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束の間(2)
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「……竜だな」
「……竜ね」
両脇から覗き込んでいる友人二人の指摘に、一條は頭を抱えたくなった。
しかし、紙を開いているのも自分である為、代わりに眉根を限界まで詰める事にする。
立派な体躯、太い四肢、背からは大翼が生え、身体に迫る長さの尾。
何とか言う恐竜の様な長い首の先には、爬虫類然とした頭。
幻獣の王たる竜が、そこに描かれていた。
「はぁー……」
ついでに深いため息を追加。
「何か、不味い事をしましたか……?」
「気にしないで。ヘアン君がマズったんじゃなくて、相手が少々問題なだけ」
ヘアン・オーブが、その言葉に少し安堵の表情を見せる。
それに苦笑しながら、隣で緊張の所為か、岩と見紛う程に固まった二人に視線を送った。
ここから更に東。ゴルゴダ平原を越えた先にて、件のロキを最初に目撃した者達だ。
文字だけでは伝わらない、伝えられない部分を補完する為、本来は四日乃至五日は掛かる所をかなり無茶な道程を経て先程着いたばかりでもある。
それ故、今にも倒れそうではあるが無理からぬ事であろう。
「ごめんなさい。巨体なのは聞いてるけど、どれ位かは分かる?」
「……恐らく、ここの外壁よりも頭が上に来ます」
問答ははっきりとしている。
「嘘ではない、か。根拠は?」
「リーンクルにも、ここ程ではありませんが、壁で囲っています。大体、ダルク様と同じ位のが。そこからの憶測になります」
もう一人が答えた。
一條も自身の身長は把握しているが、
「ここの壁より上……かなり大きいなぁ……。二十メトル、下手したら三十はありそうだ……」
ヘアンを催促し、絵の邪魔にならない隅へ書き込んでいく。
「大群って話だけど……」
切り出した。
「数はこの際聞かない。でも、そうだね……見た事無い奴とかは? 例えば、此処に居た奴。後は巨人とかそれ以外にも。……あー、遠目じゃ分かんないか……」
頭を掻いた仕草に、二人は顔を見合わせる。
「初めて見る姿をしたのが、少し見えた気もしますが……」
「しかし、ダルク様の言われた、巨人、は居なかったかと思います」
「そっか。まぁ、それは追々で良いかな」
一応、情報として追加したのも含めて、ヘアンに返却。
「ごめん。これと同じのを二つ三つ描いてくれないかな。アタシの手紙と一緒に後でグランツェに送りたいから」
ぱっ、と笑みを見せ、画家志望が勢い良く走って行った。
「尻尾が見えるわ」
「言うな言うな。……俺も見えるけど」
友人達のやり取りに苦笑。
「さて。……ボルドーさん。カルデルさん。二人も、ありがとうございます。まずはしっかり休んで下さい」
未だ固い表情のままである功労者らに対し、ヴァロワ式の敬礼を取った。
が、それに返ってきたのは、鳩が豆鉄砲を食った様な顔。
――……あれ。敬礼、間違ってないよね……?
思いつつ横目で親友を見れば、肩を竦めながら頭を左右に振っている。
「え。敬礼じゃないなら何」
尋ねた瞬間、目の前の二人が感極まった声を絞り出した。
「えぇ……なに。なんなの……」
「……いえ。まさか、ジャンヌ・ダルク様に名前を呼んで頂けるとは……」
「話した事も殆ど無かった程でしたし……」
返ってきた答えに、思わずこめかみを押さえる。
そういうものなのかも知れない。
「皆の想像してるアタシ薄情過ぎるでしょ……」
確かに二人の言う通り、会話したのも数える程ではあるが、アランの近くに居れば大体顔を見合わせる間柄であればこそでもある。
当初こそ覚える余裕すらありはしなかったが、半年以上経てば話も違ってくるのだ。
