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再びの皇都にて(7)
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「ねねね。これ、これなんだと思う?」
「えー、さぁ……土器……?」
「これはー?」
「何かの儀式で使う仮面じゃない?」
「……楽器?」
「見た目はオーボエっぽい」
「なにそれ」
「言ってみただけ」
紀宝に腕を引かれながら、一條は蔵の中を進んでいく。
――初見の俺に聞かれても困るんだけどなぁ。
先頭の持ち主にはいかず、此方へ飛んでくる質問は適当に流している。
が、当人は特に気にしてはいないらしく、無作為に、そして矢継ぎ早に選んでは指差してきた。
立ち入った時からこんな有様な為、
「あらやだホントの姉妹みたいー」
等と茶化されている。
発言者は直後に処されたが。
「しかし……離れみたいなのに立派な作りな事で……」
クラウディー家保有の蔵、と言うよりは、文字通りの博物館である。
とはいえ、置かれた物の分別はされておらず、統一性等はほぼ考慮されてない所為で、無造作ではないが、乱雑さを感じずにはいられない。
「骨の標本なんてのもあるのか……これ、犬だよな?」
「多分ね。んで、これ、どう見てもあのサーベルタイガーの頭でしょ」
「あぁ……改めて見ると大きさヤベぇな」
ついでとばかりに置かれているのは、同種から採られた牙だが、その大きさはヴァルグに勝るとも劣らないもの。
それだけの巨体を誇った固体が居た証左である。
――いやー、つくづく恐ろしい世界だなぁ。
暢気な感想。
「これ、誰の絵だろ」
「クラウディー家の誰かじゃない?」
「それは初代のクラウディー家当主、と言われていますね」
「だって」
「……あんまりスフィとは似てないわねぇ」
失礼な物言いにも、スフィは苦笑しているだけだ。
「えぇ、本物よりも誇張して描かれていると思います。そんなに髭は立派ではなかった、と言われてますし」
自画像を描かせる場合、実際よりも良く見せたい衝動と言うのはいつの時代も変わらないらしい。
「あちらの方には昔に使われていた武器等がありますが……今は関係ないですね」
指し示すのみで、スフィは奥へ歩いて行く。
「そういえば、ジャンヌ姉も似た様なの描かれてたわよね。部屋にあったけど」
「あー……確か、ヘアン・オーブとか言ったっけな」
彼は未だドワーレに留まっていた筈である。
一條がヴァロワ皇や十二皇家当主達の前で語った様に、ロキとの戦闘が収束したとは言えない状況下な為だ。
早馬による情報によれば、ウネリカから先、恐怖山脈の手前に広がる地にて、複数のロキ発見の報告が挙げられているらしい。
ともすれば、全員が全員、皇都へ帰参する訳にはいかない。
最も、ヴァロワ皇国側もすぐさま追い掛けて行って戦闘、と言う事もし辛いのが事実である。
一條としては、些か歯痒い状況とも言えた。
「……ジャンヌ姉様の画、初耳ですけど……?」
「……まぁ、特に言った覚えもないですけど……?」
「……。後で少々時間を頂けますか? ジャンヌ姉様」
目がいつになく真剣そのものである。
「あんまり時間掛からない方でお願いしますね……?」
絵描きの軍人貴族に対して了承した以上、スフィの方を断わる訳にもいかなかった。
――って言うか目がマジだよ。
思い、視線を紀宝に向ければ、素知らぬ顔でそこに居る。
「姉ちゃんなら、金貨一枚?」
「人を売るんじゃねぇ」
「十枚でも安い位です」
「つり上げるな」
「ジャンヌと居ると退屈しなくて良い」
一行の最後尾に陣取るラトビアが、笑いながらそんな事を宣った。
「セミヌード?」
「思っててもそういう事を言うんじゃあないよお前は」
考え込む高井坂を他所に、スフィが不思議そうな表情を向ける。
「セミ……それは、どういう?」
「半裸と言うかねぇ。こう、肌を見せる感じの」
「気にしないで、ってミラが説明すんのかよっ」
味方だと思ったが敵であった。
「ジャンヌも中々、大胆なのだな」
「今のアタシの発言じゃ無いんですけど」
「あー、ダメダメ。エッチ過ぎますわー。発禁ですわー」
「なんだァ、てめぇ」
今だけは帯剣していない事を悔いたが、これは今後に活かせそうである。
「ふふっ、さて、ジャンヌ姉様。着きましたよ」
