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後日談
20 捕まえた―― ☆
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「捕まえた――」
優位に立っていた筈のクリスが、いつの間にか逞しい身体の下に、組み敷かれていた。
「……え、」
グリフィスが目を細めて、組み敷いたクリスをじっと見つめる。
それは腹を空かした狼が、舌なめずりをしているように見えた。
「ひぃっ、……!」
「どうした?」
「お、狼に、バリバリと頭から食べられそうな気がして……」
「俺がバリバリ喰うとでも? 馬鹿だなぁ……」
「ごめんなさい」
ほっと安堵するクリス。
「味わってから喰うに、決まっているじゃないか」
「ひぃいいい!」
クリスは大いに狼狽える。
「だ、だいたい、キスの主導権を渡しておいて、スカーフを緩めるなんて、卑怯よ!」
「主導権を渡す前から、緩める作業をしてはいたんだが……」
腕の中でじたばたするクリスを見下ろしたグリフィスは、笑みを浮かべて愛おし気に、目尻や頬にキスを落とした。
頭の中で警報が鳴り響き、益々暴れるクリスだったが……
「グリフィス――」
「ん?」
「話している間は、手を動かさないでじっとしていて」
「それは無理な話だ」
豊かな胸をゆっくりと揉みしだきながら、至極当然のように答える。
”これでは気が散って、考えがまとまらない”とクリスが頬を膨らませると、胸の尖りをきゅっと摘まれた。
「んっ、………」
「声を殺さないで」
口を引き結んで耐えようとしたクリスに、グリフィスが囁く。
夜な夜な彼に抱かれた身体が、彼の愛撫を思い出し、ぞくりとした感覚が四肢に広がった。
グリフィスが胸にくちづけて、美しい稜線を愛でるように舌を這わせていく。
背筋を震わせて、抵抗しようとするクリスを難なく押さえつけると、尖らせた舌先で乳輪をなぞり始めた。
「ぁっ……」
もう片方の尖りの周りも、焦らすように指先が這う。
しかし先端には触れてくれない。
舌も周辺を舐めるだけで、触れてほしいところに触れてこない。
”以前抱いてくれた時のように愛して欲しい――”
もどかしくて、我慢できなくなったクリスが、胸を差し出すように背をしならせた。
気付いたグリフィスが口元に弧を描き、引き締まった首をおもむろに伸ばして、クリスの耳元に顔を埋める。
「舐めてほしい……?」
耳朶を甘噛みしながら、低い声でグリフィスが呟く。
羞恥心でいっぱいになりながらも、こくんとクリスが頷いた。
たちまち震えていた胸の尖りが、肉厚な舌に絡め取られる。
「あんっ! ん、……んっ、…はぁぁ……」
舌で、指先で……、胸の先端をいたぶられ、もう声を殺すことなどできはしない。
グリフィスに乳首を咥えられて、歯で甘くしごかれるのも堪らなく悦い。
つのる快感に、思わず身体をのけ反らすと、きつく乳運ごと吸い上げられ、尖りに歯を立てられた。
「やっ、あぁああああっ!」
グリフィスの腕の中で、クリスがクッと背を反らした。
「胸だけで、達してしまった?」
彼にしがみつき、素直にこくこくと瞳を潤ませて頷くクリス。
(可愛い――)
クリスの額にくちづける。
「夜は長いのに……君の身体が持つかな……」
「………え、」
捕食者の眼光に、クリスは射すくめられる。
(そうだった……! グリフィスって精力に満ち溢れていて(絶倫)、おまけに半年以上も、女性(私)を抱いていない……)
「グリフィス、ちょっと待っ…! あっ、……やぁ、」
厚い胸板を押し返そうとした右手が取られ、指と指が絡み合い、シーツに押さえつけられた。
左手だけでは押し返す力も弱く、全く抵抗になってない。
胸の先端を舌で舐られながら、ネグリジェのボタンが外されていく。