「そういうとこだぞ」
親友の指摘にも、乾いた笑いしか出せない。
「はぁ……。まぁ、ともあれ、敵のラスボスが判明しただけ良しとしますかね」
「ラスボスかぁ……実感沸かないなぁ」
「知恵の出し所だぞ軍師殿」
「えぇ? 軽く言ってくれるぜ……」
頭を掻く高井坂を紀宝と二人で小突いていきながら、視線を街へと移す。
大混乱、とまではいかないが、それでもこの一大事に際し、ウネリカは活気に満ちていた。
と言う表現は、あまり良くはないのだろうが。
「今度の敵はディーガ、ですか」
「残念な事に。加えて、文字通りのロキケトー。……総力戦になりそうだね」
「緊張してくるな……」
「「早い早い」」
親友に対して二人で突っ込みを入れてから、改めてアランに応える。
「とりあえず、人数分のホボスだけ確保しといて。アタシ名義で報告やらを添えてグランツェに郵便出したら、出来る限り急ぎで戻ろう」
「ヴァルグは良いのですか?」
「仕方ないけどここで留守番ですね。荷物は最低限にしましょう」
頷いた。
「後、ガティネ組だけど……」
言い掛けた所へ、やってきた四人を視界に捉える。
「そっちはアプラさんとヴィルオートさんが此処に残るんで良いんですよねっ?」
「元々そのつもりだっ。そちら側の奴とで最前線に行けば、多少は無理も聞ける筈だからな」
アプラは、此処へ顔を出すのが二度目なのもあってか、あまり周囲を気にしていない。
どころか、やはり率先してヴァロワ側へ声を掛けている。
他の三人からしても、とても同じ人種とは思えない飄々ぶりであった。
「頼もしい言葉だこと」
「見直してくれたか? ミランヌ」
一睨みしてから、そっぽを向いた彼女に対しても、変わらぬ表情である。
ここまで来ると、本気なのかどうかも分からない。
――好きなのは嘘では無い、と思いたいけど。
「そういえば、ミランヌが姉と慕っている以上、ジャンヌは俺にとっても姉になるのか」
「ならねぇんだわ。……図々しいのはどこの国にも居るんだな」
すげなく却下してから、隣で驚いた顔をしている親友と視線が合ったので、とりあえず両肩を叩いておく。
「何で慰められたの今」
「いやなんとなく」
若干悲しい目をする馬鹿を放置して、話を進める。
「セレエールさんは、もう一つ先のドワーレと言う街までお願いします。鍛冶士を始め、職人達の街でもあるので、良いのではないかと。後で皇都から腕利きもお呼びしたいと思ってます」
「それは楽しみだ。私以外が武器を作っているのを見れるとは思わなかった。勿論、ジャンヌと作ったのもそうだが、どちらももうかなり昔の事だからな」
「年を数える習慣が無い事を、今は少しだけ感謝したいですね……」
ため息を吐く。
彼らの言う、昔、とは一体何百年前だと言うのか。想像するだに恐ろしい。
「えぇと。それで、アシーキさん、なんですけど……」
続け様に声を掛けた先で、アシーキは忙しなく動かしていた視線をこちらへ向けた。
「すいません。向こうとは全然違った風景と、この喧噪。慣れないもので」
正直な物言いには、笑うしか無い。
と言うより、ここまで素直に表現してくれているのは彼位なものだ。
最も、この遠征には当初入っていない筈なのに、何故だかこうして此処に居る不思議さは誤魔化せたものではないのだが。
――全く。誰の進言かは知らんけど。
思うに留め、一息。
「来て貰った以上、私に付き合って皇都まで行く事にもなるんですけど。……その、大丈夫ですか?」
「次はそちらの訓練を見て欲しい、と言ったのは貴女ですよ。ジャンヌ」
嬉しそうな、楽しそうな声色が告げた。
「確かに言いましたけどね……。では、宜しくお願いします」
深々と頭を下げる。
――あ、そうなると、純粋にガティネの人で初めて皇都に足を踏み入れるのか。……実は凄い事かも?