スフィが、一枚の絵画の前で立ち止まった。
先程見た、幾つもの人物画より一回り大きい、立派な物である。
蔵の一番奥に位置しているだろうか。
他とは明らかに違う雰囲気を帯びた一画。
「これが、以前お話していた『ジャンヌとディーガ』です。最も、本物はヴァロワ城に保管されていますが」
描かれていたのは、一人の女性がディーガの腹に槍の様な物を突き刺している構図。
原案に忠実なのか白黒ではあるが、存在感はむしろ増している気さえしてくる。
――これがジャンヌ、か。
と言う感想しか思い浮かばない。
そして、問題のディーガは、
「やっぱり竜の事か」
呟いた。
「やっぱり……?」
「え、うん。……あれ? 言わなかっ……あ、言おうと思って忘れてた……」
一條自身、説明出来るか微妙だった事もあり、考えてる内に忘却の彼方であった。
この点は高井坂に対しても同様である。
「にゃろう、許さん」
今日にも恐らく行われるであろう三人での会議の時を想い、しかし、目の前に集中。
逡巡。
徐に両手を合わせ、少しばかり前屈み。
「ミラちゃんごめんってばー」
「可愛い許す」
許された。
この手は、紀宝との和解に活かせるかも知れない。
「チョロ過ぎんか」
一條が思っても言わなかった事を親友が宣ったが、とりあえず急場は凌いだ。
「しかし、まぁ、ファンタジー異世界って事か。竜も居るとは」
「ロキよりも強いのかしらね」
「だとしたら居なくて正解だけどね……」
そんな存在が居たとしたら、倒せるのはそれこそ神位なものであろう。
だからこその女神なのかも知れないが。
「流石に竜と格闘したら負けるかー」
「……最近疑問に思ってきたけど、君、日本生まれの日本育ちだよね?」
質問に、彼女はさも不思議そうにきょとんとしている。
が、すぐに表情が変化した。
「はしたないから養豚場の豚を見る様な目は止めなさい」
「さっきのと言い、最近女子的なパワー増えてる気がする」
「あえて言うけど、もう、四ヶ月だからねアタシ……」
乾いた笑いとため息が出てくる。
お湯と水をかぶるとか、昼夜で性別が変わるなりしてくれた方が幾分平穏であった。
周囲には混乱と混沌をまき散らしそうではあるが。
「おい。二人共、こっち来いこっち」
声に視線を向ければ、高井坂が手招きしていた。
スフィとラトビアも加えた四人で歩み行き、彼の示した指の先を見れば、
「石版……?」
呟いた疑問は、すぐに変化する。
「文字……。いや、これ……」
高井坂が、無言で頷いた後、正解を続けた。
「日本語だ」
より正確に言えば、片仮名である。
「コ、ン、ニチハ。……隣のは中国語かな。それに英語と……後は分かんない。パス」
「ドイツ語とフランス語。ロシア語にスペイン語だな」
「読めるのかよ、流石じゃん」
「ふはは。……ま、全部意味は一緒だしな。こんにちは、だ」
高井坂が、珍しくため息を吐いてから、先を繋げた。
「本文は全部英語だけどよ。途中まで読んでて、思い出したぜ。むしろ何で今まで忘れてたのか、って話だが」
「何かあったっけ……?」
「さぁ……」
一條は紀宝と首を傾げる。釣られる様に、スフィ達も首を傾げた。
その事に、彼は苦笑。
「いや、あっちに居た時の話さ。もう、二年と少し前だ。海外で小さな田舎町が丸ごと一つ、魔法みたいに消えちまった事件があったろ」
「「あっ」」
二人揃って声を上げる。
一時、世界を騒がせた事件であった。
――……確か、「陸上のフィラデルフィア事件」。
他にも宇宙人侵略を始め、荒唐無稽、多種多様な表現が使われた怪事件だ。
「数万人規模で消えたって話、だったよな」
発生当時はそれこそ大規模な報道もされたものだったが、その後は嘘か真かも定かでない事を情報機関含め、声高に叫んでいた。
そして、最後にこう付け加えるのだ。
「真相は不明」
と。
結局、軍が一帯を封鎖したらしい事を最後に、以降は沈静化の一途を辿った為、一條達が異世界に呼ばれる直前、高井坂の言う様に二年も経っていた頃には、最早形骸化していたに等しい状態であった。
ただ、その件もあって、一部の者達は今も熱を帯びていると言う話でもある。
「えーと……つまり……? どゆこと?」
紀宝の疑問は当然であるが、一條は自身の薄紫色の髪を撫でていく。
「俺もあまり信じたくはないんだがよ……。此処に書いてあるんだわ。その時の事が。……“私達はあの日、町と共にこの世界に来ました”ってな」
一息。
「ルーカス・エドワーズ。この石版に文字彫って、この時代にまで残した人物の名前だ」
一條は、足元が無重力になった様な感覚を得た。
「えー、さぁ……土器……?」
「これはー?」
「何かの儀式で使う仮面じゃない?」
「……楽器?」
「見た目はオーボエっぽい」
「なにそれ」
「言ってみただけ」
紀宝に腕を引かれながら、一條は蔵の中を進んでいく。
――初見の俺に聞かれても困るんだけどなぁ。
先頭の持ち主にはいかず、此方へ飛んでくる質問は適当に流している。
が、当人は特に気にしてはいないらしく、無作為に、そして矢継ぎ早に選んでは指差してきた。
立ち入った時からこんな有様な為、
「あらやだホントの姉妹みたいー」
等と茶化されている。
発言者は直後に処されたが。
「しかし……離れみたいなのに立派な作りな事で……」
クラウディー家保有の蔵、と言うよりは、文字通りの博物館である。
とはいえ、置かれた物の分別はされておらず、統一性等はほぼ考慮されてない所為で、無造作ではないが、乱雑さを感じずにはいられない。
「骨の標本なんてのもあるのか……これ、犬だよな?」
「多分ね。んで、これ、どう見てもあのサーベルタイガーの頭でしょ」
「あぁ……改めて見ると大きさヤベぇな」
ついでとばかりに置かれているのは、同種から採られた牙だが、その大きさはヴァルグに勝るとも劣らないもの。
それだけの巨体を誇った固体が居た証左である。
――いやー、つくづく恐ろしい世界だなぁ。
暢気な感想。
「これ、誰の絵だろ」
「クラウディー家の誰かじゃない?」
「それは初代のクラウディー家当主、と言われていますね」
「だって」
「……あんまりスフィとは似てないわねぇ」
失礼な物言いにも、スフィは苦笑しているだけだ。
「えぇ、本物よりも誇張して描かれていると思います。そんなに髭は立派ではなかった、と言われてますし」
自画像を描かせる場合、実際よりも良く見せたい衝動と言うのはいつの時代も変わらないらしい。
「あちらの方には昔に使われていた武器等がありますが……今は関係ないですね」
指し示すのみで、スフィは奥へ歩いて行く。
「そういえば、ジャンヌ姉も似た様なの描かれてたわよね。部屋にあったけど」
「あー……確か、ヘアン・オーブとか言ったっけな」
彼は未だドワーレに留まっていた筈である。
一條がヴァロワ皇や十二皇家当主達の前で語った様に、ロキとの戦闘が収束したとは言えない状況下な為だ。
早馬による情報によれば、ウネリカから先、恐怖山脈の手前に広がる地にて、複数のロキ発見の報告が挙げられているらしい。
ともすれば、全員が全員、皇都へ帰参する訳にはいかない。
最も、ヴァロワ皇国側もすぐさま追い掛けて行って戦闘、と言う事もし辛いのが事実である。
一條としては、些か歯痒い状況とも言えた。
「……ジャンヌ姉様の画、初耳ですけど……?」
「……まぁ、特に言った覚えもないですけど……?」
「……。後で少々時間を頂けますか? ジャンヌ姉様」
目がいつになく真剣そのものである。
「あんまり時間掛からない方でお願いしますね……?」
絵描きの軍人貴族に対して了承した以上、スフィの方を断わる訳にもいかなかった。
――って言うか目がマジだよ。
思い、視線を紀宝に向ければ、素知らぬ顔でそこに居る。
「姉ちゃんなら、金貨一枚?」
「人を売るんじゃねぇ」
「十枚でも安い位です」
「つり上げるな」
「ジャンヌと居ると退屈しなくて良い」
一行の最後尾に陣取るラトビアが、笑いながらそんな事を宣った。
「セミヌード?」
「思っててもそういう事を言うんじゃあないよお前は」
考え込む高井坂を他所に、スフィが不思議そうな表情を向ける。
「セミ……それは、どういう?」
「半裸と言うかねぇ。こう、肌を見せる感じの」
「気にしないで、ってミラが説明すんのかよっ」
味方だと思ったが敵であった。
「ジャンヌも中々、大胆なのだな」
「今のアタシの発言じゃ無いんですけど」
「あー、ダメダメ。エッチ過ぎますわー。発禁ですわー」
「なんだァ、てめぇ」
今だけは帯剣していない事を悔いたが、これは今後に活かせそうである。
「ふふっ、さて、ジャンヌ姉様。着きましたよ」
スフィが、一枚の絵画の前で立ち止まった。
先程見た、幾つもの人物画より一回り大きい、立派な物である。
蔵の一番奥に位置しているだろうか。