やがて最後のボタンを外されて、ネグリジェの前をはだけられ、頼りない下着一枚だけの姿が、彼の視線に晒された。
頬を赤らめて固まっていると、グリフィスが表情を緩める。
「さっきは自分で、ボタンを外していたじゃないか」
「だって、胸までだったもの……」
彼の手が細いウエストを撫で下ろし、なめらかな肌を愛でながら、下肢へと滑っていく。
狼狽えたクリスが手首を押さえつけたが、むろん彼女の力で止める事はできず、たやすく下着の縁をかいくぐった。
「だめっ、触らないでっ……」
指がそっと中心に触れる。真っ赤になったクリスが、両手で顔を隠した。
「濡れている」
蜜口から溢れ出た蜜が、彼の指先をしとどに濡らす。指の腹が秘裂に沿って、ぬるぬると往復をした。
その動きが蜜のせいで、やたらスムーズなのも恥ずかしい。
「凄い……溢れてくる……」
蜜中に指を沈めると、きゅうっと締め付けてきた。
クリスが突然、彼の背中に手を回して引き寄せ、硬い胸板に顔をぐりぐりと押し付けた。
顔を見られたくなくて、必死に隠そうとしているようだ。
そんなクリスを”可愛い”と思いながら、グリフィスは溢れ出る花蜜を、指にまぶしながら中を探っていく。
くの字に曲げて、クリスの弱いところを、ゆるゆると掻くように動かす。
「あ、いやっ、またイっちゃうから……!」
クリスの言葉に、曲げた指が、彼女の敏感な部分を執拗に掻きまわす。
親指にも花蜜を絡め、秘裂の上部でぷっくりと膨らんでいる木の芽を、くりくりと円を描くように嬲った。
「ああっ、ああぁあああ!」
達して、びくびくと痙攣するクリスの身体を、グリフィスがギュッと抱き締める。
「もう大丈夫だ」
”何が大丈夫? ひょっとして、落ち着かせようとしてくれてるの? 良かった……これで今日は、もう休めるのね……”と霞のかかった頭でぼーっと考えていると、熱を持った雄の先端が、クリスの秘所に押し付けられた。
***
今回のムーンの題名は”残酷な笑みを浮かべる”になります。
優位に立っていた筈のクリスが、いつの間にか逞しい身体の下に、組み敷かれていた。
「……え、」
グリフィスが目を細めて、組み敷いたクリスをじっと見つめる。
それは腹を空かした狼が、舌なめずりをしているように見えた。
「ひぃっ、……!」
「どうした?」
「お、狼に、バリバリと頭から食べられそうな気がして……」
「俺がバリバリ喰うとでも? 馬鹿だなぁ……」
「ごめんなさい」
ほっと安堵するクリス。
「味わってから喰うに、決まっているじゃないか」
「ひぃいいい!」
クリスは大いに狼狽える。
「だ、だいたい、キスの主導権を渡しておいて、スカーフを緩めるなんて、卑怯よ!」
「主導権を渡す前から、緩める作業をしてはいたんだが……」
腕の中でじたばたするクリスを見下ろしたグリフィスは、笑みを浮かべて愛おし気に、目尻や頬にキスを落とした。
頭の中で警報が鳴り響き、益々暴れるクリスだったが……
「グリフィス――」
「ん?」
「話している間は、手を動かさないでじっとしていて」
「それは無理な話だ」
豊かな胸をゆっくりと揉みしだきながら、至極当然のように答える。
”これでは気が散って、考えがまとまらない”とクリスが頬を膨らませると、胸の尖りをきゅっと摘まれた。
「んっ、………」
「声を殺さないで」
口を引き結んで耐えようとしたクリスに、グリフィスが囁く。
夜な夜な彼に抱かれた身体が、彼の愛撫を思い出し、ぞくりとした感覚が四肢に広がった。
グリフィスが胸にくちづけて、美しい稜線を愛でるように舌を這わせていく。
背筋を震わせて、抵抗しようとするクリスを難なく押さえつけると、尖らせた舌先で乳輪をなぞり始めた。
「ぁっ……」
もう片方の尖りの周りも、焦らすように指先が這う。
しかし先端には触れてくれない。
舌も周辺を舐めるだけで、触れてほしいところに触れてこない。
”以前抱いてくれた時のように愛して欲しい――”
もどかしくて、我慢できなくなったクリスが、胸を差し出すように背をしならせた。
気付いたグリフィスが口元に弧を描き、引き締まった首をおもむろに伸ばして、クリスの耳元に顔を埋める。
「舐めてほしい……?」
耳朶を甘噛みしながら、低い声でグリフィスが呟く。
羞恥心でいっぱいになりながらも、こくんとクリスが頷いた。
たちまち震えていた胸の尖りが、肉厚な舌に絡め取られる。
「あんっ! ん、……んっ、…はぁぁ……」
舌で、指先で……、胸の先端をいたぶられ、もう声を殺すことなどできはしない。
グリフィスに乳首を咥えられて、歯で甘くしごかれるのも堪らなく悦い。
つのる快感に、思わず身体をのけ反らすと、きつく乳運ごと吸い上げられ、尖りに歯を立てられた。
「やっ、あぁああああっ!」
グリフィスの腕の中で、クリスがクッと背を反らした。
「胸だけで、達してしまった?」
彼にしがみつき、素直にこくこくと瞳を潤ませて頷くクリス。
(可愛い――)
クリスの額にくちづける。
「夜は長いのに……君の身体が持つかな……」
「………え、」
捕食者の眼光に、クリスは射すくめられる。
(そうだった……! グリフィスって精力に満ち溢れていて(絶倫)、おまけに半年以上も、女性(私)を抱いていない……)
「グリフィス、ちょっと待っ…! あっ、……やぁ、」
厚い胸板を押し返そうとした右手が取られ、指と指が絡み合い、シーツに押さえつけられた。
左手だけでは押し返す力も弱く、全く抵抗になってない。
胸の先端を舌で舐られながら、ネグリジェのボタンが外されていく。
やがて最後のボタンを外されて、ネグリジェの前をはだけられ、頼りない下着一枚だけの姿が、彼の視線に晒された。
頬を赤らめて固まっていると、グリフィスが表情を緩める。
「さっきは自分で、ボタンを外していたじゃないか」
「だって、胸までだったもの……」
彼の手が細いウエストを撫で下ろし、なめらかな肌を愛でながら、下肢へと滑っていく。
狼狽えたクリスが手首を押さえつけたが、むろん彼女の力で止める事はできず、たやすく下着の縁をかいくぐった。
「だめっ、触らないでっ……」
指がそっと中心に触れる。真っ赤になったクリスが、両手で顔を隠した。
「濡れている」
蜜口から溢れ出た蜜が、彼の指先をしとどに濡らす。指の腹が秘裂に沿って、ぬるぬると往復をした。
その動きが蜜のせいで、やたらスムーズなのも恥ずかしい。
「凄い……溢れてくる……」
蜜中に指を沈めると、きゅうっと締め付けてきた。
クリスが突然、彼の背中に手を回して引き寄せ、硬い胸板に顔をぐりぐりと押し付けた。
顔を見られたくなくて、必死に隠そうとしているようだ。
そんなクリスを”可愛い”と思いながら、グリフィスは溢れ出る花蜜を、指にまぶしながら中を探っていく。
くの字に曲げて、クリスの弱いところを、ゆるゆると掻くように動かす。
「あ、いやっ、またイっちゃうから……!」
クリスの言葉に、曲げた指が、彼女の敏感な部分を執拗に掻きまわす。
親指にも花蜜を絡め、秘裂の上部でぷっくりと膨らんでいる木の芽を、くりくりと円を描くように嬲った。
「ああっ、ああぁあああ!」
達して、びくびくと痙攣するクリスの身体を、グリフィスがギュッと抱き締める。
「もう大丈夫だ」
”何が大丈夫? ひょっとして、落ち着かせようとしてくれてるの? 良かった……これで今日は、もう休めるのね……”と霞のかかった頭でぼーっと考えていると、熱を持った雄の先端が、クリスの秘所に押し付けられた。
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今回のムーンの題名は”残酷な笑みを浮かべる”になります。
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