃げ出すことにしました
おうぎまちこ(あきたこまち)
恋愛
※ムーンライト様にて、日間総合1位、週間総合1位、月間総合2位をいただいた完結作品になります。
※現在、ムーンライト様では後日談先行投稿、アルファポリス様では各章終了後のsideウィリアム★を先行投稿。
※最終第37話は、ムーンライト版の最終話とウィリアムとイザベラの選んだ将来が異なります。
伯爵家の嫡男ウィリアムに拾われ、屋敷で使用人として働くイザベラ。互いに惹かれ合う二人だが、ウィリアムに侯爵令嬢アイリーンとの縁談話が上がる。
すれ違ったウィリアムとイザベラ。彼は彼女を無理に手籠めにしてしまう。たった一夜の過ちだったが、ウィリアムの子を妊娠してしまったイザベラ。ちょうどその頃、ウィリアムとアイリーン嬢の婚約が成立してしまう。
我が子を産み育てる決意を固めたイザベラは、ウィリアムには妊娠したことを告げずに伯爵家を出ることにして――。
※R18に※
奥手なメイドは美貌の腹黒公爵様に狩られました
灰兎
恋愛
「レイチェルは僕のこと好き?
僕はレイチェルのこと大好きだよ。」
没落貴族出身のレイチェルは、13才でシーモア公爵のお屋敷に奉公に出される。
それ以来4年間、勤勉で平穏な毎日を送って来た。
けれどそんな日々は、優しかった公爵夫妻が隠居して、嫡男で7つ年上のオズワルドが即位してから、急激に変化していく。
なぜかエメラルドの瞳にのぞきこまれると、落ち着かない。
あのハスキーで甘い声を聞くと頭と心がしびれたように蕩けてしまう。
奥手なレイチェルが美しくも腹黒い公爵様にどろどろに溺愛されるお話です。
色々と疲れた乙女は最強の騎士様の甘い攻撃に陥落しました
灰兎
恋愛
「ルイーズ、もう少し脚を開けますか?」優しく聞いてくれるマチアスは、多分、もう待ちきれないのを必死に我慢してくれている。
恋愛経験も無いままに婚約破棄まで経験して、色々と疲れているお年頃の女の子、ルイーズ。優秀で容姿端麗なのに恋愛初心者のルイーズ相手には四苦八苦、でもやっぱり最後には絶対無敵の最強だった騎士、マチアス。二人の両片思いは色んな意味でもう我慢出来なくなった騎士様によってぶち壊されました。めでたしめでたし。
慰み者の姫は新皇帝に溺愛される
苺野 あん
恋愛
小国の王女フォセットは、貢物として帝国の皇帝に差し出された。
皇帝は齢六十の老人で、十八歳になったばかりのフォセットは慰み者として弄ばれるはずだった。
ところが呼ばれた寝室にいたのは若き新皇帝で、フォセットは花嫁として迎えられることになる。
早速、二人の初夜が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる