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第三話 好きな感情
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「やっぱり別れたい。」高校の時から付き合っている4歳年上の彼氏に電話越しに告げた。
「いやだ。考え直してほしい。なぎのことほんとに好きなんだ。俺のこと好きじゃなくてもいい。いつか好きになれるように頑張るから。」
付き合い始めた時から好きになれるように頑張ると言われてたけど結局好きになれなかった。一言でいうとすごくいい人。遠距離で、大学で忙しくても時間作って会いに来てくれる。愛情表現もしてくれる。でも好きになれなかった。というか好きの感情がわからないままだった。
「それってアセクシャルなんじゃない?この前ジェンダーの授業で恋愛感情を持てない人もいるって言ってたよ」
というひとみの発言を聞いて少し安心した。
実は自分は変なんじゃないか、女としてどこかかけているんじゃないかと悩んでいたから。
「好きっていう感情って曖昧過ぎて難しよね。だって好きな感情って洗脳とかで作れるらしい、同性だって好きなのかもとかって誰にも分らなくない?」
とこの前好きな人ができたとか言ってたれいが言った。するとひとみが
「たしかに仲のいい同姓とかに告白されたら普通に友達として好きだからOKしちゃいそう」
ひとみは良くも悪くも柔軟すぎてなんでもいいよっていう癖があるからこの子はいつか同性とも付き合いそうだな。
「話戻るけどアセクシャルって一生好きな人ができないってこと?」
「うーん、そんな感じだと思う。アセクシャルって性的な恋愛感情がないだけで友情の恋愛がある人もいるらしいよ。」今度ジェンダーの授業で発表しないといけなくてめっちゃ調べたから何でも聞いて、なんて自慢気に話すひとみの話を聞きながら、友情の隙があるという話はすごく納得できた。
「まあ、性的思考も個性の一つだし、そんなに悩むことないよ。悩むときもあると思うけど、付き合うのも好きなようにしたらいいと思うよ」
「そうだね!しんどくなったら私らに愚痴はいたらいいし。とりあえずフリーおめでとうっていうことで今日はあそぼう!」
なぎに続いてひとみが言った言葉でなぜかピザを頼むことになったから今夜はまだまだ長く語れそうだ。アセクシャルでもそうでなくてもこうして生きれていることに感謝しよう。
「いやだ。考え直してほしい。なぎのことほんとに好きなんだ。俺のこと好きじゃなくてもいい。いつか好きになれるように頑張るから。」
付き合い始めた時から好きになれるように頑張ると言われてたけど結局好きになれなかった。一言でいうとすごくいい人。遠距離で、大学で忙しくても時間作って会いに来てくれる。愛情表現もしてくれる。でも好きになれなかった。というか好きの感情がわからないままだった。
「それってアセクシャルなんじゃない?この前ジェンダーの授業で恋愛感情を持てない人もいるって言ってたよ」
というひとみの発言を聞いて少し安心した。
実は自分は変なんじゃないか、女としてどこかかけているんじゃないかと悩んでいたから。
「好きっていう感情って曖昧過ぎて難しよね。だって好きな感情って洗脳とかで作れるらしい、同性だって好きなのかもとかって誰にも分らなくない?」
とこの前好きな人ができたとか言ってたれいが言った。するとひとみが
「たしかに仲のいい同姓とかに告白されたら普通に友達として好きだからOKしちゃいそう」
ひとみは良くも悪くも柔軟すぎてなんでもいいよっていう癖があるからこの子はいつか同性とも付き合いそうだな。
「話戻るけどアセクシャルって一生好きな人ができないってこと?」
「うーん、そんな感じだと思う。アセクシャルって性的な恋愛感情がないだけで友情の恋愛がある人もいるらしいよ。」今度ジェンダーの授業で発表しないといけなくてめっちゃ調べたから何でも聞いて、なんて自慢気に話すひとみの話を聞きながら、友情の隙があるという話はすごく納得できた。
「まあ、性的思考も個性の一つだし、そんなに悩むことないよ。悩むときもあると思うけど、付き合うのも好きなようにしたらいいと思うよ」
「そうだね!しんどくなったら私らに愚痴はいたらいいし。とりあえずフリーおめでとうっていうことで今日はあそぼう!」
なぎに続いてひとみが言った言葉でなぜかピザを頼むことになったから今夜はまだまだ長く語れそうだ。アセクシャルでもそうでなくてもこうして生きれていることに感謝しよう。
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