他とは明らかに違う雰囲気を帯びた一画。
「これが、以前お話していた『ジャンヌとディーガ』です。最も、本物はヴァロワ城に保管されていますが」
描かれていたのは、一人の女性がディーガの腹に槍の様な物を突き刺している構図。
原案に忠実なのか白黒ではあるが、存在感はむしろ増している気さえしてくる。
――これがジャンヌ、か。
と言う感想しか思い浮かばない。
そして、問題のディーガは、
「やっぱり竜の事か」
呟いた。
「やっぱり……?」
「え、うん。……あれ? 言わなかっ……あ、言おうと思って忘れてた……」
一條自身、説明出来るか微妙だった事もあり、考えてる内に忘却の彼方であった。
この点は高井坂に対しても同様である。
「にゃろう、許さん」
今日にも恐らく行われるであろう三人での会議の時を想い、しかし、目の前に集中。
逡巡。
徐に両手を合わせ、少しばかり前屈み。
「ミラちゃんごめんってばー」
「可愛い許す」
許された。
この手は、紀宝との和解に活かせるかも知れない。
「チョロ過ぎんか」
一條が思っても言わなかった事を親友が宣ったが、とりあえず急場は凌いだ。
「しかし、まぁ、ファンタジー異世界って事か。竜も居るとは」
「ロキよりも強いのかしらね」
「だとしたら居なくて正解だけどね……」
そんな存在が居たとしたら、倒せるのはそれこそ神位なものであろう。
だからこその女神なのかも知れないが。
「流石に竜と格闘したら負けるかー」
「……最近疑問に思ってきたけど、君、日本生まれの日本育ちだよね?」
質問に、彼女はさも不思議そうにきょとんとしている。
が、すぐに表情が変化した。
「はしたないから養豚場の豚を見る様な目は止めなさい」
「さっきのと言い、最近女子的なパワー増えてる気がする」
「あえて言うけど、もう、四ヶ月だからねアタシ……」
乾いた笑いとため息が出てくる。
お湯と水をかぶるとか、昼夜で性別が変わるなりしてくれた方が幾分平穏であった。
周囲には混乱と混沌をまき散らしそうではあるが。
「おい。二人共、こっち来いこっち」
声に視線を向ければ、高井坂が手招きしていた。
スフィとラトビアも加えた四人で歩み行き、彼の示した指の先を見れば、
「石版……?」
呟いた疑問は、すぐに変化する。
「文字……。いや、これ……」
高井坂が、無言で頷いた後、正解を続けた。
「日本語だ」
より正確に言えば、片仮名である。
「コ、ン、ニチハ。……隣のは中国語かな。それに英語と……後は分かんない。パス」
「ドイツ語とフランス語。ロシア語にスペイン語だな」
「読めるのかよ、流石じゃん」
「ふはは。……ま、全部意味は一緒だしな。こんにちは、だ」
高井坂が、珍しくため息を吐いてから、先を繋げた。
「本文は全部英語だけどよ。途中まで読んでて、思い出したぜ。むしろ何で今まで忘れてたのか、って話だが」
「何かあったっけ……?」
「さぁ……」
一條は紀宝と首を傾げる。釣られる様に、スフィ達も首を傾げた。
その事に、彼は苦笑。
「いや、あっちに居た時の話さ。もう、二年と少し前だ。海外で小さな田舎町が丸ごと一つ、魔法みたいに消えちまった事件があったろ」
「「あっ」」
二人揃って声を上げる。
一時、世界を騒がせた事件であった。
――……確か、「陸上のフィラデルフィア事件」。
他にも宇宙人侵略を始め、荒唐無稽、多種多様な表現が使われた怪事件だ。
「数万人規模で消えたって話、だったよな」
発生当時はそれこそ大規模な報道もされたものだったが、その後は嘘か真かも定かでない事を情報機関含め、声高に叫んでいた。
そして、最後にこう付け加えるのだ。
「真相は不明」
と。
結局、軍が一帯を封鎖したらしい事を最後に、以降は沈静化の一途を辿った為、一條達が異世界に呼ばれる直前、高井坂の言う様に二年も経っていた頃には、最早形骸化していたに等しい状態であった。
ただ、その件もあって、一部の者達は今も熱を帯びていると言う話でもある。
「えーと……つまり……? どゆこと?」
紀宝の疑問は当然であるが、一條は自身の薄紫色の髪を撫でていく。
「俺もあまり信じたくはないんだがよ……。此処に書いてあるんだわ。その時の事が。……“私達はあの日、町と共にこの世界に来ました”ってな」
一息。
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