思案しながら頭を上げれば、ほんの少し困惑している様な彼と目が合った。
当然である。
頭を下げる慣習等ないからだ。
両手で制した後、
「あ、お二人はアスールで良いんですよね?」
「えぇ。その、ドワーレ、でセレエールを下ろせば良いんですよね。ホボスと同じ程度は走れますから、そちらに遅れる事はないかと」
「便利だなぁ……」
「あんなナリで比較的大人しいってんだから生態間違ってない?」
牙こそ生えてはいるが、紀宝の言う通り、凶暴とはあまり思えない性格をしている。
そこに関しては人に育てられた事も無関係ではないだろうが、多少はその見た目に準じた性質も混じっているのだろう。
とはいえ、例え暴れたとてさしたる問題にすらならない気がするのは、既に前例があるからだ。
「さてと。じゃあ。一、二、三、四頭か。アランさんはお願いします。アタシも終わり次第、門へと向かいますから」
「分かりました」
苦笑しながら去って行くアランの背を見ながら、高井坂が声を落とした。
「数足りなくねぇ?」
「ミラはアタシと、だ。あいつまだ上手く乗れないし……悪かったよ。今回は譲ってくれ」
複雑な表情を見せる親友の背をはたきながら、歩を進ませる。
――……竜、か。
恐怖山脈の方角へと視線を流しながら、一條は口を真一文字に結んだ。
「……竜ね」
両脇から覗き込んでいる友人二人の指摘に、一條は頭を抱えたくなった。
しかし、紙を開いているのも自分である為、代わりに眉根を限界まで詰める事にする。
立派な体躯、太い四肢、背からは大翼が生え、身体に迫る長さの尾。
何とか言う恐竜の様な長い首の先には、爬虫類然とした頭。
幻獣の王たる竜が、そこに描かれていた。
「はぁー……」
ついでに深いため息を追加。
「何か、不味い事をしましたか……?」
「気にしないで。ヘアン君がマズったんじゃなくて、相手が少々問題なだけ」
ヘアン・オーブが、その言葉に少し安堵の表情を見せる。
それに苦笑しながら、隣で緊張の所為か、岩と見紛う程に固まった二人に視線を送った。
ここから更に東。ゴルゴダ平原を越えた先にて、件のロキを最初に目撃した者達だ。
文字だけでは伝わらない、伝えられない部分を補完する為、本来は四日乃至五日は掛かる所をかなり無茶な道程を経て先程着いたばかりでもある。
それ故、今にも倒れそうではあるが無理からぬ事であろう。
「ごめんなさい。巨体なのは聞いてるけど、どれ位かは分かる?」
「……恐らく、ここの外壁よりも頭が上に来ます」
問答ははっきりとしている。
「嘘ではない、か。根拠は?」
「リーンクルにも、ここ程ではありませんが、壁で囲っています。大体、ダルク様と同じ位のが。そこからの憶測になります」
もう一人が答えた。
一條も自身の身長は把握しているが、
「ここの壁より上……かなり大きいなぁ……。二十メトル、下手したら三十はありそうだ……」
ヘアンを催促し、絵の邪魔にならない隅へ書き込んでいく。
「大群って話だけど……」
切り出した。
「数はこの際聞かない。でも、そうだね……見た事無い奴とかは? 例えば、此処に居た奴。後は巨人とかそれ以外にも。……あー、遠目じゃ分かんないか……」
頭を掻いた仕草に、二人は顔を見合わせる。
「初めて見る姿をしたのが、少し見えた気もしますが……」
「しかし、ダルク様の言われた、巨人、は居なかったかと思います」
「そっか。まぁ、それは追々で良いかな」
一応、情報として追加したのも含めて、ヘアンに返却。
「ごめん。これと同じのを二つ三つ描いてくれないかな。アタシの手紙と一緒に後でグランツェに送りたいから」
ぱっ、と笑みを見せ、画家志望が勢い良く走って行った。
「尻尾が見えるわ」
「言うな言うな。……俺も見えるけど」
友人達のやり取りに苦笑。
「さて。……ボルドーさん。カルデルさん。二人も、ありがとうございます。まずはしっかり休んで下さい」
未だ固い表情のままである功労者らに対し、ヴァロワ式の敬礼を取った。
が、それに返ってきたのは、鳩が豆鉄砲を食った様な顔。
――……あれ。敬礼、間違ってないよね……?
思いつつ横目で親友を見れば、肩を竦めながら頭を左右に振っている。
「え。敬礼じゃないなら何」
尋ねた瞬間、目の前の二人が感極まった声を絞り出した。
「えぇ……なに。なんなの……」
「……いえ。まさか、ジャンヌ・ダルク様に名前を呼んで頂けるとは……」
「話した事も殆ど無かった程でしたし……」
返ってきた答えに、思わずこめかみを押さえる。
そういうものなのかも知れない。
「皆の想像してるアタシ薄情過ぎるでしょ……」
確かに二人の言う通り、会話したのも数える程ではあるが、アランの近くに居れば大体顔を見合わせる間柄であればこそでもある。
当初こそ覚える余裕すらありはしなかったが、半年以上経てば話も違ってくるのだ。
「そういうとこだぞ」
親友の指摘にも、乾いた笑いしか出せない。
「はぁ……。まぁ、ともあれ、敵のラスボスが判明しただけ良しとしますかね」
「ラスボスかぁ……実感沸かないなぁ」
