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第二話 お金の価値観

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今日は幸いにもパンがいっぱい売れ残っている。ひとみもなぎもきっと食べるやろうし、持っていけるだけ持っていこうと思って、先輩に遠慮なくたくさんのパンを袋に詰めた。
帰ってる途中になぎに今から家に行くと連絡し、この大量のパンもしかしたらめっちゃ余るんちゃうかなと心配したけど、まあ余ったら冷凍できるし大丈夫やろう。
「ただいまー」とまるで我が家のようにいうと当たり前のように
「おかえりー、おつかれー」と声が聞こえてきた。
パンが大好きなひとみが駆け寄りながら
「すごい量のパン!」と目を輝かせてた。
「一緒に食べよー、何個か好きなやつ家置いててもいいし」
ありがとーと言いながらでもこの寮やばいなーって言いながらなぎもいる部屋に向かう。
それぞれ好きなパンを食べながらひとみが
「あ、そうだ、トイレットペーパー持っていく?」と突然ぶち込んできた。いっつも唐突にな端を持っていく。本人曰く、話は全部つながっているらしい。
「もらえるのはうれしいけどいいの?」と尋ねると、
「もちろん、パン食べさせてもらったし、いっぱい買っちゃって置く場所もこまってたし。」
「わたしもこのマカロンれいにお土産だからねー」となぎもパンの等価交換をしてくれる。
「パンは売れ残りだから私もただなのに、いつもいつもこっちが申し訳ないよ」とっちょっと遠慮すると、なぎが食い気味に
「体力使ってるじゃん。だからお疲れさまってことのマカロンだし、いつもおいしいパンありがとうっていうことだから、遠慮せず受け取っといて」って。
そういえば時々かっこいいこと言うのがなぎだったな。
ちゃんとこうしたところに気を使えるというか、お金の価値観が合う友達は今まであんまり出会わなかったな、、うちの実家貧乏やったしな、、
でも賄のパンの値段までも気にして私に感謝として等価交換してくれる2人と友達になれたのはなるべくしてだったのかなと思うとちょっとうれしい。いや、めっちゃうれしい。
「じゃあ遠慮なく!ありがとう!」と友達になってくれた感謝も込めて言ってみた。いつか、いつもありがとうとか照れるけど言ってみようと。
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