「知恵の出し所だぞ軍師殿」
「えぇ? 軽く言ってくれるぜ……」
頭を掻く高井坂を紀宝と二人で小突いていきながら、視線を街へと移す。
大混乱、とまではいかないが、それでもこの一大事に際し、ウネリカは活気に満ちていた。
と言う表現は、あまり良くはないのだろうが。
「今度の敵はディーガ、ですか」
「残念な事に。加えて、文字通りのロキケトー。……総力戦になりそうだね」
「緊張してくるな……」
「「早い早い」」
親友に対して二人で突っ込みを入れてから、改めてアランに応える。
「とりあえず、人数分のホボスだけ確保しといて。アタシ名義で報告やらを添えてグランツェに郵便出したら、出来る限り急ぎで戻ろう」
「ヴァルグは良いのですか?」
「仕方ないけどここで留守番ですね。荷物は最低限にしましょう」
頷いた。
「後、ガティネ組だけど……」
言い掛けた所へ、やってきた四人を視界に捉える。
「そっちはアプラさんとヴィルオートさんが此処に残るんで良いんですよねっ?」
「元々そのつもりだっ。そちら側の奴とで最前線に行けば、多少は無理も聞ける筈だからな」
アプラは、此処へ顔を出すのが二度目なのもあってか、あまり周囲を気にしていない。
どころか、やはり率先してヴァロワ側へ声を掛けている。
他の三人からしても、とても同じ人種とは思えない飄々ぶりであった。
「頼もしい言葉だこと」
「見直してくれたか? ミランヌ」
一睨みしてから、そっぽを向いた彼女に対しても、変わらぬ表情である。
ここまで来ると、本気なのかどうかも分からない。
――好きなのは嘘では無い、と思いたいけど。
「そういえば、ミランヌが姉と慕っている以上、ジャンヌは俺にとっても姉になるのか」
「ならねぇんだわ。……図々しいのはどこの国にも居るんだな」
すげなく却下してから、隣で驚いた顔をしている親友と視線が合ったので、とりあえず両肩を叩いておく。
「何で慰められたの今」
「いやなんとなく」
若干悲しい目をする馬鹿を放置して、話を進める。
「セレエールさんは、もう一つ先のドワーレと言う街までお願いします。鍛冶士を始め、職人達の街でもあるので、良いのではないかと。後で皇都から腕利きもお呼びしたいと思ってます」
「それは楽しみだ。私以外が武器を作っているのを見れるとは思わなかった。勿論、ジャンヌと作ったのもそうだが、どちらももうかなり昔の事だからな」
「年を数える習慣が無い事を、今は少しだけ感謝したいですね……」
ため息を吐く。
彼らの言う、昔、とは一体何百年前だと言うのか。想像するだに恐ろしい。
「えぇと。それで、アシーキさん、なんですけど……」
続け様に声を掛けた先で、アシーキは忙しなく動かしていた視線をこちらへ向けた。
「すいません。向こうとは全然違った風景と、この喧噪。慣れないもので」
正直な物言いには、笑うしか無い。
と言うより、ここまで素直に表現してくれているのは彼位なものだ。
最も、この遠征には当初入っていない筈なのに、何故だかこうして此処に居る不思議さは誤魔化せたものではないのだが。
――全く。誰の進言かは知らんけど。
思うに留め、一息。
「来て貰った以上、私に付き合って皇都まで行く事にもなるんですけど。……その、大丈夫ですか?」
「次はそちらの訓練を見て欲しい、と言ったのは貴女ですよ。ジャンヌ」
嬉しそうな、楽しそうな声色が告げた。
「確かに言いましたけどね……。では、宜しくお願いします」
深々と頭を下げる。
――あ、そうなると、純粋にガティネの人で初めて皇都に足を踏み入れるのか。……実は凄い事かも?
思案しながら頭を上げれば、ほんの少し困惑している様な彼と目が合った。
当然である。
頭を下げる慣習等ないからだ。
両手で制した後、
「あ、お二人はアスールで良いんですよね?」
「えぇ。その、ドワーレ、でセレエールを下ろせば良いんですよね。ホボスと同じ程度は走れますから、そちらに遅れる事はないかと」
「便利だなぁ……」
「あんなナリで比較的大人しいってんだから生態間違ってない?」
牙こそ生えてはいるが、紀宝の言う通り、凶暴とはあまり思えない性格をしている。
そこに関しては人に育てられた事も無関係ではないだろうが、多少はその見た目に準じた性質も混じっているのだろう。
とはいえ、例え暴れたとてさしたる問題にすらならない気がするのは、既に前例があるからだ。
「さてと。じゃあ。一、二、三、四頭か。アランさんはお願いします。アタシも終わり次第、門へと向かいますから」
「分かりました」
苦笑しながら去って行くアランの背を見ながら、高井坂が声を落とした。
「数足りなくねぇ?」
「ミラはアタシと、だ。あいつまだ上手く乗れないし……悪かったよ。今回は譲ってくれ」
複雑な表情を見せる親友の背をはたきながら、歩を進ませる。
――……竜、か。
恐怖山脈の方角へと視線を流しながら、一條は口を真一文字に結んだ。
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